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本命

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  • 1:

    羽梨

    羽梨、現在?歳。
    恋ゎいっぱぃしたけど、めちゃめちゃ手に入れたかったんゎ?人だけ。
    手に入らんかったんゎあんただけ?

    2006-01-12 12:50:00
  • 501:

    それでもあたしは毎日仕事で飲んで、連れと飲んで…相変わらず光チャンに全部をぶつけてた――。
    光チャン『お前どーしたいねん!?何しに飲んでんの?』
    羽梨『飲んだアカンの?』
    光チャン『そんなんゆーてへんやろ!お前異常やねん!何がしたいねん?イイ加減俺もしんどいわ!!』
    この家にきて初めて光チャンが言った。"しんどい"と…―――。。

    2006-01-13 15:16:00
  • 502:

    "自分が悪い…。"わかってるけど、「お前なんかいらん。」そー言われてる気がした。。ショックやった。

    『…しんどい思いさして悪かったわ。』

    ほんまに"独り"になってしまった様に思えた。

    2006-01-13 15:18:00
  • 503:

    翌朝、仕事から帰って、光チャンを起こした。
    あたし『おはよう?』
    光チャン『…おぉ。今日は素やんけ。笑』
    あたし『見て見てぇ?!』光チャン『おぉ??まじで!笑』
    慣れへん腕で頑張って朝ご飯とやらを作ってみた。魚焼いて、インスタント味噌汁作っただけやけど?

    2006-01-13 15:19:00
  • 504:

    『何でインスタントやねん!笑』『味噌汁作り方しら?ん』『女として終わってんな!お前!笑』
    そう言った光チャンの顔は、すごい嬉しそうで、こっちまで嬉しくなった。。
    『ごちそう様!行ってくるわ!』『いってらっしゃい?』玄関まで見届ける。 『んじゃーな!仕事今日終わるん早いから帰ってきたらお前のタンス見にいこな??』『おぅ!いってら?』
    ―チュッ――。。
    今したキスは、久しぶりで、そして、"最後"のキス――……。。

    2006-01-13 15:20:00
  • 505:

    光チャンを見送った後、部屋に戻って掃除した。洗濯機を回して、洗いモノをすませて、洗濯モノを干す――。
    風呂もトイレもピッカピカ?『よし!』
    そして荷物をまとめて、一服。そして、紙を用意してペンを握る――。
    最後に、光チャンに手紙を書いた――。。

    2006-01-13 15:21:00
  • 506:

    『光チャンへ?笑?

    光チャンお帰り?そしてお疲れ。部屋バリきれなぃ?? やるやろ。笑 てか、今まで色々ありがとうホンマに!そしてゴメン??あたしを家置いてくれて。しかも毎日怒鳴りまくって…笑 キショすぎるなあたし??笑 こんなあたしを好きってゆってくれたコト、やり直そうってゆってくれたコト。めさ嬉しかったょ?こんなキショイあたしにそんなんゆってくれる人光チャンしかおらんわ絶対?笑

    2006-01-13 15:22:00
  • 507:

    『あたしな、今回家出てきて色々不安やった。でも光チャンがおってくれたカラ何とか頑張れてた。でも甘えすぎてたなぁ〜う〜ん…あたし激甘?笑?光チャンに嫌な思いさせたナイし、出ていくコトにした?今までちょっとだけやけど、ケンカしまくりやけど楽しかった?マジありがとう!あたし自分の力で何とか頑張る?何とかなるやろ!笑?携帯も解約して一からスタートしたいから?自分勝手でごめんやで!光チャンも仕事頑張ってィィ女つかまえろ?楽しい思い出いっぱいありがと??ばいちゃ?

    P.S ドレス大事に着てるで?アレきてから指名炸裂や?笑

    羽梨 』

    2006-01-13 15:23:00
  • 508:

    書き終える頃、目はうるうるなってた。。
    『…いこか!』
    荷物を持って、玄関のドアを開ける――…。いつのまにか見慣れた風景…。

    『バイバイ…光チャン。』

    2006-01-13 15:24:00
  • 509:

    〈何回目のバイバイやろう…。。〉

    思い出は、綺麗になりすぎてしまうから。だから、振り返ってしまうから――。

    だからあたしは前に進みたい――。

    2006-01-13 15:25:00
  • 510:

    飛び出したモノの行く当てがナイのはいつものパターン?荷物と行ってもカバン?つ――。
    "どこへでも行けるハズ。"

    恋が、家がなくなっても、あたしがココに確かに居てる。体ひとつ、ココにあるから――…。

    2006-01-13 15:26:00
  • 511:

    でも?人でいると、光チャンとの"綺麗な思い出たち"が浮かんできてしまう――。

    とりあえず美羽を呼んで、事情を話して、満喫に向かう。漫画の世界へレッツラゴー???
    人間、逃げるコトも必要。。

    2006-01-13 15:27:00
  • 512:

    夜になり、ファミレスでごはんを済ませて?人で店に迎うタクの中?。。
    ―????????―――

    美羽『なぁ…出たりやぁ』羽梨『アカンねんって!』
    ずっと鳴ってる携帯……。光チャンからの鬼電、鬼メール――…。。

    2006-01-13 15:28:00
  • 513:

