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■春夏秋冬■
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74:
私はいつもの調子で軽く笑った。
サナエが嘘をついたのは明らかだったけど、それはサナエが私には知られたくない事と判断したから。
友達を困らせたくないし、あまり追求しない事にした。
友達…の『ふり』をしているサナエの本心は全くよめない。
笑っていても、怒っていても、それは彼女の感情からくる行動ではなく、頭で考えて動いているだけ。2006-01-13 18:45:00 -
75:
何をしていても、自分がどぅ動くべきか、どぅ演じるべきか、いつも彼女の頭の中では計算されている。
サナエは、いつになったら本当の『友達』になってくれるんだろう。2006-01-13 19:54:00 -
77:
☆を4.5個ありがとうございます。前回微妙な更新になってしまってすみませんでした。エラー対策に、少しだけ書き溜めたので、今から貼っていきます。
2006-01-18 02:55:00 -
78:
『俺、そろそろ行かなきゃ』
眼鏡を指先で押し上げながらミハラ君は軽く会釈して駅の方へと足を向けた。
『また明日ガッコでね!』
振り向く気配のないミハラ君の背中に、私が振り上げた手は虚しく宙を掻く。
人混みに紛れていく彼を見ようとはしないサナエ。2006-01-18 02:57:00 -
79:
『あたしも帰るね。ここらへん、変なオヤジ多いから気を付けてね。エリカは可愛いんだから』
『そんな事ないよ、サナエも気をつけてね』
サナエは後を追う様に、小走りで去っていった。
こういう時は、すごくモヤモヤと複雑な感情が渦巻く。
好奇心や、興味だけでは聞いてはいけないこともある。わかっているケド、知らない事があると、まるで自分がのけ者にされたように感じてしまう。2006-01-18 03:00:00 -
80:
私はつくづく、『人間』なんだと嫌になる。
徒党を組んで、みんなと同じにしていなくては不安になるし、常に顔色をうかがっている。
輪から外れるのが怖くて。
それはきっと誰もが思っていることだと思う。
秘密主義のサナエは、外れないように、近すぎないように、微妙な距離のとり方がうまい。2006-01-18 03:02:00 -
81:
クラスの誰も、彼女のかぶった仮面に気付いていないだろう。
私が気付いたのは、常に一緒にいるから。
サナエは私を見ていても、本当は目には何も映っていない。
大きめの黒目は、きっとサングラスみたいになっていて、すべてを一色に見ているに違いない。
何が彼女をそぅさせたのか、興味があった。2006-01-18 03:04:00 -
82:
最初は好奇心だったが、今は、本当の自分を見せてくれない彼女が寂しくて仕方なかった。
何が好きなの?
話をしていても、頷くだけ。
何が嫌いなの?
何に対しても、私と同じリアクション。2006-01-18 03:07:00 -
83:
あまり踏み込んではいけないと、彼女の何かが私に告げる。
でもね、私はサナエの引いた境界線を、超えて付き合っていきたい。
友達になりたいんだよ。
2006-01-18 03:12:00