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本命
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1:
羽梨
羽梨、現在?歳。
恋ゎいっぱぃしたけど、めちゃめちゃ手に入れたかったんゎ?人だけ。
手に入らんかったんゎあんただけ?
2006-01-12 12:50:00 -
201:
女は無言でキッとあたしを睨みつけて自分の席に戻っていった。『お前なんでサエコにあんな冷たいね〜ん!』向かいに座ってた人らが茶化すと神田くんは、『そりゃそーやろ!あれやぞ!』と素で答えてビールを一気した。『神田くん、あの人彼女?前学校連れてきてた人やろォ?』あたしが聞くと、『一応な!でも今日あたり別れる!』とメニューを開いてたんたんと宣言。『あんなけ可愛いゆーとったやん。ぁ、軟骨唐揚げ』
『お前きた時見たやろ?石焼きピビ!』『何がょ?モッツァレラピザ!』『だからサエコのスッピンやんけ!ぁ!玉葱抜き!』『え?もしかしてあのふてこい顔で睨んでた不細工?』『お前えげつないな!笑』あたしらの会話を聞いてた人らは爆笑してた?なんし、サエコってコは誰かワカランくらいの化粧詐欺子らしい。笑
その後サエコの話は流れてイベの話でうちらの席は盛り上がった。あたしも呑まれる位に飲んでて気もちー気分で話に交ざってた。テンションも上がってさっきの出来事なんかもぅ頭になかった。光チャンも"彼女"もハットリクンも…。ハットリクンになってたあたしはなんかワカランけど演技をしていたよーにも思う。。2006-01-12 16:56:00 -
202:
削除削除されますた
あぼ~ん -
203:
『素のあたし』が今やなとふと思ったりした。神田くんの隣におったら虚しい気分が飛んでいく。不思議な人。『神田くんビールぅ』『あぃやぃ!』神田くんも他の人らも楽しそーに笑っててあたしはなんか安心してた。光チャンとおる時、こんな"楽しい"気分にはならへんコトにも気付いてしまった――。
仕事はお水。客の前で演技してなんぼやんかぁ。恋愛では?番目。虚しくならん為に楽しんでみせた。でも家に帰ってもすぐおり辛くなる。あたしは決して不幸じゃナイし友達もおるしお金もある。でもな、あたしだって"あたしだけの居場所" が欲しかったと思うねん。2006-01-12 16:57:00 -
204:
『解散やぁ!』うちのおにぃの一言でみんなが立ち上がり店をチラホラ出ていく。その頃にはあたしもなか?まわってしまってた。
神田くん『出んで!』
あたし『あたしトイレ〜?』『しゃーナイな!ついてったるわ!』あたし『えっち??』『キモイ!はよいけ!笑』『へ〜い〜』フラフラと店の女子便に向かった。用も足してスッキリ〜ってドアを開けたらなんかぶつかった。―――ゴンッ――ウン?
『ッたぁッ…。』目の前には噂の化粧詐欺師の"サエコ"がおでこを痛そうに押さえていた。『あッ!スイマセン大丈夫デスか?』頭を下げて謝ったのにまだ『いったぁ…』ってゆうもんやから『みして下さい』っておでこに添えてる手を除けようとした。―パンッ――…手を払われた、とゆうよりはたかれた。『大丈夫やし!』2006-01-12 16:58:00 -
205:
『あ、すんません。』…あたしのコト嫌いな人って大概あたしもその人が嫌いってゆぅパターンが多い。あたしもこの人パっと見でイー感じしいひんかったんは当たりみたいやな?〈もぅいーや〉って戻ろうとしたら、『ちょっときて!』と止められて、トイレの中に?人で入った。
『あんた勇気くんの妹やからって調子のっとったらアカンで。』『は?』ガッツくのはイーとして、あたしは"おにいの妹やからって" とかゆわれるんはかなり鼻につくんよ?初対面やし、地元の先輩でもナイし、神田くんの「彼女」やけど、別に「本命」ちゃうし。たかが?ネン?ネン早く生まれてるだけでこんなんゆわれたたまりませんわ?
