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本命

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  • 1:

    羽梨

    羽梨、現在?歳。
    恋ゎいっぱぃしたけど、めちゃめちゃ手に入れたかったんゎ?人だけ。
    手に入らんかったんゎあんただけ?

    2006-01-12 12:50:00
  • 150:

    『やや!!みんとって!』大声を出してしまった……神田くんは一瞬とまって手を自分の膝に戻した。〈ぃやや。見られたくナイ―……。〉沈黙になった。

    首を手で押さえてうつむいてるあたしを見て、神田くんがまた普通に話し始める。『誰なん?』『…』なんてゆったらイーかわからんくて黙ってたら、『龍之介?』ってきーてきたから、『ちゃぅちゃぅ!』と手を振った。『やんな。アイツはお前なんか眼中ナイやろーしな。』〈…悪かったな!笑〉『わかった!彼氏できたん?』『まさか!』『えー!んじゃー誰なん!』神田くんはひとりでごちゃ?ゆーて考え出した。〈バレへんよな…〉なんてゆおーかドキドキしてた。。

    しばらく考えて、『もしかして光か?』『…』『光なん!?』『…』『マヂゆーてる!?』『違う!光チャンじゃナイ!』あたしはとっさに言い返した。"このキスマ"は、光チャンじゃない―…。このキスマは…。

    2006-01-12 15:22:00
  • 151:

    あたしはたぶん、神田くんの前では「汚れてナイあたし」でおりたんかったんやと思う…。昨日は神田くんに頼ろうとして電話した癖に、今になっては知られたくナイって思ってる。金欲しさに同伴した客に犯されかけたコトも、光チャンの浮気相手になってるコトも――……。

    『お前昨日駐車場で何してたん?』急に話が変わった。『あー、別に何も。』『ふーん、仕事やったんじゃナイん?』『あー…そーやねんけど…無理やった!??!笑』あたしは笑って神田くんを見た。
    『え?』『あたしには無理やわ!ユニバいきたかったけど!笑』『何やねんそれ』『なんし無理やってん!?』なんか笑うしかナイやん。あたしはその後もぉかんの話とかを笑いながら神田くんに話した。なるべく、おもろく…

    2006-01-12 15:23:00
  • 152:

    携帯ネタになったトキに、あたしは電源をつけたら、メールが入ってたからチェックしてた。
    ?光チャン??件。
    ?美羽??件。
    ?ゴンちゃん??件……あたしはゾクっとしてゴンちゃんのメールを開いた。
    『ッ――…。』見た瞬間あたしは泣きそーになった。

    2006-01-12 15:24:00
  • 153:

    あたしが悲壮な顔して携帯みて固まってたんに気付いたんかして『何なに!喧嘩かぁ〜!?』ってあたしの携帯をとった。『ぁっ!!』あたしが振り向いた時には遅かった……。神田くんは携帯の画面に釘づけになって、口を開く…『なんなん、これ。』

    あたしは思わず携帯を奪い返した。『なんもナイ!』心臓はバックバク…『なんもナイことないやろ!』『なんもナイって!』『ゆえや!』『もーイーやん!なっ!』『いーからゆえって!』…ホンマに大概神田くんはひつこい。『もーえーて!うるさい!』あたし焦ってはちょっと半切れ風にゆってしまった。

    『なんなんそれ!』神田くんもちょっとイラついてる。『てゆーか神田くんに関係なくない!?』――ゆってしまった…――だって、見られたくなかった、知られたくなかったんやもん…――。神田くんはあたしの携帯をもぅ?回奪ってあたしにみして怒鳴った。『これの何がなんもナイねん!』『…』あたしは下を向いて黙った。

    2006-01-12 15:25:00
  • 154:

    ゴンからの写メつきメール。。昨日ホテルで寝てるトキ撮ったであろぅ、縛られて、服もはだけて寝てるあたしが映ってる写メ………そして文字が?行――…。
    『逃がさないからね。』

    『……』〈嫌…嫌ゃ…〉昨日のコトがバレたコト、こんな写メを見られたコト。もぅ全部嫌やった。。〈なきそうやし…。〉あたしの嫌いなきまずいムード。神田くんに真剣に怒鳴られたんは初めてや…『客?』神田くんがあたしの膝に携帯を置きながらいつもの口調に戻ってきいてきた。

    2006-01-12 15:26:00
  • 155:

    『ゥン…。』『お前こいつの身元知ってんのか?』『知ってる…。』『ふうん…てかおまえ…』神田くんがしゃべり終わる前にゆった。『てか、絶対誰にもゆわんといて?お願い。あたしも悪いし何とかできるし、誰にもこんなんで迷惑かけるとか嫌やし。』あたしがそーゆーと、神田くんは飲んでたジュースを車の窓から投げ捨てた。―ガンッ…―。『てゆーか、なんなんそれ。』〈神田くん怒ってる…?〉あたしはちょっとビクっとした。『何がなん?』

    『何でお前は俺にもそんなんなん?』〈はぁ…?〉あたしは昨日の嫌なコトがバレたコト、昨日の龍くんの話とか思い出したり、自分のバカさにイライラしてきて神田くんに初めて切れた、ぃや、八つ当りしてしまった…『てかな、神田くんはあたしの何なん?別になんもナイよなぁ?あたしは誰にも頼りたくナイだけ!神田くんはあたしの話きーてくれたりするけど実際あたしは今ひとりやねん!意味わかる?なんしほっといてほしーねん!』ゆってる間にも後悔してたコト、今でも覚えてる…