    『宮崎羽梨ドコだよ??早く出せよ?いるんだろ?』『お客様!こちらにそのような女の子はいてませんのでお引き取り下さい!』
    ボーイ?人が必死で追い返そうとしている客――…

    〈ゴンや…!〉
    あたしは一瞬固まった――。もぅ絶対会うこともナイやろうと思ってたゴン。忘れかけてた嫌な記憶が蘇る…

    2006-01-13 15:30:00
  • 514:

    『羽梨ってさきチャンの本名?』『ウン…』『何で知ってんの??』騒ぎ出す女の子達――。誰かが言った。
    『てか、ゴンの手足何あれ?』
    ――見てみると、サンダルで裸足に包帯を巻いてる。腕にも包帯――。。顔も微妙に傷跡がある…?
    皆がゴンを見て騒いでたら、ゴンがあたしを見て走ってきた――。〈何ッッ―?〉

    2006-01-13 15:30:00
  • 515:

    店長『近藤サンそんなんゆわれても困りますわ!ポリ呼びますよ?』
    ゴン『俺はやられらやり返す主義やからね!この子の身元調べさせてもらったよ!未成年働かしてあんたらこそ警察呼ぶぞ!!』
    店長の手が一瞬とまる―。

    『何ゆうてはるんですか?この子宮崎ゆう子ちゃいますよ?営業妨害なりますよ。』冷静に返す店長―。。『何シラ切るつもりか?』店長がボーイに手で合図する。

    2006-01-13 15:32:00
  • 516:

    『おひきとり下さい。』ボーイ?人がゴンを両端から掴む。
    『やめろ!離せよ!なんなんだよこの店は?覚えてろよ??お前らぁ!』

    ゴンは強制送還された―。美羽『なぁ羽梨!羽梨の男にしばかれたってもしかして…ッ』
    美羽が言う前にあたしは泣いてた――。。

    2006-01-13 15:33:00
  • 517:

    『絶対神田くんやぁ…。』

    会社に脅しかけるとか、そんなんゆうん、神田くんしかおらんやんか……―。。あんたにしかあたし言ってないよ――?

    あたしの中で、無理矢理しまい込んでた想いが一気に全部溢れだした――…

    2006-01-13 15:34:00
  • 518:

    『ゥッ……ぅぅ〜ッッ…!』

    女の子や客やボーイ、みんなが見てる前であたしは泣き崩れてしまった――。

    店長『さき、今日はもうあがり?な?美羽もイッショに上がったって?』

    2006-01-13 15:35:00
  • 519:

    美羽『羽梨、いこ?』
    あたしは美羽に連れられるがままに更衣室に向かった。
    涙がとまらへん――…。
    美羽『羽梨…。どっかで?人で話そや!な?化粧とれんぞ!笑 』
    あたし『…ゥんッ…ゥッ…ッ』美羽があたしの背中を優しくさする。

    2006-01-13 15:36:00
  • 520:

    美羽『大丈夫か?』
    とりあえず、送りを断ってタクに乗り込んだ?。

    美羽『ドコで喋ろォ??』あたし『…あの公園行きたいッ…あたしんちのッ近くの…。。』
    美羽『よし!ほなそれで!笑』

    2006-01-13 15:37:00
  • 521:

    ?人であたしんちの近くの公園に向かった。
    美羽『あ!おっチャンココで?』タクを降りた――。
    〈――――……………。〉真っ暗で、誰もおらん。ちょっとだけ久しぶりの公園――…。。?月の風は、なかなか心地良くて、もぅ夏が目の前まできてる。
    楽しい季節が――…。

    2006-01-13 15:38:00
  • 522:

    美羽『…大丈夫?』
    羽梨『大丈夫…。』
    美羽『ジュース買ってくるッ。レモンティでいー?』
    羽梨『ミルクティ…笑』
    美羽が自販に歩いていった――。あたしはひとり、空を、見た。星が出てる。 …神田くん、今ドコにおる――?

    2006-01-13 15:39:00
  • 523:

    …ゴンしばくなら、しばくってゆえよ…。。てゆうか、いつしばいたん?てか、何で?サエコとホンマに飛んだんかな…?サエコに惚れたん?…そーいやアン時、サエコの代わりにあたしに謝ったよな…。。
    てかてか、何であたしに連絡ナイ訳?「約束」は?あんたがあたしにしてくれた「告白」は――?
    あぁ…―。もぅ全部、「無効」なんかな――…。。

    2006-01-13 15:40:00
  • 524:

    考やんとこうと押し込んでた疑問や想いが、今日ゴンを見たコトで一気に膨れ上がって胸が頭がパンクしそう――…。。
    〈アカン、考えたら―…〉
    『なぁー羽梨!美羽細かいのんナイわ!』
    ちょっと離れた自販から、美羽が叫んでる。
    『待ってぇやぁー!』カバンから財布を出して小銭入れをパカっと開いた。

    2006-01-13 15:41:00
  • 525:

