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本命

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  • 1:

    羽梨

    羽梨、現在?歳。
    恋ゎいっぱぃしたけど、めちゃめちゃ手に入れたかったんゎ?人だけ。
    手に入らんかったんゎあんただけ?

    2006-01-12 12:50:00
  • 19:

    その日金もナイあたしゎ美羽と美羽の彼氏に車で迎えきてもらって帰れたんやけどね。
    さすがにムカツいてたヶド、神田くんにとってはこんなん序の口なんよ。『お前が帰るゆーて勝手に行ってンやんけ』って素でゆーてはった

    あたしゎ考えた。『別れよかな。』でもあたしこの頃弱かってん。それに神田くんの本性まだわかってなかった。
    働かんのゎあたしがダラけてるからやし、神田くんゎあーゆー子なんやって思う部分もあった。

    2006-01-12 13:09:00
  • 20:

    ただ単に、半年ぶりにできた彼氏と別れるんが淋しかった。ひとりになるんがイヤやっただけ。
    デモ、別れは突然やってくる。。

    ある日遊んでたらメールが入った。『別れよ』ショックやったし、ムカツいた。『別れたいん?』メールうつ手は震えてた。。
    『もーいーやろ?』〈…は?何がやねん〉あたしは我慢の糸がキレた

    2006-01-12 13:10:00
  • 21:

    電話したヶドでよれへん。『電話でろや』メール送った。そしたら電話かかってきたと思ったら、『電話代アレやからかけてきて!』とかいいよった!マヂなんなんですかお前!!!

    電話してボロクソゆーた。神田くんゎあたしが遊びやと思ってたってゆった。ムカツいてムカツいて、あたしは神田くんを呼んだ。

    神田くんがきた時、スグわかった。〈コイツ飛んでる。。〉『よぉ!わざわざきたったぞ!』『こっち座りや』

    2006-01-12 13:11:00
  • 22:

    『やめぇや…』『無理。しかも俺のんは法違反ちゃうから。
    お前も欲しかったら売ったんで!俺のモトカノってコトで安したるし』『いらんわ』…神田くんに失望したんじゃなくて、神田くんをとめられへんって直感した自分に失望した。終わりを感じた。『あたしのコト遊びやったん?』

    『別に普通にお前本命やったで。お前とつきあってる間俺ダレともヤってへんもん』
    『何それ。。』素でゆうなよ。。『あたしのアカンとことか全部ゆーてよ。最後やし』

    2006-01-12 13:13:00
  • 23:

    神田くんあたしのコトほんまに好きやったん―――?
    『別に。これといってナイけどな。かといっておもろ!とかナイし。フツーやな。』それって一番痛いやんか…『俺の勝手やし気にすんなよ!お前そこそこ可愛いし、次いくらでもおるやんけ』『あんたあたしのコト好きちゃぅのにつきあったやろ』

    『てゆーかお前ならずっと一緒におれると思ってんけどな、俺。でもやっぱ無理やったわ。まぁごめんな!俺が悪いし。なんでもしてええで。そんかし車と携帯にゎ手ぇださんといて!』車の前で両手広げてはる。
    『あほちゃぅ!まぁあたしぢゃ無理やったってコトやな』『だからお前悪ナイて。俺がこんなんやねん』淡々と悪びれる様子もなく喋る神田くんが淋しいって思った。

    2006-01-12 13:14:00
  • 24:

    『いつか神田くんが本気になれる女が現れるわ』『ナイな!俺わこんなんやねん。可愛い子と遊べたらそれでイーしな。』『あたしゎ?』『お前ゎなんかちゃぅ。結局ヤらしてくれんかったしな!』?ヶ月そこらでヤるわけない。

    別れ話のつもりがそこから色々朝まで話した。学校のダレの話とか、タイプの話とか、地元の話やら。そろそろ帰ろーってした時、『羽梨、最後にバイバイのチューして!ん』口尖らしてる神田くんに『別れた人に無理』ってゆったら、『じゃぁほっぺでいい!』ってゆったから、しゃーなしでほっぺに唇近付けたら、神田くんがこっち向いて唇があたった。―チュッ。

