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本命

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  • 1:

    羽梨

    羽梨、現在?歳。
    恋ゎいっぱぃしたけど、めちゃめちゃ手に入れたかったんゎ?人だけ。
    手に入らんかったんゎあんただけ?

    2006-01-12 12:50:00
  • 149:

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    あぼ~ん
  • 150:

    『やや!!みんとって!』大声を出してしまった……神田くんは一瞬とまって手を自分の膝に戻した。〈ぃやや。見られたくナイ―……。〉沈黙になった。

    首を手で押さえてうつむいてるあたしを見て、神田くんがまた普通に話し始める。『誰なん?』『…』なんてゆったらイーかわからんくて黙ってたら、『龍之介?』ってきーてきたから、『ちゃぅちゃぅ!』と手を振った。『やんな。アイツはお前なんか眼中ナイやろーしな。』〈…悪かったな!笑〉『わかった!彼氏できたん?』『まさか!』『えー!んじゃー誰なん!』神田くんはひとりでごちゃ?ゆーて考え出した。〈バレへんよな…〉なんてゆおーかドキドキしてた。。

    しばらく考えて、『もしかして光か?』『…』『光なん!?』『…』『マヂゆーてる!?』『違う!光チャンじゃナイ!』あたしはとっさに言い返した。"このキスマ"は、光チャンじゃない―…。このキスマは…。

    2006-01-12 15:22:00
  • 151:

    あたしはたぶん、神田くんの前では「汚れてナイあたし」でおりたんかったんやと思う…。昨日は神田くんに頼ろうとして電話した癖に、今になっては知られたくナイって思ってる。金欲しさに同伴した客に犯されかけたコトも、光チャンの浮気相手になってるコトも――……。

    『お前昨日駐車場で何してたん?』急に話が変わった。『あー、別に何も。』『ふーん、仕事やったんじゃナイん?』『あー…そーやねんけど…無理やった!??!笑』あたしは笑って神田くんを見た。
    『え?』『あたしには無理やわ!ユニバいきたかったけど!笑』『何やねんそれ』『なんし無理やってん!?』なんか笑うしかナイやん。あたしはその後もぉかんの話とかを笑いながら神田くんに話した。なるべく、おもろく…

    2006-01-12 15:23:00
  • 152:

    携帯ネタになったトキに、あたしは電源をつけたら、メールが入ってたからチェックしてた。
    ?光チャン??件。
    ?美羽??件。
    ?ゴンちゃん??件……あたしはゾクっとしてゴンちゃんのメールを開いた。
    『ッ――…。』見た瞬間あたしは泣きそーになった。

    2006-01-12 15:24:00
  • 153:

    あたしが悲壮な顔して携帯みて固まってたんに気付いたんかして『何なに!喧嘩かぁ〜!?』ってあたしの携帯をとった。『ぁっ!!』あたしが振り向いた時には遅かった……。神田くんは携帯の画面に釘づけになって、口を開く…『なんなん、これ。』

    あたしは思わず携帯を奪い返した。『なんもナイ!』心臓はバックバク…『なんもナイことないやろ!』『なんもナイって!』『ゆえや!』『もーイーやん!なっ!』『いーからゆえって!』…ホンマに大概神田くんはひつこい。『もーえーて!うるさい!』あたし焦ってはちょっと半切れ風にゆってしまった。

    『なんなんそれ!』神田くんもちょっとイラついてる。『てゆーか神田くんに関係なくない!?』――ゆってしまった…――だって、見られたくなかった、知られたくなかったんやもん…――。神田くんはあたしの携帯をもぅ?回奪ってあたしにみして怒鳴った。『これの何がなんもナイねん!』『…』あたしは下を向いて黙った。

    2006-01-12 15:25:00
  • 154:

    ゴンからの写メつきメール。。昨日ホテルで寝てるトキ撮ったであろぅ、縛られて、服もはだけて寝てるあたしが映ってる写メ………そして文字が?行――…。
    『逃がさないからね。』

    『……』〈嫌…嫌ゃ…〉昨日のコトがバレたコト、こんな写メを見られたコト。もぅ全部嫌やった。。〈なきそうやし…。〉あたしの嫌いなきまずいムード。神田くんに真剣に怒鳴られたんは初めてや…『客?』神田くんがあたしの膝に携帯を置きながらいつもの口調に戻ってきいてきた。

    2006-01-12 15:26:00
  • 155:

    『ゥン…。』『お前こいつの身元知ってんのか?』『知ってる…。』『ふうん…てかおまえ…』神田くんがしゃべり終わる前にゆった。『てか、絶対誰にもゆわんといて?お願い。あたしも悪いし何とかできるし、誰にもこんなんで迷惑かけるとか嫌やし。』あたしがそーゆーと、神田くんは飲んでたジュースを車の窓から投げ捨てた。―ガンッ…―。『てゆーか、なんなんそれ。』〈神田くん怒ってる…?〉あたしはちょっとビクっとした。『何がなん?』

    『何でお前は俺にもそんなんなん?』〈はぁ…?〉あたしは昨日の嫌なコトがバレたコト、昨日の龍くんの話とか思い出したり、自分のバカさにイライラしてきて神田くんに初めて切れた、ぃや、八つ当りしてしまった…『てかな、神田くんはあたしの何なん?別になんもナイよなぁ?あたしは誰にも頼りたくナイだけ!神田くんはあたしの話きーてくれたりするけど実際あたしは今ひとりやねん!意味わかる?なんしほっといてほしーねん!』ゆってる間にも後悔してたコト、今でも覚えてる…

    あたしが車から出ようとドアを開けた時、腕を引っ張られてあたしはいすに押された。『ゎッ!』―バタンッ―神田くんがドアを閉め

    2006-01-12 15:27:00
  • 156:

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    あぼ~ん
  • 157:

    『俺だってお前のコト守れるやんけ。』一言そーゆってあたしの手を離した。あたしはいつのまにか泣いてた。『泣くなや…』『ウン…ごめん…』涙がとまらへん…『まぁ別にへちょい傷やけどなこんなん!』〈そんなコトない…〉あの時のコトを思い出した。〈あたし守ってくれたんやなぁ…〉あたしが黙って泣いてたら、神田くんが車降りてドアを開けてきて、そっと手を差し出した。

    『濡れときマス?お嬢さん。笑』『ははっ!』あたしは神田くんの手に自分の手を乗せた。グっと引っ張って『ちょーまっ…ドシャブリやん!?』『洗い流せ!全部!笑』神田くんはあたしの手掴んで振り回した。『待って?!泥つく!笑』『気にすんな!今は女を捨てろ!』って意味ゎからんことゆーてあたしをこかしたりしてドロドロにしてきた。笑 あたしも負けじとこかしたりした。

    『ついでやから化粧も洗い流しとけ!』『うっさいわ!笑』大雨の中うちらはほんま子供みたいにはしゃぎまわった。始めはドラマみたい?とか思ったけど、はたから見たらほんまキモイ?人やったと思う。笑 めさめさ楽しかったけど。

    2006-01-12 15:28:00
  • 158:

    あたしはこの時思った。〈ホンマにコイツはそんなに悪い奴なん―?〉「女から金引っ張る最低な奴」「風にまでおとす奴」「薬売ってる主犯格」「アイツは一生かわらへん」「アイツに金より大事なモノなんかナイ」「アイツだけはヤメとけ」「やるコトほんまえげつない」いつか誰かがゆってた言葉達が浮かんでくる。あたしは戸惑う。〈今目の前におるこんな可愛いらしー子が…?〉あたしを守ってくれた人が?

    食べてしっかり味わわないとわからんコトってあるよな?あたしは多分、ほんのちょぴっとあんたをかじったコトしかない……。

    なぁ〜神田くぅん。あたしらの人生はあみだくじやんなぁ。どんぞこに落ちてもそれる道はいっぱいあるやんか。でもあんたもあたしも、間違った道に進んでても誰にもとめる権利はナイよな?だって答えなんかドコ探してもナイから――。

    2006-01-12 15:29:00
  • 159:

    疲れた頃には?雨も病んでた。『てか、うちらどーするん??笑』ビショ?のドロ?。笑 『こんなんで車のられへんわ!笑』神田くんの大事な大事な相棒やもんな。あたしは家からバスタオルもってきた。『ふこ、とりあえず。』『お前んちいこや!』『嫌や!?』『なんでなん!』『友達入れれるよーな家ちゃぅねんよな〜笑』あのヒステリがいてるから、あたしはあの人に彼氏なんか紹介したコトもない。うん、てゆーかしたくもない?

    『しゃーない!俺ンち入れたるわ!乗れ!』『マヂでッ!笑』つきあってる時は『絶対入れたれへん!』とかゆーてたのに!神田くんちはあたしンちからけっこー遠いらしい。向かってる途中『山は?』って聞いたら『今日のお前は山に買った!』やって。笑 『オマエ顔薄いぞ!笑』『バリ化粧したい?笑』そんなんいーあってたら神田くんちに到着した。

    普通の一軒家?『なぁんや…』『なんやってなんやねん!』ちょっと期待外れやった。何かしら変わったんを想像してたから。なんかのビルの屋上とか変な事務とか。笑 家にあがって『お邪魔しまーす』ってゆうと、『いらっしゃーぃ』ってお母さんの声が返ってきた。〈普通の家

    2006-01-12 15:30:00
  • 160:

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    あぼ~ん
  • 161:

    『おー!』『何のおたけびやねん。笑』初めて入った神田くんの部屋。以外と普通…。笑 服やらCDやらエロDVDが転がってる。『まぁぁ〜さか!お前こんなん気にしぃひんよな?』エロDVDのパッケージをあたしの目の前に近付けてきた。『まぁぁぁさかぁあ?笑』ゆったけどあたしは目ぇ反らしてた。『お前ホンマこーゆん弱いな!』神田くんは笑いながらゆった。当時あたしはまだ青かったの。笑

    『まぁ先俺風呂入ってくるからあんまいじくんなよ』そーゆって服を脱ぎだした。『なんでココで脱ぐン??』『何がやねん?笑』あたしは目ぇそらしながらもチラみしててん。笑 程よい筋肉。〈男の子やなぁ…〉って実感した。ちなみに白いし毛も薄いっす、神田くん?笑 『みとれんなや!えっち!』デコピンして下におりていった。

    あたしは部屋を見渡した。怪しげな薬とかビデオとかあったけどあえてあんまりみんかった。〜????〜デッカイ着メロが鳴る。神田くんの携帯をのぞいたら女の写メが出てた。『いーんかなぁ…』ふと、疑問。神田くん今彼女おるんかな?