    〈…――――ッ……。〉
    その時やった。あたしが必死で押し殺してた気持ちが、胸から上に、喉にのぼってくる……。
    美羽『羽梨??』
    目頭が、心臓が熱い。。
    ベンチに手を置いて、また泣き崩れてしまう――。

    2006-01-13 15:42:00
  • 526:

    『ゥッ…ゥゥッ〜ッ…!』
    『羽梨?』美羽が駆け寄ってくる。あたしの手には、いつか神田くんからもらった、意味のワカラン500円玉のストラップ。おもちゃみたいなストラップ。。
    美羽『どしたん??』

    それを見て、想いだしてしまった――。あんたのコト。色んなコト――…。。

    2006-01-13 15:43:00
  • 527:

    『ゥ…ゎぁあ〜ッ!!』

    "名前なんてゆーん?"
    "神田ちゃうわ!"
    出会った頃―――……。。"お前が困った時は俺が絶対守ったるから!"――――

    2006-01-13 15:44:00
  • 528:

    「俺レンタルしいひん?」「甘えんな!」「アホ!」――――色んなコト、全部全部浮かんでくる――…。。あんたの言葉も、表情も…「俺だってお前守れるやんけ。」
    つきあって、別れて。
    でも笑かしてくれて、アホして、泣いて、怒ってくれて、喧嘩もした。それでもいつも守ってくれた。
    あんたがあたしをかばって切った左手も、前に立ってくれた背中も、抱き締めてくれた胸も、、あたしは全然忘れてない。。

    2006-01-13 15:45:00
  • 529:

    「俺が大丈夫ってゆったら大丈夫やの!」
    "大丈夫――。"
    あんたの口から出る言葉はいつでもあたしの胸に響いて、宝物になって、それを想いだしてあたしは頑張れた。
    「うりうりぃ!」
    あんたがあたしを呼ぶ瞬間がたまらなく好きやった…

    2006-01-13 15:45:00
  • 530:

    神田くんが大好きやった…

    『美羽ッ…あたしなッ…神田くんがっ、大好きやねんかァッ…ゥッ…。』『ウン、ウン…』横に座って、背中をさする美羽。
    『…ホンマにッ、好きやねんかぁ…ッ!』
    『ウン…そうやろうなぁ。』

    2006-01-13 15:46:00
  • 531:

    『…ゥッん。だからあたしッ…会いたいねんかァッ…ッ、けどなッ…フッ…他の女のコと…ッ、飛んだとかゆーねんやん…ッゥッ…おにいのアホがなッ…笑』『ウン……。』
    "会いたい――――。"

    『連絡もッ…とられへん、し…ゥッ、ドコおるかもな…ッワカランしなッ…ゥッ…、なんかそんなんッ…ヒドないッ?笑』『ウン…。』ただ頷く美羽――。
    "大丈夫―――。"

    2006-01-13 15:47:00
  • 532:

    〈あんたの言葉なら、嘘でも信じる――。信じるコトができるから。だから…〉

    『大丈夫!ッてッ…ゆったけどッッ…!神田くんと会われへんってゆうのだけはぁ…フッ…大丈夫じゃナイッ…ゥッ……ッかも!笑』
    『会えるよ…絶対会えるって!実際光クンと別れる時もそおやったけど、会えたやん!』
    『ゥッ…ぅぅ〜…!』 〈神田くんと光チャンは違う…〉

    2006-01-13 15:48:00
  • 533:

    『…てかぁっ…フッ今すぐ会いたいねんかァッ…!笑』
    『羽梨ィイ〜…!?』
    『だってッ…飛ぶとか思わんやんッ…!いっつも…ッ、何かヒョィってッ…でてきそぉやんッ…!笑 しかもッゥ…ッ、いっつもおったやんッ…?香代チャンの時だってなッ…文化祭で会えたやんッ?笑 でもなッ?何かもう、ムリやんッ…?ゥッ…龍クンに電話してもッ…わからへんゆわれるしッ…ワカランはずナイやんッ?ゥふッ…』
    『羽梨ィ…。。』
    『雨の日になッ?ここで神田くんと暴れてんやんッ…めちゃアン時に戻りたいわァッ…!あたしの隣にッ…おったのになァ…ゥッ。。』

    2006-01-13 15:49:00
  • 534:

    胸が痛い――……。
    ズキズキじゃなくて、キュゥゥ〜って…痛い。

    いつでも、あたしが泣いてる時隣におってくれたやん?守ってくれたやん?
    なぁ神田くん…あんたがホンマにあたしのヒーローなら今やで――…?今あたしを抱き締めてくれるはず……

    2006-01-13 15:51:00
  • 535:

    "羽梨ィ!"って…呼んで、今すぐ来て――…?
    あたし今なら、全部捨てれる。光チャンだって―――。捨てれる。何もいらん。神田くん…あんたに傷つけられるんめっちゃ怖かったから、いつも一歩引いてしまっててゴメンな?あたしビビリやねん…
    でも"今"なら、傷つくんも怖くないよ。あんたの為に傷つくんなら、全然かまわへんから――…。
    絶対"大丈夫"やから――。『お願いやから――…!』