    『何するん!もぉ!』あたし真っ赤になってたと思ぅ。神田くんはめさ可愛い顔で笑ってあたしの髪をくしゃってして『またな!』ってゆってクラクション鳴らして帰っていった。あたしゎ車が見えんくなるまで立ち尽くして動けんかった。

    2006-01-12 13:15:00
  • 25:

    神田くん、楽しかったよ。たった?ヶ月。でも、神田くんと一緒におったら自分がスゴイちっちゃくて狭い狭い世界おるみたいでバカらしいって気持ちになるねん。あたし。神田くんの世界がスゴイ広くて、キラキラしてるよーに見えた。恋よりも憧れやった。間違ってても、否定されても、自分を強く信じてるあんたがすごいあたしの憧れやった。今でもやで!??

    不思議と涙はでんかった。この?時間後くらいに神田くんから電話があって『女紹介してや!』っていつものひつこさでまた素で言われたりして、泣くのはバカらしく思ったんヵモ?
    でもあたしはこの日からスゴイ変わったと思う。

    2006-01-12 13:16:00
  • 26:

    同じ日に美羽も彼氏と別れたらしくて『さすがニコイチ?笑』って笑ってやった。もぉ次の女探してる神田くん見て、立ち止まったりすんのあほらしく感じた。まぁそれでもあたしらこの日から恋愛に対してディープに語るよーになった。

    あたしらの恋が終わった日、あたしの人生が大きくそれた。神田くん、うちらはココが始まりやったんやって今は思う?

    学校はきまずいと思ってた反面、『羽梨!羽梨ー!!』って無視しても話しかけてくる神田くんが目に見えてたカラ。いつものヤンキーの群れ。『喋りかけんといてくれる?笑』『さみしーコトゆーなや、うりうり!なぁなぁなぁ!』相変わらずが嬉しいよーな切ないよーな。

    2006-01-12 13:17:00
  • 27:

    あたしはスグに神田くんの連れの勇介とイー感じになった。おないやし、おしゃれさんやし楽しいし、優しい。言うトコなし?でも男ってはじめはみんなこんなもんなんやなァァ〜。

    ある日学校で、『お前俺と別れた直後に勇介とかナイわ!ヒドすぎるぞ!ボケ』と神田くんが言ってきた。『ゆわれたナイわあんたに!笑』『まぁな!でも俺よりイー男はお前にゎ絶対おらんて。な!』『そーかもな』『まぁ俺も今2.5股中やし』『なんやねんそれ。笑』

    『?人は上戸彩似やで!』『可愛んやろ??人でイーやん』『アホやな、上戸彩も毎日じゃアキルわ』『ハイハイ?』別れてからの方が会話も続くし連絡も多かった。神田くん、あんた変わった方がイイ。いつか変わるやろ…そぅ秘かに思っててんで、あたし。

    2006-01-12 13:17:00
  • 28:

    勇介は『神田くんはあーゆー人やから治らへん』ってゆってた。神田くんと喋ってたら妬いてくれたりしたし、毎日一緒におった。でも勇介は『俺飽き性やねん』ってゆってた。

    不安やった。つきあいはしんかった。でもチューはあった。勇介はあたしにシャネルやらディオールやら服やらいっぱいプレゼント?してくれた。『お前コレ似合う思ってん』って。それに色んなトコに連れてってくれたり。なんしかこの子は尽くしてくれた。

    あたしはだんだん、〈こんなにあたしに色々してくれて、好きってゆってくれてるのに、付き合うんはイヤとか、えっちはイヤとかゆぅんって悪いな…〉って思うようになってた。あくまで友達以上恋人未満。この頃あたしは何を求めてたんやろぅ?

