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ホストに恋した!!〜N☆ガール物語〜
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1:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
これは秋葉系ガールならぬ、大阪、日本橋系ガールあずさの恋物語で?!!!
2006-02-09 16:46:00 -
2:
名無しさん
私はあずさ…21歳。
身長154cm、体重…は言えない。けして細くはないし、太すぎでも無い…。
顔は…聞かないでほしい。下の中くらいだと思って欲しい。
2006-02-09 16:51:00 -
3:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
趣味は、アニメやゲーム。
今はBL(ボーイズラブ。平たく言えばホモ)系のゲームと、過去のレンジャー系の特撮が主。(今は恐竜戦隊ジュウレンジャーにハマっている。)
2006-02-09 16:56:00 -
4:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
彼氏いない暦=年齢…
友達は特にいない。
仕事は2流企業のしがないOL。
死ぬほど似合わない薄いピンク色の制服にひざ下までのスカートを履いて、会社の隅でいつも黙々と仕事をしている。
いつも同じ時間が流れ、終って行く。
別にそれで良かった。何の不満もなかった。
あいつに出会うまでは……。2006-02-09 17:04:00 -
5:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
最近の私の聖地は、大阪ミナミは日本橋。
初めて来たミナミは四国の田舎から働きに来ていた私には何もかもが驚きに満ちていた。かに道楽、キャバクラ嬢、おかまさん、よっぱらい、客引きのホスト…。
こんなところ二度と来ないぞ!と思ったくらいに人が溢れかえっていた。
しかし、少し外れた所にある日本橋は、まるで別な世界に感じた。何と無く空気があっていた。
大好きなマンガや、パソコンなんかもたくさんある。歩くだけで楽しい!!
最近では、日本橋のマンガ喫茶に通う毎日だった。
2006-02-09 17:15:00 -
6:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
こんな毎日に疑問を持ったことなんかなかった。
化粧をした事も無い、幸薄いこの顔。鏡に映しても別に何とも思わない。
本当にそうだろうか…どこかで自分を変えたいと思っていたのかもしれない。
でも変われるはずなんかなかった。
一生色気の無い生活をしていくんだと、漠然とそう思っていた。
しかし、運命のその日はやって来てしまったのだ…2006-02-09 17:24:00 -
7:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
「田中さん……田中さん?」
私は会社のパソコンで前から欲しかったDVDをオークションで入札中であった。田中とは私あずさの名字である。
「田中さんっ!」
「えっ?!あっ…ハイ…」
1つ年上の先輩、涼子さんだった。スタイル抜群、超美人。彼氏はIT関係の会社のイケメンだという噂…
「も〜!仕事中何やってんの??あんまりサボると、部長に目ぇつけられんで〜?」
「あっ…はい、すみません…」
「え〜と、何やっけ…?あっそうや!
今晩の植松さんの送迎会の会費の集金やねんけどな?
田中さんのだけ、まだやねんけど、今大丈夫?」
「えっ?そんなの聞いてませんけど…??」
2006-02-09 17:37:00 -
8:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
涼子さんはびっくりして、
「えぇ!?今日の9時から心斎橋で結婚退職する植松さんの送迎会するって、もう三週間も前から決まってんねんで〜?おかしいなぁ?伝え漏れかな?」
その時同期入社の早織とユキが、クスクス笑っていた。
わざと伝えなかったんだろう。
「まぁいいわ。とりあえず女子2500円やから、御願いな。」
「あの…、せっかくですけど、今回は不参加でお願いします…」
「え〜?あかんよ〜!もう席とか料理とか田中さんの分も予約してるし!絶対参加ね!」
「え〜…」
「え〜じゃないっ☆ほらほら2500円!
あと、これが店の地図な!九時からやから遅れたらあかんで!」
「はい………」
2006-02-09 17:49:00 -
9:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
心斎橋か…。
今から憂鬱になる…。
人が多い、夜の街心斎橋…。私にはとても似合わない街。
私は溜め息をつきながら仕事の終わる時間まで過ごした。
仕事が終わったのはいつも通り18時前だった。まだ送迎会まで時間がある。
私は日本橋で暇つぶしすることにした。
いつも立ち寄る店で、「あっ!!」
「ジュウレンジャーのサウンドトラック!」感動!オークションで探してもなかなか見つからなかったのに!