    2006-01-12 15:31:00
  • 162:

    神田くんがあがってきた。『お前も入り〜。』『いーよ、人んちやし?』『このドロ女!きちゃない?!』『入らしてもらいます?』Tシャツとジャージ渡されて、風呂に案内された。『はじめにゆっとくけど俺はのぞく!』あたしは神田くんを脱衣所から追い出して?ビクビクしながらお風呂に入った。のぞきにこんかったやん。笑

    〈スッピンマジ嫌や…〉とか思いながら部屋にあがったら神田くんが携帯片手にシーってあたしにジェスチャーした。〈写メの人やな。〉あたしは黙ってベットに座った。『なんし今日無理やねん。何でやねん!やめとけ俺がおるやんけ!』ペラペラ早口で喋る神田くん。神田くんの友達多い理由もわかるなぁ。

    『うざッッ!』電話終わった?秒後ぐらいに神田くんがダルそーにゆった。『彼女〜?』『ちゃう??金』〈納得?〉『可哀相やんか』『コイツが俺のコト好きやねんもん。』『さすがやな。笑』『でも最近ダルいわ。束縛してきよんねん、あれすんなこれすんなって。つきあってないのに。』『マヂでぇ。』喋ってたらあたしのうしろに座ってきた。『かせ!』あたしの髪をわっわっさと拭いてくれた?『いーたーいー笑』『エクステうざ

    2006-01-12 15:32:00
  • 163:

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    あぼ~ん
  • 164:

    神田くんはおとんにちょっとだけ似てる。よくしゃべるトコとか、女癖悪いとことか。シャブもしてた…うちのおとんはそれプラス暴力であたしも訳なくよくしばかれた?「この人まぢやばい。」周りの人も昔からゆーてたなぁ…うちの親の別れの決め手は、おとんがぉ兄をしばいておにぃが肋骨を折った時。おかんは『もー我慢できひん』かったらしい。ちっちゃい時はよく遊びに連れてってくれたよなぁ…何年も会ってナイ今は、好きでもナイし嫌いでもナイ。とゆうかどーでもイイ。

    と、神田くんに髪を拭いてもらってる間、久しぶりにおとんのコトを思い出してた。『神田くんうちのおとんに似てるわぁ』『どこが?』『女癖悪いとことか!笑』そーゆーと、『俺女癖わるいけどちゃんと本命きめてんもん。』ってゆった。―本命―かぁ…。おとんの本命はおかんやったんかな?じゃーなんであんな傷つけるんや?…わからへんなぁ。あたしには。

    人間、無条件で愛してくれる人が必要とかゆーけど、家族以外でそれは成り立つモンかなぁ?大事な人傷つけて傷つけて、冷められて気付くん?手遅れやったらどないしますん?見返り求めるんが人間やん?信じるって残酷

    2006-01-12 15:33:00
  • 165:

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    あぼ~ん
  • 166:

    『で、どーしょーか。』神田くんの一言ではっとした。『え?何がなん?』『まぁ洗い流して綺麗なったしとりあえず?発やるかぁ!』布団に押し倒された。『何でそーなんの!』『そーやろ!おきまりやんけ!』『やーめーてー!!笑』はじめはちょけててンけど、神田くんがあたしの手掴んだまま離してくれへん?『ちょっと?』無言で首元にキスしはじめた。〈マヂ――…?〉

    『ちょ…やめてや。』『嫌』押し退けよーとしたけど、押さえられてて全然手動かへん。男の力ってホンマスゴイ。神田くんの唇が胸におりてきた時、『嫌やぁ』『俺もやめんの嫌。』そぅゆってシャツめくってきた…〈いたッッ――……。〉『神田くん、痛い…手…』スゴイ強く掴まれてたから…

    そしたら神田くんは顔あげて『痛いん?』ってきーてきた。『ウン…痛い。』『嫌?』あたしの目ぇ見てゆってくる。『嫌。。』『怖い?』頷いた。すると、今までされたコトないくらい強引なチューしてきた。『ンッッ……ッ』いつもみたいに、軽くするんじゃなくて、激しくてディープなやつ…〈アカン―ッ…やばぃかも…!〉

    2006-01-12 15:34:00
  • 167:

    そう思った瞬間唇を離した。『…ッ神田くんあのッ…』あたしが言いおわる前に神田くんが口を開いた。『こんなんされたん…?』〈ぇっ……。〉『…』黙ってたら『なぁ。ゆえや。』って自分の体を起こした。『ウン…』小さい声でゆーと、神田くんが手をグっと引っ張ってあたしを座らした。

    『あーもー!さいやく!!』そーゆーて思いっきりあたしを強く抱き締めた。『へ!?何!』あたしはもー心臓マッハでどっくん?ゆってて顔なんか真っ赤っか?笑 『マヂなんかー、あー!むかつくなー』神田くんが独り言のよーにブツブツ愚痴るよーに喋ってたけと、おかまいなしであたしは「ヒーフーハー!」とか心ン中でゆーて落ち着こうと必死やん?笑

    ちょっと落ち着いてきた?『…神田くぅん…いたぁぃ?』『うっさい黙れ!』…〈なんなん。笑。〉神田くんはギューって抱き締めたまんま聞いてきた。『最後まで?』あたしは神田くんの胸にすっぽりはまってる。『ウウン。』『どこまで?INした?』〈インゆーなや。笑〉『INしてない。笑』『乳ゎ?』〈チチゆーなや!笑〉『ウン…。』『下ゎ?』『ちょっと…。』さすがに下はゆわへんオチャメな神田くん?笑

    2006-01-12 15:34:00
  • 168:

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    あぼ~ん
  • 169:

    『なんでそーなったん?』神田くんがあたしの体をそっと離した。あたしはあの時のいきさつを事細かく説明した。もぅこの時は恥ずかしいとかゆぅ気持ちはなくて、必死で話してた気がする。話し終えると、『事情はわかった!』そーゆって神田くんがまた抱きついてきた。笑

    『痛ッ?』首をめっちゃくちゃ吸ってきた?笑 『痛い!痛いて!笑』『これでいーやろ!これ俺がつけた事な!』ゴンのキスマがある所の上から更にキスマをつけたみたい。そーゆってニカっと笑ったもんやから、あたしも釣られて笑ったんやん…『でも色おかしい?青紫やん!』『俺の色や!』

    『てかお前、さっき俺がホンマに襲ってきたおもたやろ!?』『かなり!笑』『そんなォカマ客と一緒にすんなや!』『ホンマそれ?笑』『でもお前俺やったらイイと思ったやろ?絶対!』〈思ったカモなぁ…。〉こん時の心の声はあんたには秘密??

    2006-01-12 15:35:00
  • 170:

    その夜、神田くんがチャーハンと唐揚げを作ってくれた?料理できるとか以外!?『これぐらい普通やん。』ってゆってたけどその普通はあたしには無理デス?笑 家族の人とは別に、自分のご飯は自分で作ってるみたい昔から。〈えらぁ〜…〉以外な一面やわ。美味しく?人で頂きました??

    夜寝る時。『俺にまかしとけ!』あんたの一言であたしがどれだけ安心できたか―…。あたしは携帯の電源をまた落とした。誰にもなんも言われたくナイ…神田くんだけ今は信じる。今は神田くんの言葉だけでイイねん…

    電気を消したら、神田くんがあたしの胸に顔うずめてきた。『何ぃ!!?笑』『羽梨ィ〜…。』子供みたいで胸がキューンってなった…『どしたん…』『…なんもぉ〜…。』あたしは神田くんを抱き締めて眠った。"この人は守ってくれる"ってさっきは思った、でも、この時は、この人"守ってあげな" ッて気持ちになった。あんたもあたしも、結局は誰かにそばにおってほしいんやな…。

    2006-01-12 15:36:00
  • 171:

    目が覚めると、神田くんはまだスースー寝てた?すごい微笑ましい気持ちになった。〈ちゃんとおる?〉いつかラブホに入った時、目覚めた時あんたがおらんかった事があったよな。あんたはちょっと目ぇ離したらあちこちいってまいそーな奴やけど、そこがいーところやな。だから追い掛けてしまったらアカン気がした。

    起きひんからゆすって起こした。『なぁ?、暇?』『ん〜…』『暇やゆーてるやん』『んん!!』『なぁ!』『……』『もぅ??』………………〈イイよな。〉あまりに寝顔が可愛いから軽くキスした。するとガバっと起き上がって『ちゅーしたぁ!羽梨が俺にちゅーしてきよったぁ!』って叫んだ神田くん。笑 あたしはしらんプリしながらまた赤面??笑 多分こーゆー空間を「幸せ」ってゆーんやと思う。

