小説掲示板≪２／１０≫のスレッド詳細｜夜遊びweb関西版

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≪２／１０≫

• 1:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  一昨年の冬。俺の身に忘れられない出来事が起きた。今でも忘れられない。これからも忘れない。

  2005-07-03 21:39:00
• 15:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  でも昨日の「やりたいだけやろ？」ってゆうこいつの言葉が俺の頭にはあった。絶対我慢しよと思った。
  辰「何作ってるん？♪」

  2005-07-03 23:54:00
• 16:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  ミク「さ〜あ☆向こう行っといて！」
  辰「なんやねん！」
  俺は台所から追い出された。
  ソファーに座ってタバコを吸いながら台所を眺めてた。白くて細い足と腕は、俺が掴んだら折れてしまいそうやった。

  2005-07-03 23:58:00
• 17:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  辰「ﾁｷﾝﾗｲｽやろ〜？」
  台所に向かって叫んだ。
  ミク「違う〜♪」
  ミクは鼻唄を歌ってる。

  2005-07-04 00:00:00
• 18:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  ミク「できたで〜☆」
  て１個だけ？！
  辰「我がのだけかよ！?」
  ミク「違う！ミクお腹空いてへんから食って！」
  え………まぢで。

  2005-07-04 00:02:00
• 19:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  辰「お前ガリガリやんけ！食え！」
  ミク「…食べてくれへんの？」
  あまりにも寂しそうな目をするから俺は犬みたいにガツガツ食った。
  

  2005-07-04 00:07:00
• 20:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  オムライスにケチャップでハートを書いてる。
  《俺は小学生か。笑》
  ミクは俺の方をじっと見てる。この目はまともに合わせてられない。
  辰「何？」
  ミク「おいしい？」

  2005-07-04 00:10:00
• 21:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  辰「ん？！おっおぉ！美味い美味い！」
  ミク「まじで?ﾋﾋｯ」
  ﾆｶｯて笑った。まじで可愛い。俺は心ん中で《ずっとここにおってくれ》とかありえへんことを願った。

  2005-07-04 00:15:00
• 22:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  夜中…明日は仕事が休みやから俺らはずっと喋ってた。友達のこと、学校のこと、仕事のこと…
  辰「ミクの親は仕事何してるん？」
  ミク「親なんかいてない」
  ………やってしまった。空気読めよ俺。
  ミクはまたあの鋭い目で俺を見た。

  2005-07-04 00:22:00
• 23:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  《これからこの話題は禁句やな》
  そんな事を思いながら俺は下を向いた。
  ミク「辰。あたしとヤラん？」
  辰「は？何で？」
  ミク「寂しいねん。誰かに抱いてほしいねん」
  ミクは半分泣きかけで呟いた。

  2005-07-04 00:26:00
• 24:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  頭がｶｰｯとなった。俺はミクを押し倒した。でも昨日の「やりたいだけやろ？」って言うミクの鋭い目を思い出してしまった俺は、冷静に戻った。

  2005-07-04 00:28:00
• 25:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  《あかんあかん。犯罪や。笑》
  辰「今日は寝ろ。明日学校やろ？」
  ミク「うん…ごめん」
  俺はソファーで、あいつはベットで寝た。

  2005-07-04 00:30:00
• 26:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  寝る前最後にあいつが言った。
  ミク「なあ〜あたしって魅力ない？」
  充分あると思うけど。
  辰「うるさいわガキ！はよ寝ろ。笑」
  ミク「ﾋﾋｯ」
  あ〜また笑ってる〜と思いながら俺は寝てしまった。

  2005-07-04 00:36:00
• 27:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  ──次の日
  辰「うわ〜まじで寝ても〜た。」
  ミクの姿は無かった。携帯番号聞き損ねた。最悪や。でも俺はまた会える気がしてたから《まぁいいわ》と思いながら二度寝をした。

  2005-07-04 00:40:00
• 28:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  ………起きると夕方だった。ミクはまだ帰ってきてない。飯でも作っといたるか。
  テーブルの上に紙切れが置いてあった。