    あたしが車から出ようとドアを開けた時、腕を引っ張られてあたしはいすに押された。『ゎッ!』―バタンッ―神田くんがドアを閉め

    2006-01-12 15:27:00
  • 156:

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    あぼ~ん
  • 157:

    『俺だってお前のコト守れるやんけ。』一言そーゆってあたしの手を離した。あたしはいつのまにか泣いてた。『泣くなや…』『ウン…ごめん…』涙がとまらへん…『まぁ別にへちょい傷やけどなこんなん!』〈そんなコトない…〉あの時のコトを思い出した。〈あたし守ってくれたんやなぁ…〉あたしが黙って泣いてたら、神田くんが車降りてドアを開けてきて、そっと手を差し出した。

    『濡れときマス?お嬢さん。笑』『ははっ!』あたしは神田くんの手に自分の手を乗せた。グっと引っ張って『ちょーまっ…ドシャブリやん!?』『洗い流せ!全部!笑』神田くんはあたしの手掴んで振り回した。『待って?!泥つく!笑』『気にすんな!今は女を捨てろ!』って意味ゎからんことゆーてあたしをこかしたりしてドロドロにしてきた。笑 あたしも負けじとこかしたりした。

    『ついでやから化粧も洗い流しとけ!』『うっさいわ!笑』大雨の中うちらはほんま子供みたいにはしゃぎまわった。始めはドラマみたい?とか思ったけど、はたから見たらほんまキモイ?人やったと思う。笑 めさめさ楽しかったけど。

    2006-01-12 15:28:00
  • 158:

    あたしはこの時思った。〈ホンマにコイツはそんなに悪い奴なん―?〉「女から金引っ張る最低な奴」「風にまでおとす奴」「薬売ってる主犯格」「アイツは一生かわらへん」「アイツに金より大事なモノなんかナイ」「アイツだけはヤメとけ」「やるコトほんまえげつない」いつか誰かがゆってた言葉達が浮かんでくる。あたしは戸惑う。〈今目の前におるこんな可愛いらしー子が…?〉あたしを守ってくれた人が?

    食べてしっかり味わわないとわからんコトってあるよな?あたしは多分、ほんのちょぴっとあんたをかじったコトしかない……。

    なぁ〜神田くぅん。あたしらの人生はあみだくじやんなぁ。どんぞこに落ちてもそれる道はいっぱいあるやんか。でもあんたもあたしも、間違った道に進んでても誰にもとめる権利はナイよな?だって答えなんかドコ探してもナイから――。

    2006-01-12 15:29:00
  • 159:

    疲れた頃には?雨も病んでた。『てか、うちらどーするん??笑』ビショ?のドロ?。笑 『こんなんで車のられへんわ!笑』神田くんの大事な大事な相棒やもんな。あたしは家からバスタオルもってきた。『ふこ、とりあえず。』『お前んちいこや!』『嫌や!?』『なんでなん!』『友達入れれるよーな家ちゃぅねんよな〜笑』あのヒステリがいてるから、あたしはあの人に彼氏なんか紹介したコトもない。うん、てゆーかしたくもない?

    『しゃーない!俺ンち入れたるわ!乗れ!』『マヂでッ!笑』つきあってる時は『絶対入れたれへん!』とかゆーてたのに!神田くんちはあたしンちからけっこー遠いらしい。向かってる途中『山は?』って聞いたら『今日のお前は山に買った!』やって。笑 『オマエ顔薄いぞ!笑』『バリ化粧したい?笑』そんなんいーあってたら神田くんちに到着した。

    普通の一軒家?『なぁんや…』『なんやってなんやねん!』ちょっと期待外れやった。何かしら変わったんを想像してたから。なんかのビルの屋上とか変な事務とか。笑 家にあがって『お邪魔しまーす』ってゆうと、『いらっしゃーぃ』ってお母さんの声が返ってきた。〈普通の家

    2006-01-12 15:30:00
  • 160:

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    あぼ~ん
  • 161:

    『おー!』『何のおたけびやねん。笑』初めて入った神田くんの部屋。以外と普通…。笑 服やらCDやらエロDVDが転がってる。『まぁぁ〜さか!お前こんなん気にしぃひんよな?』エロDVDのパッケージをあたしの目の前に近付けてきた。『まぁぁぁさかぁあ?笑』ゆったけどあたしは目ぇ反らしてた。『お前ホンマこーゆん弱いな!』神田くんは笑いながらゆった。当時あたしはまだ青かったの。笑

    『まぁ先俺風呂入ってくるからあんまいじくんなよ』そーゆって服を脱ぎだした。『なんでココで脱ぐン??』『何がやねん?笑』あたしは目ぇそらしながらもチラみしててん。笑 程よい筋肉。〈男の子やなぁ…〉って実感した。ちなみに白いし毛も薄いっす、神田くん?笑 『みとれんなや!えっち!』デコピンして下におりていった。

    あたしは部屋を見渡した。怪しげな薬とかビデオとかあったけどあえてあんまりみんかった。〜????〜デッカイ着メロが鳴る。神田くんの携帯をのぞいたら女の写メが出てた。『いーんかなぁ…』ふと、疑問。神田くん今彼女おるんかな?

