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愛と時効。神様〜私をお許しください。
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1:
ひとみ
2月22日。火曜日。ゆうちゃんに「別れて」って言われた。
2006-03-02 17:38:00 -
112:
ひとみ
悠斗の言っていることがすごく分かる気がした。目の前に広がる大きな海を見ていたら私の抱えている悩み事などほんのちっぽけな事に思えた。私は悠斗に聞いた。
2006-03-03 06:36:00 -
113:
ひとみ
「なぁ。なんで何も聞かへんの?家出の事。」
私は何も聞いてこない悠斗に不思議に思った。2006-03-03 06:39:00 -
114:
ひとみ
悠斗がゆっくり答えた。
「誰でもな、聞いてほしくない事だってあるねん。無理に聞くよりひとみが俺に話してもいいって思えた時、話してもいい相手やって認めてくれるまで俺は何も聞かんつもりやで。」2006-03-03 06:45:00 -
115:
ひとみ
私は悠斗の顔を見ていると泣きそうになった。
喧嘩の原因は母親の男関係。父と母は私が幼稚園の時離婚した。離婚してから母はすぐスナックに勤めた。2006-03-03 06:50:00 -
116:
ひとみ
スナックに勤めてから母はしょっちゅう私の知らない男を家に連れてきていた。ひどい時には週に4、5回。しかも毎回違う男だった時期もあった。当時小さかった私はなにも分からなかった。
2006-03-03 06:54:00 -
117:
ひとみ
私が中学生になる頃、母はスナックをやめた。そしてある日、見たことの無い男を連れてきた。
「お母さんこの人の事真剣に好きやねん。ひとみ、認めてくれる?」2006-03-03 06:58:00 -
118:
ひとみ
私は母の男関係に呆れていた。私だけは絶対こんな大人にはなりたくない。絶対にならん。
―どうでも良かった―。2006-03-03 06:59:00 -
119:
ひとみ
「勝手にしたら?」
私は母に感情など無くなっていた。本当にどうでも良かった。そして母はその男と再婚した。私には妹ができた。2006-03-03 07:02:00 -
120:
ひとみ
私にその男を紹介した時、既にもう母のお腹には私の妹、桜がいた。つまりできちゃった婚。きっと桜ができていなかったら母は一生あんな生活を続けていただろう。
2006-03-03 07:06:00