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あなたさえ居れば…。

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  • 1:

    華 ◆C1JH30EVSU

    旧掲示板:04/12/19〜05/2/6の華サンの実話です。
    感動した話をコピペしていたので、みなさんにも読んでもらえたらと思いました。

    2005-07-03 02:30:00
  • 190:

    華 ◆C1JH30EVSU

    誰も笑ってなかったけど。

    2005-07-03 16:35:00
  • 191:

    華 ◆C1JH30EVSU

    次の日もあたしはフラフラだった。
    だけど仕事は休めない…
    今月の未収が間に合わなくなるから。
    声はなんとか出るようになったけど、ありえないぐらい汚い声だった。

    2005-07-03 16:46:00
  • 192:

    華 ◆C1JH30EVSU

    仕事場に向う途中、スカウトしている連れに会った。『何なん?!声ヤバイけどっ!』
    『かぜぇ〜これでもまだ出るようになってんでぇ』
    世間話をしながら、店まで送ってくれた。

    2005-07-03 16:50:00
  • 193:

    華 ◆C1JH30EVSU

    その夜…
    4時ぐらいにユウキからメールがきた。
    来てぇ〜もぉ無理ぃ

    2005-07-03 16:53:00
  • 194:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ゴメン。あたしが無理っ。風邪悪化してる。
    仕事が終わってから気が抜けて、熱があがり本当にしんどかった。

    2005-07-03 16:54:00
  • 195:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ユウキからすぐに着信。

    2005-07-03 16:55:00
  • 196:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『お前今日、仕事前男と歩いてたん見られてんでぇ〜俺が知らんとでも思ってるん?』
    『スカウトしてる連れやし!送ってくれただけやん』『普通にしゃべっとったゆうとったでぇ〜』

    2005-07-03 16:58:00
  • 197:

    華 ◆C1JH30EVSU

    試すような、疑った口調。

    2005-07-03 16:59:00
  • 198:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『昨日まったく声出やへんだん知ってるやろ!?今のこの声聞いて普通やと思う?もぉお願いやから今日は許して…』
    『もぉええわっ。とりあえずあんまり下手な事しとったらすぐバレるからっ』

    2005-07-03 17:02:00
  • 199:

    華 ◆C1JH30EVSU

    電話は一方的に切られた。

    2005-07-03 17:02:00
  • 200:

    華 ◆C1JH30EVSU

    あたしはあんたがしんどい時、いつも助けてあげたよな?
    押し付けがましい言い方かもしれんけど、風邪引いてしんどい時はあたしが店行って休憩出来るようにしてあげた。

    2005-07-03 17:05:00
  • 201:

    華 ◆C1JH30EVSU

    そうでなくても、あんたが店に来てってゆうの断った事なんてなかったやろ?

    2005-07-03 17:06:00
  • 202:

    華 ◆C1JH30EVSU

    あの時の、あまりにも思いやりのない言葉にあたしはもぉ涙も出やんかった。
    そんなもん…
    諦めてたのに、なんで離れられへんだんやろな?

    2005-07-03 17:09:00
  • 203:

    華 ◆C1JH30EVSU

    あたしはそろそろユウキとの関係に限界を感じていた。
    精神的にも、金銭的にも苦しかった。
    手をあげる事はなくなったけど、ケンカがなくなる事はなかった。

    2005-07-03 17:11:00
  • 204:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ユウキが助けてほしいと言った日から、あたしは一切自分の為にお金を使っていない。
    毎月2・30万の未収。
    たいした額じゃないかもしれないけど、1人暮しのあたしにはキツかった。

    2005-07-03 17:13:00
  • 205:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ケンカの内容は、あたしの男関係から金銭問題に変わった。

    2005-07-03 17:14:00
  • 206:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『もぉホンマにいっぱいいっぱいやねんっ』
    『だからキャバなんか辞めて、セク行けゆってんねん!』
    『もぉあたしの事客として見てるやろ?!』
    『客やったらとっくに風まわしてるわっ!!』

    2005-07-03 17:17:00
  • 207:

    華 ◆C1JH30EVSU

    あたしにしたら、セクも風も一緒やった。
    セクを進めるあんたは、もぉ昔のあんたじゃなくなってたよな。

    2005-07-03 17:19:00
  • 208:

