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愛と時効。神様〜私をお許しください。
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1:
ひとみ
2月22日。火曜日。ゆうちゃんに「別れて」って言われた。
2006-03-02 17:38:00 -
251:
ひとみ
「あの子さえおらんかったらこんな事にはならんかったのに…あんな子私の子じゃない!」
《私はいらん子やったん…?なぁお母さん。許して》2006-03-04 01:59:00 -
252:
ひとみ
次々に私の頭を突き抜けていく声が聞こえる。憎しみ。殺意。いろんなモノが感じられた。まるでサウンドのみの、映像の無い映画でも見ているかのように―。
2006-03-04 02:03:00 -
253:
ひとみ
【死んでしまえ!】
【こんな子生むんじゃなかった】
【あんたなんか死ねばいいねん!】
【最低】
【クズ】
「いっそ殺してしまおか」2006-03-04 02:09:00 -
254:
ひとみ
何度も何度も聞きたくない声が繰り返し頭の中を回る。
頭が割れてしまいそう…
《聞きたくない。聞きたくない。聞きたくない!》2006-03-04 02:11:00 -
255:
ひとみ
誰かがそっと私の手を取った。
そして私の手を引き、暗やみの中を二人で必死に走った。聞こえていた声がだんだん小さくなっていく。2006-03-04 02:36:00 -
256:
ひとみ
どこまで走っても出口が見当たらない。そしてこの人は…誰?
ずっとずっと走った。
なにも考えずずっとずっと―。すると目の前にかすかに小さな光が見えてきた。2006-03-04 02:40:00 -
257:
ひとみ
《やった。やった!やっとここから出れる。》
私は手を引かれ光の方へと一目散に走った。
2006-03-04 02:43:00 -
258:
ひとみ
《すごい…こんなキレイな場所見たことない…。》ついに光の前まで来た。光の先には虹色に輝く海が広がっていた。
《あれ…?ここ――?》2006-03-04 02:47:00 -
259:
ひとみ
目の前には虹色に輝く海。太陽に照らされて輝く砂―。ここは―。ゆうちゃんとの思い出の場所―。そして私の手から消えていく温もり。
2006-03-04 02:50:00 -
260:
ひとみ
《嫌や!一人にせんといて。》
私の手からさっきまでの温もりが消えていく。私を何度も暗やみから救い出してくれた。暗くて誰か分からなかったその人の顔が一瞬光に照らされた―。2006-03-04 02:53:00