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レイコ
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1:
ユキ
ブーンブーン
真夏だとゆうのに。ラブホテルの一室は、寒いくらい冷房が効いている。
ブーンブーン
僕は、両の手に握られた細く白い首を、力いっぱい締め付ける
ブーンブーン
息が、完全に止まる。
ブーンブーン
僕は、今。この世で一番愛してる人を殺した。
シーツが、濡れている。おそらく失禁してしまったんだろう。
そんなもの、全然汚くない。僕は、冷たくなった体を抱き締めた。
「愛してるよ、レイコ。」ブーンブーン
僕は、レイコにキスをした。
ブーンブーン
辺りには、奇妙な虫が飛んで居るような、機械音が静かに響いていた。2005-06-10 12:55:00 -
71:
ユキ
確かに、子供だ。
タカシが、レイコの腕をつかんだのを見て、頭に、血が昇ってしまったのだ。
子供じみた嫉妬から、タカシを、傷つけてしまった。「すいません。」
すべてを、レイコに、見透かされてる。
「ちゃんと、明日、タカシ君に謝りなさいよ。」
レイコは、撲を、上目づかいで見ている。
「はい。すいません。」 「謝ってばかりね。」
レイコは、くすりと、笑った。2005-06-17 09:54:00 -
72:
?
???
2005-06-17 09:58:00 -
73:
ユキ
「さっ、もう少し、痛みを和らげてあげるわ。」
レイコは、立ち上がると、撲の、寝ている横に、寝転がった。
ドクン
今日は、いつもと、違い、タンクトップとジーパンのカジュアルな、格好。
スッピンで、髪を一つにくくっている。
レイコが、こんなに撲の近くにいるのは、初めてだった。
ドクンドクン
すると、レイコが、撲に抱きついてきた。2005-06-17 10:04:00 -
74:
ユキ
ドクン 口から、心臓がでる様だというのは、こうゆう状況で使うものだと、思った。 ドクンドクンドクン
「じっとしてて。」
レイコの顔が、撲の顔に近づく。 撲は、動揺して、何も出来ず。言われた通りに、じっとしていた。
間近で見る、レイコは、ほんとに、綺麗で、こんな状況だけど、やっぱり、見入ってしまう。2005-06-17 10:14:00 -
75:
ユキ
「あなた。ほんとに、あたしの顔が、好きなのね。」ドクン
レイコは、ほほ笑みながらそう言った後、瞳を閉じた。そのまま、顔を、近付けて来る。
撲は、目を閉じた。2005-06-17 10:20:00 -
76:
ユキ
「!?」
撲は、目を開けて確認しようとした。
「キスすると、思った?」目の前に、レイコの、意地の悪そうな笑顔があった。唇の代わりに、おでこと、おでこが、くっついていた。
撲は、恥ずかしくて、顔が熱くなった。2005-06-17 10:28:00 -
77:
ユキ
「分かりやすいわね。」 レイコは、僕の様子がおかしいらしく、声を出して笑った。 「ばかにしてるんですか?」 やっぱり、喋るだけで、腹に激痛が走る。 「してるかもね。でも、あなた、私が治してあげないと、死んでたのよ。」
2005-06-17 10:35:00 -
78:
ユキ
「それ、どうゆう意味なんですか?」
レイコは、まじめな顔になり、撲を見つめている。
「黙って、始めるから。」レイコは、瞳を閉じた。 ズキン
こめかみの辺りが、急に痛くなった。
すると、レイコと触れている、おでこの辺りが温かくなってきた。
温かさが、体全体に伝わってくる。
ぬるめのお湯にゆっくり、つかっていく様な、感覚だった。
とても、気持ちいい。
撲は、目を閉じた。
2005-06-18 10:48:00 -
79:
ユキ
目の前には、真っ赤な夕暮れ。近所の公園。
撲は、八歳ぐらいだ。
父さんが、ボールを投げてくれる。 小さな撲は、大きなグローブをして、必死にボールを追い掛けている。
父は、そんな撲を、いとおしそうに、見ている。2005-06-18 10:57:00 -
80:
ユキ
「終わったわよ。」 レイコの声に、気付き。撲は、目を開けた。
頭が、ぼんやりしている。なんだったんだ、今のは?「ちょっと、体起こしてみて。」 撲は、おそるおそる、体を起こした。
2005-06-18 11:04:00