    華 ◆C1JH30EVSU

    あたしを見る目は客を見る目と同じ。
    愛してるとか、お前で最後にするとか言われても、昔みたいに綺麗な形ではあたしに届かへん。

    2005-07-03 17:21:00
  • 209:

    華 ◆C1JH30EVSU

    色はやめて…
    これ以上幻滅させやんといてよ。
    お願いやから…………

    2005-07-03 17:22:00
  • 210:

    華 ◆C1JH30EVSU

    あたしはセクを拒否し続けた。
    ユウキは、あたしがなんでそこまで嫌がるのか分からないと言った。

    2005-07-03 17:23:00
  • 211:

    華 ◆C1JH30EVSU

    でも、ユウキがそれ以上しつこくセクを進める事はなかった。
    それどころか
    『お前の負担減らせるように努力するわ…』
    と言いだした。

    2005-07-03 17:25:00
  • 212:

    華 ◆C1JH30EVSU

    本当に店に呼ばれる回数も減った。

    だけど……

    2005-07-03 17:28:00
  • 213:

    華 ◆C1JH30EVSU

    今から来てっ!
    朝の7時…
    ユウキからのメール。
    朝方店に呼ばれるのは、売り上げが悪い証拠。
    あたしはタクで店に向かった。

    2005-07-03 17:30:00
  • 214:

    華 ◆C1JH30EVSU

    予感的中。
    店に客は1組しかいなかった。
    こんな時間帯にキャッチに出ていた従業員が戻ってきた。
    あたしともう1人の客をチラミして、迷わずあたしの席に全員ついた。

    2005-07-03 17:32:00
  • 215:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『お席失礼しまぁ〜す♪』あたしはユウキを睨んだ。アイコンタクト。
    『どうするつもり?』

    2005-07-03 17:34:00
  • 216:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ユウキは苦笑いしてあたしの耳元で囁いた。
    『こいつらお前の顔見て、一直線にこっちきたなっ(笑)わかってるわ』
    ユウキはご機嫌だった。

    2005-07-03 17:36:00
  • 217:

    華 ◆C1JH30EVSU

    意地っ張り。
    もぉ1組の席は、ユウキとナンバーを争っているタカシだった。

    2005-07-03 17:38:00
  • 218:

    華 ◆C1JH30EVSU

    勝ち誇った顔でユウキが言った。
    『お前等、ドライ10本もってこいっ!』
    はぁ?!
    あたしは呆れ果てた。

    2005-07-04 00:00:00
  • 219:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『もぉよくわかったわ』
    一言そぉ呟いた。

    2005-07-04 00:00:00
  • 220:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『なにがやねん?!何がわかってん!』
    またユウキがキレる。
    『もぉええって。スキにすれば?』
    『はぁ?!お前外出ろやっ!』

    2005-07-04 00:03:00
  • 221:

    華 ◆C1JH30EVSU

    オロオロするヘルプ達。
    いつもの事やん…

    2005-07-04 00:03:00
  • 222:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『何がわかってん!ゆえやっ!』
    『何がって?もぉこのあんたの行動が真実やん!あんたやっぱり、あたしの事なんかちっとも考えてないっ!よくわかったもぉホンマに終わ…』

    2005-07-04 00:06:00
  • 223:

    華 ◆C1JH30EVSU

    最後まで言う前に顔を平手打ちされた。

    もぉ手はあげやんってゆったくせに……

    2005-07-04 00:07:00
  • 224:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『話は営業終わってからやっ。店入ったら普通にせぇよっ』
    そぉ言われ店に戻った。

    2005-07-04 00:08:00
  • 225:

    華 ◆C1JH30EVSU

    テーブルにはもぉドライが用意されていた。
    あたしはヘルプ達に今まで見せた事のないほどの笑顔で
    『飲みやぁ〜』
    と、グラスについでいった。

    2005-07-04 00:10:00
  • 226:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『俺の分は?』
    ユウキを無視するあたしに、みんな引きつった笑顔。

    2005-07-04 00:11:00
  • 227:

    華 ◆C1JH30EVSU

    あたしはユウキが見えないかのように無視し続けた。『お前、俺にだけフテコイねんっ!』

    でもあたし、普通にしてるやんっ。

    2005-07-04 00:13:00
  • 228:

    華 ◆C1JH30EVSU

    そんな中、歌ゲーが始まった。

    もぉどぉにでもなればいい
    だって今日で最後。
    客はあたし1人になってた

    2005-07-04 00:17:00
  • 229:

    華 ◆C1JH30EVSU

    始めは控えめに飲んでいたけど、ユウキにあおられて見境がなくなった。
    直瓶でイッキ。
    マイクはあたしとユウキの手から回る事はなくなった。

    2005-07-04 00:19:00
  • 230:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『飲めよぉ!!』

    ヘルプ1人ダウン。

    『ハナが飲むってさぁ!』自分でコールをかけ、また直瓶でイッキ。

    2005-07-04 00:21:00
  • 231:

    華 ◆C1JH30EVSU

    盛り上がるヘルプと逆に、ユウキに瓶を取り上げられた。
    あたしはムッとした。
    『あんたが飲めってゆってんやん!!』

    2005-07-04 00:22:00
  • 232:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『自分でブレーキかけれんくなるんやったら飲むなっ!飲みすぎやねん!』

    ユウキの怒鳴り声で、店内の空気が一瞬にして凍った。

    2005-07-04 00:24:00
  • 233:

    華 ◆C1JH30EVSU

    いっきに酔いが覚めましたって顔をしたヘルプを睨みつけ、その子が持っている瓶を奪い取った。
    『うるさいっ』
    あたしはドライを流し込んだ。

    2005-07-04 00:26:00
  • 234:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『飲むなって!しばくぞっ』
    飲んでる最中に取り上げられ、顔と服にドライが飛び散った。

    2005-07-04 00:27:00
  • 235:

    華 ◆C1JH30EVSU

    あたしはなんか泣いていて、もぉぐちゃぐちゃだった。
    涙とビールでぐちゃぐちゃで、ソファーにだらしなく座るあたし。
    涙が止まらない……

    2005-07-04 00:29:00
  • 236:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ユウキがおしぼりを手に、あたしの隣に座る。
    あたしの涙とドライの顔を優しく拭きながら、あたしを抱き寄せた。

    2005-07-04 00:31:00
  • 237:

    華 ◆C1JH30EVSU

    空気を察したヘルプ達は、片付けをするふりをして席を立った。

    2005-07-04 00:32:00
  • 238:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ユウキがあたしの耳に唇をつけ、歌を歌う。

    『もしも君が泣くならば僕も泣く…もしも君が無くなれば僕も無く……』

    2005-07-04 00:35:00
  • 239:

    華 ◆C1JH30EVSU

    あたしの目からは、大粒の涙がこぼれ続けた。

    2005-07-04 00:36:00
  • 240:

    華 ◆C1JH30EVSU

    覚えてる?
    あたし等が初めて遊んだ日。
    あの日は大雨やったよな。2人は大粒の涙を流す空の下で、笑ってたな。

    2005-07-04 00:38:00
  • 241:

    華 ◆C1JH30EVSU

    今日のあたしを予感してたみたいな雨。
    あの日の雨は止んだ。
    今日は外、晴れてるで?
    あたしの涙は止むかなぁ?

    2005-07-04 00:40:00
  • 242:

    華 ◆C1JH30EVSU

    晴れた空の下で2人で笑える日……
    夢でいいから見せてよ。

    2005-07-04 00:41:00
  • 243:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ラストソングが入った。
    あたしはユウキに抱かれ、声をあげて泣いた。
    ユウキが歌いながらキスをする。

    2005-07-04 00:43:00
  • 244:

    華 ◆C1JH30EVSU

    マイクを通して、あたしの泣き声が響いた……

    2005-07-04 00:44:00
  • 245:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ラストソングが終わって、ちょっとしてからユウキが席を立った。
    泣きじゃくるあたしの前に誰か立った。
    見上げると、タカシだった。

    2005-07-04 00:46:00
  • 246:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『大丈夫?かなり飲んだみたいやけど…こんなハナちゃん見るんはじめてやわ』

    2005-07-04 00:47:00
  • 247:

    華 ◆C1JH30EVSU

    あたしはタカシの腕を掴んで泣いた。

    それが気にくわなかったのか、ユウキがまたキレだした。

    2005-07-04 00:48:00
  • 248:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ユウキもあたしも、ベロベロに酔っていた。
    テーブルの上には、ドライの空瓶が30本ぐらい並んでいた。

    2005-07-04 00:50:00
  • 249:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『お前、何タカシに甘えてんねんっ!』
    あたしは泣いて、もぉ言葉が出ない…
    恐い また殴られる
    『立てこらぁ!!』

    2005-07-04 00:53:00
  • 250:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ガッシャーーーン!!