    2006-01-13 15:52:00
  • 536:

    ―ブーンッ…――!!
    〈…!!!!!〉
    『神田くんッ!?』
    その音に振り向いた――。

    2006-01-13 15:53:00
  • 537:

    『…………ッ』

    あたしは一気に肩を落としてその場にへたり込んだ…。

    美羽『羽梨……帰り?』

    2006-01-13 15:55:00
  • 538:

    期待して振り返った先に立ってたのは――……。

    あたしの会いたかった人ではない、大好きな人ではない…

    『光チャン……。』

    2006-01-13 15:56:00
  • 539:

    ――なぁ、やっぱり人生うまいコトなってるなぁ…。神田くぅん。。
    漫画の世界やったらココ絶対あんたがくるハズやのに…今目の前におるのは、光チャン――…。これが"現実"。こーゆー現実。あたしは何だかんだで夢見る少女なまんまやわぁ――…。
    "現実よぉ見てから夢みろな!"
    ―――まさにそれ。あたしはあんたが来てくれるコトを信じてた。そう……夢を、見てた。傷だらけになってしまった夢やけどね――……。。。

    2006-01-13 15:57:00
  • 540:

    ――その日、あたしは光チャンの家に帰った。泣きながら――。。
    もぅ、光チャンを突き放す気力も意味もなかった。

    〈もぅどーでもいい…。〉

    2006-01-13 15:58:00
  • 541:

    その日から、光チャンに八つ当りしてブチ切れるコトもなく、家を探すコトもなく、帰る気もなく…仕事にだけ行く生活。
    〈だるい…。〉毎日心の中はこれだけ。ただ酒だけは前より飲む様になった。光チャンちに帰って、疲れて、眠るだけ――…。。

    2006-01-13 15:59:00
  • 542:

    もう何しに家出てきたんか、何しに仕事してんのか、わからんかった――。。

    あの後、何回か神田くんに電話したけどもちろん繋がるコトはなく…龍くんにも電話したけど、もちろん「わからへん」と言われた―…。
    おにいは、『もぅ確実飛びよったな!』と言って怒ってはった。
    恐らく、"山口サンらの怒りの矛先はサエコに向けられて、神田くんがかばったんやと――…。。

    2006-01-13 16:00:00
  • 543:

    "失恋"…違う気がする。。
    光チャンにフラれた時のズキンズキンする痛みじゃなくて、毎日?泣くんじゃなくて。。
    胸にポカーンて、穴があいてなぁんか無気力でやる気もなくて。脱け殻みたいな。笑ってても笑ってない。そんな感じ――。。

    2006-01-13 16:00:00
  • 544:

    例えるなら。。
    大切に大切に育ててた花達が枯れたとする。でも?つだけ、あたしの目の前に芽だけが出てる双葉があった。あたしは多分"これだけは咲く"と、知らず知らずに信じてたんやろう――。理由も証拠もなかったけど…。でもその大事な双葉でさえも一瞬で風に吹き飛ばされた。
    ――土だけ、残った。それが今。

    今まで色ンな恋をした。めっちゃタイプな人もおった。勇介も、光チャンも、好きやで好きでたまらんかった。――でも、神田くんと出会って恋愛も仕事もすべての価値観が変わった気がする。光チャンが好きやった。フラれても大好きやった。でも心の端っこにいつも笑顔でおったんは神田くんやった気がする。あんたはあたしに嘘をつかんかったから。いつもいつでも本物のあんたがあたしの心に焼き付いた。

    2006-01-13 16:02:00
  • 545:

    普段、いつもイッショにおる訳ではなかったけど、しんどい時、息詰まった時。。。あたしが墜ちて行くんじゃなしに、次の道を切り開けていけたんは他の誰でもない、神田くんのおかげやった――。

    でも今あんたはおらん―。

    2006-01-13 16:02:00
  • 546:

    それでも過ぎていく毎日。〈おもんない…。〉
    学校にも行ってない。だって行っても虚しくなるだけやんかぁ?あんたはおらんのに、あんたを想いだしてまうねんから――…。。

    なんかカラッポになってしまったあたしを、支えてくれたんは光チャンやった―。『飯くいいくぞ!』『買い物いこか!』『プリクラとろ!』――普段インドアの光チャン。気付いてるんか気付いてナイんか、あたしを元気付けようとしてくれてる…優しすぎる光チャン――。

    2006-01-13 16:03:00
  • 547:

    そんなある日、あたしはそんな優しい光チャンを傷つけてしまう――。
    光チャン『なぁ羽梨!遊園地行きたいゆーてたやん?次の日曜いく??』
    あたし『遊園地ィ〜…?てかムリやぁ、次の日曜同伴やから出勤するし。』
    光チャン『日曜ぐらいいーやんけ!休めや!』
    羽梨『日曜からやん。その客結構熱ィし、切れかけてたから今回いっとかな切れてまうしな。』

    2006-01-13 16:04:00
  • 548:

    光チャン『何なん!…てか、お前なんか変わったよなぁ。マジで。前までのお前やったら絶対仕事より遊びとってたのに。連れとかと遊んでる方が楽しいゆうてたやんけ。』
    羽梨『だから今あたし成績落ちてるしヤバイん知ってるやろ?』
    光チャン『あーあ?せっかくユニバ連れてったろーと思ったのにぃ!』
    背中を向けてスネる光チャン。

    2006-01-13 16:06:00
  • 549:


    書き込みはこっちでどうぞ↓
    http://bbs.yoasobiweb.com/test/read.cgi/yomimono/1132819747/l5

    2006-01-13 16:07:00
  • 550:

    〈ユニバ…。〉
    「お前が??なったらユニバ連れていけや!」

    〈イヤや…。〉思いだしてしまった、神田くんのコト。。
    ――思い出したくナイのに―…!