    2006-01-12 15:31:00
  • 162:

    神田くんがあがってきた。『お前も入り〜。』『いーよ、人んちやし?』『このドロ女!きちゃない?!』『入らしてもらいます?』Tシャツとジャージ渡されて、風呂に案内された。『はじめにゆっとくけど俺はのぞく!』あたしは神田くんを脱衣所から追い出して?ビクビクしながらお風呂に入った。のぞきにこんかったやん。笑

    〈スッピンマジ嫌や…〉とか思いながら部屋にあがったら神田くんが携帯片手にシーってあたしにジェスチャーした。〈写メの人やな。〉あたしは黙ってベットに座った。『なんし今日無理やねん。何でやねん!やめとけ俺がおるやんけ!』ペラペラ早口で喋る神田くん。神田くんの友達多い理由もわかるなぁ。

    『うざッッ!』電話終わった?秒後ぐらいに神田くんがダルそーにゆった。『彼女〜?』『ちゃう??金』〈納得?〉『可哀相やんか』『コイツが俺のコト好きやねんもん。』『さすがやな。笑』『でも最近ダルいわ。束縛してきよんねん、あれすんなこれすんなって。つきあってないのに。』『マヂでぇ。』喋ってたらあたしのうしろに座ってきた。『かせ!』あたしの髪をわっわっさと拭いてくれた?『いーたーいー笑』『エクステうざ

    2006-01-12 15:32:00
  • 163:

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    あぼ~ん
  • 164:

    神田くんはおとんにちょっとだけ似てる。よくしゃべるトコとか、女癖悪いとことか。シャブもしてた…うちのおとんはそれプラス暴力であたしも訳なくよくしばかれた?「この人まぢやばい。」周りの人も昔からゆーてたなぁ…うちの親の別れの決め手は、おとんがぉ兄をしばいておにぃが肋骨を折った時。おかんは『もー我慢できひん』かったらしい。ちっちゃい時はよく遊びに連れてってくれたよなぁ…何年も会ってナイ今は、好きでもナイし嫌いでもナイ。とゆうかどーでもイイ。

    と、神田くんに髪を拭いてもらってる間、久しぶりにおとんのコトを思い出してた。『神田くんうちのおとんに似てるわぁ』『どこが?』『女癖悪いとことか!笑』そーゆーと、『俺女癖わるいけどちゃんと本命きめてんもん。』ってゆった。―本命―かぁ…。おとんの本命はおかんやったんかな?じゃーなんであんな傷つけるんや?…わからへんなぁ。あたしには。

    人間、無条件で愛してくれる人が必要とかゆーけど、家族以外でそれは成り立つモンかなぁ?大事な人傷つけて傷つけて、冷められて気付くん?手遅れやったらどないしますん?見返り求めるんが人間やん?信じるって残酷

    2006-01-12 15:33:00
  • 165:

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    あぼ~ん
  • 166:

    『で、どーしょーか。』神田くんの一言ではっとした。『え?何がなん?』『まぁ洗い流して綺麗なったしとりあえず?発やるかぁ!』布団に押し倒された。『何でそーなんの!』『そーやろ!おきまりやんけ!』『やーめーてー!!笑』はじめはちょけててンけど、神田くんがあたしの手掴んだまま離してくれへん?『ちょっと?』無言で首元にキスしはじめた。〈マヂ――…?〉

    『ちょ…やめてや。』『嫌』押し退けよーとしたけど、押さえられてて全然手動かへん。男の力ってホンマスゴイ。神田くんの唇が胸におりてきた時、『嫌やぁ』『俺もやめんの嫌。』そぅゆってシャツめくってきた…〈いたッッ――……。〉『神田くん、痛い…手…』スゴイ強く掴まれてたから…

    そしたら神田くんは顔あげて『痛いん?』ってきーてきた。『ウン…痛い。』『嫌?』あたしの目ぇ見てゆってくる。『嫌。。』『怖い?』頷いた。すると、今までされたコトないくらい強引なチューしてきた。『ンッッ……ッ』いつもみたいに、軽くするんじゃなくて、激しくてディープなやつ…〈アカン―ッ…やばぃかも…!〉

    2006-01-12 15:34:00
  • 167:

    そう思った瞬間唇を離した。『…ッ神田くんあのッ…』あたしが言いおわる前に神田くんが口を開いた。『こんなんされたん…?』〈ぇっ……。〉『…』黙ってたら『なぁ。ゆえや。』って自分の体を起こした。『ウン…』小さい声でゆーと、神田くんが手をグっと引っ張ってあたしを座らした。

    『あーもー!さいやく!!』そーゆーて思いっきりあたしを強く抱き締めた。『へ!?何!』あたしはもー心臓マッハでどっくん?ゆってて顔なんか真っ赤っか?笑 『マヂなんかー、あー!むかつくなー』神田くんが独り言のよーにブツブツ愚痴るよーに喋ってたけと、おかまいなしであたしは「ヒーフーハー!」とか心ン中でゆーて落ち着こうと必死やん?笑