私は憂鬱だった気持ちが少し晴れていくのが分かった。
これだからオタクと言われても、やめられない。この感動は私にしかわからない。
送迎会なんか行かずにできれば帰ってCDを聞きたかったが、そういうわけにもいかない。
私は日本橋から心斎橋まで、しぶしぶ歩いて行くことにした。2006-02-09 18:04:00 -
10:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
私は心斎橋に着き、戎橋の所でやっと地図を開いた。
「…………………はぁ!?」
ぜんっぜんわからなかった。
心斎橋筋…とか八幡筋とか…三ツ寺筋…何!?筋って何?!
理解不能な地図を片手にとりあえず心斎橋商店街くらいならわかるので、そこを歩く事にした。
しかしそこはかなりイバラの道……
頭ぐるっぐるに巻いた化粧の濃いキャバ嬢みたいなギャルみたいな人がうっじゃうじゃいる!!!
おまけにありえない人の多さ!
私はもはや引きかえしたくなっていた。
2006-02-09 18:13:00 -
11:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
ドンっ!!!
「きゃっ!」
「うわっ!あっ…ゴメンナサイ!!」
…髪の毛がぐりんぐりん!のまつ毛が超〜長い、スカートは冬だと言うのに超ミニの、
世間で言うお姉系の、可愛い女の子二人組にぶつかってしまった。
しばらくその姿をジロジロ見てしまった。
「ちょっと〜ありえへん!ブーツ汚れたし!マヂきもいねん!オタク!」「キャハハハハ!カワイソウやしぃ〜!!」
そう言うと二人は笑いながら去っていった。
クスクス……
私は荷物をばらまいてた上に、周りから笑われていた。
…早くこの場から立ち去ろう。やっぱりこんな所に来るんじゃなかった。もう帰ろう!!!
涙が出そうやった。
「…大丈夫??」
誰かが私に話しかけた。2006-02-09 18:28:00 -
12:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
「あ〜あ…ひざすりむいてるやん〜!大丈夫?」
顔をあげると、茶色にシルバーのメッシュを入れた、セットしている髪型、まつ毛の長い、綺麗すぎない爽やかな感じの顔…、
そう…明らかにホスト!!2006-02-09 18:33:00 -
13:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
「うわっ…あの…ほんとにだいじょい…ぶっ…ですので、すみません!」
「ほんまにか〜?怪我してるやん〜。心配やわぁ〜」
「いえ…ほんっとに!大丈夫です…から!」
私は荷物を急いで拾い集め、逃げるように走ろうとした。2006-02-09 18:37:00 -
14:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
その時、そのホストが私の手を掴んだ!
「ちょっと待ってや!自分…」
「あのっ…離して下さい!私ホストとか興味無いし嫌いなんで!」
「いや…そうじゃなくて……」
「ほんまに、生理的に無理なんで!ごめんなさい!」
「あっ…!」
彼の手を振りほどくと、私はダッシュで人混みの中を走った。2006-02-09 18:43:00 -
15:
名無しさん
略なくしてほしいですm(__)m 改行4回まで(^_^;)
2006-02-09 18:45:00 -
16:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
私は大丸くらいまで走っていた。
我ながら見事な焦りっぷり。ホント情けない。男の人に手を握られるなんて、中学の時のフォークダンス以来かも…
私は走ってきた動悸と混じって、なぜかドキドキしていた。2006-02-09 18:48:00 -
17:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
15さんありがとうございます!なれてなくて(泣)?
わかりました?2006-02-09 18:49:00 -
18:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
「あれ〜?田中さん!?」
「えっあっ!涼子さん…」
「まだ八時半にもなってないのに、早いね〜!」
「…はい…、あの…場所が分からなくて…。」
「あはは!そっか!んじゃ一緒に行こうかぁ!」
「…えっ!あっ…はい…お願いします…。」2006-02-09 18:54:00 -
19:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
私は涼子さんと歩いて行く事になった。しかし、涼子さんと歩くのは何だか気がひける。
スタイル抜群の美人な涼子さんに歩く人皆が振り返っていた。その横で歩く私は、すごく陳腐に見えるだろうな…。
さっきの事もあって、ますます私は自分が情けなくなっていた。2006-02-09 18:59:00 -
20:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
会場は、お洒落な大人の雰囲気の漂う居酒屋だった。
「あの…ちょっとトイレにいってきます!」
私は走ってきたのと涼子さんと二人で歩く緊張で、冬なのに汗だくだった。トイレに行き、汗を拭こうとハンカチを鞄の中から出そうとした時、私は初めて気が付いた。
ジュウレンジャーのサウンドトラック!!!2006-02-09 19:07:00 -
21:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
さっき落とした時に忘れてきた?店に忘れた?そんなはずは無い!確かにさっきまで持っていた。やっぱり落とした時に拾うのを忘れたんだ…。
頭の中がグルグルしていた。しかし無くしたものは仕方ない。また中古で見付かるかもしれないし…でもかなりレアだしなぁ…ショック…今日の夜の楽しみが…。
私はフラフラしながら店内に戻った。ハッキリ言って送迎会の内容なんか、全然覚えていない。2006-02-09 19:11:00 -
22:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
おつかれさま〜!上杉さんおめでとう!バンザーイ!!!
