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本命

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  • 1:

    羽梨

    羽梨、現在?歳。
    恋ゎいっぱぃしたけど、めちゃめちゃ手に入れたかったんゎ?人だけ。
    手に入らんかったんゎあんただけ?

    2006-01-12 12:50:00
  • 387:

    神田くんが必死でサエコをなだめてる時、ふと車に目をやったら、声を出して泣いてる舞チャンに気付いた。『ック…ぅッ…ふッ―…!』―倒れ込んでる龍くんの方を?回見て、あたしはサエコを無視して舞チャンの方へ駆け寄った。
    『…舞チャン!舞チャン大丈夫デスか?』『ゥン…ッ…舞は…でも龍…ッ、咲希もッ……。』『大丈夫やから泣きやんで下さい!ネッ??』―龍くんの笑顔が浮かんだ。言葉が浮かんだ――。

    2006-01-13 06:24:00
  • 388:

    その時――、サエコがあたしの服を後ろから掴んだ!『ゎッ??』『お前が土下座しろ??』
    …目の前の鉄パイが怖い―…!〈美羽、アンタもこんな怖い思いしたんか―…ッ〉その時美羽の顔が浮かんだ、、サエコが"あの時"の香代チャンに見えた。
    『サエコ!』――神田くんとおにいがサエコに近寄ろうとした時、鉄パイを持ってる方の腕を振り回した。『わッ??』『お前らは引っ込んどけや!!』……際どい、あたしとサエコ、おにいと神田くんの距離――。。

    2006-01-13 06:25:00
  • 389:

    『なぁ!!』―胸グラを掴まれた――。
    "悔しい…"――怖くてもそんな感情がだんだん大きく揺さ振ってくる…。
    『あやまれや?なぁ?』 『……。』…周りの人らはシーンとなって、あたしらを見てた。けどもぅなんか、言ってやろぅと思った。
    「しばきたいんやったらしばけや!!」―――って、もぅ喉まで出てた、その瞬間――。。

    2006-01-13 06:26:00
  • 390:

    『やめて下さい??』
    舞チャンが車カラ降りてきた。『何自分?このコの連れ?』『やめて下さい…お願いしマス…。』
    〈舞チャン……いいって!〉 サエコが舞チャンを睨む。。

    『舞チャンのいとけ???』 その時、離れた場所で倒れ込んでる龍くんが今までナイくらい大きい声で怒鳴った。

    2006-01-13 06:28:00
  • 391:

    『…ふぅん。アンタは龍の彼女なん?』サエコはあたしを掴んでる手を離した。…コクッと頷く舞チャン―。。涙がボロボロ流れてる……。 『あたしの連れ、アンタの彼氏と付き合っててんケドな、エライえぐい事されてんねんよな〜!』
    『え…。。』キョドる舞チャン。。

    2006-01-13 06:29:00
  • 392:

    『あんたもどーせ貢がされてヤラれてポイやで?笑』 『…。』黙り込む舞チャン。。〈ミスった―…!〉
    そぅ思った通り、サエコは舞チャンにこう言い放った。『舞チャン?龍とこのコの代わりにあたしに謝って?できるやろ?笑』――クスクス笑うサエコ―…。
    『…』『何黙ってんネン?そぅなんもゆわんかったら可愛いとでも思ってんの?』サエコが怒鳴ったその時、舞チャンが倒れ込んだ――。 〈…ッ!〉……腰に鉄パイを振られた……………。

    2006-01-13 06:29:00
  • 393:

    おにいも、神田くんも、その時一番近くにおったあたしら。。……誰も止める暇もなかった――。
    一瞬固まってスグ舞チャンを抱えた。『舞チャン!!』『ッ…――…』―腰を押さえたまんま歯をくいしばってる舞チャン……………。
    『サエ〜!べっぴんサンにそんなんヒドイんちゃうけぇ〜!』ケラケラ笑う、チンピラ………………………………〈龍くんゴメン……!!!〉情けなくなった。。