    ちょっと落ち着いてきた?『…神田くぅん…いたぁぃ?』『うっさい黙れ!』…〈なんなん。笑。〉神田くんはギューって抱き締めたまんま聞いてきた。『最後まで?』あたしは神田くんの胸にすっぽりはまってる。『ウウン。』『どこまで?INした?』〈インゆーなや。笑〉『INしてない。笑』『乳ゎ?』〈チチゆーなや!笑〉『ウン…。』『下ゎ?』『ちょっと…。』さすがに下はゆわへんオチャメな神田くん?笑

    2006-01-12 15:34:00
  • 168:

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    あぼ~ん
  • 169:

    『なんでそーなったん?』神田くんがあたしの体をそっと離した。あたしはあの時のいきさつを事細かく説明した。もぅこの時は恥ずかしいとかゆぅ気持ちはなくて、必死で話してた気がする。話し終えると、『事情はわかった!』そーゆって神田くんがまた抱きついてきた。笑

    『痛ッ?』首をめっちゃくちゃ吸ってきた?笑 『痛い!痛いて!笑』『これでいーやろ!これ俺がつけた事な!』ゴンのキスマがある所の上から更にキスマをつけたみたい。そーゆってニカっと笑ったもんやから、あたしも釣られて笑ったんやん…『でも色おかしい?青紫やん!』『俺の色や!』

    『てかお前、さっき俺がホンマに襲ってきたおもたやろ!?』『かなり!笑』『そんなォカマ客と一緒にすんなや!』『ホンマそれ?笑』『でもお前俺やったらイイと思ったやろ?絶対!』〈思ったカモなぁ…。〉こん時の心の声はあんたには秘密??

    2006-01-12 15:35:00
  • 170:

    その夜、神田くんがチャーハンと唐揚げを作ってくれた?料理できるとか以外!?『これぐらい普通やん。』ってゆってたけどその普通はあたしには無理デス?笑 家族の人とは別に、自分のご飯は自分で作ってるみたい昔から。〈えらぁ〜…〉以外な一面やわ。美味しく?人で頂きました??

    夜寝る時。『俺にまかしとけ!』あんたの一言であたしがどれだけ安心できたか―…。あたしは携帯の電源をまた落とした。誰にもなんも言われたくナイ…神田くんだけ今は信じる。今は神田くんの言葉だけでイイねん…

    電気を消したら、神田くんがあたしの胸に顔うずめてきた。『何ぃ!!?笑』『羽梨ィ〜…。』子供みたいで胸がキューンってなった…『どしたん…』『…なんもぉ〜…。』あたしは神田くんを抱き締めて眠った。"この人は守ってくれる"ってさっきは思った、でも、この時は、この人"守ってあげな" ッて気持ちになった。あんたもあたしも、結局は誰かにそばにおってほしいんやな…。

    2006-01-12 15:36:00
  • 171:

    目が覚めると、神田くんはまだスースー寝てた?すごい微笑ましい気持ちになった。〈ちゃんとおる?〉いつかラブホに入った時、目覚めた時あんたがおらんかった事があったよな。あんたはちょっと目ぇ離したらあちこちいってまいそーな奴やけど、そこがいーところやな。だから追い掛けてしまったらアカン気がした。

    起きひんからゆすって起こした。『なぁ?、暇?』『ん〜…』『暇やゆーてるやん』『んん!!』『なぁ!』『……』『もぅ??』………………〈イイよな。〉あまりに寝顔が可愛いから軽くキスした。するとガバっと起き上がって『ちゅーしたぁ!羽梨が俺にちゅーしてきよったぁ!』って叫んだ神田くん。笑 あたしはしらんプリしながらまた赤面??笑 多分こーゆー空間を「幸せ」ってゆーんやと思う。

    あたしらが『カップル』であたしがあんたの『本命』やったら一層ね……。

    2006-01-12 15:37:00
  • 172:

    『なんか食いいこー?』あたしらは飯食い行ったり、ゲーセン行ったり、ツタヤ行ったり普通の事をした。"普通の事"が"普通以上"に楽しかった。携帯も気にせず、なんも気にせず遊んだ。神田くんはチョコ?電話鳴って出てはったけど。ユーフォーキャッチャーでルフィのぬいぐるみとってくれた??うちらワンピース大好き?笑

    『学校は?』聞かれたけどいかんかった。仕事も無欠してしまった。でもこの時のあたしには、そんな事よりこの時間が大切やった。この時?人で笑う事が大切な気がしたんよ。。この日の帰りの車の中、ジュディマリの(Over Drive)がめっちゃ心地良くキコエタ――。

    何をゆう訳でもなく、神田くんの家に帰ってきた?この夜は色〜ンな話をした。ホストをしてた話、大工してた話、ヤクザに売られそーになった話、様々な女ネタ…?でも話せば話すほど見えてくるよ、ホンマのあんたの姿。あんたの世界に比べたら、あたしなんかちっこい??どーしたらそんなにおっきくなれるんー?純粋にその時はあんたにひかれてたなぁ。

    2006-01-12 15:38:00
  • 173:

    今でも良く覚えてるんは、あたしがこの夜ルフィを抱き締めながら『マヂワンピースの世界いきたぁぃ??』ってゆった時のあんたのカウンター??
    『現実よぉ見てから夢見ろな!』 あんたは冷めてる?でも現実をよぉわかってたんやね、神田くん。

    うちらはその夜も抱き合って眠った。こしょばし合ったり、ツネり合ったり。笑 昔、ぉにいとじゃれあってた小さい頃を思い出した。〈子供でおりたい…。〉あたしはかなりトイザらスキッズやわぁ…笑

    2006-01-12 15:39:00
  • 174:

    でも、幸せな時間はあっとゆーまに過ぎていく。ううん、「しんどい」時の方が「幸せ」に敏感になれるだけ。幸せってセンチメンタルやね?

