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本命
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1:
羽梨
羽梨、現在?歳。
恋ゎいっぱぃしたけど、めちゃめちゃ手に入れたかったんゎ?人だけ。
手に入らんかったんゎあんただけ?
2006-01-12 12:50:00 -
351:
『あ…?龍らや!』舞チャンが指差す方に目をやると、神田くんが見えた。
〈あッ…!!〉
神田くんの横に龍くんと、うちのおにいとその友達。その向かいに黒人!?に、チンピラっポイ人らにヤンチャそーな兄サンら。なんしいっぱい。
『大丈夫なん…?』あたしと舞チャンは窓からずーッと静かに覗いてた。2006-01-13 05:51:00 -
352:
何やらおにぃらとチンピラサンらが話してるみたい…。
今思えば、我が兄貴ながらおにいもこんな人らと絡んでるん全くしらんかった自分がキショい。。?
『キャッ…!』
舞チャンが叫んだ。今、龍くんがチンピラに胸ぐら掴まれてる…。『大丈夫やで!舞チャン!』俯く舞チャンの手をギュっと握った――。。2006-01-13 05:52:00 -
353:
次に、チンピラに札束を渡して何やらゆうてる神田くん…。
〈大丈夫…!〉あたしは震える胸を押さえて心の中でそう唱えた。何回も――…。。次の瞬間―――…。
神田くんがチンピラにパンチされて吹っ飛んだ――…。〈嫌…ッ!〉反射的にあたしも目を伏せてしまう、、2006-01-13 05:53:00 -
354:
『今、咲希がッ…』舞チャンが泣きだしてしまった。 『大丈夫やって!神田くん不死身やから!笑』
―いつか龍くんがあたしに言ってくれた台詞を舞チャンに言った。イヤ、自分に言い聞かせた……。
〈見たくナイ―…〉 でももぅ一度顔を上げた。2006-01-13 05:53:00 -
355:
また目を伏せてしまった…神田くんの周りに寄ってたかるチンピラと黒人――。
なんかの映画見てるみたいや…。ココからよく見えへんけど、多分蹴られてるんをおにいがとめてる……。〈なんなん…ッ!〉『アイツッ!』――目ん玉が飛び出そうになった。黒人が持ってる鉄パイ!!?
頭ん中で"あの時"の香代チャンが浮かんぶ。。それと同時に、"あの時"の美羽の頭の傷――…。2006-01-13 05:54:00 -
356:
〈恐い――…!〉血の色をリアルに思い出して鳥肌が立った―。。
『羽梨チャン、イヤや…。』顔に手あてて泣いてる舞チャン〈あたしだってイヤやし!〉―でも…。
「ウチの舞チャン頼んだで!」 …龍くん!頼まれても困るし?!あたし一応年下やねんし?!?
舞チャンの隣に移動して、舞チャンの背中を叩いた。 『大丈夫??!!』2006-01-13 05:55:00 -
357:
神田くん、あんたが今こうゆってくれたらもっと"大丈夫"になんねんけどな…!
『ん??あの子どっかで…』チンピラの横で楽しそうに?人ケラケラ笑ってるミニスカのギャル…『あぁッ?』―思い出した。アレ「化粧詐欺師」??の…名前なんてゆったかな?なんし、神田くんの元カノであたしガッついてきたヤツ!!!!!! 何でおんねん…!?!2006-01-13 05:56:00 -
358:
削除削除されますた
あぼ~ん -
359:
?回そう思い込むと、恐さよりもイライラしてくる…?
その時、黒人が停めてあるバイクに鉄パイを振り下ろした!
『うわッ!?』バリ悲惨…あのバイクの持ち主!〈あたしやったら泣く!原チャでも泣く!?笑〉―?人そんなコトを考えてると、いつのまにか化粧詐欺子が黒人から鉄パイわ受け取ってた。 〈…え??〉2006-01-13 05:58:00 -
360:
化粧詐欺子は偉そうに腕を組んで、倒れたバイクに足を乗せて、神田くんらに何やらゆってるみたいやった。
『あやまってぇ?キャハハハッ!?』――この車にまでその声は響いた。
舞チャンも見てる…。――その時、端にとまってた神田くんの車に思いっきり化粧詐欺子が鉄パイで殴った。…―パリーン―ッ!…………窓ガラスが割れた。。2006-01-13 05:59:00 -
361:
〈はぁ?〉素で思った。 アカン……イライラ、イライラ込み上げてくる!『…何なん、あの女。。』
神田くんの大事にしてる車やねんけど?あんたも助手席乗ってた時あったんじゃナイん――?