    2005-07-04 00:53:00
  • 251:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ユウキの投げたグラスがあたしの髪を擦り、壁にあたって割れた。

    2005-07-04 00:54:00
  • 252:

    名無しさん

    しおりん

    2005-07-04 05:00:00
  • 253:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『お前、ホンマわからん奴やなぁ!なんで俺を信じてくれへんねんっ』
    あたしに近寄ろうとするユウキをタカシが止めた。
    『やめろって!手は出すなよっ?!』

    2005-07-04 06:04:00
  • 254:

    華 ◆C1JH30EVSU

    アキラがあたしをかばう。『ハナちゃん?大丈夫?立てる?』
    あたしは首を横にふった。
    もぉわけわからん…

    2005-07-04 06:06:00
  • 255:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『お前ホンマしばくっ!外でろやっ!!』

    言ってる事はぐちゃぐちゃ。

    2005-07-04 06:07:00
  • 256:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『わかった!話し合おか?先外出よっ!アキラがハナちゃん連れてくるからっ!なっ?』
    タカシがアキラに合図する。

    2005-07-04 06:09:00
  • 257:

    華 ◆C1JH30EVSU

    手は出すな…。

    ユウキに何度も念をおす、タカシの声が聞こえる。

    2005-07-04 06:10:00
  • 258:

    華 ◆C1JH30EVSU

    タカシに連れられて、ユウキが出て行った。
    アキラが震えるあたしに
    『大丈夫やで。タカシさんがユウキさん止めるし、俺がハナちゃん守から!』
    と言って、手を差し伸べてくれた。

    2005-07-04 06:12:00
  • 259:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ユウキを外に残し、タカシが戻ってきた。
    『ハナちゃん大丈夫?外出よか?あんまり待たしたら余計キレるしな…』
    タカシもあたしの身体を支えてくれた。

    2005-07-04 06:14:00
  • 260:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『絶対、ハナちゃんに手ぇあげさすなよっ』
    『はい』

    店を出ると、ユウキがまた怒鳴り散らした。

    2005-07-04 06:15:00
  • 261:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『なんでわかってくれへんねん!俺がお前の事好きなん』
    『ホンマむかつくっ!一発だけしばかせて!』
    『お前飛ぶ気やろ?未収だけ払ってなっ』
    『なんで、俺を信じれへんねん…』

    2005-07-04 06:19:00
  • 262:

    華 ◆C1JH30EVSU

    どの言葉を、信じればいいの?
    ホンマのあんたはどれなん?
    あたしはあんたの綺麗な言葉だけを信じて、あんたと一緒の未来を描けばよかったん?

    2005-07-04 06:21:00
  • 263:

    華 ◆C1JH30EVSU

    真っ暗で…
    何一つ確かなモノがないこの道の先に、七色の世界を描けるほどあたしは想像力豊かじゃない。
    違う…あんたが折ってんで?
    あたしが持ってた、色とりどりのクレパス…

    2005-07-04 06:24:00
  • 264:

    華 ◆C1JH30EVSU

    タカシはユウキをなだめながら
    『ハナちゃん、飛ぶ気なんかないやんなぁ?もぉ今日は帰り?どっちも酔ってるしな…』
    と言って、エレベーターのボタンを押した。

    2005-07-04 06:26:00
  • 265:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ユウキは、最後の最後まで怒鳴っていた。

    2005-07-04 06:27:00
  • 266:

    華 ◆C1JH30EVSU

    アキラが一緒に下まで来てくれた。
    あたしは泣いてしゃがみこんだまま立てない…

    2005-07-04 06:28:00
  • 267:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『ハナちゃん、俺も片付けしに一回店戻らんな…絶対また来るから、待っててな!』
    待つしかしょうがなかった。
    あたしは今日五百円ぐらいしか持ってなかったから。歩いて帰るにもフラフラで、立ち上がる気力さえなかった。