    2006-01-12 13:18:00
  • 29:

    勇介の誕生日、あたしをあげるってなワケちゃうけど(笑 勇介にカラダ捧げた。『ホンマにいーん?』『うん。好きやし…』どーでもイーヶドこの子はドSやった?笑 カラダの相性もあった。

    それからも勇介とは一緒におったヶド、勇介は仕事始まったりして忙しくなったりしてあたしに構ってくれんくなっていってん。あたしさみしくてよく電話した。今まではずっと勇介からやったのに。。

    勇介はだんだん連絡少なくなって自然消滅にもっていかれた。いっぱい泣いた?『あたしって飽きられる子?!』って真剣悩んだりもしたなぁ。そこでまたゆってもーてん!『もー男なんかいらん!?』美羽『はぃきたーー笑』『イヤ、きたとかちゃうねん、イラナイあるよ』『またそんなんゆうて?笑 でも羽梨は自由が似合ってる』

    2006-01-12 13:19:00
  • 30:

    あたしは多分ハタから見たら冷めてて遊んでそーで自己中やけど、実は淋しがりで情に熱いねんよ。笑? 束縛とかマヂ無理やし、それがフツーやと思てて、?チェックなんか異世界の話と思ってたもん。うん。

    あたしは秘かに勇介を見返したいと思ってた。そんな時、神田くんから着信。
    『お前勇介とヤってんやろ!パンコ』…『いきなし何。』『俺とはヤラんかったくせに!』何の用事やねんコイツわ。。『しゃーないやろ』『なんでヤったん?パンコやなー笑』『好きやってんもん、パンコ?うっさいわ!笑』『ふーん、俺のコトゎ好きぢゃなかったんお前』

    2006-01-12 13:20:00
  • 31:

    ドキっとした…黙ってたら、『お前今どーせヒマやろ?』『どーせヒマでつよ』『お前の地元おんねんヶド飯オゴれや!』『あ??』『話ぐらいきーたるやんけぃッ!!』『…』『なッ!家の下いくわ!』ゴハン行くコトになった。

    神田くんと会えば勇介のコトもちっぽけなコトって思える。あたしにとって神田くんは空みたいな存在――。くさすぎて鳥肌たった↓↓笑?用意してたらうっさい車の音きこえてきた。

    『よッ?ぱん子』お願いやからせめて?声のボリュームを下げてくれ…車のってファミレスに迎う。神田くんゎ上戸彩と別れたぃのに別れられへんやら、引っ張る女が切れたとか、女ネタでしばかれそーなったとか延々喋ってた。

    2006-01-12 13:21:00
  • 32:

    店に着いたと思えば『コレとコレとコレ、あ、コレ一番始め絶対もってきて?』とか『コレ冷たくでけへん?』とかめんどくさい注文つけて注文してた。ありえへんぐらいの量を。。ウエートレスも『何こいつ』って顔してますよ、神田くぅん。?

    『お前ゎ?』『あたしチーズハンバーグセットで?』『遠慮すんなや!』『うるさい、以上でお願いしマス』
    『お前もっと食えや。俺おなかへって可哀相な子みたいやんけ!』あんたが可哀相とか…ナイわぁぁ。

    2006-01-12 13:22:00
  • 33:

    〈細く見えるヶド筋肉あるしぇぇ体よなぁ。〉って見てたら『なんやねん、ちょーだぃゆーたらやるやんけぇぇ?ぃ』『いらんから?』

    食べながら神田くんが口開いた。『お前つきあってナイのにヤるな。』いきなりビックリした。『え?』『どんなけ好きでもハタから見たらアホやぞ』『でも…』言い掛けた時あたしの目ぇ見て、
    『お前の女の価値が下がるねん。ゴチャゴチャゆわんとわかったゆーとけ』

    2006-01-12 13:23:00
  • 34:

    って言った。胸がすごい熱くなった。キュン死にやわ…笑 『わかったぁ。』『わかったか!じゃぁ食え!』ってゆーてまたガツガツ食い始めた。
    〈神田くん、ありがとう〉