『調子乗ってませんけど何か?』酔ってたんもあってかんなりふてこいあたし。『はぁ?マヂ何あんた?』『イヤ?ゆーてきたんそっちでしょ』『真剣ムカついた!あんたなぁ、ゆうといたるケド、たいして可愛くもナイのに皆がちやほやしてくれんのはお兄ちゃんあってのコトやねんで?その辺わかってる?』…ダルイダルイ…こいつ本気ダッルイぞ!?2006-01-12 16:59:00 -
206:
化粧詐欺師ゎとまらずペラ?あたしに吐き続ける。『大体な、あんた咲希と学校一緒なだけやろ?咲希は勇気くんの妹じゃなかったらあんたみたいな子喋ったりさえしーひんで。あんたに優しくしたら自分が得やから!意味わかるやろ?アイツはそーゆー奴やからな?』…ムカっときた。だから??神田くんネタを出されたらイライラ度がなぜか上がる。。ビンボーゆすりしてたら足をわざと蹴られた。『あっ、ゴメン』
――――?――――
切れそぉおお???2006-01-12 17:00:00 -
207:
でも安心して?あたしはヒステリ女とキチガイの血が確かに?流れてるケド、かっこ良く切れるから!―グニッ―『いだッッ!!』足の指先に全体重を掛けて?秒ぐらい踏み返したった。?倍返し???サエコの歪んだ顔をにこっと見つめて、『スイマセン?』と一言行ってトイレから出た。
〈ぅしッ?あたしカッコイー????〉ニカニカして店から出よぅとしたら、おにぃがレジのトコにいてて『オマエどーするぅ?神田送るゆーてるけど。』『え?おにいどっかいくん〜?』兄妹が微笑ましい会話をしてたら、トイレからスゴイ音がした―ドスンッッ…!―店にいてた人はみんな一斉に振り向いた。
あたしは目ェが「・」になった―。サエコが足を抑えて倒れ込んでる。『どしたんサエ?』女友達らしき人らが駆け寄る。『足踏まれてめさ痛い…』『はぁ?赤なってるやん!誰にィ?』『…』みんなの視線は今トイレから出てきたばっかのあたしに集まった。〈はい…?〉一瞬シーンとなったけど、おにいがゲラゲラ笑い出した。『オマエなぁして?ん!狂暴やな!?』あたしの頭をぐりぐりしよん。『イヤ??…』〈あれが狂暴?〉あたしは踏んだ瞬間をよく思い出したケド、倒れるほど絶対に踏んでませ2006-01-12 17:01:00 -
208:
削除削除されますた
あぼ~ん -
209:
『え…?羽梨チャン何で?』女友達らしき人はあたしに気ィ遣って遠慮気味に聞いてきた。『あたしやられたカラやり返しただけデスけど。』しれッと答えると、『そうなん?』と女友達がサエコに聞いた。『あたしワザとしたんちゃうのに…。たまたまあたって謝ったのに、あの子が…』『…』〈なんであたしが悪者?〉
きまずいオーラになってたら、外から龍くんが入ってきて『どったんスか????キャハハハんっ?』と、おかまいなしにいつもの変人テンションであたしにおいで?した。『羽梨羽梨〜?〃帰んでェェ〜?神田皇子がまってるから早くゥゥ?』『え…あ…』前みたいなひつこさで『早く?〜?』とあたしのトレーナーを引っ張った。『ぃた?痛いて?コラ?龍く??』あたしは引きづられて店から出た。『きーつーけーてーなー?』おにぃは歌って笑っていた?
