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愛と時効。神様〜私をお許しください。
-
1:
ひとみ
2月22日。火曜日。ゆうちゃんに「別れて」って言われた。
2006-03-02 17:38:00 -
2:
ひとみ
更新遅れるかもしれませんが必ず書くので良かったら覗いてください(^^)v
2006-03-02 17:40:00 -
3:
ひとみ
2月22日。火曜日。ゆうちゃんに「別れて」って言われた。訳が分からなくて「嫌や。」って何回も言った。ゆうちゃんは「ごめん。」としか言わなかった。
2006-03-02 17:43:00 -
4:
ひとみ
泣きながら何回も何回も「嫌や。」って言った。ゆうちゃんはただただ「ごめんな。ごめんな。」って謝った。
2006-03-02 17:45:00 -
5:
ひとみ
ゆうちゃんなんで?あたし悪いトコあったら何でも直すから。ゆうちゃんあたしの事嫌いんなったん?ゆうちゃん―――。ゆうちゃん。
2006-03-02 17:47:00 -
6:
ひとみ
2月22日。火曜日。
ゆうちゃんと別れた。今日は日記2回も続けて書きました。ゆうちゃんはあたしの事、嫌になったって。最後に言いました。2006-03-02 17:50:00 -
7:
ひとみ
ゆうちゃんなんでなん?昨日まで一緒に笑ってたやん。テレビ見て笑ってたやん。オムライスどっちが大きい方食べるかジャンケンしたやん?なんで―――?なんでなんよ。
2006-03-02 17:53:00 -
8:
ひとみ
2月23日。水曜日。
ゆうちゃんが死にました。別れた次の日にたった一人で逝ってしまいました。今日で日記やめます。ゆうちゃんごめんなさい。2006-03-02 17:56:00 -
9:
ひとみ
あたしはこの日以来、日記を書かなくなった。とゆうより現実から逃げたかったのだと思う。
2006-03-02 17:58:00 -
10:
主
ゆうちゃんは凍える寒空の下、たった一人で逝ってしまった。寒かったやろうな。発見された時、死後12時間は経っていたのだから。
2006-03-02 18:03:00 -
11:
ひとみ
事件は通り魔による犯行と警察は言った。でもあたしはそんなん信じられへんかった。現場には鉄パイプのようなものとバタフライナイフが落ちていた。
2006-03-02 18:05:00 -
12:
ひとみ
バタフライナイフには、はっきりとゆうちゃんの指紋が残っていた。でも警察はこの事実をあやふやにした。「きっと襲われた時に犯人からこのナイフを奪い取ったのだろう。」と。
2006-03-02 18:08:00 -
13:
ひとみ
私は警察に殴りかかった。そんな訳ない。警察なんやったらちゃんと調べろや。それが仕事ちゃうんか。あたしは一日留置所に入れられた。暗い中ずっとずっと泣いた。
2006-03-02 18:12:00 -
14:
ひとみ
次の日から私は笑う事も怒る事もしなくなった。完全に感情を無くした。とゆうより無駄やと思った。こんな世の中で生きてる意味なんかある――?
2006-03-02 18:14:00 -
15:
ひとみ
あたしは何度も死のうと思った。あたしもゆうちゃんのとこに行きたい。あたしは精神科に入れられた。
2006-03-02 18:16:00 -
16:
ひとみ
あの日以来書かなくなった日記は、押し入れの奥深くに眠ったまま―――。
2006-03-02 18:21:00 -
17:
ひとみ
後で聞いた話では、母親を早くに亡くし父親と二人で暮らしている。話によれば父親の昔の派手な遊びのせいで莫大な借金が残っているとか。悠斗は必死に働いた。
2006-03-02 19:54:00 -
18:
ひとみ
彼と初めて話した時の事。今でも鮮明にハッキリ覚えている。彼は私の家に毎朝新聞配達に来ていた。
2006-03-02 19:59:00 -
19:
ひL1?
こんにちゎ?ァタシもひとみッて名前です?しかも大好きだッた元彼がゆうちゃんです。最初見た時めッちゃビックリしました??でもすごい運命?感じました?最後まで読むし応援してます?途中でカキコ?してごめんネ??完結したらまたカキコ?します?頑張ッてネ??゙
2006-03-02 20:24:00 -
20:
ひとみ
ひい?ちゃん、カキコありがとうございます???同じ名前でしかも元彼の名前まで同じとかっっ??めっちゃ運命感じてます??完結まで頑張って書くので良かったらこれからも見てやってください???では更新しまーす??
