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彼氏依存症

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  • 1:

    素人

    ヘタクソすぎてムカつかせてしまったらすいません。小説というよりは、過去の回想です。

    2006-03-26 05:27:00
  • 51:

    素人

    誕生日ケーキは、彼は用意してくれていなかった。実を言うと、プレゼントも当日用意してなかったらしく二人で直接見に行った。(プレゼントって、前もって用意してくれるもんじゃないの?)行き当たりばったりの彼に苛立つ事はちょくちょくあった。もちろん当日彼が遅刻するのは恒例だった。〔愛されていない〕のではなく、〔性格〕なのだと思った。

    2006-03-28 05:42:00
  • 52:

    素人

    ホテルに迎う途中、ゲームセンターに寄った。二人でゲームセンターに行くなんて、中学生デートみたいでちょっと馬鹿みたいだったが、二人はあまりデートらしいデートというのを普段なかなかできなかったので、普通のデートをしているという事がうれしかった。

    2006-03-28 05:49:00
  • 53:

    素人

    『あっ!これかわいい!』ウェディングバージョンのミッキーとミニーのでっかいぬいぐるみを指差し、クレーンゲームを覗き込む。彼は『まかしといて』というと、器用にクレーンを操り、二つのぬいぐるみを取ってくれた。

    2006-03-28 05:53:00
  • 54:

    素人

    ウェディングバージョンのミッキーとミニーを手に抱き、『愛ちゃんと俺だね』といってくれた。その中学生デートで手に入れたプレゼントは、ある意味純粋で新鮮で、慌てて選びにいったカルティエの時計より、輝いてみえた。

    2006-03-28 05:59:00
  • 55:

    素人

    私たちのお泊りは、いつもホテルだった。私は彼の家に行った事もなければ、彼が私の家にくる事もなかったし、お互い『行きたい』と言わなかった。むしろ思い付きもしなかった。ホテルはいたせりつくせりで楽だったし、なぜかそれが自然だった。だから当然、彼の家の場所さえ知らなかった。

    2006-03-28 06:15:00
  • 56:

    素人

    【異変】‐〈プル、プルルルル。。。ただ今電話に出ることが…〉プツ。仕事が終わるとかならず彼に電話していたが、彼の〈営業時間が伸びた〉ため、電話に出る回数が減った。

    2006-03-28 06:19:00
  • 57:

    素人

    それでも彼と一緒に帰ろうと、友達と時間を潰していたらしばらくしてメールが届いた。〈ごめん。今から連れと打ちっぱなしに行ってくる〉…思い通りにならずムッとした私はすかさず電話する。〈プル、プルルルル。。。ただ今電話に出ることが…〉プツ!   さっきメールが届いたところなのにもう電話に出ない。本当に連れと打ちっぱなしなんかな?苛立つ私。私にはどうしようもなかった。

    2006-03-28 06:27:00
  • 58:

    素人

    (ん???)と不思議に思う事は多々あった。それでもやっぱり順調だったのと、細かいことは気にしない私の性格が、その疑問を深く掘り下げる事をしなかった。

    2006-03-28 06:53:00
  • 59:

    名無しさん

    期待アゲ?????

    2006-03-28 14:35:00
  • 60:

    素人

    『そっか。そうしな!どこに引っ越すの?』何でもない顔で聞く。私はちょっと考えて答える。『純一の家の近くはどう?』(最近すれ違い多いし、一緒に済むにはまだ早いけど、近くに住んだら頻繁に会えるかな?)という思いが込められていた。一瞬とまどった純一はしばらく考えてこう答えた。『…俺の家、かなり不便だよ?それより俺の店の近くにしなよ?そのほうがちょくちょく会えるし。毎日仕事前とか仕事終わりに行っちゃうかもな。』優しい顔で私を見つめそういった。なぜ否定されたのか少し不思議に思いながらも(え?そんなに沢山会えるようになるんだ!)私は彼の言う通りにした。

    2006-03-29 03:42:00
  • 61:

    素人

    新居探しは、まるで新婚さんのようで楽しかった。散々選びぬいてやっと決まった。費用は彼が負担してくれた。頼りがいがあった。

    2006-03-29 03:47:00
  • 62:

