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レイコ
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1:
ユキ
ブーンブーン
真夏だとゆうのに。ラブホテルの一室は、寒いくらい冷房が効いている。
ブーンブーン
僕は、両の手に握られた細く白い首を、力いっぱい締め付ける
ブーンブーン
息が、完全に止まる。
ブーンブーン
僕は、今。この世で一番愛してる人を殺した。
シーツが、濡れている。おそらく失禁してしまったんだろう。
そんなもの、全然汚くない。僕は、冷たくなった体を抱き締めた。
「愛してるよ、レイコ。」ブーンブーン
僕は、レイコにキスをした。
ブーンブーン
辺りには、奇妙な虫が飛んで居るような、機械音が静かに響いていた。2005-06-10 12:55:00 -
284:
ユキ
「レイコって、呼んでいいですか?」
レイコが、少し笑った。
僕は、レイコと、出会ってから、名前を、呼んだ事が無かった。
「いいよ。あと、敬語やめてね。」2005-06-30 06:15:00 -
285:
ユキ
「遅かったわね。」
義母が、目を、つり上げて僕を、見ている。
「おい。そんなに所に、立ってないで、早く上がりなさい。」
父が、義母の後ろから、覗き込んでいる
「父さん!帰ってたんだ。」2005-06-30 06:22:00 -
286:
ユキ
僕は、父さんの、顔を、見て、心底、ほっとした。
「あなた、帰りが、遅い事、ちゃんと怒って下さい!」
義母が、父さんに、かみついた。
「まぁ、もう、子供じゃないんだし。終電でも、ちゃんと帰って来てるんだから、いいじゃないか。」2005-06-30 07:18:00 -
287:
ユキ
義母は、黙ってしまい。部屋の、奥に行った。
「あいつも、おまえの事が、かわいくて仕方ないんたなぁ。ま、うまくいってるみたいで、よかったよ。」 父は、何も知らない。
「ああ、うまくやってるよ。」
僕は、靴を、脱ぎながら、苦笑いをした。2005-06-30 07:22:00 -
288:
ユキ
「まぁ、たまには、晩酌ぐらいしろよ。」
父に、言われ、ダイニングに、向かった。
台所には、顔を、ゆがめている義母が、居た。
「久しぶりだなぁ。変わった事は、なかったか?」
僕は、父の、隣に、座り、ビールを、ついであげた。「特に、無いよ。」
いつもどおり、父が、家を、空けている時は、義母が、僕を、誘っている事が。「おまえ、なんで、今日、そんな、汚れてるんだ?」2005-06-30 07:31:00 -
289:
ユキ
「え?」
僕は、少しあせった。
「喧嘩でも、したのか?」
「あっ、うん。」
僕は、あいまいに、返事した。
今日、あった事を、言えるわけがなかった。
そういえば、タカシは、無事帰れただろうか?
「おまえ、彼女とか、出来たのか?」2005-06-30 07:36:00 -
290:
ユキ
その、父のことばに、反応したのか、義母が、ビールを持って、こっちに来た。「いっ、いないよ。」
義母が、僕の顔を、見ている。
「そうなのか?今日は、てっきり、彼女と、デートだと、思ったんだがなぁ。」 父は、ほろ酔いで、僕を見て、にやにや笑った。
「おまえ、テイーシャツに、口紅ついてるぞ?」2005-06-30 07:43:00 -
291:
ユキ
「え!?」
声を、上げたのは、義母だった。
「なっ、何言ってんの?父さん!こんなの、終電込んでたから、付けられただけだよ!」
僕は、大きい声を、出して、否定した。
「おまえ、奥さんに、浮気ばれた、ダンナみたいだなぁ。」2005-06-30 07:47:00 -
292:
ユキ
父は、僕を見て、笑った。義母が、疑いの目で、こっちを、見ている。
「まぁ、何にせよ。おまえが、健康で、ちゃんと、学校行ってるんだったら、父さんは、文句無いよ。なんか、今は、バイトもしてるんだって?」2005-06-30 07:54:00 -
293:
ユキ
父は、一月程、出張で、家を、空けていた。
だから、この、一月で、僕に、色々な、変化が、あった事には、気づいていない。
「うん。ちょっと、お金を、自分で、貯めたくなったんだ。」
義母が、僕に、ほほえんだ。気持ち悪い。2005-06-30 08:00:00