    2006-01-13 17:06:00
  • 551:

    無意識に頭が拒否反応を起こした――。

    羽梨『てか、あたしユニバとか行きたナイし!どーせならエキスポとかゆいや!笑』光チャン『はぁ?何なん!行きたいゆーてやん!』
    羽梨『イヤずーっと前やろ?笑 てか、あたしとつきあってた時の話とか出すんやめてや!笑 もーあの時とはちゃうねんしな色々!』――また、やってしまった――…。。
    だって光チャンが思い出させる様なコトゆうから… 楽しかった時のコトゆうから…――。。

    2006-01-13 17:07:00
  • 552:

    『てか何なんお前…!』
    光チャンがこっちを向く。〈あ…。〉―怒ってる…。
    『お前は神田くんがおらん様なったからって俺とおった時のコトまで忘れたいん?俺のコトバカにしてんの?』『……。』
    久しぶりに光チャンの怒鳴り声を聞いた――。〈知ってたんや――……。〉

    2006-01-13 17:08:00
  • 553:

    『神田くんがおらん様なったと思ったら次は客、客、客…やろ!』
    『別に客は仕事やん…』
    『客だって男やんけ!!』突っ掛かってくる光チャン―なんか、無性に腹が立つ―……。
    『同伴だってしーひんゆうてたのに今のお前何やねん!金、金、金ってお前も神田くんみたいなってもーたんちゃん??』
    ―パンッ…―!

    2006-01-13 17:09:00
  • 554:

    吸ってたタバコごと灰皿をひっくり返した。灰が床に散らばる――――。
    『…そーやったら何?何かアカンの?どーなろーとあたしの勝手やろ??仕事せなどーやって生きンの?金なかったらあたしに何が残るんよ??』
    『だから俺がお前のそばにおるやんけ?』近づく光チャンの手を振り払った――。 『あたしのコト捨てて他の女んトコ行った奴にそんなんゆわれても嬉しナイなぁ?』『…それは…』光チャンをしゃべらさん勢いで怒鳴りまくるあたし――。何かがキレてる。とまらへん――……

    2006-01-13 17:12:00
  • 555:

    『最後の最後にアンタが嘘ついたコトだってあたし忘れてナイ?次は本気でつきあう……?信用できる訳ナイやんけそんなん?』
    唖然として黙り込む光チャン――。そっとタバコを拾う光チャンに更にあたしは言ってしまった。絶対口に出したらアカンかった言葉を―――――……。

    2006-01-13 17:13:00
  • 556:

    『てゆーか…あたしがめっちゃ好きやったんは神田くんやからなぁ??その神田くんが今おらんねんもん!会いたいのに会われへんねん!ホンマに隣におって欲しいんは神田くんやもん!!』

    ハッとして口をつむった――…。

    光チャンの顔を見る。胸の奥が苦しい――……。。

    2006-01-13 17:14:00
  • 557:

    光チャンが、あたしに初めて涙を見せた瞬間やった―…。。
    『……ゴメン、光チャン…』 下を向いた。あたしの目からも涙がこぼれる――。

    『…神田くん、もう今はおらんやんか。』
    一言そう呟くと、光チャンは乱暴にカバンに作業着を詰め込んで、部屋の鍵をテーブルの上に置いた――。。

    2006-01-13 17:15:00
  • 558:

    『羽梨がおって欲しいんは俺じゃナイみたいやし、俺でてくわ。』
    『そんなんあたしが…』
    『お前はおれ!行くトコないやんけ。俺は連れんトコでも実家でもどこでも行くとこあるし。お前がどっか行くあて決まったら連絡して。』
    『いいってそんなん!』
    『いーって!ほんじゃーな!』―バタンッ――…。。。光チャンが出ていった…。

    2006-01-13 17:16:00
  • 559:

    ?人取り残された――。。散らかった部屋の中……。玄関越しに聞こえるバイク音――。。

    『…何やってんッ…あたし――…ッ』―泣き崩れた。 〈ごめんな光チャン…。〉
    あたしをこんなに愛してくれる人を、何であたしは傷つけてんねやろう。。

    2006-01-13 17:16:00
  • 560:

    光チャンの家やのに、光チャンが出ていった――。あたしの為に――。。
    〈いつまで甘えてる気やネン…〉早く、出ていかないと――。ドコか行くあて探さないと――。どうにかしないと――………。