    素人

    入居日、鍵をもらうと、まだ空っぽの部屋に二人で様子を見に行った。    『やっぱりここにしてよかったな。なかなかいいよ』『うん!愛、諦めないで頑張って探してよかった。』夜中だった。窓から外を覗くと、暗闇に浮かび上がる大阪城とOBPの夜景がキラキラと輝いていた。

    2006-03-29 04:00:00
  • 63:

    素人

    『綺麗…』私がうれしそうに窓の外を眺めていると、彼がそっと後ろから抱き締めてきた。『大好きだよ…』それからたくさんキスしてくれた。窓に広がる、めいいっぱいの宝石たちは、私たちの幸せを祝福してくれているようだった。(ここから私たちが本格的に始まって行くんだ。もっともっと純一と会えるようになる)私は〈沢山会えるようになる日〉が待ち遠しかった。

    2006-03-29 04:13:00
  • 64:

    素人

    私は何の曇りもなく、二人の幸せを夢みていた。〈異変〉を何度も何度も見落としながら。。。

    2006-03-29 04:15:00
  • 65:

    素人

    私は〈ケン〉と名乗る中国人のお客さんが一人いて、何度か旅行に誘われていた。『愛ちゃんは妹みたいな存在だから大丈夫。何もしないです。ただ色んな国を見せてあげたい』

    2006-03-29 05:01:00
  • 66:

    素人

    気付かない振りをしてきたが、ただの馬鹿ではない。やはり、少しずつ彼への疑惑は溜まっていた。  私は【まさか】という余裕はあったが、実際はいつも心のどこかで不安だった。 横にいても、彼は遠くにいる気がした。彼の瞳には、私が映っていないように思えるときもあった。掴めるようで掴めない、そんな感じだった。

    2006-03-29 05:09:00
  • 67:

    素人

    『私、ケンさんと旅行にいこうかなぁ。』      私には彼に対して〈心の余裕〉があると思わせたかった。止められるのもわかっていた。『ダメだよ!何もしないなんていい事いってるけど、そんなの絶対嘘だからな!』彼は不機嫌に言ったが、私は彼の反応が理想通りだったのでひとまず安心した。

    2006-03-29 05:22:00
  • 68:

    素人

    だが、私の胸の燻りは消えなかった。       ある土曜日。毎週土曜日は一緒に帰るのが暗黙の了解になっていた。仕事が終わって彼に電話する。彼は〈営業時間が伸びた〉ため、やはり電話にでれないが〈終わったよ!〉の合図だ。彼は私が彼を待っている事をわかっているはず。仕事が終わればすぐにかけなおしてくれる。

    2006-03-29 05:30:00
  • 69:

    素人

    しかし、予想の時間を遥かに過ぎても、彼からの連絡はない。(おかしぃな。どうしたのかな。)‐暗黙の了解であって、〈必ず〉の約束をしたわけではない。何時間か一人で暇を潰した後、いい加減に諦めて帰った。

    2006-03-29 05:35:00
  • 70:

    素人

    その日は何度も電話をかけたが、何度かけても電話はつながらなかった。

    2006-03-29 05:38:00
  • 71:

    素人

    次の日‐『ごめんな!昨日は電源切れてたよ。もしかして待ってたの?ごめんな』彼の電話はよく電源が切れるらしい…。そんな事は度々あった。

    2006-03-29 05:40:00
  • 72:

    素人

    さすがに限界だった。(そんなに私を雑に扱うなら私だってあんたを雑に扱ってやるから!)心のなかでそうさけんだ。精一杯の強がり。私の大事さをわかって欲しかった。  『最近イライラするし、私ケンさんと旅行行って気晴らししてくるわ!』   有無を言わせない言い方をした。『…そっか。俺のせいだからな。ダメっていってもいくんでしょ?気を付けろよ』彼はとめなかった。

    2006-03-29 05:53:00
  • 73:

    素人

    『絶対やめとき!危なすぎる!絶対体求められるって!』友達のアドバイスは私の胸には届かなかった。ケンさんとの付き合いも長かったし、彼の言葉もある程度信用していた。私は世間知らずだったし、第一、もう後にひけなかった。(たまには純一も嫌な思いをしたらいいねん…)