『アカン…イラっとする。』 ―おにいが化粧詐欺子になんかゆうてるけど、聞こえへん……―。2006-01-13 06:00:00 -
362:
『なんやね!!お前はぁ!』
また詐欺子の声が響いた。その瞬間の光景を、あたしは瞬きひとつせず見てた―――。
おにいに掴みかかって、鉄パイで左肩を殴った―…。でも、大丈夫。多分―…あの女そんなに力強そうじゃナイし、うちのおにいは中山きんにくん並の筋肉やし。………………………………………………デモ。。。2006-01-13 06:01:00 -
363:
チンピラ達はケラケラ笑ってその光景を見てる。
黒人はつっ立ってる。
ほんで多分、うちのおにぃ切れてる…。 『ヤバくナイ?あの人ッ…』泣きながら舞チャンが嘆く。。『ヤバい。死ぬ程ムカつく』『羽梨チャン…。』
〈我慢。我慢…〉あたしが出た所であの女の火に油注ぐだけ――おにいや神田くんらに迷惑かけるだけ――…みんな耐えてる訳やし。。ヤーさん絡んでる訳やし…車から絶対出んなゆわれたし――…ウン、ウン。。。2006-01-13 06:02:00 -
364:
でもフと思ったんよ。
〈コレいつまで続くん…?〉
どうすれば解決すんの―?詐欺子の気が済むまで―?チンピラ達の気が済むまで―?その辺の車やバイク全部ぶち壊すまで――――――?神田くんらがボロボロなるまで――?
金で解決しいひんの――?するなら位出せばいーの?………………………………………………………………ウン?――ウン…………?2006-01-13 06:03:00 -
365:
ない頭ヒネくり回して考えるけど答えが出ぇへん…混乱する。。
―ガシャーンッッ!―
その間にもガラスが割れる音が耳に入ってくる。。 『…。。』―お前ゴジラか?――――――――――…舞チャンはさっきよりも悲壮な顔して見てる。
『龍の車いきそう…ッ』 ―ガシャンッッ!!―……いきよった。。2006-01-13 06:03:00 -
366:
あんな?確かに!その車は確かに確かに龍くんが好きでもナイやろぅ女に貢がせた車やけどな…?
ケドな?何でその車を傷つけてんのが貢いだ女でもなく、お前なん――?ん??
『あれは誰のなぁ?ん?』詐欺子の声がまた響いた。『羽梨チャンッ!くるでッッ…!』『えッ??』――コトもあろうに詐欺子がゴジラの様にこっちに向かってる。 〈嘘やろ――?ちょっとまって?〉2006-01-13 06:04:00 -
367:
この車はな?うちの兄貴がナイ金はたいてイッショ懸命働いてやなァ??ネン前のローンが今でも残って毎月せっせ?と働いて払ってる訳よ!そんな車をやなぁ?!
とかゆってる場合じゃナイ?詐欺子がもぅすぐそこまで来てる??〈アカン…!!!!!!〉―ガシャーンッ!!!!!―………遅かった。2006-01-13 06:05:00 -
368:
詐欺子は多分、あたしらが車の中におるんをわかってて後部座席の窓を割ったと思う。
あたしは割られた方の窓側に座ってて、とっさに背中を向けて舞チャンを覆う体勢になってた――。
『…ッッ――。。』耳元でガラスが割れる音であたしは心臓が飛び出そうやった。―ドクンッ、ドクン…―
―自分の心臓の音だけが聞こえた。2006-01-13 06:06:00 -
369:
『やぁぁ〜〜???』
先に叫んだんは舞チャンやった――。
『羽梨チャン!羽梨チャン?血ィ出てる!イヤや!大丈夫???ック…』〈血…?〉痛くナイけど――?
