小説掲示板３６５のスレッド詳細｜夜遊びweb関西版

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３６５

• 1:

  和葉

  リズ…
  
  あんたとの３６５日
  
  一生忘れへんで――

  2006-02-28 01:32:00
• 2:

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  あぼ～ん
• 3:

  和葉

  リズ。あんたはフワフワした、わたあめみたいな女のコだったね。
  
  １９〜２０までの３６５日、リズで染まってたよ。
  
  記憶力のないあんたがあたしの出会った日、ちゃんと覚えてたことにびっくりやわ。

  2006-02-28 01:39:00
• 4:

  和葉

  １９歳の春、あたしはある女のコに出会う。
  偶然か、必然か……
  そのコの名前はリズ。スペインの血を分けた彼女の目は日本人にはない独特の輝きを放っていた。スッと通った鼻筋も、シャープなアゴも――すべてが魅力的な女のコ。

  2006-02-28 01:42:00
• 5:

  和葉

  リズと出会ったのは朝方のクラブ。
  
  「なぁなぁ〜何してるん？」
  
  誰もが避けて通る程、化粧の崩れた見苦しい顔を、これでもかとしわくちゃにして泣き崩れてるあたしに――あんたはなつっこく話し掛けてきたね。

  2006-02-28 01:46:00
• 6:

  和葉

  「なぁ〜！こんなﾄｺ座り込んでたら服汚れんで！なっ☆行こ！」
  リズはそぉ言って、返事もしないあたしの腕をひっぱりあげた。
  「もぉ朝日な時間やん☆朝マックしよや〜」
  それにも返事をしなかった。なのにリズは終始ご機嫌でマクドをめざす。

  2006-02-28 01:50:00
• 7:

  和葉

  ﾎﾝﾏ変なコやったな。
  
  
  その日、あたしは友達からの着信でクラブへ行った。普段あまり行かないクラブへ。
  当時の彼氏が、元ｶﾉといるって聞いたから…何を言ったらいいのか整理もつかないままとにかく向かった。

  2006-02-28 01:52:00
• 8:

  和葉

  そしてあたしは見事にフラレタ。大好きな大好きな彼氏に…
  
  人目もはばからず泣いたのなんて生まれて初めてだった。
  
  そんなあたしに声をかけてきたリズ。マクドでもマシンガントーク！

  2006-02-28 01:54:00
• 9:

  和葉

  マクドで向かい合わせに座ったとき、初めてリズの顔をちゃんとみた。
  綺麗な顔立ちにびっくりしたのを覚えてる。
  目が合った瞬間、リズはニッコリ笑って
  「あたしリズ！！仲良くしてな」
  そぉ言った。

  2006-02-28 01:56:00
• 10:

  和葉

  何の挨拶？？って思って思わず笑ってしまった。
  
  それからあたしとリズは３時間近くマクドで過ごした。最初は変な奴！って思ってたけどすぐに打ち解けて、逢って数時間のリズに、あたしはフラレタ話すらしたっけ。
  
  これがあたしとリズの出会い。

  2006-02-28 02:00:00
• 11:

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  削除されますた

  あぼ～ん
• 12:

  和葉

  「は？ﾎﾝﾏゆうてるん？！家出かぁ〜？?しゃぁないコやなぁ〜！んな和葉ん家おいで☆」
  あたしは１人暮らしだったし、いっか☆て軽いｷﾓﾁでリズを誘った。初対面なのに何の警戒もしなかったのは今でも不思議かな…

  2006-02-28 02:08:00
• 13:

  和葉

  「ぇ？！いいん？！」
  一瞬にしてリズの瞳に輝きが戻った。あたしはその笑顔が無性に嬉しくて「いいで〜☆ンな行こ〜♪」
  って言って、リズの手をひぃてタクシーに乗り込んだ。

  2006-02-28 02:12:00
• 14:

  和葉

  ２DKの部屋を１LDKにして使っていたので仕切りを戻し、１つの部屋をリズ用にした。
  タクの中で、リズが寄ってほしぃと言うから駅に寄った。戻って来たのは、両手でキーポルを抱え、ﾊﾞﾂが悪そうに苦笑いを浮かべたリズだった。
  リズはそのキーポルの中の荷物が全てだと言う。