送迎会が終わり、酔っぱらった上司が騒いでいる。会社の皆は二次会の相談をしている。
「田中さんはどうする?カラオケだって☆」
「私は、遠慮させていただきます…。終電まだ間に合いますから…。」2006-02-09 19:16:00 -
23:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
今日は色んな無理をしたせいか疲れきっていた。早く家に帰りたかった。
「そっか☆んじゃまた明日!お疲れ様!おやすみな!」
「はい、お疲れ様です。涼子さん」
私はまたあの心斎橋商店街を歩いた。三時間前と比べて、人はだいぶ少なくなっていた。もしかしたら、どこかに無くしたCDが落ちているかもしれないと思って、下を向きつつ、先程の場所まで戻った。2006-02-09 19:23:00 -
24:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
商店街では、たくさんのホストがグルグル巻きのキャバ嬢っぽいお姉さん達を客引きしていた。私には誰も話しかけない。
私の容姿はヨレヨレのジーパンに、古臭いパンプス、上には黒いピーコート、一度も染めた事のないボサボサの長い髪の毛。
どこからどう見ても暗〜〜いオタク………華やかな夜の世界に生きるホスト達とは住む世界が違うのだ。…だから誰にも話しかけられなかった。2006-02-09 19:31:00 -
25:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
やっぱり…落ちてない。商店街の道端にはゴミがたくさん落ちてたり、積んであったりする。もしかしたら捨てられているかも。でもゴミをあさる勇気なんか無い。
終電まであと20分。帰ろうとしたその時だった。
「あ〜〜〜!!あずさちゃん!!!」2006-02-09 19:36:00 -
26:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
人があまりいなくなってきていた商店街に響くデカイ声!
…確かに私の名前を呼んだ。振り向くとそこにはさっきの手を握られたホストがいた。
「良かったわぁ〜!また会えた♪運命やなぁこれは…。うんうん…」2006-02-09 19:39:00 -
27:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
「ちょっと…馴れ馴れしく話しかけんといて下さい!あなたは誰ですか?
あっ…!しかも何で私の名前……?」
「ごめんごめん♪俺はこの変でホストしてる、トシっ♪よろしくな☆あ〜ずさちゃんっ☆」
そういうと強引に私の両手を掴み、彼もまた両手でぎゅ〜っと握手した。2006-02-09 19:44:00 -
28:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
「ちょ…ちょっと放して下さい!…私は何であなたが私の名前知ってるんか…っ…聞いてるんです…けど。」
「え?ほんまに名前あずさなん??うわ〜!俺の生き別れのオカンと名前一緒やん〜♪これはほんまに運命やな!!そう思わへん??あずさちゃん♪」
「はぁ…………。もうどうでもいいです。私、終電間に合わなくなるんで…。さようなら。」2006-02-09 19:50:00 -
29:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
「ちょ〜っと待った〜!田中あ・ず・さ?ちゃんっ☆」
「えっ!?名字まで?何なんですか?ほんまに!」
「いやぁ〜俺も昔は見てたわぁ〜☆恐竜戦隊!!ジュウレンジャー〜!!シャキーン♪♪」
2006-02-09 19:54:00 -
30:
みろり ◆Z4QOWqbjAc
「げっ!まさかあんたが…!?拾って…中見たんですか!?最低!!!」
「そんな言い方無いやんかぁ〜☆せっかくお財布まで拾ってあげたのにぃ☆」
「えっ…!?」
私は慌てて鞄の中を見た。CDを無くした事に気をとられて、財布まで落とした事に全然気が付いてなかった…。2006-02-09 19:59:00