    あたしらが『カップル』であたしがあんたの『本命』やったら一層ね……。

    2006-01-12 15:37:00
  • 172:

    『なんか食いいこー?』あたしらは飯食い行ったり、ゲーセン行ったり、ツタヤ行ったり普通の事をした。"普通の事"が"普通以上"に楽しかった。携帯も気にせず、なんも気にせず遊んだ。神田くんはチョコ?電話鳴って出てはったけど。ユーフォーキャッチャーでルフィのぬいぐるみとってくれた??うちらワンピース大好き?笑

    『学校は?』聞かれたけどいかんかった。仕事も無欠してしまった。でもこの時のあたしには、そんな事よりこの時間が大切やった。この時?人で笑う事が大切な気がしたんよ。。この日の帰りの車の中、ジュディマリの(Over Drive)がめっちゃ心地良くキコエタ――。

    何をゆう訳でもなく、神田くんの家に帰ってきた?この夜は色〜ンな話をした。ホストをしてた話、大工してた話、ヤクザに売られそーになった話、様々な女ネタ…?でも話せば話すほど見えてくるよ、ホンマのあんたの姿。あんたの世界に比べたら、あたしなんかちっこい??どーしたらそんなにおっきくなれるんー?純粋にその時はあんたにひかれてたなぁ。

    2006-01-12 15:38:00
  • 173:

    今でも良く覚えてるんは、あたしがこの夜ルフィを抱き締めながら『マヂワンピースの世界いきたぁぃ??』ってゆった時のあんたのカウンター??
    『現実よぉ見てから夢見ろな!』 あんたは冷めてる?でも現実をよぉわかってたんやね、神田くん。

    うちらはその夜も抱き合って眠った。こしょばし合ったり、ツネり合ったり。笑 昔、ぉにいとじゃれあってた小さい頃を思い出した。〈子供でおりたい…。〉あたしはかなりトイザらスキッズやわぁ…笑

    2006-01-12 15:39:00
  • 174:

    でも、幸せな時間はあっとゆーまに過ぎていく。ううん、「しんどい」時の方が「幸せ」に敏感になれるだけ。幸せってセンチメンタルやね?

    次の朝?『帰るゎぁ』『ホンマ?』『うーん…』『そか!送んの夕方でイイ?』『うん。』?の電源をつけてみたら、おそらく爆切れしてるやろーオカンと、心配してるやろー美羽、店、なんもしらん友達からのメールでいっぱいやった。『あぁ〜?!』『何やねん!』『なんも!もー朝やな!笑』そぅ、あたしはもーすぐ息苦しくてリアルでしゃーない毎日に戻るんや?

    『俺ちょっと用事いってくるわ!』『ぇぇ??』『まっといて?』『ひとりで人ンちで??』すぐ帰るってゆって神田くんはどっか言ってしまった。『なんやねんなぁ〜???』あたしはひとり寝転がった。色々?考えた。

    2006-01-12 15:40:00
  • 175:

    まずゴンの事――。あのメール以来連絡はナイ。でも恐い。どーしたらイーやろか?神田くんにゴンの名刺を渡してある。どーするつもりやろ?まだ悩んだってしゃーナイよな…。美羽、連絡しやなな。そして、ォカン…。いい加減あのヒステリにはついていけんわ…もぅ金ためて、家出るしかナイな――。まだ誰からのメールも開いてナイけど、オカンは確実にヒステリ起こしてるハズ。〈喧嘩したまま出てきたしな…〉

    考えてるうちに寝てもーたみたい。『おい!そろ?起きろや!』『ふ?』目をあけると神田くんがマクド持って立ってた。『え?うそん、寝てもた?もぅ夜やん?てかおかえり?』『だいぶ前から帰ってたし?』『起こしてくれたら良かったのにィ??』『踏んでもおきひんかったやんけ!』『イヤ踏むなよ!?笑』あたしは?回寝たらやたら起きひんねやん?笑

    『おなかへった??笑』『お前牛やな!』?人でマクド食べた?『うま〜い?』『お前ホンマに帰んの?』『う〜ん』『何で?』『う〜ん、そりゃなぁ…帰らなァカンやん。笑』『ふーん。お前ゴンから連絡きたら俺に即連絡しろよ!絶対』『ウン。でもどーするん?』『まぁ大丈夫やから心配しんとくえ!』?人で

    2006-01-12 15:41:00
  • 176:

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    あぼ~ん
  • 177:

    ルフィを抱きながら窓から景色を見てた。だんだん見覚えのある景色になっていく――。なんか落ち着くよりも、切ないって感じ。帰りの車の中は何故か?人共無口で、会話はなくて、ただ鳴り響く(Over Drive)が今日はなんか切なくキコエタ―…。

    〈このままどっか行かれへんカナ―…。〉そんなん思ったりしたけど、当たり前にあたしんちについてしまった?『ほな…ありがとうな、色々。』笑って車から出て帰ろーとして家の玄関に向かって歩いた。

    『なぁ羽梨!』『え?』振り向くと、神田くんが車から出てきて離れたあたしに大きい声でゆった。『俺と一緒におらへん!?』〈…ぇ――……。どおゆう意味?〉ドキっとした…でも一瞬のうちに「告白な訳ナイ」って解釈した。"あの"神田くんが…「あたしともう一回なんて思ってる訳ナイ。」と……。

    2006-01-12 15:42:00
  • 178:

      

    2006-01-12 15:43:00
  • 179:

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    あぼ~ん
  • 180:

    ―着信中―?美羽?
    『もしもし!美羽?ゴメンな、あんなッ―…』説明しよーとした瞬間、聞こえてきたんは弱々しい泣き声。『ゥッ、ゥッ―…羽梨〜ッ…?』 『へ?どったん何何?』この泣き方はただ事じゃナイ!と思ったあたしは『なんし行くわ!』って電話を切って美羽ンちの下に急いだ。

    あたしが到着すると美羽はドレス姿でしゃがんで泣き崩れてた。『どーしたんよ?』『ゥッ…店カラッ、帰ってきたったぁ〜!笑』『なんやそれ!笑』『なんし大変なんよなぁ…ゥッ。。』とりあえず自分の着てたジージャンを美羽に着させて近くの公園に向かった。

    2006-01-12 16:36:00
  • 181:

    ?人でミルクティ飲みながら話してたら美羽は落ち着いてきて本題に入った。『美羽なぁ、翔太と別れよかな』『は?なんで?』『色々理由はあんねんけど…』聞く所によると、翔やんは自分がホスあがったのにお前はなんなん的考えで、キャバに納得してなかってん。それが今日いきなり店にきたらしい?『店くるとかキモすぎひん?笑』ほんで他の客と接客中に翔やんから指名を入れられて、美羽がイラ?してたんやと。。

    美羽『あんた何できたん?』翔太『お前が心配やったからやんけ!!』と、意味わからん逆ぎれで店ん中で大ゲンカになったらしい。しまいに翔やんは、『でんぞ!』って美羽の腕を引っ張り回して外に連れていかれたらしい。店長やボーイをしばいちゃった翔やん…笑 羽梨『やりすぎやわ。笑』

    『やろ?笑 美羽バリハズかったし!』そりゃなぁ…笑 『しまいにはこれや!』美羽がドレスをめくって太ももを見せた。でっかい青タン…『噂のDVや!笑』『マヂ?』翔やんに失望したわ、あたし。『まぁ美羽も蹴り返したったケド!』『さすが。笑』『でもやっぱ恐なって逃げて帰ってきたわ。。』『なるほろなぁ…』

    2006-01-12 16:37:00
  • 182:

    美羽『このカッコで帰ったらオカンにバレるやん、キャバ。』羽梨『ラブホでも行く?笑』なんだかんだでうちらはミテコ。美羽『翔太から電話バン?きてるけどとりあえずシカトやから。』そぅはゆぅもののずーっと携帯鳴りっぱなしで充電切れそうな勢い。

    〈こんな男あたしやったら無理やわ…。〉悪いけどそー思ってしまう。『美羽、ヤメたくナイんよなぁ〜』『うん…。』あたしらが夜の仕事を選んだ理由は、淋しいから。お金がナイから。なんか変わりたかったから。実際、思ってたよりしんどいし病む。そして思ってたより金の魅力はスゴイ。。

    あたしはつい最近この仕事をしてるならではの災難にあった。でも仕事をブチってもヤメる気はナイ。なんかヤメたらあたしじゃなくなる気がするねん…美羽『せっかくウチらにもやりたい事できたやんかぁ。』確かにキャバを『やりたい。』イヤ、今更誰にも止められたくナイなぁ。美羽も一緒の気持ちやった。

    2006-01-12 16:38:00
  • 183:

    この日、神田くんちに泊まってた事、光チャンの事、ゴンの事を全部美羽に話した。『羽梨はなんも悪ナイよ。しゃーないねん…』美羽はそぅゆった。しゃーないって。『みんなどっかおかしいやん。』そぅ、思うねん。"普通"って何――?昼働いてる人?両親が揃ってる人?前向きな人?〈みんな自己中やんか…〉

    『でも神田くん以外やわ。笑 バリいーやつ。笑』美羽は笑った。この後、美羽に服を貸して送って行った。『まぁ翔太の事は考えるわぁ!』〈別れたら―?〉そうはゆえんかった。だってそれは美羽が決める事。何ゆっても、無駄なトキは無駄やから。。