    次の朝?『帰るゎぁ』『ホンマ?』『うーん…』『そか!送んの夕方でイイ?』『うん。』?の電源をつけてみたら、おそらく爆切れしてるやろーオカンと、心配してるやろー美羽、店、なんもしらん友達からのメールでいっぱいやった。『あぁ〜?!』『何やねん!』『なんも!もー朝やな!笑』そぅ、あたしはもーすぐ息苦しくてリアルでしゃーない毎日に戻るんや?

    『俺ちょっと用事いってくるわ!』『ぇぇ??』『まっといて?』『ひとりで人ンちで??』すぐ帰るってゆって神田くんはどっか言ってしまった。『なんやねんなぁ〜???』あたしはひとり寝転がった。色々?考えた。

    2006-01-12 15:40:00
  • 175:

    まずゴンの事――。あのメール以来連絡はナイ。でも恐い。どーしたらイーやろか?神田くんにゴンの名刺を渡してある。どーするつもりやろ?まだ悩んだってしゃーナイよな…。美羽、連絡しやなな。そして、ォカン…。いい加減あのヒステリにはついていけんわ…もぅ金ためて、家出るしかナイな――。まだ誰からのメールも開いてナイけど、オカンは確実にヒステリ起こしてるハズ。〈喧嘩したまま出てきたしな…〉

    考えてるうちに寝てもーたみたい。『おい!そろ?起きろや!』『ふ?』目をあけると神田くんがマクド持って立ってた。『え?うそん、寝てもた?もぅ夜やん?てかおかえり?』『だいぶ前から帰ってたし?』『起こしてくれたら良かったのにィ??』『踏んでもおきひんかったやんけ!』『イヤ踏むなよ!?笑』あたしは?回寝たらやたら起きひんねやん?笑

    『おなかへった??笑』『お前牛やな!』?人でマクド食べた?『うま〜い?』『お前ホンマに帰んの?』『う〜ん』『何で?』『う〜ん、そりゃなぁ…帰らなァカンやん。笑』『ふーん。お前ゴンから連絡きたら俺に即連絡しろよ!絶対』『ウン。でもどーするん?』『まぁ大丈夫やから心配しんとくえ!』?人で

    2006-01-12 15:41:00
  • 176:

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    あぼ~ん
  • 177:

    ルフィを抱きながら窓から景色を見てた。だんだん見覚えのある景色になっていく――。なんか落ち着くよりも、切ないって感じ。帰りの車の中は何故か?人共無口で、会話はなくて、ただ鳴り響く(Over Drive)が今日はなんか切なくキコエタ―…。

    〈このままどっか行かれへんカナ―…。〉そんなん思ったりしたけど、当たり前にあたしんちについてしまった?『ほな…ありがとうな、色々。』笑って車から出て帰ろーとして家の玄関に向かって歩いた。

    『なぁ羽梨!』『え?』振り向くと、神田くんが車から出てきて離れたあたしに大きい声でゆった。『俺と一緒におらへん!?』〈…ぇ――……。どおゆう意味?〉ドキっとした…でも一瞬のうちに「告白な訳ナイ」って解釈した。"あの"神田くんが…「あたしともう一回なんて思ってる訳ナイ。」と……。

    2006-01-12 15:42:00
  • 178:

      

    2006-01-12 15:43:00
  • 179:

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    あぼ~ん
  • 180:

    ―着信中―?美羽?
    『もしもし!美羽?ゴメンな、あんなッ―…』説明しよーとした瞬間、聞こえてきたんは弱々しい泣き声。『ゥッ、ゥッ―…羽梨〜ッ…?』 『へ?どったん何何?』この泣き方はただ事じゃナイ!と思ったあたしは『なんし行くわ!』って電話を切って美羽ンちの下に急いだ。

    あたしが到着すると美羽はドレス姿でしゃがんで泣き崩れてた。『どーしたんよ?』『ゥッ…店カラッ、帰ってきたったぁ〜!笑』『なんやそれ!笑』『なんし大変なんよなぁ…ゥッ。。』とりあえず自分の着てたジージャンを美羽に着させて近くの公園に向かった。

    2006-01-12 16:36:00
  • 181:

    ?人でミルクティ飲みながら話してたら美羽は落ち着いてきて本題に入った。『美羽なぁ、翔太と別れよかな』『は?なんで?』『色々理由はあんねんけど…』聞く所によると、翔やんは自分がホスあがったのにお前はなんなん的考えで、キャバに納得してなかってん。それが今日いきなり店にきたらしい?『店くるとかキモすぎひん?笑』ほんで他の客と接客中に翔やんから指名を入れられて、美羽がイラ?してたんやと。。

