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■春夏秋冬■

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  • 1:

    ■春■

    2006-01-04 05:48:00
  • 21:





    『シャワー先がいい?後がいい?』

    2006-01-06 22:31:00
  • 22:

    『何でこんなっ…』
    人差し指で彼の唇を押さえ、動きをとめる。
    『それとも一緒に入る?』
    放課後、あたし達は昨日のホテルの一室にいた。
    誘ったのはあたし。

    2006-01-06 22:34:00
  • 23:

    『先に入るよ』
    バスルームに姿を消した数分後、シャワーの水音が響いてきた。
    あたしはソファに腰掛け、鞄の内ポケットから煙草をとりだし火をつける。
    吐き出した煙は、ぼんやりと世界に幕を張り、視界を遮る。
    『ミハラってH巧いのかな?』

    2006-01-06 22:49:00
  • 24:

    好奇心と興味から、彼を誘った。
    彼に触れ、彼と繋がる事で、あたしにも彼の色が染まってくるんじゃないかという期待もあった。
    肺に入った煙は、あたしの見えないところで黒く黒く汚していく。
    そんな感じで、彼の色に染まってしまえば、ちがう『あたし』になるかもしれない。
    この、つまらない世界も少しはおもしろくなるんじゃないかと、そぅ思った。

    2006-01-06 22:54:00
  • 25:

    『アダチさん、入りなよ』
    水滴がところどころに残り、体から湯気だたせたミハラは、かなりの色気があった。
    眼鏡の奥に、こんなにも艶っぽい目を隠していたのだから驚きだ。
    タオルを腰に巻いたミハラに、自分が欲情しているのがわかった。
    ――抱イテ欲シイ…

    2006-01-06 23:46:00
  • 26:

    髪からしたたり落ちる水滴より早くあたしは彼の唇を奪う。
    触れた唇は少し乾燥気味で、ところどころ刺激される。湿った舌が、唇とは対照的で、今までにないほど身体が熱くなった。
    言葉なんていらなかった。
    あたしは彼の腕の中、ただ本能のままに動き声をあげ、乱れた。
    ミハラの綺麗な手は、相当場慣れしていて、彼の激しさに身体の芯から痺れていく。

    2006-01-08 16:54:00
  • 27:

    2006-01-09 10:49:00
  • 28:

    30の名無しさん、もしかして しおり ですか?まさか読んで下さっている方が居るとは驚きました。ありがとうございます。

    2006-01-09 15:25:00
  • 29:

    何度もあたしの身体を突き上げるたくましさに、『同級生』という意識から『男』にかわる。
    二人の体温が溶け合い、熱気のこもった部屋には、ただただ悦びの声と、動きに合わせてベットがきしむ音だけが響く。
    『ぅっ…』
    小さく、呻くような声が漏れた後、一層激しく、深く男があたしのナカで暴れる。

    2006-01-09 15:32:00
  • 30:

    ハァッ ハァッ…
    そのまま覆いかぶさってきて、少し汗ばんだ肌と肌がしっとりとひっつく。
    荒々しい呼吸は徐々に整っていった。
    他人の重みは息苦しくて、暑くて、あまりいいものではない。
    はやく起き上がらないかな、とさっきまでの自分はまるで夢だったかの様に、うってかわって冷めていた。

    2006-01-09 15:43:00
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