外に出ると龍くんは『今神田車とりいってるから?』と笑って『じはんいこ?』とまたあたしのトレーナーを引っ張ってきた。〈かばってくれたんヵナ?〉龍くんの思考はイマイチわからへん。でも香代チャンの事件の時やら何やらかんやら、悪い人じゃなさそーや。。でも変コ。かなりの変コ。あたしもそんなテンションになりた2006-01-12 17:02:00 -
210:
削除削除されますた
あぼ~ん -
211:
?人でボスを飲んだ。
龍くん『ンン?ボス??』あたしのボス缶に自分のボス缶をあてた。多分『乾杯』の意味やろ。『龍くんていつも変なテンションですね』あたしがゆうと、『羽梨チャンはいつも神田の女にからまれまちゅね。』フッと笑ってゆった。龍くん、よく見たら男前?綺麗な顔してる。
『いつもってゆうか…香代チャンとさっきの人。あの手のタイプに嫌われるんですよ?笑』『羽梨チャン女に嫌われそぅ?』『あ、はぁぃ。笑』『まぁでも神田の女に何やらからまれるんは神田が羽梨チャンに優しいからやろな。』『そぅかな。誰にでもあんなんちゃいます?女やったら。笑』『まぁな?でもみんな初めだけやで、どんな可愛くても神田一筋なコでも。』そーゆうと立ち上がってボス缶を思いっきり投げた。遠くへ行ったであろぅボス缶の方を見ながらあたしに聞いてきた。2006-01-12 17:03:00 -
212:
『神田と出会ってどれ位?』『ちょうど?ネンぐらいデスかね。』『おらへんで、他に。金とか、なんかの目的以外でアイツに?ネン切られへん女ゎ!』『…。』なぁ、龍くんはあたしに何が言いたいん…――?―ブーーン…―神田くんの車の音が聞こえた。 あたしが立ち上がると、龍くんがあたしの顔をみてゆった。
『わっからへんな―?』『は?』『俺わからーん!』『何がすか?』『なんもなーい!』そー叫ぶと龍くんは神田くんの元へスキップしていった。〈…?マヂ変コやな。〉あたしも神田くんの車へ歩いた。
?人で車に乗り込むと、『まず龍之介!』そーゆって龍くんチにまず車を走らせた。以外と近くてビックリ。『またねン??』相変わらず変な左右不対象な歩き方で龍くんは帰っていった。『次!羽梨スケ!』『コロスヶみたい。笑』あたしンちに向かった。2006-01-12 17:03:00 -
213:
『サエコになんかゆわれたやろ?』鼻歌歌いながら神田くんがきーてきた。『ウン。』『俺への嫉妬からやな!すまんな!〜♪』なんやコイツは?素でゆうからなんか、なんかなぁ…。『あたしおかげで悪者やわ。笑』冗談でゆったのに、『悪者でもイーやん!事実大事にされてんのはオマエやねんから!〜♪』とまた鼻歌混じりで言う。"大事にされてる"そうやな、あたしは知らず?に神田くんに"大事にされてるコト"に変な自信があった。それが同性には伝わってたんカナ?とも思う。
昔からあたしは何もしらん女カラはよく「シタタカ」に見られた。ヤンチャな名の知れた兄貴、調子乗りな性格、女より男友達とよくはしゃいでたし、何よりキツそぅってよく言われてた。顔がキツそーなんはオカンゆずりです?はたから見れば"兄貴おるカラ調子乗ってる男好きな女" まぁしゃーないし別にイーんやけど今更。。
地元の女の子ともよくモメた。美羽だって小学校からの付き合いやけど、ホンマに打ち解けるまでには色々あって??ぐらいからカナ?"親友"呼べるよぅなったんは…かなえともモメたなぁ…あ、香代事件を教えてくれた友達ネ??2006-01-12 17:04:00 -
214:
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あぼ~ん -
215:
そんなコトを思い返してたらいつのまにか寝てしまった?起きるまでに何が起こってるかもしらずに――…。
『…ふ!?』
ふと目が覚めて隣を見ると神田くんがおらん…あたしは助手席で?人で寝てたみたいや。〈うそ〜んッッ?〉ふと時計を見るともぅ朝方の?時半。『…ずっと寝てた?』周りを見渡した。あたしンちの近くのコンビニの前。『…神田くんドコや?』酒でガンガンする頭を抑えて神田くんを目で探した。2006-01-12 17:05:00 -
216:
『はぁ?ドコぉ〜?』帰ってきいひんもんやから、車を降りてコンビニに入った。―おらへん…。携帯も持ってナイから連絡とられへんし、あたしはなんか不安になってきて車の周りをウロチョロした。そしたら、マンションの駐輪所で神田くんらしき人が見えた。
〈―――ぇッッ――!?〉
あたしは心臓がかんッッなりドックンゆった…隣の男の子…。よく見慣れた男の子…
光チャン――…‥。2006-01-12 17:06:00 -
217:
削除削除されますた
あぼ~ん -
218:
