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■春夏秋冬■
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44:
『会えますよ』
敢えて漢字変換は『会う』を使う。どうも『逢う』という古風な表現はむずかゆくて馴染めない。
偏見かもしれないが、『逢う』という表現は、ひとまわり以上歳上が使う言葉に思えて仕方ない。
実際、メールの送り主であるショウコさんは、17コも歳が離れている。2006-01-10 18:49:00 -
45:
ショウコさんと知り合ったのは中学1年生の時で、関係を持つようになったのは半年前から。
ショウコさんは、叔父の嫁だった。
しかし叔父は浮気グセがあるらしく、結婚してからわずか3ヵ月で愛人との間に子供を作り、そちらとも家庭を持った。
ショウコさんは、不妊症らしく、叔父との夫婦生活の中で子供をさずかる事も出来ずに、ただ孤独に耐えた。
受験が控えた頃に偶然街で会い、食事に付き合った事からショウコさんは俺を『買う』ようになった。2006-01-10 22:13:00 -
46:
最初はショウコさんの申し出に戸惑いを隠せなかったが、俺はその頃、まだ経験がなかったせいもあって、誘いにのった。
その過ちから、月に4〜5回会ってはホテルを出る間際に2枚か3枚を受け取る。
自分でも何がしたいのかわからない。
ただの若さ故の暴走は今も止まらず、この関係の最後なんて全くみえていない。
なるようになるだろう。2006-01-10 22:26:00 -
47:
『ケイスケ君、背中に爪の跡がついてる』
ホテルに着いて、少し汗の染みたシャツを脱ぎ捨てた俺の背中に、ショウコさんは優しく触れる。
『彼女できたの?』
背中に刺さる様な視線を感じ、やけに艶のある声に鳥肌がたった。2006-01-10 22:32:00 -
48:
『こないだホテルで会った同級生』
『ああ、そんな事あったわね。付き合ってるの?』
『いや、そんなんじゃないよ』
『そう、若いっていいわね』
そぅ言って、ショウコさんの綺麗にアートされた爪で傷の上から傷をつけられた。2006-01-10 22:37:00 -
49:
『…っ!』
黙ってその不快感に耐える。
指先についたストーンがキラキラと光を乱反射させながら、器用にベルトを外し、スボンをずらす。
下着までもが彼女の手によって脱がされ、ベットに押し倒された。
元気のないソレに、やわらかな唇が触れる。2006-01-10 22:43:00 -
50:
口をすぼめたり、やらしく舌を這わせたり。
比べるのは失礼かもしれないが、アダチよりは歳をくっているせいもあり、かなりのテクニックだ。
口で俺を弄びながら、いつの間にか彼女は器用に服を脱いでいた。
張りを失った乳房は、手に吸い付くように柔らかく、今まで触れてきたどんなモノよりも気持ちが良かった。
ナカも、しっとりと俺を包んでくれる。2006-01-10 22:51:00 -
51:
名無しさん
ショウコさんは、騎乗位でかならず絶頂をむかえる。
全身で感じ、男を悦ばすすべを知っている大人の女との関係を覚えてしまったら、癖になる。
だが、俺はショウコさんがのぼりつめると何故かいつも途中で冷めてしまって、発散させる事はなかった。
俺がイカないのはいつもの事なのに、今日はひつこく口で刺激してくる。
『もぅいいよ。くすぐったい』2006-01-10 22:59:00 -
52:
『だって、ケイスケ君もたまにはスッキリしなきゃ…』
『いいって。イカなくても、じゅうぶん気持ちいいから』
渋々ぐったりとした俺から顔を離すと、髪をかきあげながらシャワーを浴びに行く。
腰まわりに肉がつき、くびれが微妙になったライン。すこし垂れ気味のヒップ。その後ろ姿は、悲しくも彼女の『歳』を物語っていた。
眼鏡に息を吐き、レンズを研いてケースにしまう。衰えた彼女を出来るだけ見ないように。2006-01-10 23:07:00