    それから何日かが経って、美羽は翔やんと別れた?『正味好きやけど暴力はついていけんわ!可愛い顔が翔太のせいでおじゃんとかイヤやしな!!?笑』〈辛いやろうな…〉でも正直あたしはホっとしたよ?美羽は涙なんかみせへんかった。

    2006-01-12 16:39:00
  • 184:

    あたしはというと、いたって普通。ゴンからの連絡もなく、店にくるコトもなく???は諦めたヶドあたしはまた仕事に適度に精を出したり。光チャンは連絡がとられへんあたしにブチられてると思ってたらしい。でもあれ以来会ってナイし、何事もなかったよぅに過ぎて行く毎日。ある日地元のコらと久しぶりに遊んでたら、うちのおとんの話が出た。

    『羽梨のおとん見た!フィリピン人っポイ女と歩いてたで!笑』『きっしょアイツ!笑』おとんは離婚して、うちらが引っ越してからよく嫌がらせしてきたりしててん。うちらのちっこぃ家に明らか邪魔なぉにぃのデーッカィ机を送ってきたり、妹は学校の前で待ち伏せされたり。あたしの友達に電話したりすることもあった?でもココ半年ぐらいおとなしくしてたから、あたしら家族も安心しててん。。

    ある日家でオカンがあたしに何やら険しい顔でゆってきよってん。『なぁ羽梨。最近家の前黒いベンツとまってるやろ?』『え?そーなん?』『オカン"アイツ"ちゃうかな思うねん。』〈そー言えば前とまってるん見たなぁ…。〉『中ガラ悪そうなハゲの男?人組がおんねんけどな、オカンが仕事いく時ジロ?見てきてなんかゆ

    2006-01-12 16:40:00
  • 185:

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    あぼ~ん
  • 186:

    『ふぅん?』『大体アイツがおとなしい方が気持ち悪いねん!』『う?ん…』うちのオカンちょっぴり被害妄想激しくて、おとんのコト大っ嫌いやねんか?だからあたしは考えすぎやろ〜って思ってあんま気にしぃひんかってんやん…。

    ある日、光チャンから電話がかかってきた。やっぱりドキドキしてまうんは何でなんやろう――?『もしィ?』『今仕事終わった!』『あーうん。』『何してるん?』『今なんもしてへんでぇ』『俺な、オマエに真剣な話あんねやん!』――ピンときた。おそらくあたしは「切られる」ねやろうって…

    2006-01-12 16:41:00
  • 187:

    息を飲んだ―…『何…?』『うーんと…言いにくいねんけどぉ。』『うん。』〈くるッ――……?〉
    『もぉ会うんヤメへん?』

    〈きた――……。〉

    2006-01-12 16:42:00
  • 188:

    ズキンって胸に刺さった言葉やったヶド、〈大丈夫。〉そぅ一言自分に言い聞かせてあたしは口を開いた。『あーそーなん?ヤメるん?そおゆうと思ったわぁ。笑』『うん…。』あたしはもぅすがるような真似はしいひん。光チャンが最後に嘘をついた時から、決めてたコト。

    『別に光チャンがそーしたいんやったらそーしよぉゃ。』あたしはそれでイイと本気で思ってたんか、強がったんか、多分その中間の気持ちやった。『お前はどーしたいん?』『あたしは別にどっちでも。光チャンが会いたいなら会うし、イヤならヤメるし。どーしたいとかナイなぁ。』もぅなるようになれ!あたしはもぅ傷つきたくなかってん。だから光チャンに答えを任せた。

    『まぁ光チャンも彼女に悪いモンなぁ。』『彼女は今は関係なくて俺はお前に悪いなと思って…』『何でぇ?あたしは別にイーしなぁ、気ぃ使ってもらわんでも。』精一杯"あたしまだあんたのコト好きとかナイよ" って見せたかった。フラれた女のプライドや???笑

    2006-01-12 16:43:00
  • 189:

    そしてもぅひとつ。あたしは光チャンの彼女「さやかチャン」を知ってる。芸能人みたいに綺麗な顔でスタイルもいい。あたしが光チャンと付き合ってた頃、『俺さやかチャンに好きゆわれたらお前捨ててまぅゎぁ〜笑』こんな冗談を光チャンがゆったんを覚えてる…『あの人には適わんやろ』神田くんもゆってたもんな。正味あたしも勝てる気がしん。。

    『うーん…なんしメール送るわ!口じゃ言いにくいから!』そーゆって電話を切った。多分光チャンも、こんなんしてたらアカンって思ったんやろぅな…生真面目な子やから。―????―『フゥ…』一回息を吐いて携帯を開いた。あたしは何度も何度もメールを読み返した――。。

    『俺に彼女おる事お前知ってたんやな。ごめんなゆわれへんかった。もぅ正直にゆぅけど、お前と別れてからお前の事ばっかり思い出すねんやん。これがほんまの『好き』って事かな?とからしくなぃ事考えたりするねんやん!笑 だから俺がほんまに好きなんはお前なんかもしらん…あと、羽梨としかえっちしてないから!意味不明でごめんなm(__)m 光太郎 』

    2006-01-12 16:44:00
  • 190:

    家の下で光チャンを待ってると、黒いベンツの中からハゲの男が出てきてあたしに近寄ってきた。オカンがゆうてた奴やな…〈何…?〉あたしは腕を捕まれた。『ちょッ??何よ??』叫んだ時ちょうど光チャンのバイクの音が聞こえた。その瞬間、あたしを離して男は車に乗ってどこかへ消えた。〈何なん――?〉恐かったぁ…『何してるんお前?』光チャンが近寄ってきた『ううん!なんもナイと??笑』

    〈アレもおとんの差し金か…?でもなぁ…〉なんか寒気がしたけど、光チャンには言わんかった。『なんなんお前その手!』まだただれて皮剥けてる手ェ見て光チャンがゆった。『火傷ぉ。』『何でやねん!』『何で怒るん。笑』光チャンのバイクに乗ってコンビニ行って、光チャンの家に向かう。

    光チャンの?人暮らしの家はもぅ家具とかも揃ってて、前きた時とは違う「部屋」になってた??『イイなぁ〜一人暮らし!!?』『やろ?』光チャンの匂いがする。『羽梨こっちおいで。』光チャンとイチャ?する。こんな嬉しい事はナイ。でも、でもな…なんかどっからか違和感を感じる。この夜もちゃっかりえっちして、朝帰りした――。?

    2006-01-12 16:45:00
  • 191:

    次の日の出勤前、光チャンが家の下に来て『はい。』とあたしに袋を渡した。『ん?』開くと、火傷の薬が入ってた。『コレやったら跡残らんから?』『ありがと…』『ちゃんと塗れよ!』そうゆって店まで送ってくれた。『頑張れよッ。』『はーい??』

    店の前で美羽に会って、『戻ったん??』って聞かれたから、色々説明すると、『羽梨やるやん!見返せてるやん?!』ってゆってくれた。確かに、薬を買ってきてくれるなんか初めてやった。付き合ってる時よりもだいぶ優しいし…でも所詮ハタから見たらあたしはただのキープみたいなもん。あたしはこの頃自分の気持ちがわからんまま光チャンと遊んだりしてた…

    自分の気持ちがわからんから、光チャンが彼女と別れよぅとしぃひん事も「別にいーや。」って思ってた。仕事の休みの日はほとんど光チャンちにお泊りしてた?多分、友達じゃ埋められへんモノを光チャンに埋めて欲しかったんやと今になれば思う――。

    2006-01-12 16:46:00
  • 192:

    ある日学校に行った時、神田くんに会った。可愛い女の人連れてて、あたしに『ヤバ可愛いやろ!』とかゆーて自慢してきた?一緒に過ごした?日間なんかなかったような感覚になった…。うちらは、いっつもそうやな。近づいて歩み寄っても、ぴったりひっつく事はナイ。ほんでいつもの"兄妹"なうちらに戻る――。何でなんやろうなぁ……。

    ある日いつもの様に光チャンの家でまったりしててんやん。そしたら光チャンの携帯が鳴ってんけど光チャンは爆睡中?あたしは無視してごっつのDVD見てた。ずーっと鳴りやまん携帯…〈ひつこいなぁ?〉光チャンを起こそーか迷った矢先―…。 ―ピンポーンピポピポピンポーン―あたしはドキっとした…

    『光太郎!あけてや!光太郎!!』〈まさか……〉そぅ、まさかの"彼女"。―ドンドンッ―『光太郎!!』ドァ越しに聞こえる"彼女"の声…〈ヤバい…!〉あたしは心臓バックン?で光チャンを起こす。『光チャン!』光チャンは起き上がって玄関に向かう。〈寝呆けてる―???〉あたしはキョドりまくりで部屋の隅に三角座り??

    2006-01-12 16:47:00
  • 193:

    『今日バイトでなぁ〜』
    『キャハハハッ?』
    『急にきちゃったぁ〜』
    ………………………………光チャンと"彼女"の話し声は丸聞こえ。あたしは楽しそうな普通の"カップル"の会話をただうずくまって聞いていた。時間が経つに連れて笑けてくる。何してんねやろう…とかじゃなくて、あたしもよくやるな ってね――。〈?階から飛ぶとかあたしキャッツアイやん!笑〉?人ニヤけてた。だってもぅ、楽しむしかナイやろ!