2006-03-03 01:11:00 -
21:
ひとみ
あたしが母親と喧嘩した時の事。
「出ていけ」と言われてあたしは行くあても無いまま夜中の2時頃家を飛び出した。2006-03-03 01:21:00 -
22:
ひとみ
感情のままに「出ていったるわ!」とは言ったものの携帯も財布もなにも持たず出ていった為誰とも連絡が取れなかった。行くところもない。
2006-03-03 01:24:00 -
23:
ひとみ
《せめて携帯ぐらい持ってくるんやった…》
後悔した。とりあえずコンビニに行く事にした。
《そういえばあたしパジャマやん…》そんな事を考えながらコンビニについた。2006-03-03 01:28:00 -
24:
ひとみ
お金も持っていない為、雑誌を立ち読みして時間をつぶす事にした。
《まだ2時半かぁ。7時にはみんな仕事行きよるし、それから携帯と財布とりに戻ろっ》2006-03-03 01:32:00 -
25:
ひとみ
そんな事を考えながら立ち読みをしていた。
時計を見ると3時。《出ていってからまだ一時間しか経ってないやん…》
2006-03-03 01:35:00 -
26:
ひとみ
すると若い3人組の女の子達が店に入ってきた。
「ちょぉ、見てや。笑」
「ありえへん。笑」
「キャハハハハ」
パジャマ姿の私を見て笑っているのはすぐ分かった。2006-03-03 01:39:00 -
27:
ひとみ
頭はボサボサやし、スッピンやし、健康サンダルやし…。おまけにパジャマやし。前のガラスに映った自分を見て恥ずかしくなった。《ずっとここにおるのはキツイな…》
2006-03-03 01:42:00 -
28:
ひとみ
そう思ってコンビニを後にした。何も考えず歩いた。行くあてもないので気付いたら家の前まで来ていた。《いまさら戻られへんよな…。》私は絶対戻らん!そう決めていた。
2006-03-03 01:45:00 -
29:
ひとみ
玄関の前で座り込んだ。《携帯取ったらさゆりちゃんち行こ。》さゆりちゃんとは当時一番仲の良かった先輩で私の2コ上。当時さゆりちゃんは学校もろくに行かず遊びまわっていた。
2006-03-03 01:49:00 -
30:
ひとみ
私はあまり友達がいなかった。とゆうのは、もともと私は上辺だけの付き合いが嫌やったから。ホンマに仲いいコは同期のコで2人ぐらい。なおことゆかぐらいしか思い浮かばない。
2006-03-03 01:52:00 -
31:
ひとみ
当時私には彼氏もいなかった。中1で初めて付き合ったのがタカシ。これも2コ上。さゆりちゃんの紹介やった。でも長続きせんかった。タカシはヤリちんやった。
2006-03-03 01:56:00 -
32:
ひとみ
かたくなにセックスを拒む私に嫌気がさしたみたい。私は、男なんてみんな体だけなんやって思った。たかしとは2カ月で破局。私は初めての相手は本気で好きになった人だけ、と考えていたから。
2006-03-03 01:59:00 -
33:
ひとみ
中2になるまでにあと2人の男と付き合った。りょうじは優しかったけどかなりの浮気症。相手は隣の中学の女のコ。しかも私の知り合いやった。そっこーで別れた。
2006-03-03 02:03:00 -
34:
ひとみ
そして中2になったばっかりの頃、付き合った相手は同じクラスのあきひと。あきひとは理想どうりの人やった。スポーツは出来るし、顔もいい。おまけに優しいし男らしい。
2006-03-03 02:10:00 -
35:
ひとみ
セックスも強要してこなかった。「セックスはひとみがいいと思った時でいいから。俺はいつまででも待つし」まさに理想の相手やった。でもかなりのマザコンというのが判明して嫌になって別れた。
2006-03-03 02:15:00 -
36:
ひとみ
あたしは、男なんてそんなもん。期待もせんし、すぐ裏切る。そう思っていた。
ゆうちゃんに逢うまでは…。2006-03-03 02:17:00 -
37:
ひとみ
玄関の前でしゃがみこみ、色んな事を考えていた。季節は春といえども夜中ということもあり、かなり寒かった。パジャマ一枚で出てきた事を本気で後悔した。
2006-03-03 02:20:00 -
38:
ひとみ
ブォォーン
バイクの音がした。