―ドキドキ…―しながら寝たフリしてたら、神田くんは『ハァ…??』っと?回タメ息を着いた後、あたしのほっぺたをゆらした。『羽梨?アホ?起きろ?』〈ヤメテ??肉ゆれる?笑〉『…んぅ〜?』見事に今起きました風に起きてみせた。『はいこれ?』ボンっと膝の上になんかを乗せた。―あたしのカバン…―
2006-01-12 17:08:00 -
219:
『ぇ…』あたしは驚いてる風に演技しながら内心はドキドキしてた。
『今お前ンちの前で光太郎に会った?』
『そうなん…』なんて答えたらイーねんな。。
『それ俺が渡しといたるゆーてもらってきたから!』『ありがとう…』ほら、な〜んとなく、きまずいやん…。。『………』
『いだッッ??』?人共黙ってたら、いきなしチョップされた。2006-01-12 17:09:00 -
220:
『なあすんねんな???』『お前なんしてんねん?まだアイツと会ってるとかよーやるわ?女怖いん知ってるやろ?』以外と普通に喋ってくれたコトに安心した。『わかってるケドぉ?』
『あの人はバックもややこいんじゃ。光はなんもゆいよれへんかったけど、靴とかあるあたり大方お前が光の家おる時に女きたとかそんなんやろ?ほんでお前が逃げてきたんちゃん?』………大ビンゴ? 『ほんま神田くんスゴイわ?笑』『当たりやろ?わかるわ!』言いながら神田くんはタバコに火をつける。
『神田くんすげェェ??笑』あたしは自然に笑けてきた。『お見通しじゃ!』光チャンはどぅ思ったやろぅ―?神田くんとおったコトにちょっとでもショックやったりしたカナ?そんなコトを考えてまぅあたしはこすい女なんかなぁ…。。2006-01-12 17:11:00 -
221:
『お前そんな光太郎のコト好きなん?』呆れた感じで聞いてきた。『う〜ん…なんか正味わっかれへん??』あたしも正直に答えた。『ドコがそんなえーん?つきあっててそんなおもろかったんかぁ?』『おもろくはナイけどなぁ…笑』『前の女とか興味ナイわ俺!よっぽどおもろいとかナイと。』
『まぁ正味ゆうたら光チャンはおもろさには欠けるわな。それに比べて神田くんはだいぶオモロイよなッ??笑』
冗談半分でゆった一言で、あたしの人生のあみだくじは落ちる方向が回転するコトになる…2006-01-12 17:12:00 -
222:
『そりゃそーやろお前?笑俺やぞ?笑 光太郎なんかと比べられたら終わりやわ?』
『キャハハハハッッ??さっすが?』〈神田くんのこーゆうトコがあたし好きやわぁ…〉なんとなし、ふッとそう思って笑った時、神田くんはなんかためてたんを吐き出す様に話し出した。
『てゆーか?てかてか?』『んー?』2006-01-12 17:13:00 -
223:
『コホンッ?』口に手を当て出した。『何やねんな?笑』『ちょー待て?な?待て?』神田くんは車の窓に飾ってるぬいぐるみにかけてるキャップをとって深く被った。『え、何?笑 ドラマ始まった?もしかして!笑』『うっさいわ?笑 お前ちょっと黙れ?』あたしはおもろくてケラケラ笑っててんケド、神田くんが下向いて『ホンマに黙れ!』ってゆったから、口をつむった。『…どったん?』
神田くんは姿勢を正して前を見たまま口を開いた。
『てかな、お前俺のコトはどーなん!』『ふぇッ??』あたしはビックリしすぎて変な声出してもーた?笑
『だぁからぁ!俺のコトはどーやねん!』『…どぅって。笑』『てゆか、お前俺でイーんちゃん?』『は?』『イヤ、むしろ俺がイーはず!』神田くんはタバコを窓から思っきりほってあたしの方を見た。2006-01-12 17:14:00 -
224:
あたしもドキドキしながら神田くんを見る?。お互い顔をジーっと見る。『ギャハ??あかん?わろてまぅ?笑』『何やねんなあんた?笑』なんてムードのナイうちら↓???ネン間のうちらのなんとも言い難い微妙な関係がこの大事な瞬間を茶化してしまう。
気を取り直して神田くんがまた『コホン?』って咳払いをする。あたしも黙る…。神田くんはまた口を開き始めた。『てか、なんか俺ら今更やけど、お前には俺がいーと思う。てか!お前とは色々あったケドこーやって今もツルんでるやん、俺なんか自分でもわからんけどお前は絶対切りたくナイって思うし、これからも離す気ナイねんやん!』――あたしは息を飲んだ…。この時胸がうずうずして、軽く震えてたんを覚えてる――。2006-01-12 17:16:00 -
225:
『だーかーらぁ?』
神田くんは落ち着きなくジタバタしてからゆった。
『正味ィ?、てか、ぶっちゃけェ??お前が光のコトで色々ゆーたり泣いたりしてんの見てて思った?そんなダルイ奴みんと俺の方がイーんちゃん?てか、イーやろ??』…あたし顔りんごちゃんやったと思う??2006-01-12 17:17:00 -
226:
色ンなモンが胸の奥の方から一気に込み上げてくる!