    2006-03-29 06:28:00
  • 74:

    素人

    行き先はマレーシアだった。(中途半端やな)行き先はどこでもよかった。五時間かけてホテルに着いた。ケンさんとは同じ部屋だった。

    2006-03-29 06:31:00
  • 75:

    素人

    さすがに警戒した。変な雰囲気にならないよう、出来るかぎり努力した。

    2006-03-29 06:32:00
  • 76:

    素人

    『疲れたからシャワー浴びつくるね』さっさと寝たかった。シャワーをあがると、なぜか部屋の明かりが薄暗くなっていた…。(???)『あれ?なんで暗くしたん?』私はとぼけながら部屋の明かりを全開にした。

    2006-03-29 06:35:00
  • 77:

    素人

    『明るいのがいいですか?』ビールを飲みながら私に聞く。『うん!』とぼけながら、出来るかぎり(その気はないですよ)アピールをしといた。『愛ちゃんものみますか?』私にもお酒を奨めてきた。

    2006-03-29 06:38:00
  • 78:

    素人

    『私はいいや。疲れたからもう寝るね。ケンさんはまだ寝ないの?』早く寝てくれという願いを込めて尋ねる。『私はもう少し飲んでます』(あっそ?)   『じゃぁ先に寝るから。おやすみぃ?』

    2006-03-29 06:40:00
  • 79:

    素人

    かなりの緊張感と危機感はあったが、ある意味根性が座っている私は、旅の疲れも手伝って、すぐに眠りについた。

    2006-03-29 06:42:00
  • 80:

    素人

    人間の第六感というのはすごいものだ。熟睡していた私は何かの殺気で目を覚ます。(!!!)     ハッと目を開けると、目の前にケンさんの顔がみるみる近づいてくる!突然過ぎて頭が回らない。混乱する!『絶対やめとき!』あの時の友達の台詞がものすごいスピードで脳裏をよぎった。〈終わった…〉この言葉が目の前に浮かんだ。私は自分の軽率さを改めて後悔した。

    2006-03-29 06:54:00
  • 81:

    素人

    『ケ、ケンさん?おかしいおかしい?ケンさんのベットあっち!』パニくる頭をフル活用する。寸止めでキスをかわす。それでもケンさんの手は私の太腿へのびてきた。『無理無理!ケンさんのベットあっちやって!おかしいおかしい!ケンさんのベットあっちやって!』太腿に伸びた手を振り払いながら口からはそんな言葉しかでなかった。

    2006-03-29 07:00:00
  • 82:

    素人

    ケンさんにもプライドというものがあるだろう。ここまで拒否されて無理強いするほど悪人ではなかった。『すいません。少し酔っ払いました。』なんとか引き下がってくれた。(死ぬかと思った…)ひとまず胸を撫で下ろした。それからはあまりにも動揺しすぎてほとんど眠れなかった。

    2006-03-29 07:06:00
  • 83:

    素人

    次の朝『おはよう!?』  昨日の気まずい事件をかき消すようにさわやかに挨拶をした。お互いその事には触れたくなかった。

    2006-03-29 07:07:00
  • 84:

    素人

    ケンさんは、いくつか自分で仕事をやっているらしく、詳しい内容は知らないけれど、推測するにかなりややこしい(怪しい)仕事だと思われる。それは中国、日本を中心に、色んな国で活動しているようだった。

    2006-03-29 07:12:00
  • 85:

    素人

    その中の一つとしてマレーシアがあった。私たちはお客さまとして、マレーシアによばれていた。    現地で紹介されたのは、いかにも顔に〔悪いです〕と書いてあるボス。それからいかにも顔に〔怪しいです〕と書いてある雑魚数人。みんな中国系マレーシア人だった。(多分彼らはマフィアと思われる)

    2006-03-29 07:20:00
  • 86:

    素人

    顔こそみんな恐いものの、日本語もなかなかうまく、気を使って私をよく笑かしてくれた。ちょっとした観光にも連れていってくれた。なんだか友達みたいでうれしかった。

    2006-03-29 07:22:00
  • 87:

    素人

    その日はケンさんとボスが、何かしらの取引が成立したらしく、夜中にディスコに連れ出された。

    2006-03-29 07:24:00
  • 88:

    素人

    カンパーイ!!メンバーは十人以上いたであろう。それぞれのグラスを片手にお祝いが始まった。

    2006-03-29 07:27:00
  • 89:

    素人

    すごい音量の聞き慣れない音楽と、ほとんど真っ暗な店内で、みんながはしゃぎだす。みんながみんな日本語をしゃべってくれるわけではなかったし、知らない人たちばかりで、わたしが心から楽しむのは難しかった。

    2006-03-29 07:29:00
  • 90:

    素人

    すると、雑魚の中のリーダーらしき人が、手慣れた様子で〔細長く切った紙布巾〕をグラスに巻き付けてきた。(???)不思議そうに眺めていると、『愛さんのグラス、間違えないように』と言ってきた。(そんなん意味あるかな?)と思いながら『ありがとう』といった。

    2006-03-29 07:35:00
  • 91:

    素人

    はじめはみんな、なんとなくぎこちなかった。それがだんだんお酒が入る事により、いい感じに盛り上がってきた。みんな楽しくのんでいた。何度かお酒を手渡され、(断るのも失礼かな)と思い、飲みたくないのに無理矢理のんだ。

    2006-03-29 07:38:00
  • 92:

    素人

    気が付くと、ケンさんは完璧にできあがっていた。こんなに酔っ払っているところは見たことがない。ケンさんが近づいてきた。『愛ちゃんはぁ〜私がゼッタイまもるからぁ〜安心してくださぁい』(???)『私はぁ〜ここぉまでぇ〜連れてきたぁ〜責任がぁありますぅ。その責任はぁおっきぃ』(何言ってるん?この人。昨日の今日で気持ち悪いわ)

    2006-03-29 07:48:00
  • 93:

    素人

    ふとみると、ケンさんのグラスにも、へんてこな印はしてあった。

    2006-03-29 07:49:00
  • 94:

    素人

    (なんかケンさん気持ち悪いわ)そう思っていると、次はケンさんは警備員らしきデカイ男を連れてきて、私に紹介してきた。『この人ぉ〜ここでぇ〜、一番偉い警備員だからぁ、大丈夫ぅ〜。何かあっても心配ない〜助けてくれるぅ』(ハイハイもうわかったからね)何がしたいのか、何をいいたいのかわからなかった。

    2006-03-29 07:53:00
  • 95:

    素人

    ビールを飲み干すと、また次が手渡される。付き合い切れずに一旦断る。だか相手は引き下がらない。(ほんまにみんな酒好きやなぁ)やたらひつこくあおってくる。(???なんかやたらひつこいな)     『私のお酒がのめないの?』といわんばかりのあおり方だった。あまりのひつこさに断りきれず、仕方なしに口をつける。

    2006-03-29 07:58:00
  • 96:

    素人

    〔ゴクゴクゴクゴク…ジャリ…!〕途中まで飲むと、まるで溶けきれなかった顆粒が口に入ったような、変な感触がした。(え?ジャリって?え?え?ま、まさか…)考えられなかった。まさか…ね…

    2006-03-29 08:02:00
  • 97:

    素人

    ただ呆然として、酔っ払ってキモくなったケンさんの横に座った。マジで?

    2006-03-29 08:03:00
  • 98:

    素人

    嫌な予感は的中した。みるみる音楽がよじれだして、必要以上に頭に響く。目の焦点が合わず、目に写るもの全てが歪んで見えた。 (やられた!)

    2006-03-29 08:05:00
  • 99:

    素人

    と同時に、強い吐き気に襲われた。(しっかりしやな!しっかり!負けたらあかん!諦めたら終わりや!)ヨタつきながらトイレに向かう。体が鉛のように重たくなって、なかなか前に進まない。空気を泳ぐように、まるでスローモーションしているかのように、体が思うように動かない。

    2006-03-29 08:10:00
  • 100:

    素人

    なんとかトイレに辿り着くと、(全部吐きまくってやる!馬鹿やろう!負けへんで!)と必死だった。指を突っ込みゲェゲェ吐いたが、無駄な抵抗だった。せめて頭だけはしっかりしやな!怒りと恐怖が込み上げる。

    2006-03-29 08:13:00
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