《そっか…もう新聞配達の時間かぁ。早くに大変やなぁ…てか、こんな姿みられたくないなぁ。笑》2006-03-03 02:37:00 -
39:
ひとみ
そんな事を考えながら目が合わないように下を向いた。
家の前まで来た。私は近寄ってくる足だけを見ていた。2006-03-03 02:39:00 -
40:
ひとみ
「あの…」
「ほっといて!」
冷たくいい放った。2006-03-03 02:41:00 -
41:
ひとみ
「あの…新聞…入れられないんすけど…笑」
私はハっとして振り返った。
《ポストの前で座ってる私が邪魔なだけやん。笑》2006-03-03 02:45:00 -
42:
ひとみ
すごく綺麗な目をしていた。今にも吸い込まれそうなくらい。私は無意識に彼の事を、ただボーっと見ていた。
「どうしたん――?」
彼の声で我に返った。2006-03-03 02:53:00 -
43:
ひとみ
「あっいや、すいません。」
そう言って体をどけた。
「そうじゃなくて、なんでそんな格好なん?寒いやろ。なんかあったん?」2006-03-03 02:56:00 -
44:
ひとみ
心配そうに顔を覗きこんで彼が言った。
私は彼の優しい目を見ているとすべてを話したい気持ちになった。でも心が邪魔をした。2006-03-03 02:59:00 -
45:
ひとみ
所詮、男なんてヤりたいだけや。こうやってちょっと優しくしたらヤれると思ってんねん。騙されたらあかん。
2006-03-03 03:00:00 -
46:
ひとみ
私はそう自分にいい聞かせた。
「別に。」
私の口から出た愛想のないことばだった。2006-03-03 03:02:00 -
47:
ひとみ
「そっか」
そう言うと彼はペンを出し私の手を取った。
なにかを書いている。2006-03-03 03:05:00 -
48:
ひとみ
「まぁ力になれるか分からんけどなんかあったら電話してきぃ。なんかほっとかれへんねん」
そう言い残して彼は行ってしまった。2006-03-03 03:07:00 -
49:
ひとみ
私の手には電話番号と【ゆうと】と言う文字が書かれていた。
2006-03-03 03:09:00 -
50:
ひとみ
《あの人綺麗な目してたなぁ。あかんあかん。所詮男や。余計な事考えやんとこ。》もう一度自分にいい聞かせ、このままここにおったら親に見つかってしまう。また別のコンビニで時間をつぶすことにした。
2006-03-03 03:13:00 -
51:
ひとみ
コンビニで時間をつぶしている間に、あっというまに時刻は7時になろうとしていた。
《よし。いったん家戻ろ》 私はコンビニを後にした。2006-03-03 03:15:00 -
52:
ひとみ
携帯、充電気、財布、下着、服など必要なモノを大きいバックに詰め込んだ。私は、もう絶対戻らん。学校も行かん。そう心に決めて家を出た。
2006-03-03 03:18:00 -
53:
ひとみ
さっそくさゆりちゃんに電話をした。
「もしぃ〜?ひとみ家出てんかぁ。今からいっていい?」
2006-03-03 03:21:00 -
54:
ひとみ
さゆりちゃんは眠そうな声で言った。
「てか、あんた朝早いって。笑 分かった。待ってるわぁ」
私は少し安心してさゆりちゃんの家へと急いだ。2006-03-03 03:23:00 -
55:
ひとみ
家の前についたのでもう一度さゆりちゃんに電話をした。
「もしぃ?今家の前ついたけど。」
「はいはい。勝手に入ってきて」
2006-03-03 03:26:00 -
56:
ひとみ
さゆりちゃんの部屋に入ると知らない男がさゆりちゃんと一緒にベットに寝転んでいた。
「あたしのNEWダーリン♪まさとやで!仲ようしたってなぁ」2006-03-03 03:29:00 -
57:
ひとみ
私は呆れた。ついこないだ別れたばっかりでもう次の彼氏ができていたから。ようそんなにコロコロ男変えれるなぁ。私はそんなさゆりちゃんの気が知れなかった。
2006-03-03 03:31:00 -
58:
ひとみ
私はボーっとテレビを見たり、マンガを読んだりして暇つぶしをしていた。しばらくしてさゆりちゃんが
「朝マックしよか!」と言ってきたので急いで化粧をすませた。2006-03-03 03:38:00 -