    2006-01-12 16:50:00
  • 194:

    ただただ暗い空を眺めて、〈?番目上等や〉と心の中で嘆いてみた。
    いつのまにか光チャンにフラれた冬から春になってる街の風。光チャンとさやかチャンにとっては幸せの春やろなぁ。でもあたしは別に不幸じゃナイ。冬はもぅ終わったもん―。あたしは自分のしたい事をするだけ――。

    そーゆー『春』。
    幸せかどうかはあたしが決める。後悔なんか確実にしいひん。自分に都合のイイ夢は見ぃひん…そうやで、あたし「現実」を見てるから。もぅ子供じゃないから。

    2006-01-12 16:51:00
  • 195:

    しばらく経って、黄昏るのにも飽きてイラ?しだした。光チャンがおりてくる気配も一向にナイ。『だるぃ!』あたしはなぁんにも持たずに裸足で自分ちの方向まで歩いた。人通りの少ない道を選んで…家の鍵も携帯も財布もな?んもナイ。行くあてもなく気が付いたら家の近くの公園のブランコの上…『どーしょっかなー???』

    体ひとつでなんもできひん事が身に染みてわかる。何もできひん中、心の中はどこへイコウと自由やねんなぁ。。
    "神田くん" なんであたしはあんたを想うんやろう?あんたの姿や言葉を想い出すだけで、あたしもあんたみたいに強くなれる気がするねん。大雨の中、ここで?人暴れたよな、楽しかったな―……。

    2006-01-12 16:52:00
  • 196:

    『洗い流せ!全部!』――
    なぁ。あたしは洗い流せてなかったわ…光チャンと未だにあってるのが何よりの証拠やな…。へちょいわぁ、あたし。。光チャンの"彼女"目の当たりにして逃げてきたんも同じ。

    プップー!――『羽梨!?』まさかと思って振り向いた…!『あぁ…ぉにぃか?』『オマエ?人で何してるん?キモいで!笑』おにいは車の窓からおちょくってきた。『飯いくけどオマエもいく??』『いく???』救いやと思ってぉにぃの車に乗り込んだ?

    2006-01-12 16:53:00
  • 197:

    『あたし裸足のゲンやねぇ〜ん?笑』『何で?ホンマキモイオマエ!笑』ぉにぃはケラ?笑いながらあたしに100均ぞうりをかしてくれた。おにぃ、大好き?笑 『今日はいっぱいおるけど仲良くしろよ!女もおるから』『え〜?』あたしは実は女が苦手…。だから遊ぶんなんかほとんど美羽だけ。笑 だって女めんどくさいやん?

    〈どうせ光チャンもあたしのトコには来られへんやろ…。〉そんな事を思いながらある居酒屋の前に着いた。ぉにぃ『オ〜す!こいつ俺の妹!?人で公園で遊んでてあんまりにも悲惨やったから連れてきてん!笑』『遊んでへんわ!』ぉにぃは連れが多い。色んな人が話しかけてくる。『え〜妹なん?』『勇気紹介してや!笑』『似てな〜い。』ぉにぃのこーゆぅ誰とでも仲良くできるトコ、羨ましいわ??

    『こんちわ!』なんか歩き方がおかしい人が挨拶してきよんなぁ〜…と思ったら『龍くんやん!笑』『おひさ〜?』『なんか歩き方おかしい思いました??笑』『ゃろぉ??俺ってすぐわかるやろぉぉ?っておーーぃ?』"っておーーい"って空に叫ぶのは龍くんの持ちネタみたい。笑 〈もしかして…〉辺りを見回した。?

    2006-01-12 16:54:00
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    あぼ~ん
  • 199:

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    あぼ~ん
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  • 201:

    女は無言でキッとあたしを睨みつけて自分の席に戻っていった。『お前なんでサエコにあんな冷たいね〜ん!』向かいに座ってた人らが茶化すと神田くんは、『そりゃそーやろ!あれやぞ!』と素で答えてビールを一気した。『神田くん、あの人彼女?前学校連れてきてた人やろォ?』あたしが聞くと、『一応な!でも今日あたり別れる!』とメニューを開いてたんたんと宣言。『あんなけ可愛いゆーとったやん。ぁ、軟骨唐揚げ』

    『お前きた時見たやろ?石焼きピビ!』『何がょ?モッツァレラピザ!』『だからサエコのスッピンやんけ!ぁ!玉葱抜き!』『え?もしかしてあのふてこい顔で睨んでた不細工?』『お前えげつないな!笑』あたしらの会話を聞いてた人らは爆笑してた?なんし、サエコってコは誰かワカランくらいの化粧詐欺子らしい。笑

    その後サエコの話は流れてイベの話でうちらの席は盛り上がった。あたしも呑まれる位に飲んでて気もちー気分で話に交ざってた。テンションも上がってさっきの出来事なんかもぅ頭になかった。光チャンも"彼女"もハットリクンも…。ハットリクンになってたあたしはなんかワカランけど演技をしていたよーにも思う。。

    2006-01-12 16:56:00
  • 202:

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    あぼ~ん
  • 203:

    『素のあたし』が今やなとふと思ったりした。神田くんの隣におったら虚しい気分が飛んでいく。不思議な人。『神田くんビールぅ』『あぃやぃ!』神田くんも他の人らも楽しそーに笑っててあたしはなんか安心してた。光チャンとおる時、こんな"楽しい"気分にはならへんコトにも気付いてしまった――。

    仕事はお水。客の前で演技してなんぼやんかぁ。恋愛では?番目。虚しくならん為に楽しんでみせた。でも家に帰ってもすぐおり辛くなる。あたしは決して不幸じゃナイし友達もおるしお金もある。でもな、あたしだって"あたしだけの居場所" が欲しかったと思うねん。

    2006-01-12 16:57:00
  • 204:

    『解散やぁ!』うちのおにぃの一言でみんなが立ち上がり店をチラホラ出ていく。その頃にはあたしもなか?まわってしまってた。
    神田くん『出んで!』
    あたし『あたしトイレ〜?』『しゃーナイな!ついてったるわ!』あたし『えっち??』『キモイ!はよいけ!笑』『へ〜い〜』フラフラと店の女子便に向かった。用も足してスッキリ〜ってドアを開けたらなんかぶつかった。―――ゴンッ――ウン?

    『ッたぁッ…。』目の前には噂の化粧詐欺師の"サエコ"がおでこを痛そうに押さえていた。『あッ!スイマセン大丈夫デスか?』頭を下げて謝ったのにまだ『いったぁ…』ってゆうもんやから『みして下さい』っておでこに添えてる手を除けようとした。―パンッ――…手を払われた、とゆうよりはたかれた。『大丈夫やし!』

    2006-01-12 16:58:00
  • 205:

    『あ、すんません。』…あたしのコト嫌いな人って大概あたしもその人が嫌いってゆぅパターンが多い。あたしもこの人パっと見でイー感じしいひんかったんは当たりみたいやな?〈もぅいーや〉って戻ろうとしたら、『ちょっときて!』と止められて、トイレの中に?人で入った。

    『あんた勇気くんの妹やからって調子のっとったらアカンで。』『は?』ガッツくのはイーとして、あたしは"おにいの妹やからって" とかゆわれるんはかなり鼻につくんよ?初対面やし、地元の先輩でもナイし、神田くんの「彼女」やけど、別に「本命」ちゃうし。たかが?ネン?ネン早く生まれてるだけでこんなんゆわれたたまりませんわ?

    『調子乗ってませんけど何か?』酔ってたんもあってかんなりふてこいあたし。『はぁ?マヂ何あんた?』『イヤ?ゆーてきたんそっちでしょ』『真剣ムカついた!あんたなぁ、ゆうといたるケド、たいして可愛くもナイのに皆がちやほやしてくれんのはお兄ちゃんあってのコトやねんで?その辺わかってる?』…ダルイダルイ…こいつ本気ダッルイぞ!?

    2006-01-12 16:59:00
  • 206:

    化粧詐欺師ゎとまらずペラ?あたしに吐き続ける。『大体な、あんた咲希と学校一緒なだけやろ?咲希は勇気くんの妹じゃなかったらあんたみたいな子喋ったりさえしーひんで。あんたに優しくしたら自分が得やから!意味わかるやろ?アイツはそーゆー奴やからな?』…ムカっときた。だから??神田くんネタを出されたらイライラ度がなぜか上がる。。ビンボーゆすりしてたら足をわざと蹴られた。『あっ、ゴメン』

    ――――?――――
    切れそぉおお???

    2006-01-12 17:00:00
  • 207:

    でも安心して?あたしはヒステリ女とキチガイの血が確かに?流れてるケド、かっこ良く切れるから!―グニッ―『いだッッ!!』足の指先に全体重を掛けて?秒ぐらい踏み返したった。?倍返し???サエコの歪んだ顔をにこっと見つめて、『スイマセン?』と一言行ってトイレから出た。

    〈ぅしッ?あたしカッコイー????〉ニカニカして店から出よぅとしたら、おにぃがレジのトコにいてて『オマエどーするぅ?神田送るゆーてるけど。』『え?おにいどっかいくん〜?』兄妹が微笑ましい会話をしてたら、トイレからスゴイ音がした―ドスンッッ…!―店にいてた人はみんな一斉に振り向いた。

    あたしは目ェが「・」になった―。サエコが足を抑えて倒れ込んでる。『どしたんサエ?』女友達らしき人らが駆け寄る。『足踏まれてめさ痛い…』『はぁ?赤なってるやん!誰にィ?』『…』みんなの視線は今トイレから出てきたばっかのあたしに集まった。〈はい…?〉一瞬シーンとなったけど、おにいがゲラゲラ笑い出した。『オマエなぁして?ん!狂暴やな!?』あたしの頭をぐりぐりしよん。『イヤ??…』〈あれが狂暴?〉あたしは踏んだ瞬間をよく思い出したケド、倒れるほど絶対に踏んでませ

    2006-01-12 17:01:00
  • 208:

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    あぼ~ん
  • 209:

    『え…?羽梨チャン何で?』女友達らしき人はあたしに気ィ遣って遠慮気味に聞いてきた。『あたしやられたカラやり返しただけデスけど。』しれッと答えると、『そうなん?』と女友達がサエコに聞いた。『あたしワザとしたんちゃうのに…。たまたまあたって謝ったのに、あの子が…』『…』〈なんであたしが悪者?〉

    きまずいオーラになってたら、外から龍くんが入ってきて『どったんスか????キャハハハんっ?』と、おかまいなしにいつもの変人テンションであたしにおいで?した。『羽梨羽梨〜?〃帰んでェェ〜?神田皇子がまってるから早くゥゥ?』『え…あ…』前みたいなひつこさで『早く?〜?』とあたしのトレーナーを引っ張った。『ぃた?痛いて?コラ?龍く??』あたしは引きづられて店から出た。『きーつーけーてーなー?』おにぃは歌って笑っていた?