    2006-01-13 06:30:00
  • 394:

    『てか、そこまで倒れる程じゃナイやろォォ???笑』……腹を抱えてキャッキャ笑う、サエコ――。
    〈何がおかしいねん…?〉みんな"―もうどうしようもない―"って顔で、サエコを、うちらを見てた。
    神田くんと、おにいの顔は、ひきつってた。サエコ以外誰も口を開くコトはなく、、サエコの笑い声だけが響いた――…。

    2006-01-13 06:31:00
  • 395:

    その時、何故かあたしは美羽の顔が浮かんだ――。 なんかワカランけど。。美羽と笑ってる光景が浮かんだ。〈美羽…………。。〉 その時――…

    『いい加減はょ立てやぁ??』―サエコがまた、鉄パイで座りこんでる舞チャンをなぐろうとした――――――――……、、

    2006-01-13 06:32:00
  • 396:


    『いー加減にしろや!!!!!!!!!』 ―――――ついに、喉まででかかってた言葉が出た。
    あたしの口から――。たった一言。。
    『あぁ????』サエコがあたしをギっと睨んだ!それと同時に、その場におる人全員の視線があたしに集中する―――――。 ―ドクンッ、ドクン…―!

    2006-01-13 06:33:00
  • 397:

    『アンタ何様?状況わかってる?』サエコは今にも飛び付いてきそぅな顔であたしを睨みつける。。
    ―ドクン、ドクン―。。
    『…わかってるけど、アンタこそ一体何様なん?』 『はぁ?笑』―〈あ…。〉おにいがまた目であたしに訴えてる?、"何ゆーてん?"って――。周りが、ザワめき出す。あたしはそれを無視して続けた――。 『てゆぅかな。』
    『アンタは何がしたいん?どうしたいん?』
    『どうとかナイからぁ?あたしは山口サンにやれゆわれたからやってるだけ。あの人な!』――指差した方には、おそらくこの中の頭であるチンピラ「山口サン」が、タバコを吸いながらあたしを見てニヤっと笑った。 〈あの人か…〉なんとなく、おとんの面影がある。意味ワカラン灰色のズボンに黒のセーターに帽子… 〈漫画かよ…?〉―あたしは変に冷静やった。

    2006-01-13 06:34:00
  • 398:

    〈…もーいーや。。〉 ――あたしの中で踏ん切りがついた。
    『…あの人にゆわれたからこんなんしてんの?アホやろ?』――サエコの目付きが変わる――。
    『は?何…?アンタお子チャマやな!笑 あーゆー人らには逆らったらァカンねんで?だから勇気クンも誰もあたしに何もできひんねんやん、何されてもボーっと見てなぁ!笑 逆わらへんで?強いモンには!そんなんもわからんの!?』
    〈"強いモノ"…ね……。。〉『そーやな』

    2006-01-13 06:35:00
  • 399:

    そんなん痛い位わかってる――。。いつだってそうやったサ?神田くんだっていつもゆってた。でもな?

    『でもあんたは何なん?人の後ろ盾無かったら何もできひんの?』『は?』 『イヤはとかじゃなくて。でけへんの?ただのしゃしゃりやん!』―ドンッ――――その言った瞬間鈍い音が鳴った――。『羽梨ッ。』おにいが差し出した手をはらって続けた。肩が痛い…。。

    2006-01-13 06:36:00
  • 400:

    『あんたアホやなホンマに!めっっっちゃキショイで??それに気付いて?ヤーさんバックに鉄パイ振り回してな?』『羽ー梨ッ…!?』
    背中を叩いてくるおにいは素無視!
    サエコ『何とでも言いや?何言ってもあたしの勝ちやけどな。笑 その証拠にほら、皆黙って見てるやんか。』簡単に"勝ち"なんてゆって欲しくナイわな――。。『…あんたじゃ話ならんわ。』

    2006-01-13 06:37:00
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