『え…あの…笑。てかな、神田くんはあたしのコト好きなん…?笑』あたしは精一杯でそぅ聞いた。
『うん……それ!それや!』帽子をだぁいぶ深く被って下向いて答える神田くん。あたし色ンなあんた見てきたけど、こんな照れてるあんたは初めてやゎ…耳まで真っ赤であたしら?人りんごブラザーズやん?笑
『あの…笑 そりゃあたしも好きっちゃ好きやケドな?神田くんの"好き"ってほら、なんてゆぅん…一瞬やん?笑』冗談混じりで真剣な会話をしてるうちら。笑ってまう、、『ウンそーやけど?だからお前はなんかちゃうねんて?なんかわからんけど、俺お前やったら金持ってなくてもイーし、守ったらなと思うし。なんてゆーか…まぁなんしお前は俺ん中じゃ他のベッピンとか貢ぎ女とは別格やの!』2006-01-12 17:18:00 -
227:
―あたしは久しぶりに嬉しくて飛び上がりたい気分になった。でもそんなキモチは隠して話を続けた。『それは嬉しいけど…笑 なんか、怖い。神田くん手におえへん思てたし、冷めてるし…彼女だっておるし…』
『サエコとは別れる?』
『ウン…別れんのはあれやけど。。なんてゆったイイんやろ…』あたしは戸惑ってた。なんでこの時こんな曖昧な返事しかできんかってんやろう……。2006-01-12 17:19:00 -
228:
『でもあたしら?回うまくいかんと別れてるやん』とか、『あたしとつきあったらつきあったで他に女作るやろ。笑』とか、『飽きるって。』とか、『今だけ』とか…
今思えば、信じたいカラこそ、疑う要素をほじくりあさった。傷つきたくナイからこそ、好きやからこそ、信じたくなかった。
『それに神田くん…』あたしがまたペラペラ言いだす前に神田くんはあたしの手を握った。 ―ドキッ…―
『お前のゆーコトもわかる!俺もこんなんやし、自分でもあんましわからへんけど"お前やったら"って思うネン!』―あたしやったら…―?あんたを変えていくコトが出来るん――?金とかじゃなく、"キモチ"だけであんたと繋がっていけるってゆうん――…?こんなあたしが?あんなあんたを?2006-01-12 17:20:00 -
229:
考え込んでるあたしにキャップを被してキスしてきた。―ッッ…―めぇっちゃ優しくて、長くて、"守ってもらってる"よぅなキスやった。そっと唇を離した後、優しくあたしを抱き締めた。大事そうに触るあんたの手がめっちゃあったかかった…そして耳元でこうゆったやんな。『―羽梨が好き。』おしゃべりなあんたのシンプルな一言。あんたはあたしに?回目の告白をしてくれたね。。
『俺お前やったらいけるわ、多分…』『何がいけるんよ。笑』『なんかわからんけどいけそう!』
抱き締められたまま、キャップであんたには見えてナかったと思うけど、あたしは泣いてた…
〈かけてみたい…〉この時、あたしは確かにそう思ってんで?「いけそう」を「いける」って、曖昧なうちらの未来…確実にできるんちゃうかって――。この時、あたしと神田くんの未来がちょっとだけ見えた。そんな気がした。2006-01-12 17:21:00 -
230:
でもな、あみだくじは「タイミング」で変わってしまうんやで?真逆にだって…
人生に「確実」なコトなんかナイね――。。
――もぅどれ位うちらはハグってたんやろう?笑 神田くんはそっと体を離して、あたしの頭をくしゃっと撫でた。『羽梨可愛い?』『神田くんもな。笑』『その帽子あげるわ。』『え、いいん?笑』『記念や!』なんの?笑 『あーがとう。笑』出会った時から車に飾ってあったキャップやからなんか嬉しい?2006-01-12 17:22:00 -
231:
『俺がさっきゆーたん考えとけよ!』『了解?笑』なんかちょっと照れながらタバコを吸った。『お前ゴンからは連絡ナイんか?』『あーもぅ大丈夫やで多分。』『ほーん。まぁ色々あるけど人生ゲームや思てうまいコト操作しろよ!お前も!』『ゲーム…なぁ〜。そーもいかんのちゃう』『イヤ?俺はなんでもゲーム感覚で楽しんで見せる?』
そんな話をしてその日は別れた――…。
家に帰って携帯を開くと光チャンからのごめんメールが?通きてた。〈……しょうみあんまりどうでもいい。〉あたしは部屋に置いてるルフィを抱き締めて眠った。神田くんとの色ンな出来事を思い出しながら――…。2006-01-12 17:23:00 -
232:
―???―いつものバカデカイアラームで目が覚めた。今日も仕事か…ダル?ふとルフィに目をやった。ルフィの横に転がってる緑と白のキャップ…〈神田くぅん…??〉確かに昨日、あんたはあたしに"好き"って言ってくれたんやな―。?嬉しくなって飛び起きてお風呂に入ってお化粧する?