  2006-02-28 02:16:00
• 15:

  和葉

  え？？いつからそんな生活なん？？家族は？？
  聞きたいｺﾄがいっぱいだったので、あたしの部屋で話し込んだ。
  
  「リズほんまに家ないん？どぉやって生活してんの？！」
  「なんか色々転々としてるわ〜?ｺﾞﾒﾝなぁ〜何か押し掛けて?寝たら帰るし☆ありがと和葉?」

  2006-02-28 02:20:00
• 16:

  和葉

  悲しそうな瞳なのに…リズは笑みを作る…。
  「気にしやんとって?全然いてくれていいで☆３月まで、お兄と住んでてんけど、もぉ出てったから部屋余ってるし！起きたら部屋片付けるし、リズ奥の部屋ずっと使って☆」
  リズはいきなり爆笑して
  「こらぁ〜！和葉！！んな簡単に人信用して〜！あかんで！リズが泥棒やったらどぉすんねん?」って茶化してきた。

  2006-02-28 02:25:00
• 17:

  和葉

  普段は気の知れた友達に部屋を貸すことすらためらうのに…何でリズをあんな一瞬で受け入れたんかな……
  それがうちらの運命やった！とか、臭いｺﾄ言ったらリズはまた爆笑するやろなぁ―――
  
  あたしとリズは出会って数時間で、一緒に生活をすることになった。

  2006-02-28 02:29:00
• 18:

  和葉

  当時のあたしは、人の温もりを求めて止まないにも関わらず、誰とも打ち解けるｺﾄができない不器用な人間だった…
  リズなら淋しさを埋めてくれる気がしたのかも……
  初めて一瞬で心を許せたリズに何か期待してたのかも……

  2006-02-28 02:32:00
• 19:

  和葉

  その日は同じﾍﾞｯﾄで並んで寝た。目が覚めたのは深夜で、朝方まで荷物の整理や家具の振り分けをしたなぁ…
  
  まるで修学旅行みたいに、２人はしゃいでた。寝れなくてお互いの話をまたいっぱいした。
  
  リズ……あたしはあのときあんたのｺﾄ全て知った気になってたけど‥‥結局は知らないｺﾄだらけだったね…

  2006-02-28 02:36:00
• 20:

  和葉

  当時、あたしはたまに派遣の仕事をするだけで、ほとんど貯金で食べてた。
  だから１ヵ月くらいリズとのんびりすごしてた。リズもまた、働くことなく貯金で暮らしてた。
  そんなあたし達は、退屈やし久々に働こか〜！って話になった。

  2006-02-28 02:39:00
• 21:

  和葉

  何する〜？と言うあたしに、目を輝かせリズが「キャバ！！リズ、キャバ嬢やってみたぃねん！」となつっこく言ってきた。
  あたしはてっきり、リズの貯金はキャバか何かで貯めたもんだっと思ってたから、リズが水したことないって言うのにびっくりした。
  「そっか☆ンな和葉がたまに行ってたとこ行く？リズなら余裕で受かるし?明日は早起きして〜ｾｯﾄ行って、ﾄﾞﾚｽも買ぉか☆」
  あたしは当時、夜の仕事に戻る気はなかった。でもリズと働けることが嬉しくてしょぉがなくて、１人ではしゃいでた。

  2006-02-28 02:44:00
• 22:

  和葉

  さっそく店長に連絡して、話をした。店長は快く承諾してくれて、あたしは楽しみでなかなか眠れなかったのを覚えてる……
  
  リズ―――
  
  あんたに出会って…あたしはﾁｮｯﾄだけ自分が好きになれたよ？

  2006-02-28 02:48:00
• 23:

  名無しさん

  ｱｹﾞ??

  2006-03-01 05:06:00
• 24:

  名無しさん

  なんか気になる?頑張ってね??

  2006-03-01 06:51:00
• 25:

  名無しさん

  主さん?待ってるよ?

  2006-03-02 12:44:00
• 26:

  和葉

  23、24、25さんありがとぉ?