    2005-07-04 06:31:00
  • 268:

    華 ◆C1JH30EVSU

    30分ぐらいして、アキラが戻ってきてくれた。
    まだ泣いているあたしを抱き締めて、
    『どしたぁん。もぉ大丈夫やで…』
    と慰めてくれた。

    2005-07-04 06:34:00
  • 269:

    華 ◆C1JH30EVSU

    お金が無いから帰れないと言うあたしに、二千円握らせて、
    『これで帰りやっ』
    と、タクまでひろってくれた。

    2005-07-04 06:35:00
  • 270:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ユウキとは終わった…
    あたしは家で吐きながらそぉ考えていた。
    本当に飛ぶ気はなく、未収はちゃんと払おうと思っていた。

    2005-07-04 18:25:00
  • 271:

    華 ◆C1JH30EVSU

    でも確実足りない…
    それまで足りなくても、ユウキは何も言わず自分のお金を足してくれていた。

    2005-07-04 18:27:00
  • 272:

    華 ◆C1JH30EVSU

    でももぉ足してくれへんやろな…
    切れた女にそこまでしてくれへんやろうな…
    またしばかれるんかな?
    恐い………

    2005-07-04 18:31:00
  • 273:

    華 ◆C1JH30EVSU

    なぁ気付いてた?
    あたしのあんたに対しての感情が、途中から変わってたん…

    2005-07-04 18:32:00
  • 274:

    華 ◆C1JH30EVSU

    あたしは、あんたが好きで離れられへんかったんじゃない。
    あたしは、あんたが恐くて別れを切り出せへんかってん。

    2005-07-04 18:33:00
  • 275:

    華 ◆C1JH30EVSU

    あたしは気付いてたから。あんたにもぉあたしに対して、愛情なんてない事。
    愛してるって、どんなに言葉を繰り返されても…

    2005-07-04 18:35:00
  • 276:

    華 ◆C1JH30EVSU

    あたしはとりあえず、タカシにメールした。

    迷惑かけてごめんなさい。アキラにも、謝っといて。

    2005-07-04 18:36:00
  • 277:

    華 ◆C1JH30EVSU

    しばらくして、タカシからメールが返ってきた。
    全然迷惑じゃないで♪ちゃんと帰れた?
    うん。アキラがタク乗せてくれたから…
    そっか。ユウキとはどうするの?

    2005-07-04 18:39:00
  • 278:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ユウキ次第かな…
    あたし昨日ユウキのホンマの気持ちが見えた気がする。あたしは、もぉ今となればしょせん客でしかないねんなって…。あたしは普通に好きでいたかったけど、それじゃアカンのかな。

    2005-07-04 18:41:00
  • 279:

    華 ◆C1JH30EVSU

    うん…ちょっと考えるわ。ありがとう。
    そぉ返事を返し、携帯を閉じた。

    2005-07-04 18:45:00
  • 280:

    華 ◆C1JH30EVSU

    その日は、いつまでたってもユウキから連絡はなかった。
    ホンマに終わってんや…
    まだどこかで期待していたあたしは、あらためて実感してそぉ思った。
    あたしはユウキにメールを打った。

    2005-07-04 18:47:00
  • 281:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ユウキがゆうこれからに期待したかったな。
    ケンカばっかりで、叩かれて…それでも一緒に居たかった。あたしも素直にはなれんくて。でも、ユウキの事大好きでした。
    最後の素直な気持ち。

    2005-07-04 18:53:00
  • 282:

    華 ◆C1JH30EVSU

    送ってすぐに電話がかかってきた。
    あたしは、てっきりメールを見て電話してきたんだと思ったらまだ見ていないらしい。
    『見てかけなおすわ!』
    一回電話を切った。

    2005-07-04 18:55:00
  • 283:

    華 ◆C1JH30EVSU

    10分ぐらいたって、また電話がかかってきた。
    暗い声…
    『もぉ遅いんかな』

    2005-07-04 19:01:00
  • 284:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『昨日はホンマに悪かったと思ってる。でも俺はお前が好きやし、お前が特別やねん…』
    『なんで?なんであたしを繋ぎ止めるん?あたしは、ユウキに何もしてあげれへんのに…』

    2005-07-04 19:04:00
  • 285:

    華 ◆C1JH30EVSU

    『違う!何もしてあげられへんのは俺やっ!わかってる!お前にはホンマ悪いと思ってんねん。2日…2日間考えさせて。
    でも離さへんからな。絶対お前とバイバイなんかしたらへん。』

    2005-07-04 19:06:00
  • 286:

    華 ◆C1JH30EVSU

    なぁ、あれも全てあんたの演技やったらあんたはすごい俳優やわ。
    でもあたしも綺麗な言葉で飾って、演じてた。
    どこかで…これで綺麗に終われる事を望んでた。

    2005-07-04 19:09:00
  • 287:

    華 ◆C1JH30EVSU

    あたしはこれ以上、あんたの立つ舞台に足を踏み入れるのが恐かったから。
    あたしがまだ、あんたの演技に気付かんフリを出来るうちに…幕を閉じさせて。

    2005-07-04 19:11:00
  • 288:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ユウキから連絡があったのはちょうど2日後だった。
    『仕事終わったら連絡して。話したいから。』

    2005-07-04 19:13:00
  • 289:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ユウキはあたしを抱き締めてくれた。
    あたしの話を聞いてくれた。
    また前の様な…いつもと同じ毎日に戻っていくと思っていた。

    2005-07-04 19:14:00
  • 290:

    華 ◆C1JH30EVSU

    それでいいのか…
    自分に問い掛けながらも、あたしはあんたの隣に居る事を選んだ。
    あんたが手を離さへん限り、あたしはこの舞台で踊り続けるしかないの?

    2005-07-04 19:17:00
  • 291:

    華 ◆C1JH30EVSU

    幸福に似た恐怖。
    第二幕が開かれる。
    あんたがあたしに渡したシナリオは、穴だらけやん。こんなんじゃ演じきれへんわ。
    あたしは人形じゃないから…あんたの手を振り払う事だって出来んねんで?

    2005-07-04 19:19:00
  • 292:

    華 ◆C1JH30EVSU

    あの時、あんたのシナリオ通りあたしはあんたの隣を選んだ。
    これから何もかもが思い通りに進んでいくと思った?甘いな…
    そうしたかってんやったら、もっと完璧にあたしを騙してくれやんな。

    2005-07-04 19:23:00
  • 293:

    華 ◆C1JH30EVSU

    あたしにすれば、それからのユウキとの関係は恋人どうしでも、ホストと客でも何でもなかった。
    ただ同じ舞台に立つ共演者。どちらかが演じきれなくなったら、終わり。

    2005-07-04 19:25:00
  • 294:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ユウキはあたしを独り占めしたい…
    あたしはユウキに言った。『あたしにはもぉ、ユウキしかおらへんから…』

    2005-07-04 19:27:00
  • 295:

    華 ◆C1JH30EVSU

    そぉしているとユウキはいつも機嫌がよかった。
    ユウキが言う甘い言葉に何も言わず耳を傾け、目を見つめる。
    『信じてる』
    あたしはただそぉ言えばよかった。

    2005-07-04 19:29:00
  • 296:

    華 ◆C1JH30EVSU

    でもそんな関係も長くは続かなかった。
    それが当たり前になると、ユウキは欲を出しはじめた。

    2005-07-04 19:30:00
  • 297:

    華 ◆C1JH30EVSU

    まだ足りない…
    俺だけのモノに…
    俺だけの為に……

    2005-07-04 19:31:00
  • 298:

    華 ◆C1JH30EVSU

    ユウキはあたしが離れる事なんてないと、安心しきっていた。
    謝れば許される。
    それがダメなら怒鳴り、口答え出来ないように殴る。

    2005-07-04 19:33:00
  • 299:

    華 ◆C1JH30EVSU

    さすがにあたしも我慢の限界だった。
    ユウキが喜ぶようにユウキの演技にあわせて、あたしは騙されてるフリをするだけ。
    そこに感情なんかいらなくても、あたしはまだ死んでいない。

    2005-07-04 19:36:00
  • 300:

    華 ◆C1JH30EVSU

    あたしはユウキに言った。『なぁ、もぉ終わりじゃない?本気で。』
    『はぁ?終われると思ってるん?俺は、お前で最後にするゆぅてるやろ』
    ユウキの目が変わる。

    2005-07-04 19:42:00
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