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お兄ちゃんが好き。 part ?
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1:
お兄ちゃんが好き。part ?
http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1117473268/1-52005-06-13 03:45:00 -
322:
あたしが家に着いたのは、皆がもう家を出た10時過ぎだった。
カチャ―――
あたしは、家の扉を開け、玄関に入った………2005-06-18 02:24:00 -
323:
『――お帰り』
……………!!
『あ、兄貴…ッ』
玄関の入口に、待ち構えたように兄貴が立っていた。
『俺の部屋に来い』
―――兄貴の表情は、とっても冷ややかだった……。2005-06-18 02:25:00 -
324:
『おまえ、今までどこ行ってた?携帯の電源切りやがって』
兄貴の部屋に入るなり、ベッドに腰掛けた兄貴は、かなり不機嫌にあたしを睨んだ。
あたしは、机の椅子に座り、ただ無言で俯いていた。
『徹夜の弟もいなかった。……一緒にいたのか?』
『……………。』
コクン・・・―――
俯いたまま、頷いた。
『…どこ、行ってた…?』
兄貴の声が、低い―――。2005-06-18 02:27:00 -
325:
『打ち上げ抜け出して…秋吉とゲーセン行ってた。でもすぐ別れて、あたし一人で朝まで喫茶店に…』
あたしがそう言葉を吐いた瞬間―――
ガンッ―――
『――きゃ?!』
兄貴が、壁を思い切り蹴った―――
パラパラパラ…
壁から、粉が落ちる音がする。
2005-06-18 02:29:00 -
326:
『あ…兄貴…?』
ドクン…ドクン…
兄貴の突然の行動にあたしはビビりまくっていた。
ハァッ……
兄貴は大きな溜息を漏らし、再びベッドに腰掛けた。
『俺は…お前に自分の気持ちを告げてから…おかしい。自分で自分の感情が…押さえれなくなってる………今も、徹夜の弟とお前を、疑ってる』
ズキン……
秋吉とキスした事が、あたしの胸に罪悪感としてよぎった。2005-06-18 02:31:00 -
327:
《―――けど、兄貴だって、皐月と……》
『………ッ』
皐月の事を、問い詰めようとしたが、やめた。 ……何も知らない……見なかったフリをしてればいい。
…あたしは、兄貴が好きだから。兄貴を信じたいの……。
『兄貴……』
あたしは、ゆっくりと兄貴の方へ近づいた。そして……
ギュ………
あたしから、兄貴を抱きしめた。2005-06-18 02:33:00 -
328:
『……典子?』
《……兄貴の匂い…》
香水は同じでも、秋吉とは全然違う、……あたしだけが知ってる、安心する香り………。
『兄貴は、あたしの事が好きで好きで仕方ないんだね…』
『うるさい。ほっとけ』
兄貴の顔は見えないが、きっと照れてるに違いない。
2005-06-18 02:35:00 -
329:
『あたしは、信じてるよ。兄貴の事。だから…あたしの事も信じてほしい』
あたしは、穏やかな気持ちで兄貴に言った。
『…なんか、お前の方が大人だな……』
フゥ…と兄貴は溜息をついた。
『いーよ。子供な兄貴も大好きだから』
―――そのまま、兄貴はあたしをベッドに押し倒した。
『…誰もいないからって…家でヤるのはマズいんぢゃ…ッ』
あたしは兄貴の顔を見上げた。2005-06-18 02:36:00 -
330:
『………ッ』
あたしの言葉に答える事なく、あたしの唇はふさがれる。
《……皐月とヤったベッドじゃん……》
そう思ったけど―――
《いいや。このベッドで兄貴に抱かれる女は、あたしが最後なんだから…》
―――――兄貴が好き。この気持ちは絶対変わらない。
何があっても。
………何が……あっても……………。
2005-06-18 02:38:00