『え…てか大丈夫。笑』―…こうゆう状況で笑けてくるんはきっとビビってるからやろうなぁ…。足がガクガク震えてる――。。 『羽梨!!!』おにいの声で割れた窓の方に振り向いた。2006-01-13 06:07:00 -
370:
『あぁ!あんた勇気くんの妹やんなァァ〜?あたしのコト覚えてる?』『…。』
〈アカン…まってぇ…〉めっちゃ悔しいけど、声が出ぇへん。怖い――…。。
そこに、おにいが走ってきて詐欺子の腕を掴んだ。 『なぁコイツ関係ナイやろ!たま?連れてきてもーただけやねん!コイツには手ェ出さんといたってくれ!頼むわ!』…そぅ言ったおにいの手を詐欺子は思いっきり振り払ってまた鉄パイを左肩にぶつけた………。2006-01-13 06:08:00 -
371:
『うっさいネン?黙っとけや?何の兄弟愛なん?笑 笑けるわ?そーやってアンタが妹甘やかすから、この子こんな生意気なるんちゃん?こーゆー調子乗ってるヤツホンマムカつくんじゃ?』―――ガンッ――…車のケツがへこんだ。ごめん…おにい。ゴメン…!明らか切れたいやろうに必死に堪えてるおにいの顔見てたら、あたし…。。『お前降りろや!』
詐欺子が腕を引っ張ってきて車から降ろされた。2006-01-13 06:09:00 -
372:
『あんたこないだの事覚えてる?覚えてたら今ココで土下座してくれへん?』
『…。』『別に無理にとはゆわんけど。』
〈土下座…?は…?〉足、まだ震えてるし、皆こっち見てるし…。。横目でチラっとおにいを見たら、片目を軽く動かしてあたしに訴えてる。
――「ゆー事きいとけ」って―――…………。。 『なぁすんのしーひんのどっちなん??』詐欺子が怒鳴る。。2006-01-13 06:10:00 -
373:
―ドクンッドクン…―。。
まだ心臓ドクドクゆってる。周りを見た。―泣き崩れてる舞チャン―…倒れ込んでる龍くん…、無差別に傷つけられてる車やバイクに、その周りに無造作に散らばってるガラスの破片――……ドクンッ、ドクン――。。
みんな、あたしを見てる…『ベッピンさんが土下座かぁ!みたいなぁ〜』と、チンピラ……。。「土下座」。。半泣きになる‐‐。。2006-01-13 06:11:00 -
374:
無意識にあたしは詐欺子の前にしゃがみ込んでた。。『はよして?ちゃんとオデコつけてね?キャハハッ!!??』……手を地面につけた。。コンクリが痛い。。
〈デコ…つけたらえーねやろ?みんな…我慢してんネンから――。。車とかまで傷つけられてんねんから……〉
ヤバい。泣きそ………。2006-01-13 06:12:00 -
375:
『早くしろや?』
詐欺子が怒鳴った瞬間、下を向いて思いっ切り目を瞑った――。多分涙?滴ぐらい出てたと思う。
『羽梨のけ!!!』
『えッ??』おにいの声で思いっ切り顔をあげた。 『………………ッ。』 〈嘘やろぉ〜〜…〉2006-01-13 06:13:00 -
377:
あたしと詐欺子の間に立ってる神田くんは、詐欺子の鉄パイを力一杯掴んでて、欠陥浮き出てた…。
神田くんの後ろでへたり込むあたし――…。。一瞬何が起きてたんかワカランかった。
『やめたって!』
神田くんの声でわかった、詐欺子、あたしの頭、殴ろうとしてた――…?2006-01-13 06:15:00 -
378:
おにぃがあたしに駆け寄ってくる。『お前大丈夫か?』『えッぅん…。』
…詐欺子のあたしを睨む目がゾクっとしてあたしの足の動きを止める…。
『サエコお願い。やめたって?』〈"サエコや??"〉名前がやっとわかって変にスッキリ…。。? 『咲希は関係ナイやん?どけや?』―鉄パイを離そうとしいひん神田くん―…。2006-01-13 06:16:00 -
379:
『離せゆーてるやろ??』『土下座して欲しいんやったら俺がするから!お前がムカついてんの俺ちゃうん?俺がやるやんけ!』
―ドキンッ―……。。やっぱあんたはあたしのヒーローやで…―?
『あーそぅ?ハハ?えーよ!ほなはよしてや?ちゃんとゴメンナサイゆうてな!?』 座り込む神田くん――。 ドクンッドクン――…。 『…』〈アンタが土下座とか…ナイやろ……―?〉 ヒーローやけどな――…?2006-01-13 06:17:00 -
380:
あたしの目の前に、神田くんの体。。いつもあったかくて、あたしをギュってしてくれた体――。。
「今、ちっちゃく見えるよ――…?」
神田くんの頭が前に少しずつ下がっていく。手をついて、ひざまづいて――。。『謝って?』 追い打ちを掛ける様なサエコの言葉―――…2006-01-13 06:18:00 -
383:
―グイッ―!!