  2005-07-04 00:42:00
• 29:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  【辰、ミクはもうここへは来ません☆ご飯食べてくれてありがと☆ミクは海に帰ります☆笑〃楽しかったよ?o9o-xxxx-xxxx】携帯番号らしきものが書いてあった。

  2005-07-04 00:46:00
• 30:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  俺はかけてみようと思ったが、もうここへは来ませんって書いてあったし、彼氏でもおるんかと思い、電話はかけへんかった。でも一応携帯にメモっといた。

  2005-07-04 00:48:00
• 31:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  俺は《忘れよう忘れよう》と思ってただがむしゃらに仕事をしてた。
  ２／２１。あれから10日以上経つが、あいつは来ない。

  2005-07-04 00:50:00
• 32:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  辰「ほんまに来〜へんやんけ」
  俺はあいつのプリクラを見て呟いた。…また会いたい。絶対会えるよな、また…

  2005-07-04 00:51:00
• 33:

  名無しさん

  主さん頑張れ?あたしも今年のその日思いであるからなんか応援したくなる(>_

  2005-07-04 00:54:00
• 34:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  ──その連れの言葉をもっと早くに聞いていれば俺らはまた会えたんかもしらん。
  ──ｺﾉﾃﾞﾝﾜﾊﾞﾝｺﾞｳﾊﾀﾀﾞｲﾏﾂｶﾜﾚﾃｵﾘﾏｾﾝ…
  《あ〜あ。》切れた。これでほんまに会えへん。

  2005-07-04 00:59:00
• 35:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  >>40さん ありがとう☆♪めっちゃ嬉しい?ヘタクソやけど頑張って書くから見てな！！

  2005-07-04 01:01:00
• 36:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  これで俺の20歳の誕生日は最悪な日になった。
  辰「ﾃﾝｼｮﾝ下がるわ〜」
  連れ「なんか身元分かるもんとかないん？」
  辰「え〜。プリクラしかない。」
  連れ「まじで！見せてぃや？」
  辰「右じゃ」

  2005-07-04 01:06:00
• 37:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  ﾌﾟﾙﾙ……
  辰「あ〜もし！タクの元カノてどんなん？」タク「めっちゃ久しぶりですね〜！元カノですか？え〜名前とか分かります？」
  辰「ミク！」
  タク「えっ！ミクと知り合いっすか？あいつは〜茶髪のﾛﾝｸﾞで〜目が猫目でいかついですねぇ！」
  《ミクや》

  2005-07-04 01:12:00
• 38:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  辰「お〜知り合いじゃ！あいつ今何しとるか分かる？」
  タク「番号変わったみたいで分かんないっすね〜」
  辰「まじか。調べといて！また連絡くれや！」

  2005-07-04 01:14:00
• 39:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  タクの元カノやったんか。タクはあいつを抱いたんか。タクどつきたいわ…。その時メールがきた。
  タク「ミクあいつｷｬﾊﾞやってるみたいですよ！親に縁切られて学校も辞めさせられて薬にも走ってたみたいっす！」

  2005-07-04 01:17:00
• 40:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  《嘘やろ……》
  たまらんわ。胸が締め付けられた。あいつに会いたい。あいつを救ってやりたい。でもそう思った時には遅かった。ミクのガリガリは薬のせいだった。

  2005-07-04 01:19:00
• 41:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  ﾌﾟﾙﾙ……
  タク「はい」
  辰「タクおいなぁ！ミク今どこおるん？」
  タク「……俺もさっき分かったんすけど…」
  やめてくれ。なんとなく分かった。心臓が口から飛び出しそうや。辰「なんやねん…」

  2005-07-04 01:23:00
• 42:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  タク「ミク…薬で飛んでるとき手首切って……」
  辰「ぅるぁぁぁぁ！！」
  俺は狂うように鍋とかをヒックリがえした。連れとかはみんな帰ってたから俺は泣きまくった。