59:
ひとみ
さゆりちゃんの新しい彼氏まさと君は二十歳。車はセルシオに乗っていた。まさと君の車でマクドに行くことになった。
2006-03-03 03:40:00 -
60:
ひとみ
マクドでしばらく時間をつぶしてからツタヤに行った。ホラー系のDVDを何個か借りて家で見る事にした。なんだかんだであっという間に時間は夜の8時をまわっていた。
2006-03-03 03:43:00 -
61:
ひとみ
まさと君がドンキホーテに行きたいといったのでみんなでドンキに行く事にした。まさと君の車に置く芳香剤やお酒やおつまみを買ってまた家に戻った。
2006-03-03 03:46:00 -
62:
ひとみ
特にする事もなく暇やったから、またボーっとテレビを見ていた。まさと君とさゆりちゃんはベットの中でじゃれあっていた。
2006-03-03 03:49:00 -
63:
ひとみ
「まぁ君ほんまアカンって〜ひとみおるんやからぁ」
「いけるって、聞こえへんやろ♪」
丸聞こえですが。2006-03-03 03:51:00 -
64:
ひとみ
私は二人の声を聞いているとだんだんイライラしてきた。
「アッ。アン、もぉ〜まぁ君」
「ちょっとだけ。いいやろ?」
私にはもう限界だった。2006-03-03 03:54:00 -
65:
ひとみ
「ひとみ帰るわぁ。さゆりちゃんありがとっ☆」
私は荷物を持ってさゆりちゃんに言った。
「帰るってあんた、帰らんつもりやったんちゃうん?」さゆりちゃんが心配そうに布団から顔を出した。2006-03-03 03:56:00 -
66:
ひとみ
「そうやってんけど…考えなおしてん!さゆりちゃんホンマありがとうな。まさと君ありがとう。じゃあ☆」
もちろん家に帰る気などなかったけど、とりあえずこの場から離れたかった。2006-03-03 03:59:00 -
67:
ひとみ
私はさゆりちゃんの
「なんかあったらすぐ連絡してくるんやでぇ」という声を後に家から飛び出した。《まぢやばい。これからどぉしよ…》一気に不安になった。2006-03-03 04:01:00 -
69:
ひとみ
唯一仲の良いなおことゆかに電話をした。二人ともすんなり「家おいでや」と言ってくれたがよくよく考えたらうちの親と、なおこ、ゆかの親は仲が良い。もしかしたらチクられるかもしれない。
2006-03-03 04:07:00 -
70:
ひとみ
そして私は、ふとある事を思い出した。消えかけてはいたが、手にはまだあの人の番号が書かれている。あの人に助けてもらおうかな。でも本間に電話してくるなんて思ってないやろな。
2006-03-03 04:12:00 -
71:
ひとみ
ずうずうしいかな―――?どおしよ…どおしよ…
でも私には他に頼る人なんていなかった。
ましてや、ゆかやなおこの家に行ったら親にばれる事ぐらい目に見えている。2006-03-03 04:15:00 -
72:
ひとみ
今更さゆりちゃんの家になんて戻れない。あの人なら私を助けてくれるかな?私は手に残された番号を押しては消し、押しては消し、それを繰り返した。
2006-03-03 04:17:00 -
73:
ひとみ
所詮男。行ったらヤられる事ぐらい分かってる。それなりに弱みを捕まれる訳やし。もしあの人が悪い人やったらどっか捨てられるかも…。そんな事が頭を混乱させた。
2006-03-03 04:20:00 -
74:
ひとみ
最終的に《期待なんかしてない。》ダメ元で電話をする事にした。
震える手でダイヤルする。《もしこの人がだめやったら…》2006-03-03 04:23:00 -
75:
ひとみ
私はそんな事ばかり考えていた。
――プップップップッ―――――――プルルルルル――――
《やばい!緊張してきた!》
私は何故か今までにないほど緊張していた。2006-03-03 04:26:00 -
76:
ひとみ
「はい」
《出た!!》
「もっもしもしっ!あのっ」
「はい?」2006-03-03 04:28:00 -
77:
ひとみ
「昨日の…パジャマの私です!」
私は自分で言って恥ずかしくなった。笑
「分かるで!どした?」2006-03-03 04:31:00 -
78:
ひとみ
「…私行くトコない。」