神田くんの左腕を力一杯思いっ切り両手使って引っ張った。『…何!?』
…目ぇ丸くしてビックリしてる神田くんに、あたしは確かこうゆった――。。
『立って?てか、何してるん?あたし神田くんちっさいのイヤややねんけど?』
あたしのこの言葉で一瞬シーンとなる――。。2006-01-13 06:21:00 -
384:
静まり返った中で、一番最初に口を開いたんはやっぱり神田くん――。
『はぁ?笑 何ゆってんのお前??』――え…?
『え…てかだから!なぁしてん?笑 おかしーやろ、立って?』
『お前がおかしーわ?笑』〈……………ハイ?〉 『…イヤ??!笑 あんた男やろ?土下座とか恥やで?やめてやっ。めっちゃイヤやあたし!!笑』 『俺だってイヤじゃ??笑』 〈いつもの、神田くん…や、な。。〉2006-01-13 06:22:00 -
385:
『お前のタメやんけ?』
『だから嫌ゆーてるやん!嬉しナイて!??笑』 笑けてしまう!!
そこにサエコが唖然とした顔で口を開く。
『何なん?あんた???』右手には、鉄パイ―。。 〈ヤバ…??〉パっと横を見れば、ウザそうな、でも半笑いのお兄さま……。2006-01-13 06:23:00 -
386:
『サエコ!』神田くんがサエコの肩を掴む。
『離して!あたしコイツホンマにむかつくネン??』―――サエコはかなり頭に血がのぼってるみたいで、あたしを睨む目がめちゃくちゃ恐い。。でも、なんでかなぜか、あたしはさっきより恐さはだいぶ減ってて、足の震えがとまってた――。2006-01-13 06:24:00 -
387:
神田くんが必死でサエコをなだめてる時、ふと車に目をやったら、声を出して泣いてる舞チャンに気付いた。『ック…ぅッ…ふッ―…!』―倒れ込んでる龍くんの方を?回見て、あたしはサエコを無視して舞チャンの方へ駆け寄った。
『…舞チャン!舞チャン大丈夫デスか?』『ゥン…ッ…舞は…でも龍…ッ、咲希もッ……。』『大丈夫やから泣きやんで下さい!ネッ??』―龍くんの笑顔が浮かんだ。言葉が浮かんだ――。2006-01-13 06:24:00 -
388:
その時――、サエコがあたしの服を後ろから掴んだ!『ゎッ??』『お前が土下座しろ??』
…目の前の鉄パイが怖い―…!〈美羽、アンタもこんな怖い思いしたんか―…ッ〉その時美羽の顔が浮かんだ、、サエコが"あの時"の香代チャンに見えた。
『サエコ!』――神田くんとおにいがサエコに近寄ろうとした時、鉄パイを持ってる方の腕を振り回した。『わッ??』『お前らは引っ込んどけや!!』……際どい、あたしとサエコ、おにいと神田くんの距離――。。2006-01-13 06:25:00 -
389:
『なぁ!!』―胸グラを掴まれた――。
"悔しい…"――怖くてもそんな感情がだんだん大きく揺さ振ってくる…。
『あやまれや?なぁ?』 『……。』…周りの人らはシーンとなって、あたしらを見てた。けどもぅなんか、言ってやろぅと思った。
「しばきたいんやったらしばけや!!」―――って、もぅ喉まで出てた、その瞬間――。。2006-01-13 06:26:00 -
390:
『やめて下さい??』
舞チャンが車カラ降りてきた。『何自分?このコの連れ?』『やめて下さい…お願いしマス…。』
〈舞チャン……いいって!〉 サエコが舞チャンを睨む。。
『舞チャンのいとけ???』 その時、離れた場所で倒れ込んでる龍くんが今までナイくらい大きい声で怒鳴った。2006-01-13 06:28:00 -
391:
『…ふぅん。アンタは龍の彼女なん?』サエコはあたしを掴んでる手を離した。…コクッと頷く舞チャン―。。涙がボロボロ流れてる……。 『あたしの連れ、アンタの彼氏と付き合っててんケドな、エライえぐい事されてんねんよな〜!』
『え…。。』キョドる舞チャン。。2006-01-13 06:29:00 -
392:
『あんたもどーせ貢がされてヤラれてポイやで?笑』 『…。』黙り込む舞チャン。。〈ミスった―…!〉
そぅ思った通り、サエコは舞チャンにこう言い放った。『舞チャン?龍とこのコの代わりにあたしに謝って?できるやろ?笑』――クスクス笑うサエコ―…。