  2005-07-04 01:26:00
• 43:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  信じられへん。これから一杯お互い色んな事知っていけると思ってた。最後にあいつを抱いてあげたらよかった。ずっとここにおれって言ってあげたらよかった。薬ぐらい俺が辞めさせれたのに……

  2005-07-04 01:29:00
• 44:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  俺は狂ったように泣きまくった。どうしようもなかった。胸が苦しくて裂けてしまいそうやった。
  あいつの笑顔が俺の頭の中に浮かんだ。

  2005-07-04 01:31:00
• 45:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  俺の中であいつは「ﾋﾋｯ」って笑ってた。片方のホッペには線が３本入んねん。八重歯やねん。猫目が細くなるねん。俺は泣き疲れて寝てしまった。

  2005-07-04 01:33:00
• 46:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  起きたら、あいつと出会った日の事をまた思い出してしまった。
  辰「あかんって…」
  
  それから俺はあいつを忘れるために酒と女に溺れた。

  2005-07-04 01:36:00
• 47:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  でも忘れる事なんかできひん。なんせ２年経った今でも忘れる事なんかできやんねんから。あいつが死んでからの約１年は人間のどん底ってやつを味わいまくった。

  2005-07-04 01:38:00
• 48:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  でもあいつが死んだ事を聞いた頃から約１年後、あいつと過ごした最後の日、２／１０。コンビニでオムライスを買って食った。涙が止まらなかった。

  2005-07-04 01:40:00
• 49:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  俺はあいつの事忘れんと、これから１からやり直して行こうと思った。そぉ誓ったのも２／１０。

  2005-07-04 01:42:00
• 50:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  オムライスのケチャップはハート型じゃないけど、ミクが隣にいるような気がして頑張れるような気がした。
  辰「ありがとう。ほんま…」
  

  2005-07-04 01:44:00
• 51:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  ──財布を新しいのに変えようと思って入れ換えてたらミクのプリクラが出てきたので、なんかしらこの話を形に残したい思って書きました。おもんなかったかもしらんけど読んでくれた人ありがとう☆

  2005-07-04 01:47:00
• 52:

  名無しさん

  ョカッタぁ???ぉもろかったょぉ??又ぃぃ恋愛ﾄｶした時に書ぃて欲しぃな??

  2005-07-04 02:05:00
• 53:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  ありがと〜！！めっちゃ嬉しい(>_

  2005-07-04 02:11:00
• 54:

  ?

  今,初めて読んだねんｹﾄﾞ,本間に?ﾒｯﾁｬ良かった???ぉもしろぃ?ｯｯてゅぅょり?感動?したし?主ｻﾝのﾐｸってｺに対するキモチがﾒｯﾁｬ伝わってきよった?本間に大好き?ゃってんйё?忘れなぃのゎィィ事ゃ思ぅ?又?ｶﾗ新しぃ恋愛して?さぃﾈｪ??めちゃ?応援してます?? 長々すぃませんm(__)m

  2005-07-04 02:15:00
• 55:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  >>63さん 読んでくれてありがとう！！ミクは、これから俺が結婚とかしても忘れたくない女やねん☆(^◇^;)でもこれからいろんな別の恋愛したいとも思うから頑張るなぁ！！本間ありがとうなぁ☆

  2005-07-04 02:21:00
• 56:

  キラキラ?

  切なくなった
  感動したぁ…(;_;)

  2005-07-04 02:42:00
• 57:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  キラキラ?さん 笑）
  読んでくれてありがとう(>_

  2005-07-04 02:47:00
• 58:

  名無しさん

  直ﾒしてみたぃゎァ(>_

  2005-07-04 02:55:00
• 59:

  辰 ◆KPMuFTVZdg

  >>67番さん 直メって！！（笑）
  困りますよお客さ〜ん！！（笑）俺は小説書きたかっただけやねん、ごめんな(>_

  2005-07-04 03:04:00
• 60:

  みほ

  めっちゃｨｨ話ダョ(o^o^o)感動したぁ(>_

  2005-07-04 03:07:00