    外に出ると龍くんは『今神田車とりいってるから?』と笑って『じはんいこ?』とまたあたしのトレーナーを引っ張ってきた。〈かばってくれたんヵナ?〉龍くんの思考はイマイチわからへん。でも香代チャンの事件の時やら何やらかんやら、悪い人じゃなさそーや。。でも変コ。かなりの変コ。あたしもそんなテンションになりた

    2006-01-12 17:02:00
  • 210:

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    あぼ~ん
  • 211:

    ?人でボスを飲んだ。
    龍くん『ンン?ボス??』あたしのボス缶に自分のボス缶をあてた。多分『乾杯』の意味やろ。『龍くんていつも変なテンションですね』あたしがゆうと、『羽梨チャンはいつも神田の女にからまれまちゅね。』フッと笑ってゆった。龍くん、よく見たら男前?綺麗な顔してる。

    『いつもってゆうか…香代チャンとさっきの人。あの手のタイプに嫌われるんですよ?笑』『羽梨チャン女に嫌われそぅ?』『あ、はぁぃ。笑』『まぁでも神田の女に何やらからまれるんは神田が羽梨チャンに優しいからやろな。』『そぅかな。誰にでもあんなんちゃいます?女やったら。笑』『まぁな?でもみんな初めだけやで、どんな可愛くても神田一筋なコでも。』そーゆうと立ち上がってボス缶を思いっきり投げた。遠くへ行ったであろぅボス缶の方を見ながらあたしに聞いてきた。

    2006-01-12 17:03:00
  • 212:

    『神田と出会ってどれ位?』『ちょうど?ネンぐらいデスかね。』『おらへんで、他に。金とか、なんかの目的以外でアイツに?ネン切られへん女ゎ!』『…。』なぁ、龍くんはあたしに何が言いたいん…――?―ブーーン…―神田くんの車の音が聞こえた。 あたしが立ち上がると、龍くんがあたしの顔をみてゆった。

    『わっからへんな―?』『は?』『俺わからーん!』『何がすか?』『なんもなーい!』そー叫ぶと龍くんは神田くんの元へスキップしていった。〈…?マヂ変コやな。〉あたしも神田くんの車へ歩いた。

    ?人で車に乗り込むと、『まず龍之介!』そーゆって龍くんチにまず車を走らせた。以外と近くてビックリ。『またねン??』相変わらず変な左右不対象な歩き方で龍くんは帰っていった。『次!羽梨スケ!』『コロスヶみたい。笑』あたしンちに向かった。

    2006-01-12 17:03:00
  • 213:

    『サエコになんかゆわれたやろ?』鼻歌歌いながら神田くんがきーてきた。『ウン。』『俺への嫉妬からやな!すまんな!〜♪』なんやコイツは?素でゆうからなんか、なんかなぁ…。『あたしおかげで悪者やわ。笑』冗談でゆったのに、『悪者でもイーやん!事実大事にされてんのはオマエやねんから!〜♪』とまた鼻歌混じりで言う。"大事にされてる"そうやな、あたしは知らず?に神田くんに"大事にされてるコト"に変な自信があった。それが同性には伝わってたんカナ?とも思う。

    昔からあたしは何もしらん女カラはよく「シタタカ」に見られた。ヤンチャな名の知れた兄貴、調子乗りな性格、女より男友達とよくはしゃいでたし、何よりキツそぅってよく言われてた。顔がキツそーなんはオカンゆずりです?はたから見れば"兄貴おるカラ調子乗ってる男好きな女" まぁしゃーないし別にイーんやけど今更。。

    地元の女の子ともよくモメた。美羽だって小学校からの付き合いやけど、ホンマに打ち解けるまでには色々あって??ぐらいからカナ?"親友"呼べるよぅなったんは…かなえともモメたなぁ…あ、香代事件を教えてくれた友達ネ??

    2006-01-12 17:04:00
  • 214:

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    あぼ~ん
  • 215:

    そんなコトを思い返してたらいつのまにか寝てしまった?起きるまでに何が起こってるかもしらずに――…。

    『…ふ!?』
    ふと目が覚めて隣を見ると神田くんがおらん…あたしは助手席で?人で寝てたみたいや。〈うそ〜んッッ?〉ふと時計を見るともぅ朝方の?時半。『…ずっと寝てた?』周りを見渡した。あたしンちの近くのコンビニの前。『…神田くんドコや?』酒でガンガンする頭を抑えて神田くんを目で探した。

    2006-01-12 17:05:00
  • 216:

    『はぁ?ドコぉ〜?』帰ってきいひんもんやから、車を降りてコンビニに入った。―おらへん…。携帯も持ってナイから連絡とられへんし、あたしはなんか不安になってきて車の周りをウロチョロした。そしたら、マンションの駐輪所で神田くんらしき人が見えた。

    〈―――ぇッッ――!?〉
    あたしは心臓がかんッッなりドックンゆった…隣の男の子…。よく見慣れた男の子…
    光チャン――…‥。

    2006-01-12 17:06:00
  • 217:

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    あぼ~ん
  • 218:

    ―ドキドキ…―しながら寝たフリしてたら、神田くんは『ハァ…??』っと?回タメ息を着いた後、あたしのほっぺたをゆらした。『羽梨?アホ?起きろ?』〈ヤメテ??肉ゆれる?笑〉『…んぅ〜?』見事に今起きました風に起きてみせた。『はいこれ?』ボンっと膝の上になんかを乗せた。―あたしのカバン…―

    2006-01-12 17:08:00
  • 219:

    『ぇ…』あたしは驚いてる風に演技しながら内心はドキドキしてた。
    『今お前ンちの前で光太郎に会った?』
    『そうなん…』なんて答えたらイーねんな。。
    『それ俺が渡しといたるゆーてもらってきたから!』『ありがとう…』ほら、な〜んとなく、きまずいやん…。。『………』
    『いだッッ??』?人共黙ってたら、いきなしチョップされた。

    2006-01-12 17:09:00
  • 220:

    『なあすんねんな???』『お前なんしてんねん?まだアイツと会ってるとかよーやるわ?女怖いん知ってるやろ?』以外と普通に喋ってくれたコトに安心した。『わかってるケドぉ?』
    『あの人はバックもややこいんじゃ。光はなんもゆいよれへんかったけど、靴とかあるあたり大方お前が光の家おる時に女きたとかそんなんやろ?ほんでお前が逃げてきたんちゃん?』………大ビンゴ? 『ほんま神田くんスゴイわ?笑』『当たりやろ?わかるわ!』言いながら神田くんはタバコに火をつける。

    『神田くんすげェェ??笑』あたしは自然に笑けてきた。『お見通しじゃ!』光チャンはどぅ思ったやろぅ―?神田くんとおったコトにちょっとでもショックやったりしたカナ?そんなコトを考えてまぅあたしはこすい女なんかなぁ…。。

    2006-01-12 17:11:00
  • 221:

    『お前そんな光太郎のコト好きなん?』呆れた感じで聞いてきた。『う〜ん…なんか正味わっかれへん??』あたしも正直に答えた。『ドコがそんなえーん?つきあっててそんなおもろかったんかぁ?』『おもろくはナイけどなぁ…笑』『前の女とか興味ナイわ俺!よっぽどおもろいとかナイと。』

    『まぁ正味ゆうたら光チャンはおもろさには欠けるわな。それに比べて神田くんはだいぶオモロイよなッ??笑』
    冗談半分でゆった一言で、あたしの人生のあみだくじは落ちる方向が回転するコトになる…

    2006-01-12 17:12:00
  • 222:

    『そりゃそーやろお前?笑俺やぞ?笑 光太郎なんかと比べられたら終わりやわ?』
    『キャハハハハッッ??さっすが?』〈神田くんのこーゆうトコがあたし好きやわぁ…〉なんとなし、ふッとそう思って笑った時、神田くんはなんかためてたんを吐き出す様に話し出した。

    『てゆーか?てかてか?』『んー?』

    2006-01-12 17:13:00
  • 223:

    『コホンッ?』口に手を当て出した。『何やねんな?笑』『ちょー待て?な?待て?』神田くんは車の窓に飾ってるぬいぐるみにかけてるキャップをとって深く被った。『え、何?笑 ドラマ始まった?もしかして!笑』『うっさいわ?笑 お前ちょっと黙れ?』あたしはおもろくてケラケラ笑っててんケド、神田くんが下向いて『ホンマに黙れ!』ってゆったから、口をつむった。『…どったん?』