    『お前の女の価値』ってゆーのがスゴイ嬉しかった。あたしにも価値があるってゆわれたみたい。神田くんがゆーから説得力あるんかな。

    2006-01-12 13:24:00
  • 35:

    食べ終えて?店出てブラっちしてた。『ホンマにあたしにオゴらすかぁ?笑』『えーやんけぇぇ?ぃ』なんか語尾にけぇぇ?ぃって上げてゆうの神田くんの中の今の流行みたいデス。『そろそろ帰るぅ?』ってゆわれて『そぉする?』ってゆったら『なぁ羽梨、今晩俺をレンタルせーへん?』ってゆってきた。

    『はぁ?笑』『レンタルゥ〜しよぅ〜♪』『なんなん神田くん。笑』気付いたらラブホ街やん!『あんたさっきゆーたんは嘘か!』『何がや!俺は手ぇださんやんけ、レンタルしてゆーてるやん』『信用できんわ?』『絶対ヤらん!?万かけたるわ』神田くんにとってお金は一番大事なモノ。『…いいよ』ホテルに入った。

    2006-01-12 13:24:00
  • 36:

    部屋に入った瞬間、神田くんが押し倒してきたやんか!『イヤー!嘘つきぃ!』って叫んだら、『アハハ!本気でビビってるやん!笑』『なんなんもぅ!』離れてタバコ吸い出した。
    めっちゃ心臓ドキドキしてる…やばい、やばい。

    『おちょくってるやろ?』『お前やっぱり?才やな』こん時は意味がワカランかった。反応がガキやったんやろーね。『羽梨ー』ってゆってあたしの膝にねっ転がってきた。可愛いなぁ…。そっから色んな話をした。

    2006-01-12 13:25:00
  • 37:

    神田くんはお兄ちゃんと妹がいてるらしい。あたしと一緒や。ほんで母子家庭。似てるなーあたしと。?人兄弟の真ん中はしっかりしてるってゆう。親に甘えたりしーひん子多いってうちのオカンとかがゆーてた。うちらは多分ホンマは寂しくて寂しくてしょーがナイんや。

    神田くんは金持ってるヶド最強にシビアやった。『金は神様や』ってゆーのが口癖やった。『金なんか多少あればいーんちゃうの?』この頃あたしの考え。欲があんまりなかった。でも神田くんは『もーちょい年とればお前にもわかるわ。』ってゆーてた。

    『愛で米ゎかえん。しかもつきあってもいずれ絶対別れるやん』永遠なんてない。『そりゃそーやけど…』神田くんの女遊びは『ヒマ潰し』らしい。『でも俺?年半くらいつきあってた女おったけどな』うそん!箱入りのお譲様やったらしい。どんな人かスゴイ興味があった。

    2006-01-12 13:26:00
  • 38:

    あたしの恋愛体験を話したら笑って、『お前はこれからや。イー女なれよ。』ってゆわれた。『イー女って?』『まず働け。金持て。』『また金なん。』『そーや、まず金や。今のお前やったら寄ってくる男のレベルなんかしれてんぞ』そんなにお金が大事なん?みんながみんな金目当て?純粋にそー思った。『よくわからん。でも働こかなって思ぅねんな。』

    『紹介したるわ!』『いらんわ!』『俺お前真剣に夜であがっていけるヤツやと思うねんけどな〜。』あたしを引っ張る気やと思った。神田くんはあたしを怒る時も誉める時も何でも素で喋るから、心に響くんかな。

    しらん間に寝てたみたい。ん――?神田くんおらん!!『え!』起き上がって『神田くん、神田くーん!?ぇ、ちょっとまってぇ…』なんとなしに泣きそうになった。そしたら風呂場カラ出てきて『羽梨お風呂入ろー♪』おった…『え!てかお前なんで半泣きなんキモッ!笑』『キモくて悪かったなぁ!』ってゆったらあたしの手繋いで『俺ここやんけぇぇ?ぃ?』って笑った。

    2006-01-12 13:27:00
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