この時のキモチは一生忘れへん??神田くんの"好き"を手に入れるコトはあたしにとって、店で??になるコトよりも、光チャンに長文メールをもらうよりも遥に?嬉しいコトやった――。
そぅ、あたしのキモチは傾いてた…『光チャンのコトが好き』なあたしはもぅすでにおらへんかった。人のキモチってスゴイ。2006-01-12 17:24:00 -
233:
そんなこんなで化粧終わる頃に携帯がなった。
〈―着信?光チャン?―〉
『もぉしイ??』『羽梨?昨日マヂごめんな?』『あーいーよー?あたし光チャンちから飛んだ時キャッツアイっぽくなかった?バリスリルやわ??笑』『ホンッマあんなんさして悪い。』『いーよ??あたしも闇楽しかったしな。笑』『今カラいける?』『あー今日仕事やねんなァ?仕事までやったらぁ〜』
『ほな俺ンちの近くの公園きて!』電話を切って着替えてちゃっかり神田くんにもらった帽子かぶって公園に向かった。2006-01-12 17:25:00 -
234:
『よッッ??』『おぅ!』作業着のまんまの光チャン。〈仕事頑張ってるんやなぁ〉とりま自販で?人でミルクティ?『昨日彼女大丈夫やった?』『ウン普通に。俺はずーっと心臓バックン?ゆぅとったけどな!笑』『アハハ?笑』普通に話してたら光チャンが嫌味な感じで聞いてきた。
『てかお前何俺おらんからって神田くんと遊んでんねん!?笑』『イヤ???たまたまやでェェ?、おにぃと会ってついていったらぁ?…』〈つかお前のせいやろがイッッ??〉ちょっと鼻につくけど気にせず会話続行。『ふ〜ん。てかそれ神田くんのやろ。』あたしの帽子をジト〜っと見る。『あぁコレ可愛いやろ?もらってん??』あたしが自慢したらキャップをとってすべり台の方へ投げやがった??
『いやん?何すんの?』
走って追い掛けるあたし。2006-01-12 17:26:00 -
235:
『も〜?やめてや。』パンパンッ―とキャップちゃんをはたいて頭に戻す。
『そんなそれ大事なん?』ふてこく言う光チャン。。何なんでつか?『大事やもん!』そーゆーと光チャンはもっとふてこくなってきたからあたしもイラ?してきた?
『そろそろ行くわ。』一言そうゆってあたしは店にむかうコトにした。〈何なん?アイツ…!〉―???―店の下に着く頃また携帯が鳴った。
光チャンや…??『何。』ふてこく電話に出る。『もぅ店ついたん?』『ついたけど何。』『怒ってるん?』『別に。』『ゴメン。』『ウン。』『なんしメール送るわ!』『はいよ。』〈何やねんな…?〉着替えて店に入った。『おはよ〜?』『おはよ〜?』挨拶してたら光チャンからメールがきた。2006-01-12 17:27:00 -
236:
「さっきごめん。俺お前が神田くんと仲良くしてんの嫌やった。」……即効でメールを返す。―カチカチカチッ― 「てかな、光チャン彼女おるやん?あたしも光とチャンと会ったりしてるけど正味うちら別れてるやん?」《送信》 光チャン、あんた、ワガママゆうたアカンよ――?
