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愛と時効。神様〜私をお許しください。

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  • 1:

    ひとみ

    2月22日。火曜日。ゆうちゃんに「別れて」って言われた。

    2006-03-02 17:38:00
  • 141:

    ひとみ

    悠斗は小さくうなずいた。私は一部始終話したあと、また自然に涙があふれ出た。悠斗はしっかりと真っすぐに私を見て真剣に話を聞いてくれた。

    2006-03-03 08:02:00
  • 142:

    ひとみ

    そして一言だけ私に言った。
    「ずっと我慢しててんな。辛かったな。」って。
    私の髪を撫でながら。
    溜めていた涙が止まるまでずっとずっと―――。  抱きしめてくれた。

    2006-03-03 08:05:00
  • 143:

    ひとみ

    私は父親の愛を知らないまま育った。本当は弱いのに、本当は泣きたいのに、私はいつも強い子になりすましていた。弱い所を見せたくなかった――。

    2006-03-03 08:09:00
  • 144:

    ひとみ

    私は子供のように泣きまくった。母がスナックに勤めだした頃、まだ小さかった私にとってすごく淋しくて辛かった事―。

    2006-03-03 08:12:00
  • 145:

    ひとみ

    母が連れてきた見ず知らずの男に「子供より俺の方が大事やろ?」と言われて頷く母を見た時の事――。完全に私の存在を消されていた事―――。

    2006-03-03 08:16:00
  • 146:

    ひとみ

    私は父と母が離婚する時以来涙を流すことはなくなった。きっともう涙なんか枯れてると思ってた―。本当は、本当はずっと泣きたかった―。辛かった―。

    2006-03-03 08:19:00
  • 147:

    ひとみ

    私は知らぬ間に悠斗の腕の中でそのまま眠っていた。
    「ひとみ。ほら、見てみぃ」
    悠斗の声で目が覚めた。

    2006-03-03 08:21:00
  • 148:

    ひとみ

    それは見たこともない光景だった―――。

    「夕日が沈む瞬間。俺言ったやろ?ひとみに見せたいって。」

    2006-03-03 08:24:00
  • 149:

    ひとみ

    それはあまりにも綺麗すぎて目を反らしたくなる程だった。そして悠斗は言った。

    2006-03-03 08:26:00
  • 150:

    ひとみ

    「どんなに辛い事があってもな、絶対にこうやって日が落ちて、また日が昇るねん。時間は絶対止まらへんねん。時にはそれが残酷な場合もある。でも時間が経てばいつかは絶対笑える日が来るねん。」

    2006-03-03 08:31:00
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