    美羽『あんた何できたん?』翔太『お前が心配やったからやんけ!!』と、意味わからん逆ぎれで店ん中で大ゲンカになったらしい。しまいに翔やんは、『でんぞ!』って美羽の腕を引っ張り回して外に連れていかれたらしい。店長やボーイをしばいちゃった翔やん…笑 羽梨『やりすぎやわ。笑』

    『やろ?笑 美羽バリハズかったし!』そりゃなぁ…笑 『しまいにはこれや!』美羽がドレスをめくって太ももを見せた。でっかい青タン…『噂のDVや!笑』『マヂ?』翔やんに失望したわ、あたし。『まぁ美羽も蹴り返したったケド!』『さすが。笑』『でもやっぱ恐なって逃げて帰ってきたわ。。』『なるほろなぁ…』

    2006-01-12 16:37:00
  • 182:

    美羽『このカッコで帰ったらオカンにバレるやん、キャバ。』羽梨『ラブホでも行く?笑』なんだかんだでうちらはミテコ。美羽『翔太から電話バン?きてるけどとりあえずシカトやから。』そぅはゆぅもののずーっと携帯鳴りっぱなしで充電切れそうな勢い。

    〈こんな男あたしやったら無理やわ…。〉悪いけどそー思ってしまう。『美羽、ヤメたくナイんよなぁ〜』『うん…。』あたしらが夜の仕事を選んだ理由は、淋しいから。お金がナイから。なんか変わりたかったから。実際、思ってたよりしんどいし病む。そして思ってたより金の魅力はスゴイ。。

    あたしはつい最近この仕事をしてるならではの災難にあった。でも仕事をブチってもヤメる気はナイ。なんかヤメたらあたしじゃなくなる気がするねん…美羽『せっかくウチらにもやりたい事できたやんかぁ。』確かにキャバを『やりたい。』イヤ、今更誰にも止められたくナイなぁ。美羽も一緒の気持ちやった。

    2006-01-12 16:38:00
  • 183:

    この日、神田くんちに泊まってた事、光チャンの事、ゴンの事を全部美羽に話した。『羽梨はなんも悪ナイよ。しゃーないねん…』美羽はそぅゆった。しゃーないって。『みんなどっかおかしいやん。』そぅ、思うねん。"普通"って何――?昼働いてる人?両親が揃ってる人?前向きな人?〈みんな自己中やんか…〉

    『でも神田くん以外やわ。笑 バリいーやつ。笑』美羽は笑った。この後、美羽に服を貸して送って行った。『まぁ翔太の事は考えるわぁ!』〈別れたら―?〉そうはゆえんかった。だってそれは美羽が決める事。何ゆっても、無駄なトキは無駄やから。。

    それから何日かが経って、美羽は翔やんと別れた?『正味好きやけど暴力はついていけんわ!可愛い顔が翔太のせいでおじゃんとかイヤやしな!!?笑』〈辛いやろうな…〉でも正直あたしはホっとしたよ?美羽は涙なんかみせへんかった。

    2006-01-12 16:39:00
  • 184:

    あたしはというと、いたって普通。ゴンからの連絡もなく、店にくるコトもなく???は諦めたヶドあたしはまた仕事に適度に精を出したり。光チャンは連絡がとられへんあたしにブチられてると思ってたらしい。でもあれ以来会ってナイし、何事もなかったよぅに過ぎて行く毎日。ある日地元のコらと久しぶりに遊んでたら、うちのおとんの話が出た。

    『羽梨のおとん見た!フィリピン人っポイ女と歩いてたで!笑』『きっしょアイツ!笑』おとんは離婚して、うちらが引っ越してからよく嫌がらせしてきたりしててん。うちらのちっこぃ家に明らか邪魔なぉにぃのデーッカィ机を送ってきたり、妹は学校の前で待ち伏せされたり。あたしの友達に電話したりすることもあった?でもココ半年ぐらいおとなしくしてたから、あたしら家族も安心しててん。。

    ある日家でオカンがあたしに何やら険しい顔でゆってきよってん。『なぁ羽梨。最近家の前黒いベンツとまってるやろ?』『え?そーなん?』『オカン"アイツ"ちゃうかな思うねん。』〈そー言えば前とまってるん見たなぁ…。〉『中ガラ悪そうなハゲの男?人組がおんねんけどな、オカンが仕事いく時ジロ?見てきてなんかゆ

    2006-01-12 16:40:00
  • 185:

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    あぼ~ん
  • 186:

    『ふぅん?』『大体アイツがおとなしい方が気持ち悪いねん!』『う?ん…』うちのオカンちょっぴり被害妄想激しくて、おとんのコト大っ嫌いやねんか?だからあたしは考えすぎやろ〜って思ってあんま気にしぃひんかってんやん…。

    ある日、光チャンから電話がかかってきた。やっぱりドキドキしてまうんは何でなんやろう――?『もしィ?』『今仕事終わった!』『あーうん。』『何してるん?』『今なんもしてへんでぇ』『俺な、オマエに真剣な話あんねやん!』――ピンときた。おそらくあたしは「切られる」ねやろうって…

    2006-01-12 16:41:00
  • 187:

    息を飲んだ―…『何…?』『うーんと…言いにくいねんけどぉ。』『うん。』〈くるッ――……?〉
    『もぉ会うんヤメへん?』

    〈きた――……。〉

    2006-01-12 16:42:00
  • 188:

    ズキンって胸に刺さった言葉やったヶド、〈大丈夫。〉そぅ一言自分に言い聞かせてあたしは口を開いた。『あーそーなん?ヤメるん?そおゆうと思ったわぁ。笑』『うん…。』あたしはもぅすがるような真似はしいひん。光チャンが最後に嘘をついた時から、決めてたコト。

    『別に光チャンがそーしたいんやったらそーしよぉゃ。』あたしはそれでイイと本気で思ってたんか、強がったんか、多分その中間の気持ちやった。『お前はどーしたいん?』『あたしは別にどっちでも。光チャンが会いたいなら会うし、イヤならヤメるし。どーしたいとかナイなぁ。』もぅなるようになれ!あたしはもぅ傷つきたくなかってん。だから光チャンに答えを任せた。

    『まぁ光チャンも彼女に悪いモンなぁ。』『彼女は今は関係なくて俺はお前に悪いなと思って…』『何でぇ?あたしは別にイーしなぁ、気ぃ使ってもらわんでも。』精一杯"あたしまだあんたのコト好きとかナイよ" って見せたかった。フラれた女のプライドや???笑

    2006-01-12 16:43:00
  • 189:

    そしてもぅひとつ。あたしは光チャンの彼女「さやかチャン」を知ってる。芸能人みたいに綺麗な顔でスタイルもいい。あたしが光チャンと付き合ってた頃、『俺さやかチャンに好きゆわれたらお前捨ててまぅゎぁ〜笑』こんな冗談を光チャンがゆったんを覚えてる…『あの人には適わんやろ』神田くんもゆってたもんな。正味あたしも勝てる気がしん。。

    『うーん…なんしメール送るわ!口じゃ言いにくいから!』そーゆって電話を切った。多分光チャンも、こんなんしてたらアカンって思ったんやろぅな…生真面目な子やから。―????―『フゥ…』一回息を吐いて携帯を開いた。あたしは何度も何度もメールを読み返した――。。

    『俺に彼女おる事お前知ってたんやな。ごめんなゆわれへんかった。もぅ正直にゆぅけど、お前と別れてからお前の事ばっかり思い出すねんやん。これがほんまの『好き』って事かな?とからしくなぃ事考えたりするねんやん!笑 だから俺がほんまに好きなんはお前なんかもしらん…あと、羽梨としかえっちしてないから!意味不明でごめんなm(__)m 光太郎 』

    2006-01-12 16:44:00
  • 190:

    家の下で光チャンを待ってると、黒いベンツの中からハゲの男が出てきてあたしに近寄ってきた。オカンがゆうてた奴やな…〈何…?〉あたしは腕を捕まれた。『ちょッ??何よ??』叫んだ時ちょうど光チャンのバイクの音が聞こえた。その瞬間、あたしを離して男は車に乗ってどこかへ消えた。〈何なん――?〉恐かったぁ…『何してるんお前?』光チャンが近寄ってきた『ううん!なんもナイと??笑』

    〈アレもおとんの差し金か…?でもなぁ…〉なんか寒気がしたけど、光チャンには言わんかった。『なんなんお前その手!』まだただれて皮剥けてる手ェ見て光チャンがゆった。『火傷ぉ。』『何でやねん!』『何で怒るん。笑』光チャンのバイクに乗ってコンビニ行って、光チャンの家に向かう。

    光チャンの?人暮らしの家はもぅ家具とかも揃ってて、前きた時とは違う「部屋」になってた??『イイなぁ〜一人暮らし!!?』『やろ?』光チャンの匂いがする。『羽梨こっちおいで。』光チャンとイチャ?する。こんな嬉しい事はナイ。でも、でもな…なんかどっからか違和感を感じる。この夜もちゃっかりえっちして、朝帰りした――。?

    2006-01-12 16:45:00
  • 191:

    次の日の出勤前、光チャンが家の下に来て『はい。』とあたしに袋を渡した。『ん?』開くと、火傷の薬が入ってた。『コレやったら跡残らんから?』『ありがと…』『ちゃんと塗れよ!』そうゆって店まで送ってくれた。『頑張れよッ。』『はーい??』

    店の前で美羽に会って、『戻ったん??』って聞かれたから、色々説明すると、『羽梨やるやん!見返せてるやん?!』ってゆってくれた。確かに、薬を買ってきてくれるなんか初めてやった。付き合ってる時よりもだいぶ優しいし…でも所詮ハタから見たらあたしはただのキープみたいなもん。あたしはこの頃自分の気持ちがわからんまま光チャンと遊んだりしてた…

    自分の気持ちがわからんから、光チャンが彼女と別れよぅとしぃひん事も「別にいーや。」って思ってた。仕事の休みの日はほとんど光チャンちにお泊りしてた?多分、友達じゃ埋められへんモノを光チャンに埋めて欲しかったんやと今になれば思う――。

    2006-01-12 16:46:00
  • 192:

    ある日学校に行った時、神田くんに会った。可愛い女の人連れてて、あたしに『ヤバ可愛いやろ!』とかゆーて自慢してきた?一緒に過ごした?日間なんかなかったような感覚になった…。うちらは、いっつもそうやな。近づいて歩み寄っても、ぴったりひっつく事はナイ。ほんでいつもの"兄妹"なうちらに戻る――。何でなんやろうなぁ……。