『…』『何黙ってんネン?そぅなんもゆわんかったら可愛いとでも思ってんの?』サエコが怒鳴ったその時、舞チャンが倒れ込んだ――。 〈…ッ!〉……腰に鉄パイを振られた……………。2006-01-13 06:29:00 -
393:
おにいも、神田くんも、その時一番近くにおったあたしら。。……誰も止める暇もなかった――。
一瞬固まってスグ舞チャンを抱えた。『舞チャン!!』『ッ…――…』―腰を押さえたまんま歯をくいしばってる舞チャン……………。
『サエ〜!べっぴんサンにそんなんヒドイんちゃうけぇ〜!』ケラケラ笑う、チンピラ………………………………〈龍くんゴメン……!!!〉情けなくなった。。2006-01-13 06:30:00 -
394:
『てか、そこまで倒れる程じゃナイやろォォ???笑』……腹を抱えてキャッキャ笑う、サエコ――。
〈何がおかしいねん…?〉みんな"―もうどうしようもない―"って顔で、サエコを、うちらを見てた。
神田くんと、おにいの顔は、ひきつってた。サエコ以外誰も口を開くコトはなく、、サエコの笑い声だけが響いた――…。2006-01-13 06:31:00 -
395:
その時、何故かあたしは美羽の顔が浮かんだ――。 なんかワカランけど。。美羽と笑ってる光景が浮かんだ。〈美羽…………。。〉 その時――…
『いい加減はょ立てやぁ??』―サエコがまた、鉄パイで座りこんでる舞チャンをなぐろうとした――――――――……、、2006-01-13 06:32:00 -
396:
『いー加減にしろや!!!!!!!!!』 ―――――ついに、喉まででかかってた言葉が出た。
あたしの口から――。たった一言。。
『あぁ????』サエコがあたしをギっと睨んだ!それと同時に、その場におる人全員の視線があたしに集中する―――――。 ―ドクンッ、ドクン…―!2006-01-13 06:33:00 -
397:
『アンタ何様?状況わかってる?』サエコは今にも飛び付いてきそぅな顔であたしを睨みつける。。
―ドクン、ドクン―。。
『…わかってるけど、アンタこそ一体何様なん?』 『はぁ?笑』―〈あ…。〉おにいがまた目であたしに訴えてる?、"何ゆーてん?"って――。周りが、ザワめき出す。あたしはそれを無視して続けた――。 『てゆぅかな。』
『アンタは何がしたいん?どうしたいん?』
『どうとかナイからぁ?あたしは山口サンにやれゆわれたからやってるだけ。あの人な!』――指差した方には、おそらくこの中の頭であるチンピラ「山口サン」が、タバコを吸いながらあたしを見てニヤっと笑った。 〈あの人か…〉なんとなく、おとんの面影がある。意味ワカラン灰色のズボンに黒のセーターに帽子… 〈漫画かよ…?〉―あたしは変に冷静やった。2006-01-13 06:34:00 -
398:
〈…もーいーや。。〉 ――あたしの中で踏ん切りがついた。
『…あの人にゆわれたからこんなんしてんの?アホやろ?』――サエコの目付きが変わる――。
『は?何…?アンタお子チャマやな!笑 あーゆー人らには逆らったらァカンねんで?だから勇気クンも誰もあたしに何もできひんねんやん、何されてもボーっと見てなぁ!笑 逆わらへんで?強いモンには!そんなんもわからんの!?』
〈"強いモノ"…ね……。。〉『そーやな』2006-01-13 06:35:00 -
399:
そんなん痛い位わかってる――。。いつだってそうやったサ?神田くんだっていつもゆってた。でもな?
『でもあんたは何なん?人の後ろ盾無かったら何もできひんの?』『は?』 『イヤはとかじゃなくて。でけへんの?ただのしゃしゃりやん!』―ドンッ――――その言った瞬間鈍い音が鳴った――。『羽梨ッ。』おにいが差し出した手をはらって続けた。肩が痛い…。。2006-01-13 06:36:00 -
400:
『あんたアホやなホンマに!めっっっちゃキショイで??それに気付いて?ヤーさんバックに鉄パイ振り回してな?』『羽ー梨ッ…!?』
背中を叩いてくるおにいは素無視!
サエコ『何とでも言いや?何言ってもあたしの勝ちやけどな。笑 その証拠にほら、皆黙って見てるやんか。』簡単に"勝ち"なんてゆって欲しくナイわな――。。『…あんたじゃ話ならんわ。』2006-01-13 06:37:00