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■春夏秋冬■
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31:
『…お風呂入りたいんだけど』
彼の背中を赤子を寝かし付けるかのように軽く一定のリズムでたたく。
『ああ、ごめん』
かたさを失い、付属品と化したソレが乱暴に引き抜かれ、その異物感におもわず鳥肌がたった。
ティッシュを何枚かひきぬく音を聞きながら、バスルームにむかう。2006-01-09 15:58:00 -
32:
人差し指と中指を添えて、指先で少し唇を開き、ツユを丁寧に流す。
あたしの身体は、あたしの身体であって、何にも侵される事はないのだと肩を落とした。
ただ、遥かにオヤジと寝るよりはミハラと寝た方が気持ち良かった。
若いからなのか、相性がいいのか。
ミハラの持つ『色』は決してあたしを染める事はないが、身体は彼に馴染む。2006-01-09 16:41:00 -
33:
それから、彼とは週に1度くらいのペースで密会を続けた。
あたしは彼に何も言わなかったし、彼もあたしに何も言ってこなかった。
学校ではほとんど言葉を交わす事無く、メールでなんとなく気がのった時に誘ってはホテルに行った。
食事や買い物なんて一度もしないし、どちらも誘わない。ホテルという密室に閉じこもって、お互いの身体を繋げるだけ。
たまに断られる事もあったが、大体はあたしの都合通り。2006-01-09 16:49:00 -
34:
モノクロの世界は表情を変える事無く、いつも通りの毎日。
次第に日が長くなり、太陽は徐々にアスファルトを焼き付ける。
あたしの『なんとなく』だった春はもぅ終わる。そして、そのまま『なんとなく』次の季節に移り変わる。
半袖のブラウスの裾から入ってくる風は生暖かかった。
ああ、夏が来る―――…2006-01-09 17:03:00 -
35:
■夏■
初夏の陽射しに、既に俺はまいっていた。
これ以上暑くなるなんて、地獄だ。
一番暑くて頭が働かない5現目の授業中、週に1度くらい携帯が震える。2006-01-09 17:10:00 -
36:
メールの差出人は決まっている。『アダチ』だ。
偶然ホテルで居合わせてからアダチとは奇妙な関係が続いていた。
正直、俺にはアダチの考えている事がサッパリわからない。
ただ、アダチは俺に身体以外何も求めてはこなかったし、余計な詮索もない。
彼女と寝ることは特に苦痛でもなかったし、『なんとなく』関係を続けていた。2006-01-09 17:21:00 -
39:
空メールはアダチからのお誘い。
本文もタイトルもないメールに、そのまま返信する。『Re:』がタイトルに付くだけで、何も本文には書かない。
それが、OKのサインだった。
放課後になると、ホテルの近くのマックで落ち合う。
学校からはだいぶ離れているので、同級生に会う心配も特になかった。2006-01-10 15:48:00 -
40:
アダチとは殆ど言葉を交わさない。
それは、学校でもホテルでも同じだった。
アダチの喘ぎ声の方が聞き慣れているもんだから、教室でアダチの話し声を聞くのは奇妙な気分だ。
最近はアダチより、その隣が定位置と化している、栗色のやわからな髪をした彼女をつい目で追ってしまう。
ヤノ エリカ。2006-01-10 18:08:00