  2006-03-05 22:23:00
• 27:

  和葉

  次の日、お昼過ぎに目覚まし時計の音で目覚めた。
  リズはもぉ起きてて、笑顔で駆け寄って来た。
  
  「和葉〜！リズもぉ準備しちゃったよ〜！和葉も早くシャワー浴びて来て?」
  子供みたくはしゃぐリズが可愛くて愛しく思えたな…
  

  2006-03-05 22:27:00
• 28:

  和葉

  略ﾅｼ

  2006-03-05 22:28:00
• 29:

  和葉

  とりあえずﾄﾞﾚｽを買いに行った。あたしは白の刺繍入りに一目惚れしてすぐ決まったんだけど、リズはず〜っと迷ってて、何だか彼女の買物に付き合わされてる彼氏な気分だった。
  「全部可愛すぎてわからへ〜ん??かず〜どれがぃぃかなぁ〜？」リズのこのセリフも何回目だったかな？笑
  「あたしは、赤のロングがいっちゃん似合ってた気ぃするけどなぁ〜?」
  
  真っ赤なロングﾄﾞﾚｽ――裾は段のフリルになってて右胸あたりから左裾にかけての刺繍とビーズが上品で、綺麗な顔立ちなリズにピッタリだったね………今でもあたしの宝物やで？

  2006-03-05 22:33:00
• 30:

  和葉

  リズにドリンクの作り方やシステムの説明をした。
  「めちゃめちゃ緊張やし??綺麗な人ばっかやなぁ〜??リズも早くﾄﾞﾚｽ着たい?」
  あたしの説明そっちのけでリズはｷｮﾛｷｮﾛしてはしゃぃでた?ほんまに無邪気で可愛い子だったな。
  一通り説明をした後更衣室が空いたみたいで、リズ念願のﾄﾞﾚｽに着がえた。

  2006-03-05 22:42:00
• 31:

  和葉

  綺麗に巻かれた髪。
  白い肌に映える真っ赤なロングﾄﾞﾚｽ。
  スラっと伸びた手足。
  
  これといったアクセサリーを何も付けていないにも関わらず、リズそのものがブランドかの様に輝いて見えた。―――――綺麗‥‥‥初めて女の人をこんなに綺麗だと思った。

  2006-03-05 22:45:00
• 32:

  かな

  お気に入り?　　　　　　頑張ってな?

  2006-03-05 22:45:00
• 33:

  和葉

  かなちゃん?ありがとぉござぃます?

  2006-03-05 22:46:00
• 34:

  和葉

  「どぉ??リズもｷｬﾊﾞ嬢っぽくなれたかな??」ｷｬﾋﾟｷｬﾋﾟはしゃぐリズ…?
  ほんまに可愛ぃなぁ…?ってあたしが言ったら、恥ずかしそうにうつむいた。
  
  
  あたしは１人が大嫌いだった。でも１人が好きだった…。１人が楽だった…。自分の感情やｷﾓﾁや考えをﾀﾞﾚかに見せるｺﾄが苦手で恐かった。だから…ほんとは１人が大嫌いなのに‥‥強がってた――――――そんなあたしにとって、あんたは天使だったよ。

  2006-03-05 22:51:00
• 35:

  和葉

  その日、９時〜１時まで働いた。
  リズは着いた席のほとんどで場内をもらってたしボトルも何本か下りてた。
  まぁ〜あたしはとゆぅと！場内１…?ボトル？！そんなもん下りてません???
  
  更衣室で着替えを済まし、給料をもらいにいった。すると店長が、入店考えてへんか？とうちらに言ってきた。…と、ゆぅよりも、リズにだけゆってたんだと思う??

  2006-03-05 22:55:00
• 36:

  和葉

  リズもあたしも、また連絡します。とだけ言って店を後にした。
  「何かｺﾞﾊﾝ食べて帰ろっか☆」
  「…ぅん。」
  リズ？？元気なぃやん！？そぉ思ってリズの顔をのぞき込むと浮かない顔をしていた。
  あんなに楽しそぅだったリズに何があったン？！あたしは慌てて、「どなぃしてん??」て、リズの手をつかみ足を止めた。

  2006-03-05 22:58:00
• 37:

  優

  しおり??

  2006-03-12 23:35:00
• 38:

  名無しさん

  >>1-50

  2006-03-13 01:18:00