    神田くんは姿勢を正して前を見たまま口を開いた。
    『てかな、お前俺のコトはどーなん!』『ふぇッ??』あたしはビックリしすぎて変な声出してもーた?笑
    『だぁからぁ!俺のコトはどーやねん!』『…どぅって。笑』『てゆか、お前俺でイーんちゃん?』『は?』『イヤ、むしろ俺がイーはず!』神田くんはタバコを窓から思っきりほってあたしの方を見た。

    2006-01-12 17:14:00
  • 224:

    あたしもドキドキしながら神田くんを見る?。お互い顔をジーっと見る。『ギャハ??あかん?わろてまぅ?笑』『何やねんなあんた?笑』なんてムードのナイうちら↓???ネン間のうちらのなんとも言い難い微妙な関係がこの大事な瞬間を茶化してしまう。

    気を取り直して神田くんがまた『コホン?』って咳払いをする。あたしも黙る…。神田くんはまた口を開き始めた。『てか、なんか俺ら今更やけど、お前には俺がいーと思う。てか!お前とは色々あったケドこーやって今もツルんでるやん、俺なんか自分でもわからんけどお前は絶対切りたくナイって思うし、これからも離す気ナイねんやん!』――あたしは息を飲んだ…。この時胸がうずうずして、軽く震えてたんを覚えてる――。

    2006-01-12 17:16:00
  • 225:

    『だーかーらぁ?』
    神田くんは落ち着きなくジタバタしてからゆった。
    『正味ィ?、てか、ぶっちゃけェ??お前が光のコトで色々ゆーたり泣いたりしてんの見てて思った?そんなダルイ奴みんと俺の方がイーんちゃん?てか、イーやろ??』…あたし顔りんごちゃんやったと思う??

    2006-01-12 17:17:00
  • 226:

    色ンなモンが胸の奥の方から一気に込み上げてくる!
    『え…あの…笑。てかな、神田くんはあたしのコト好きなん…?笑』あたしは精一杯でそぅ聞いた。
    『うん……それ!それや!』帽子をだぁいぶ深く被って下向いて答える神田くん。あたし色ンなあんた見てきたけど、こんな照れてるあんたは初めてやゎ…耳まで真っ赤であたしら?人りんごブラザーズやん?笑

    『あの…笑 そりゃあたしも好きっちゃ好きやケドな?神田くんの"好き"ってほら、なんてゆぅん…一瞬やん?笑』冗談混じりで真剣な会話をしてるうちら。笑ってまう、、『ウンそーやけど?だからお前はなんかちゃうねんて?なんかわからんけど、俺お前やったら金持ってなくてもイーし、守ったらなと思うし。なんてゆーか…まぁなんしお前は俺ん中じゃ他のベッピンとか貢ぎ女とは別格やの!』

    2006-01-12 17:18:00
  • 227:

    ―あたしは久しぶりに嬉しくて飛び上がりたい気分になった。でもそんなキモチは隠して話を続けた。『それは嬉しいけど…笑 なんか、怖い。神田くん手におえへん思てたし、冷めてるし…彼女だっておるし…』
    『サエコとは別れる?』
    『ウン…別れんのはあれやけど。。なんてゆったイイんやろ…』あたしは戸惑ってた。なんでこの時こんな曖昧な返事しかできんかってんやろう……。

    2006-01-12 17:19:00
  • 228:

    『でもあたしら?回うまくいかんと別れてるやん』とか、『あたしとつきあったらつきあったで他に女作るやろ。笑』とか、『飽きるって。』とか、『今だけ』とか…
    今思えば、信じたいカラこそ、疑う要素をほじくりあさった。傷つきたくナイからこそ、好きやからこそ、信じたくなかった。

    『それに神田くん…』あたしがまたペラペラ言いだす前に神田くんはあたしの手を握った。 ―ドキッ…―
    『お前のゆーコトもわかる!俺もこんなんやし、自分でもあんましわからへんけど"お前やったら"って思うネン!』―あたしやったら…―?あんたを変えていくコトが出来るん――?金とかじゃなく、"キモチ"だけであんたと繋がっていけるってゆうん――…?こんなあたしが?あんなあんたを?

    2006-01-12 17:20:00
  • 229:

    考え込んでるあたしにキャップを被してキスしてきた。―ッッ…―めぇっちゃ優しくて、長くて、"守ってもらってる"よぅなキスやった。そっと唇を離した後、優しくあたしを抱き締めた。大事そうに触るあんたの手がめっちゃあったかかった…そして耳元でこうゆったやんな。『―羽梨が好き。』おしゃべりなあんたのシンプルな一言。あんたはあたしに?回目の告白をしてくれたね。。

    『俺お前やったらいけるわ、多分…』『何がいけるんよ。笑』『なんかわからんけどいけそう!』
    抱き締められたまま、キャップであんたには見えてナかったと思うけど、あたしは泣いてた…
    〈かけてみたい…〉この時、あたしは確かにそう思ってんで?「いけそう」を「いける」って、曖昧なうちらの未来…確実にできるんちゃうかって――。この時、あたしと神田くんの未来がちょっとだけ見えた。そんな気がした。

    2006-01-12 17:21:00
  • 230:

    でもな、あみだくじは「タイミング」で変わってしまうんやで?真逆にだって…

    人生に「確実」なコトなんかナイね――。。

    ――もぅどれ位うちらはハグってたんやろう?笑 神田くんはそっと体を離して、あたしの頭をくしゃっと撫でた。『羽梨可愛い?』『神田くんもな。笑』『その帽子あげるわ。』『え、いいん?笑』『記念や!』なんの?笑 『あーがとう。笑』出会った時から車に飾ってあったキャップやからなんか嬉しい?

    2006-01-12 17:22:00
  • 231:

    『俺がさっきゆーたん考えとけよ!』『了解?笑』なんかちょっと照れながらタバコを吸った。『お前ゴンからは連絡ナイんか?』『あーもぅ大丈夫やで多分。』『ほーん。まぁ色々あるけど人生ゲームや思てうまいコト操作しろよ!お前も!』『ゲーム…なぁ〜。そーもいかんのちゃう』『イヤ?俺はなんでもゲーム感覚で楽しんで見せる?』
    そんな話をしてその日は別れた――…。


    家に帰って携帯を開くと光チャンからのごめんメールが?通きてた。〈……しょうみあんまりどうでもいい。〉あたしは部屋に置いてるルフィを抱き締めて眠った。神田くんとの色ンな出来事を思い出しながら――…。

    2006-01-12 17:23:00
  • 232:

    ―???―いつものバカデカイアラームで目が覚めた。今日も仕事か…ダル?ふとルフィに目をやった。ルフィの横に転がってる緑と白のキャップ…〈神田くぅん…??〉確かに昨日、あんたはあたしに"好き"って言ってくれたんやな―。?嬉しくなって飛び起きてお風呂に入ってお化粧する?

    この時のキモチは一生忘れへん??神田くんの"好き"を手に入れるコトはあたしにとって、店で??になるコトよりも、光チャンに長文メールをもらうよりも遥に?嬉しいコトやった――。
    そぅ、あたしのキモチは傾いてた…『光チャンのコトが好き』なあたしはもぅすでにおらへんかった。人のキモチってスゴイ。

    2006-01-12 17:24:00
  • 233:

    そんなこんなで化粧終わる頃に携帯がなった。
    〈―着信?光チャン?―〉
    『もぉしイ??』『羽梨?昨日マヂごめんな?』『あーいーよー?あたし光チャンちから飛んだ時キャッツアイっぽくなかった?バリスリルやわ??笑』『ホンッマあんなんさして悪い。』『いーよ??あたしも闇楽しかったしな。笑』『今カラいける?』『あー今日仕事やねんなァ?仕事までやったらぁ〜』
    『ほな俺ンちの近くの公園きて!』電話を切って着替えてちゃっかり神田くんにもらった帽子かぶって公園に向かった。

    2006-01-12 17:25:00
  • 234:

    『よッッ??』『おぅ!』作業着のまんまの光チャン。〈仕事頑張ってるんやなぁ〉とりま自販で?人でミルクティ?『昨日彼女大丈夫やった?』『ウン普通に。俺はずーっと心臓バックン?ゆぅとったけどな!笑』『アハハ?笑』普通に話してたら光チャンが嫌味な感じで聞いてきた。

    『てかお前何俺おらんからって神田くんと遊んでんねん!?笑』『イヤ???たまたまやでェェ?、おにぃと会ってついていったらぁ?…』〈つかお前のせいやろがイッッ??〉ちょっと鼻につくけど気にせず会話続行。『ふ〜ん。てかそれ神田くんのやろ。』あたしの帽子をジト〜っと見る。『あぁコレ可愛いやろ?もらってん??』あたしが自慢したらキャップをとってすべり台の方へ投げやがった??
    『いやん?何すんの?』
    走って追い掛けるあたし。

    2006-01-12 17:26:00
  • 235:

    『も〜?やめてや。』パンパンッ―とキャップちゃんをはたいて頭に戻す。
    『そんなそれ大事なん?』ふてこく言う光チャン。。何なんでつか?『大事やもん!』そーゆーと光チャンはもっとふてこくなってきたからあたしもイラ?してきた?
    『そろそろ行くわ。』一言そうゆってあたしは店にむかうコトにした。〈何なん?アイツ…!〉―???―店の下に着く頃また携帯が鳴った。

    光チャンや…??『何。』ふてこく電話に出る。『もぅ店ついたん?』『ついたけど何。』『怒ってるん?』『別に。』『ゴメン。』『ウン。』『なんしメール送るわ!』『はいよ。』〈何やねんな…?〉着替えて店に入った。『おはよ〜?』『おはよ〜?』挨拶してたら光チャンからメールがきた。

    2006-01-12 17:27:00
  • 236:

    「さっきごめん。俺お前が神田くんと仲良くしてんの嫌やった。」……即効でメールを返す。―カチカチカチッ― 「てかな、光チャン彼女おるやん?あたしも光とチャンと会ったりしてるけど正味うちら別れてるやん?」《送信》 光チャン、あんた、ワガママゆうたアカンよ――?