    ある日いつもの様に光チャンの家でまったりしててんやん。そしたら光チャンの携帯が鳴ってんけど光チャンは爆睡中?あたしは無視してごっつのDVD見てた。ずーっと鳴りやまん携帯…〈ひつこいなぁ?〉光チャンを起こそーか迷った矢先―…。 ―ピンポーンピポピポピンポーン―あたしはドキっとした…

    『光太郎!あけてや!光太郎!!』〈まさか……〉そぅ、まさかの"彼女"。―ドンドンッ―『光太郎!!』ドァ越しに聞こえる"彼女"の声…〈ヤバい…!〉あたしは心臓バックン?で光チャンを起こす。『光チャン!』光チャンは起き上がって玄関に向かう。〈寝呆けてる―???〉あたしはキョドりまくりで部屋の隅に三角座り??

    2006-01-12 16:47:00
  • 193:

    『今日バイトでなぁ〜』
    『キャハハハッ?』
    『急にきちゃったぁ〜』
    ………………………………光チャンと"彼女"の話し声は丸聞こえ。あたしは楽しそうな普通の"カップル"の会話をただうずくまって聞いていた。時間が経つに連れて笑けてくる。何してんねやろう…とかじゃなくて、あたしもよくやるな ってね――。〈?階から飛ぶとかあたしキャッツアイやん!笑〉?人ニヤけてた。だってもぅ、楽しむしかナイやろ!

    2006-01-12 16:50:00
  • 194:

    ただただ暗い空を眺めて、〈?番目上等や〉と心の中で嘆いてみた。
    いつのまにか光チャンにフラれた冬から春になってる街の風。光チャンとさやかチャンにとっては幸せの春やろなぁ。でもあたしは別に不幸じゃナイ。冬はもぅ終わったもん―。あたしは自分のしたい事をするだけ――。

    そーゆー『春』。
    幸せかどうかはあたしが決める。後悔なんか確実にしいひん。自分に都合のイイ夢は見ぃひん…そうやで、あたし「現実」を見てるから。もぅ子供じゃないから。

    2006-01-12 16:51:00
  • 195:

    しばらく経って、黄昏るのにも飽きてイラ?しだした。光チャンがおりてくる気配も一向にナイ。『だるぃ!』あたしはなぁんにも持たずに裸足で自分ちの方向まで歩いた。人通りの少ない道を選んで…家の鍵も携帯も財布もな?んもナイ。行くあてもなく気が付いたら家の近くの公園のブランコの上…『どーしょっかなー???』

    体ひとつでなんもできひん事が身に染みてわかる。何もできひん中、心の中はどこへイコウと自由やねんなぁ。。
    "神田くん" なんであたしはあんたを想うんやろう?あんたの姿や言葉を想い出すだけで、あたしもあんたみたいに強くなれる気がするねん。大雨の中、ここで?人暴れたよな、楽しかったな―……。

    2006-01-12 16:52:00
  • 196:

    『洗い流せ!全部!』――
    なぁ。あたしは洗い流せてなかったわ…光チャンと未だにあってるのが何よりの証拠やな…。へちょいわぁ、あたし。。光チャンの"彼女"目の当たりにして逃げてきたんも同じ。

    プップー!――『羽梨!?』まさかと思って振り向いた…!『あぁ…ぉにぃか?』『オマエ?人で何してるん?キモいで!笑』おにいは車の窓からおちょくってきた。『飯いくけどオマエもいく??』『いく???』救いやと思ってぉにぃの車に乗り込んだ?

    2006-01-12 16:53:00
  • 197:

    『あたし裸足のゲンやねぇ〜ん?笑』『何で?ホンマキモイオマエ!笑』ぉにぃはケラ?笑いながらあたしに100均ぞうりをかしてくれた。おにぃ、大好き?笑 『今日はいっぱいおるけど仲良くしろよ!女もおるから』『え〜?』あたしは実は女が苦手…。だから遊ぶんなんかほとんど美羽だけ。笑 だって女めんどくさいやん?

    〈どうせ光チャンもあたしのトコには来られへんやろ…。〉そんな事を思いながらある居酒屋の前に着いた。ぉにぃ『オ〜す!こいつ俺の妹!?人で公園で遊んでてあんまりにも悲惨やったから連れてきてん!笑』『遊んでへんわ!』ぉにぃは連れが多い。色んな人が話しかけてくる。『え〜妹なん?』『勇気紹介してや!笑』『似てな〜い。』ぉにぃのこーゆぅ誰とでも仲良くできるトコ、羨ましいわ??

    『こんちわ!』なんか歩き方がおかしい人が挨拶してきよんなぁ〜…と思ったら『龍くんやん!笑』『おひさ〜?』『なんか歩き方おかしい思いました??笑』『ゃろぉ??俺ってすぐわかるやろぉぉ?っておーーぃ?』"っておーーい"って空に叫ぶのは龍くんの持ちネタみたい。笑 〈もしかして…〉辺りを見回した。?

    2006-01-12 16:54:00
  • 198:

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    あぼ~ん
  • 199:

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    あぼ~ん
  • 200:

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    あぼ~ん
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