《メール受信》即効で開ク。
「うん、それはそーやけど俺前ゆうたやん?お前のコト好きかもって」『ふぅ…??』―カチカチカチッ―
「でもな、実際光チャンが今つきあってんのはさやかチャンやん?そぅゆってくれんのは嬉しいケド、正味別れてからゆぅコトじゃない?」―???―即メール返ってくる。「あの人とは別れる。今すぐは無理やケドそーするつもり。」『…はぁ?』タメ息をつきまくってたら美羽があたしの肩をポンポンってしてきた。2006-01-12 17:28:00 -
237:
『客呼びてこづってまっか?笑』『おー美羽サン?呼びましたん?笑』『熱いの呼びましたがな?笑』『ハハ?あたし客どころちゃぅがな?』美羽と非常階段に移動してペチャクチャトーク。うちらのプライベートな話はいっつもココ?笑
『えぇ?神田くんマヂでぇ???』たまりたまった話を美羽に?コずつ話すこの時間があたしは大好き?
『マヂやねんなぁ?笑?』 『お前やるやんけぇぇ?ぃ??』『お前神田くんかよ!笑』『イヤーハッハッハ?笑 でもマヂスゴイコトなってんなぁ。恋のトライヤングルやんけ??笑』『ロンブーかよ?笑』階段で話し込んでたら、あたしの携帯が鳴った。2006-01-12 17:29:00 -
238:
《着信?神田くん?》
『バリなんかムカツク??笑』『ハイ?ごめん?〜もし』美羽から少し離れて電話に出る。『おぅ?仕事中?』『うん。』『ふーん?どーやねん仕事ゎ』『ウン?普通、てかァカンな。うん。笑』『お前客ぐらい呼べや!色ったれ!』『嫌じゃ!笑色無理やねん!』『じゃー俺にゆってきたアレはなんやってん!』『何がや!笑』そんないつものボケとツッコミやけど、なんかいつもと違う感じ――。??美羽たんが睨んでるYOO―!!
2006-01-12 17:30:00 -
239:
『ははッ?嘘?。まぁなんし、頑張れよッ!』『おー!ありやッッ?す??笑』
そんな感じで電話を切った。美羽がニヤニヤしてはりマス。『あんたら常夫婦漫才やな。笑』『上等やわ。笑』
あたしも顔がニヤけてきマス。2006-01-12 17:31:00 -
241:
名無しさん
コピペ嬉しい!長いのにありがとう!
2006-01-12 18:46:00 -
242:
だってな、神田くんって会ったらそっからだいぶたたないといっつも連絡ナイねんやん。多分な、今のは『仕事頑張れ』を言いたかったがタメの電話やと思うねんやん?〈可愛いー??〉
あたしはやる気がドンドン湧いてきて客電炸裂??よし?ラブメールつくろか??
カチカチカチッ―とハイスピードでメールを作ってるあたしを見て美羽が叫び出した。『いーな?羽梨バリ幸せそぉ???美羽も幸せなりた?ぃ?笑』『叫びな?笑 アンタあたしがどんなけ光チャンのコトで泣いたか知ってるやろ?あれ乗り越えてやっと今やで。』『そうやなぁ…』その後心配そうに美羽は続けた。
『でも羽梨、光クンはもぅほんまにいいん―…?』
――ドキっとした。あんまり触れられたくナイとこやった。2006-01-12 19:41:00 -
243:
だって自分でもわからへんトコやったから―…。
『うーん…それなぁ…』言い掛けた時、ボーイが階段を降りてきた。『美羽!客きてる!すぐついてぇ!』『マッヂでぇ?いくわ?』また後で話そってコトで美羽は階段を上がって行った。
〈光チャン…なぁ。。〉あたしは?人光チャンのメールを何回も読み返してた。保護ったりした昔のメールから、さっきまでしてたメールまで――。
なぁ神田くぅん?女から金引っ張る時、あんたに"情"なかったやろ?あたしを振った時もなかったやろ?
"情"――。あんたはある意味すごい奴やで。人間弱い生物やよ?あたし、自分の性格でめっさ嫌いであんたと正反対なトコある。。2006-01-12 19:42:00 -
244:
――《優柔不断》――
人間誰でも悪いトコあるやん?でもそれって良イトコでもあるやんか。これやから人ってムズカシイ――。
その夜、あたしも客がきてだいぶ飲んだ。忙しい夜やった。帰る頃にはくったくた…?送りの車で家につく――『おつかりィイ??』車を降りた瞬間、目を疑う―――。2006-01-12 19:43:00 -
245:
『光チャン??』
『おぅ?』いま朝の?時。作業着姿…まだ明け方は冷える。『なぁしてん?』あたしはビックリしながら駆け寄った。『お前がメールブチるからきたったんじゃ!??電源きれてるし』
『マヂ?ごめんってぇ?接客中やから返せんかってんてぇ〜』…ビックリ。ホンマに?ビックリや。計画的なA型光チャン、待たされるン大嫌いな自己中光チャンが―…いつになるかワカランあたしの帰りを待ってるなんて。。ありえん??
