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1:
削除削除されますた
あぼ~ん -
331:
浚
ゆっくりと玄関の扉を開けると、不機嫌なひろがタバコを吸いながら手招きをしている。
―パタン―
静かに車に乗り込む。車内は音楽だけ――…だがそれもしばらくして消され、無音だ。2006-03-15 01:17:00 -
332:
浚
『…なんで黙ってたん?』私は何も言えずに下を向く。
『とりあえず庄平呼んで?』私は首を横にふる。
『いいから!』私は庄平をファミマの近くの公園に呼び出した。2006-03-15 01:20:00 -
333:
浚
無言のまま公園につき、庄平をベンチに腰掛け待つ。ひろは立ったまま私の方をチラリともみない…。
『…ちょうどヨカッタわ…』小声だけで確かにそう聞こえた。
『…な』なんで!?…と聞きたかったけど、ひろの形相を見てその言葉を飲み込んだ。2006-03-15 01:22:00 -
334:
浚
ひろとは喧嘩もした事がある…だけど、怒りをこんなに表した顔は始めてみた。
そらそうだよね…私ひろを傷つけたんだもん……でもちょうどヨカッタってどうゆう意味なん?…ねぇひろ?2006-03-15 01:24:00 -
335:
浚
ふと顔をあげると、向こうから誰か歩いてくる……゛庄平゛だ。
ひろに気付いたのか、罰が悪そうに顔をゆがめる。
『何?』庄平のその言葉とともに、ひろが庄平の胸ぐらを掴む。2006-03-15 01:26:00 -
336:
浚
『何ちゃうやろがい!人の…ツレの女に手出して何ふざけた事ゆうとんねん!』その言葉に庄平もキレた。
『…俺かてこいつの事好きやねんから何が悪いねん!』一発触発…睨みあったまま動かない。
私もその場の空気に圧倒され、言葉が出ない…止めなきゃいけないのに、体が動かない。2006-03-15 01:30:00 -
337:
浚
『浚はどうしたいん?』ひろがこっちを向く。
私は…私は………2006-03-15 01:35:00 -
338:
浚
ひろを選びたい!でも…
でも…こんなせこい事したのに、私を許してくれる?2006-03-16 02:45:00 -
339:
浚
私はひろを見上げた。そこにはいつもの優しいひろの顔はなかった。
私が口を開かないでいると『もういいわ…二人ですきにせぇ…』とだけ立ち去っていった。
ひろ行かないで?私を置いていかんといて…2006-03-16 02:47:00 -
340:
浚
何度も心の中で叫んだけど、ひろは振り向かなかった…。
私はただただなくしかできない…。ごめんねひろ…傷付けたよね…
ごめんね庄平…2006-03-16 02:49:00