    《メール受信》即効で開ク。
    「うん、それはそーやけど俺前ゆうたやん?お前のコト好きかもって」『ふぅ…??』―カチカチカチッ―
    「でもな、実際光チャンが今つきあってんのはさやかチャンやん?そぅゆってくれんのは嬉しいケド、正味別れてからゆぅコトじゃない?」―???―即メール返ってくる。「あの人とは別れる。今すぐは無理やケドそーするつもり。」『…はぁ?』タメ息をつきまくってたら美羽があたしの肩をポンポンってしてきた。

    2006-01-12 17:28:00
  • 237:

    『客呼びてこづってまっか?笑』『おー美羽サン?呼びましたん?笑』『熱いの呼びましたがな?笑』『ハハ?あたし客どころちゃぅがな?』美羽と非常階段に移動してペチャクチャトーク。うちらのプライベートな話はいっつもココ?笑

    『えぇ?神田くんマヂでぇ???』たまりたまった話を美羽に?コずつ話すこの時間があたしは大好き?
    『マヂやねんなぁ?笑?』 『お前やるやんけぇぇ?ぃ??』『お前神田くんかよ!笑』『イヤーハッハッハ?笑 でもマヂスゴイコトなってんなぁ。恋のトライヤングルやんけ??笑』『ロンブーかよ?笑』階段で話し込んでたら、あたしの携帯が鳴った。

    2006-01-12 17:29:00
  • 238:

    《着信?神田くん?》
    『バリなんかムカツク??笑』『ハイ?ごめん?〜もし』美羽から少し離れて電話に出る。『おぅ?仕事中?』『うん。』『ふーん?どーやねん仕事ゎ』『ウン?普通、てかァカンな。うん。笑』『お前客ぐらい呼べや!色ったれ!』『嫌じゃ!笑色無理やねん!』『じゃー俺にゆってきたアレはなんやってん!』『何がや!笑』そんないつものボケとツッコミやけど、なんかいつもと違う感じ――。??美羽たんが睨んでるYOO―!!

    2006-01-12 17:30:00
  • 239:

    『ははッ?嘘?。まぁなんし、頑張れよッ!』『おー!ありやッッ?す??笑』
    そんな感じで電話を切った。美羽がニヤニヤしてはりマス。『あんたら常夫婦漫才やな。笑』『上等やわ。笑』
    あたしも顔がニヤけてきマス。

    2006-01-12 17:31:00
  • 240:

      

    2006-01-12 17:32:00
  • 241:

    名無しさん

    コピペ嬉しい!長いのにありがとう!

    2006-01-12 18:46:00
  • 242:

    だってな、神田くんって会ったらそっからだいぶたたないといっつも連絡ナイねんやん。多分な、今のは『仕事頑張れ』を言いたかったがタメの電話やと思うねんやん?〈可愛いー??〉
    あたしはやる気がドンドン湧いてきて客電炸裂??よし?ラブメールつくろか??
    カチカチカチッ―とハイスピードでメールを作ってるあたしを見て美羽が叫び出した。『いーな?羽梨バリ幸せそぉ???美羽も幸せなりた?ぃ?笑』『叫びな?笑 アンタあたしがどんなけ光チャンのコトで泣いたか知ってるやろ?あれ乗り越えてやっと今やで。』『そうやなぁ…』その後心配そうに美羽は続けた。
    『でも羽梨、光クンはもぅほんまにいいん―…?』
    ――ドキっとした。あんまり触れられたくナイとこやった。

    2006-01-12 19:41:00
  • 243:

    だって自分でもわからへんトコやったから―…。
    『うーん…それなぁ…』言い掛けた時、ボーイが階段を降りてきた。『美羽!客きてる!すぐついてぇ!』『マッヂでぇ?いくわ?』また後で話そってコトで美羽は階段を上がって行った。
    〈光チャン…なぁ。。〉あたしは?人光チャンのメールを何回も読み返してた。保護ったりした昔のメールから、さっきまでしてたメールまで――。
    なぁ神田くぅん?女から金引っ張る時、あんたに"情"なかったやろ?あたしを振った時もなかったやろ?
    "情"――。あんたはある意味すごい奴やで。人間弱い生物やよ?あたし、自分の性格でめっさ嫌いであんたと正反対なトコある。。

    2006-01-12 19:42:00
  • 244:

    ――《優柔不断》――

    人間誰でも悪いトコあるやん?でもそれって良イトコでもあるやんか。これやから人ってムズカシイ――。

    その夜、あたしも客がきてだいぶ飲んだ。忙しい夜やった。帰る頃にはくったくた…?送りの車で家につく――『おつかりィイ??』車を降りた瞬間、目を疑う―――。

    2006-01-12 19:43:00
  • 245:

    『光チャン??』
    『おぅ?』いま朝の?時。作業着姿…まだ明け方は冷える。『なぁしてん?』あたしはビックリしながら駆け寄った。『お前がメールブチるからきたったんじゃ!??電源きれてるし』
    『マヂ?ごめんってぇ?接客中やから返せんかってんてぇ〜』…ビックリ。ホンマに?ビックリや。計画的なA型光チャン、待たされるン大嫌いな自己中光チャンが―…いつになるかワカランあたしの帰りを待ってるなんて。。ありえん??

    『マヂビックリ!いつからおったん?』『?時位。』『何時なるかワカランのに?』『金曜やからこんくらいかなと思って!』……

    2006-01-12 19:44:00
  • 246:

    ―つきあってる頃。あたしがキャバ嬢成り立てホヤホヤの時。『金曜ゎ遅くまで営業ネン?華金ゆーねんてぇ?』お水の語り入ってあたしが興奮してた話を、『それが?』かぁんなり興味なさげに聞いてた、夜なんか全く知識のナイ光チャン。。
    〈あたしの話したコト覚えてたんやな――…。〉
    『ほんでどーしたんさ?』『うーん…』駅の近くのコンビニまでテクテク歩いた。
    〈懐かしいなァ。。〉よくココバイクで通ったよな。激寒いのにこのコンビニの前で?人で語り明かしたよな。あんまり喋らんかったあんたと。美羽とタダシがつきあってた頃は?人やったよな。あん時のオデンうまかったよなァァ…。
    蘇る、いろ〜〜んな思い出たち。

    2006-01-12 19:45:00
  • 247:

    "想い出"とは不思議なモノで、狭い場所におるからこそ溢れそうな程そこにあるよな。だから例えば、ウチらにしてみたらこのコンビニ。
    でも決して「綺麗なまま」じゃなくて「綺麗になってる」よ?喧嘩もうざい位にしたさ?大したデートもしてナイさ…でもでも、ココに確かにあるんよナ、"ただ?人でおりたかった"時の想い出が。

    2006-01-12 19:47:00
  • 248:

    あ〜胸がかゆい?
    コンビニに入った。もぅオデンは売ってナイな…。光チャン。『なついな、ここ。』『ウン…』明け方のコンビニの前で、昔話をいっぱいした。
    『お前このコンビニで鼻血出したよな!笑』『アレな??笑 なーつーいー??笑 楽しかったなァ?あの時かなり!』そうあたしが言うと光チャンは声のトーンを下げて話し出した。
    『ぶっちゃけ俺な、さやかチャンのコト好きやと思うヶドなぁんか違うネンなぁ。思ってたんと。今になって思うネン。お前とはしょーもナイコトばっかしてたヶド楽しかったなぁって。寒いのにずっと外おったりして。笑』 『楽しかったなぁ…』
    ―ナンテ返せってゆうん?『だからいずれお前と戻りたいなぁ…』『う〜ん…』―だからな、ナンテ返せと?『お前は俺のコト好き?』――あたしに何を言えと……?

    2006-01-12 19:48:00
  • 249:

    あたしは息を飲んでゆった――。『好きやけど、あの頃までじゃナイなぁ。てか、もぅあの頃ぐらい好きになるコトはナイんちゃう?』
    『何やねんそれ!笑』
    『だってそーやろ!笑 別れてんねんで?嫌いまでゆわれていくらあたしでもなぁ。』『あーゆわなお前ずっとゆってきとったやん!』『…それぐらい拒否られたってコトや!わからへんやろーけどあたしめちゃくちゃ辛かってンから!』
    ―…ッ。。ヤバイ。あのフラれた瞬間がフラッシュバックして泣きそーになった。

    2006-01-12 19:49:00
  • 250:

    『なんし、あの頃のキモチに戻るコトは絶対にナイし、そんな"いずれ"とか"いつか"とか、いらん。あたし「今を生きる子」やから?笑』
    グッと涙を飲み込んで言った。〈ヨシ??〉泣きたくナイ、あんたのコトではもぅ、涙は流れ切ったんデス、あたし―。『俺のゆぅてるコト信じられへんの?ホンマに好きじゃなかったってコトちゃん?』あたしは立ち上がって尻をはたきながら笑顔でゆってやった。
    『信じひんなぁ!?好きやったけどな!むーっちゃくちゃ!』
    あたし、カッコイー????笑 ―人のキモチってスゴイねんで、光チャン―。
    あたしは背を向けのびをして歩いた。『かえろかッ』つきあってる時、絶対自分カラ口にせんかった言葉を発して――。

    2006-01-12 19:50:00
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