『マヂビックリ!いつからおったん?』『?時位。』『何時なるかワカランのに?』『金曜やからこんくらいかなと思って!』……2006-01-12 19:44:00 -
246:
―つきあってる頃。あたしがキャバ嬢成り立てホヤホヤの時。『金曜ゎ遅くまで営業ネン?華金ゆーねんてぇ?』お水の語り入ってあたしが興奮してた話を、『それが?』かぁんなり興味なさげに聞いてた、夜なんか全く知識のナイ光チャン。。
〈あたしの話したコト覚えてたんやな――…。〉
『ほんでどーしたんさ?』『うーん…』駅の近くのコンビニまでテクテク歩いた。
〈懐かしいなァ。。〉よくココバイクで通ったよな。激寒いのにこのコンビニの前で?人で語り明かしたよな。あんまり喋らんかったあんたと。美羽とタダシがつきあってた頃は?人やったよな。あん時のオデンうまかったよなァァ…。
蘇る、いろ〜〜んな思い出たち。2006-01-12 19:45:00 -
247:
"想い出"とは不思議なモノで、狭い場所におるからこそ溢れそうな程そこにあるよな。だから例えば、ウチらにしてみたらこのコンビニ。
でも決して「綺麗なまま」じゃなくて「綺麗になってる」よ?喧嘩もうざい位にしたさ?大したデートもしてナイさ…でもでも、ココに確かにあるんよナ、"ただ?人でおりたかった"時の想い出が。
2006-01-12 19:47:00 -
248:
あ〜胸がかゆい?
コンビニに入った。もぅオデンは売ってナイな…。光チャン。『なついな、ここ。』『ウン…』明け方のコンビニの前で、昔話をいっぱいした。
『お前このコンビニで鼻血出したよな!笑』『アレな??笑 なーつーいー??笑 楽しかったなァ?あの時かなり!』そうあたしが言うと光チャンは声のトーンを下げて話し出した。
『ぶっちゃけ俺な、さやかチャンのコト好きやと思うヶドなぁんか違うネンなぁ。思ってたんと。今になって思うネン。お前とはしょーもナイコトばっかしてたヶド楽しかったなぁって。寒いのにずっと外おったりして。笑』 『楽しかったなぁ…』
―ナンテ返せってゆうん?『だからいずれお前と戻りたいなぁ…』『う〜ん…』―だからな、ナンテ返せと?『お前は俺のコト好き?』――あたしに何を言えと……?2006-01-12 19:48:00 -
249:
あたしは息を飲んでゆった――。『好きやけど、あの頃までじゃナイなぁ。てか、もぅあの頃ぐらい好きになるコトはナイんちゃう?』
『何やねんそれ!笑』
『だってそーやろ!笑 別れてんねんで?嫌いまでゆわれていくらあたしでもなぁ。』『あーゆわなお前ずっとゆってきとったやん!』『…それぐらい拒否られたってコトや!わからへんやろーけどあたしめちゃくちゃ辛かってンから!』
―…ッ。。ヤバイ。あのフラれた瞬間がフラッシュバックして泣きそーになった。2006-01-12 19:49:00 -
250:
『なんし、あの頃のキモチに戻るコトは絶対にナイし、そんな"いずれ"とか"いつか"とか、いらん。あたし「今を生きる子」やから?笑』
グッと涙を飲み込んで言った。〈ヨシ??〉泣きたくナイ、あんたのコトではもぅ、涙は流れ切ったんデス、あたし―。『俺のゆぅてるコト信じられへんの?ホンマに好きじゃなかったってコトちゃん?』あたしは立ち上がって尻をはたきながら笑顔でゆってやった。
『信じひんなぁ!?好きやったけどな!むーっちゃくちゃ!』
あたし、カッコイー????笑 ―人のキモチってスゴイねんで、光チャン―。
あたしは背を向けのびをして歩いた。『かえろかッ』つきあってる時、絶対自分カラ口にせんかった言葉を発して――。2006-01-12 19:50:00