自然に言葉が出た。
そんな私に彼は、女のコがこんな時間に一人でおるのは危ない。とりあえず迎えに行くからそこにおってと言い残し電話を切った。2006-03-03 04:40:00 -
79:
ひとみ
場所を言い、待っていると10分くらいして彼がやって来た。
「とりあえず乗り。」
私は原付の後ろにまたがった。2006-03-03 04:43:00 -
80:
ひとみ
私はなぜかドキドキした。おっきい背中―。綺麗な目。もしかしたら私はすでにこの時から彼を好きになっていたのかもしれない――。
2006-03-03 04:46:00 -
81:
ひとみ
「とりあえず俺んち来る?行くトコないねやろ?」
私は覚悟を決めた。
「うん」2006-03-03 05:04:00 -
82:
ひとみ
しばらく住宅街を走っていると彼の家についた。
「ここやで。おっさんいてるけど、気にせんといてな」2006-03-03 05:07:00 -
83:
ひとみ
彼のお父さんは眠っていた。
「俺の部屋あっちやから先行っといて。おっさん、こんなトコで寝てたら風邪ひくぞ?」2006-03-03 05:12:00 -
84:
ひとみ
私はドキドキしながら彼の部屋に向かった。
《ここか…》
ドアの前で深呼吸して部屋に入った。中に入るといい匂いがした。私は荷物を置いて床に座り込んだ。2006-03-03 05:15:00 -
85:
ひとみ
しばらくして彼が戻ってきた。
「なんか飲む?」
「うん。」
2006-03-03 05:17:00 -
86:
ひとみ
「ココアかコーヒーどっちがいい?」
「ココア。」
2006-03-03 05:18:00 -
87:
ひとみ
しばらくして飲み物を持って彼が戻ってきた。
「んで名前は?」
「えっ?」2006-03-03 05:20:00 -
88:
ひとみ
《そっか…あたし名前もゆうてなかったんや。》
あたしは彼の目を見て
「ひとみ。」
と言った。2006-03-03 05:24:00 -
89:
ひとみ
「ひとみかぁ。ええ名前やん!もう知ってると思うけど俺ゆうとやで!よろしくな」
彼はそう言うと私を見てニコっと笑った。2006-03-03 05:26:00 -
90:
ひとみ
私は内心ドキドキやった。《笑った顔初めて見た―。》無邪気な笑顔がすごく可愛く思えた。
2006-03-03 05:29:00 -
91:
ひとみ
「行ってないで!」
「ふうん。」
そんなたわいもない話をしていた。2006-03-03 05:31:00 -
92:
ひとみ
時刻を見ると深夜2時を回っていた。
私は悠斗君と会った時の事を思い出して聞いた。
「今日も新聞配達行くん?」2006-03-03 05:36:00 -
93:
ひとみ
「今日は休みやで!」
またニコっと笑って言った。
「そっか!よかった」
私はなぜか安心した。2006-03-03 05:38:00 -
94:
ひとみ
眠そうな私を見てベットで寝転んでいた悠斗君が言った。
「こっちおいでや」
私は少し考えて
「いい。」と言った。2006-03-03 05:41:00 -
95:
ひとみ
「風邪ひくで。ほら、なんもせぇへんから」
そう言ってまた私を呼ぶ。
《やっぱりヤるんや…》
私は覚悟を決めた。2006-03-03 05:44:00 -
96:
ひとみ
私は緊張しながらベットに入った。
《この人も男やもんな…》そんな事ばかりを考えていた。2006-03-03 05:50:00 -
97:
ひとみ
「じゃあゆっくり寝ぇや。俺はこっちで寝るから安心しいな。」
そう言って悠斗君は布団から出て床に寝転んだ。2006-03-03 05:51:00 -
98:
ひとみ
「えっ?ヤれへんの?」
私はとっさにこんな言葉が出てしまった。
「なんで?俺そーゆーん目的ちゃうし!そんな奴や思てたん?笑」2006-03-03 05:54:00 -
99:
ひとみ
「…。」
私は男なんてみんなそんなんもんやと思ってたから悠斗君の言葉に返す言葉がなかった。
2006-03-03 05:57:00 -
100:
ひとみ
「まぁゆっくり寝ぇ♪」
そう言って悠斗君は私に背中を向けたまま眠りについた。
私はずっと悠斗君の背中を見ていた。2006-03-03 05:59:00