    精神状態がかなりおかしかったこの頃のあたしに、喝を入れてくれたのは――…

    2006-01-13 17:17:00
  • 561:

    『お前失礼極まりナイわ?』―――今、目の前でドーナツ頬張ってる、美羽チャン。あたしの片割れ。出勤前のミスドでの事やった――。羽梨『うん?うん…食ってから喋り、カスカスするやろ、それ。』
    美羽『ん!大丈夫…ん!てかな!!』
    ドーナツを飲み干して、真剣に話し始める美羽。
    いつになく熱い感じ。。

    2006-01-13 17:18:00
  • 562:

    『アンタは光クンが出ていった心理をわかってへんわ!』『うん?』
    『だからな、何で自分ちから自分以外の奴置いて出ていかなアカンかったん?羽梨に"俺の事考えて"ってゆーてんねやろ。』『…うーん。』
    『それをアンタは、でていかな、住むトコ探さな!…じゃ、ナイやろ!まず光クンとどーするか考えなアカンのんちゃん?』
    〈痛いトコつくなぁ…?〉そぅ、はっきりしなアカン事がある。。あたしは確信から逃げてた。。

    2006-01-13 17:19:00
  • 563:

    『羽梨、そこ逃げたアカンやろ!曖昧なんいっちゃんしんどいん羽梨はわかってるやろ?』『そぉやな…。』

    …わかってる。イッショにおるのに、気持ちは自分に向いてナイ。これ程しんどい事はナイ。。さやかチャンと光チャンがつきあってた頃、あたしはそれに気付いてたはず――。

    2006-01-13 17:20:00
  • 564:

    なぁ、何で人と向き合うんはこんなに勇気がいるんやろーか?
    100%全身全霊かけてぶつかってきてくれるなら、あたしも100%で返さなアカン―でもそれってすごく残酷。

    きっと光チャンがあたしに最後に嘘を着いたのは、その残酷な事をするのが無理やったんやろうなって思う。けどそんなん、ホンマの優しさじゃナイ。
    その"嘘"はあたしの深いトコロで傷になった。

    2006-01-13 17:21:00
  • 565:

    「傷つきたくナイ」って皆絶対思ってるけど、傷つく事さえも賭けて手に入れたいモノがきっとあるはず。
    「傷つく勇気」
    「傷つける勇気」
    一度は光チャンの事を真剣に好きになった。だから傷つく勇気を振り絞れた。でも今、どっちかを自分で選ばないとアカン――。お互い本気の究極の選択。
    ホンマに人は難しい――…

    2006-01-13 17:22:00
  • 566:

    『でもあたしはやっぱり神田くんの事…』あたしが言い終わる前に美羽が挙手した。
    『…ハィ、何やねん山口サン。笑』『ハィ?宮崎サンに報告ある?てか、発表記者会見ってヤツやな?笑』
    『何やねん。笑』美羽がちょっとニマっとして声を張って言った。
    『えー…まず?コ目。』
    『何個あんねん。笑』

    2006-01-13 17:23:00
  • 567:

    『美羽、今月いっぱいで店やめるわ!』
    『マジ???』かんなり驚いた?色々、生活の面やら何やらでやめるハズナイと思ってたから。。
    『ウン??もぅ決めた!笑』『あんたホンマにイイんか?最近指名客だって増えてるし、来月あんた誕生日だって…』
    『うっふっふー?』またあたしが喋り終わる前に、美羽がキショく悪い笑いを見せた。
    『なぁ羽梨、美羽キショィ事ゆってィィ??笑』『何やね!ゆえや!笑』――この後美羽が言った事、忘れもしいひん―――。。

    2006-01-13 17:24:00
  • 568:

    『美羽、お金よりも大切なモノ、見つけたカモ???……キショッ!美羽キショッッ!?笑』あたしが笑う前に自分がイス笑い転げてはる…?
    『アポやな、お前。笑』
    『キャッハッハッ――???』よっぽど自分にウケたらしく、なかなか笑い止まへん美羽?……何となく、あたしは言葉の意味がわかった。
    『翔やんと戻ったん?笑』『あーちゃうちゃう??』『?』美羽は座りなおしてまたニマーっと笑って言った。

    2006-01-13 17:25:00
  • 569:

    『戻り"たい!"から、まずはキャバを卒業する?』
    ―"たい"―を強調して言う、美羽。
    『でもアンタホンマは…』
    『戻れるかとか!ワカランけど、戻りたいネン?いけるかもしらんやん?プラス思考で。笑 それで告るなら翔太が嫌がってるキャバやめてからしよかな思って。結構エラナイ??笑』
    『エラィ。美羽じゃナイ。笑』『やろ?笑 でも本気なら本気な誠意見せなアカンやん??当たって砕けたら、そん時はグレる!薬する!笑神田くん探して売ってもらう!そんなノリで???笑』――どんなノリ!?笑

    2006-01-13 17:26:00
  • 570:

    『ってゆうのは言いすぎ?まぁ言いすぎでもナイけど。笑 でも何しそーする。羽梨とか、光クン見てて思ってん。あー皆本気なんやなーって、何か犠牲にしてスゴイなーって!なんかそんなん美羽だって負けたくナイしな!みたいな???笑』
    『そおか、笑。』〈さすがやなぁ…。。〉――昔からいつも、何かと負けず嫌いで、どっちかがガンバって、やっと頑張れた、ダルがりの甘えたなうちら。でも、いつも土壇場まできてしまったら"頑張る事"ができてたな―――。

    2006-01-13 17:27:00
  • 571:

    『だから、美羽も頑張ってみるし。羽梨も、頑張れるやろ!笑』
    『なるほど。笑』最後のドーナツを美羽がほおばって、ミスドを出た―――。

    『羽梨、そろそろうちらも幸せなってもィィんちゃいます?笑 てか、ならなヤバイやろ。ピチピチ?才やし?笑 オッサンの相手してる場合じゃナイかもよ!笑』
    〈幸せに―――……。〉

    2006-01-13 17:28:00
  • 572:

    その日、ミーティングの席で美羽が店長にやめる事を申し出た―――。美羽の目に迷いはナイ――。
    『生活とか、何とかなるしな!笑』〈何とかなる――。〉
    そう。今まで、大事なモノを失ってしまっても、何とかしてやってきた――。お金がなくても、失恋しても――行くあてがなくなっても。"強い想い"で自分だけの道が開けた――。
    そこに、いつも一緒におってくれた美羽が今日、その自分だけの道を、幸せな未来を夢見て、信じて、勇気を出して、この場所からのサヨナラを決意した――。
    自分の為に、たった一人の人の為に―――。

    2006-01-13 17:29:00
  • 573:

    『羽梨、何があっても残る人っておるよな。でもな、振り返ってるばっかりやったらオモロナィやん?
    誰かに賭けてみるんもアリやろ?てか何でもアリやろ!笑羽梨が決めたらえーけど、自分の事大切にしてくれる人の事、捨てれる?神田くんとは絶対また会えるって美羽、マジで思うで!でも考えて?光クンは――?
    なんしか、大事なんは"今"やで――!』

    2006-01-13 17:29:00
  • 574:

    仕事帰りの朝――?
    光チャンがおらんこの部屋で?人。あたしはさっき美羽が帰り際に言った言葉を何回も思い出していた――。

    "大事なんは今"――。
    部屋を見渡す――。光チャンと買いに行った、あたし用のタンス…服がちょっとずつ増えてきたから―…。洗面所の歯ブラシ――。あぁ、フザけてポケモンのんオソロで買ったっけ――……。

    2006-01-13 17:30:00
  • 575:

    ちょっと前まで、この部屋は"さやかチャンの色"がついた部屋やった――。。"今"は、あたしの色がついてるんやな――…。
    昔の事を想いだす――……悪くナイのに、離れて行くのが怖くてひたすら顔色を見ては謝ってた、一緒におっても辛かったあの頃―……

    "今"は違う――。

    2006-01-13 17:32:00
  • 576:

    その日一眠りして、出勤前にあたしは?人で出かけた――…。。

    "あの公園"――――

    一人、ベンチに座ってタバコを吸う―――。

    2006-01-13 17:33:00
  • 577:

    〈静かやな…。〉
    ――なぁ、ココにおると今でもあんたの声が聞こえてきそうやで?うっさい車の音と一緒に、『羽梨ィ!?』って、可愛い顔して…さぁ。。神田くん――。

    今、来てくれたら――…。香代チャンだって連れてきてもィィし、なんならサエコとだって全然ィィし…
    今なら、アンタが「チュゥ!」って口尖らす前にあたしから飛び付いてするし。笑

    2006-01-13 17:34:00
  • 578:

    『はぁ??』
    こんな事になるなら、あの時一緒に帰ってたら良かったかなァ――?
    "羽梨、一緒に帰る?"――"俺と一緒におらへんっ?"つきあってたら良かったかなぁ――?
    "お前やったらいけそう!"ずっと抱きついたまま、離れんかったら良かったか?"羽梨ィ〜…"

    2006-01-13 17:35:00
  • 579:

    『神田くぅん…。』
    ―ポツポツ―…『あ、雨…』突然降りだす、夕立――。。
    "何で俺にもそんなんなんお前――"『ホンマそれやぁ…。』一人頭を抱えた。本音で向き合えてたのに――…人の前に自分の前にバリア張ってしまう、あたしの悪い癖――…。
    "濡れときマス?笑"―――あの時みたいに、ビショビショになって暴れたい。あんたと――。
    ムリな話やけど。

    2006-01-13 17:36:00
  • 580:

    "洗い流せ!全部――。" あたし、そんな綺麗に出来てない。汚いし、未練たらしいし。。あんたみたいな強さはナイし――……。
    だからあんたがすごい、キラキラして見えたよ。
    でも、?個だけ――。あんただって怖かったんよな?"大丈夫――。"神田くんの口から出るそれは、強がりでも何でもナイ、"強くなりたい"気持ちの表れやったんかもしらんなぁ――。。

    2006-01-13 17:37:00
  • 581:

    夏の雨に濡れまくった――。一人でキショィけど…。何かを「洗い流さなアカン」気がしたから―――。。それは、ドコか何か次に進むって言うコトに似てた。
    いつからか思っていた――。"ココにはもう、おられへん"って――。だって止まったままになってまうから。そうなったら、あたしだけ錆びてしまって、そしたら、キラキラのあんたにもぅずっと追い付けんくなるやんかぁ――?
    『あ…。』雨が上がった。そっと立ち上がる――。

    2006-01-13 17:38:00
  • 582:

    ――ひとつだけ、綺麗事、ゆっとこう。夢見させて。――ひとつだけ――。

    『…忘れんなよ、あたしの事――…。』

    立ち上がって公園を出た―。?月の雨の日―――。。

    2006-01-13 17:39:00
  • 583:

    『大丈夫。』――あんたの口癖は、またあたしの心の中に戻ってきた―――。

    理由も自信も何もないけど―――いつも、自分の胸に言い聞かせています。

    2006-01-13 17:40:00
  • 584:

    「?月??日、光チャンが帰ってきた――――――。」。
    「?月??日。
    光チャンとヨリを戻した――。」

    2006-01-13 17:41:00
  • 585:

    これが、あたしの「答え」――。あたし自身で選んだ道。神田くん、隣にあんたはいてへんけどね―……。

    『羽梨!行ってくんで!』『あいやい、ハイ、愛妻べんと?笑』『キショ!バイ?笑』 ―チュッ――。

    朝?時半、光チャンの弁当作って、起こして、見送る――。そんな毎朝。

    2006-01-13 17:42:00
  • 586:

    家には帰ってナイ?オカンとまだバトり中???
    携帯は、光チャン名義で買ってもらった――。
    つまり、養ってもらってあたしはいわゆる「主婦」ってヤツや??
    料理、掃除、洗濯……めさ嫌いでめさダルイ?けどちょっと嬉しかったりする。オカンの有り難み、わかります――…。。

    2006-01-13 17:44:00
  • 587:

    美羽も、少し前、翔やんと見事ヨリを戻した??? 仲良くやってるみたい??

    ―神田くんに未練あるって―?わっからんなァァ……。でも、一個正直に言うと、「会いたい」よ。今でも――……。。ちょっとでィィから話したいよ―――。

    2006-01-13 17:45:00
  • 588:

    ――でも、なかなか新鮮で、平凡やけど楽しい毎日。早起き頑張って、家事頑張って――。昼ドラ見て??買い物行って、再放送ドラマ見て。笑 そうしてる内に光チャンが帰ってきて、?人揃って『いただきます』今日のメニューはシチューだす?(あーしんど。。料理。)

    家で決まった時間にこうやって、テレビ見ながらごはんを食べる。光チャンにとっては「あたりまえ」の事やけど、なんかあたしはくすぐったい。
    〈昔思い出すなぁ〜…〉 家族?人で暮らしてた時の事を――。。

    2006-01-13 17:46:00
  • 589:

    『俺明日遅くなるカモ。』シチューガッツキながら喋る光チャン――。『え????』スプーン握って叫ぶあたし。『ごめんって!現場遠いネン。帰ってきてから遊びいこや!明後日休みやし!』
    『え??????』

    明日はあたしの?回目の誕生日――。〈予定狂ったしな???〉『ハァ??美羽は今日記念日やし…』誕生日に暇児とか終わってるわ…???

    2006-01-13 17:48:00
  • 590:

    誕生日の昼間、家でゴロ?してたら携帯が鳴った―――???―《着信おにい》即効出る?『もぉし??』『もし!』『イヤん感激やわ!??電話だけでも嬉しィし暇児ゃヵラ!!笑』
    『あ?』――へ???
    『…オメデトゥ電話じゃナイんか?』『何もめでたないわ!俺昨日女にフラれたんじゃ!』『そんなんしらんがな???てか、あたし今日で?やねんけど??』
    『そーなん!スロット連れてってや!』『お前が連れてけや!?笑』――そーなんって何やねん?あたしはあんたの去年の誕生日、飯連れてったやんけ!!

    2006-01-13 17:49:00
  • 591:

    兄妹なんてこんなモンかよ…『てか、荷物突っ込んだカラ今のうち取りに来いよ!』『あ、マジれ?』――そぅ言えば家にあるあたしの荷物まとめといてって言ってたんやった!オカンがおらん間に!
    『今ヵラいくわ。』『お前誕生日やのに暇とか俺より終わってるなぁ!ギャハハハ…』―ブチッ―?『…死ね????』
    電話を切った後すぐにチャリンコで実家に向かった??
    『あ〜け〜て〜』『誰やねん!』『羽梨じゃ!笑』

    2006-01-13 17:50:00
  • 592:

    ―ガチャッ―。『よ?久し!』『ヒサシ?』久しぶりに家に上がる―――。
    『何も変わらんな、この狭い汚い家は。』『やろ。』部屋に誘導するおにい。
    『てか、俺お前にプレゼントあんねんなぁ!』『マジれッッ????』めさビックリやがな???だってあんさんさっき…まーいーヮ??
    『何何?何系??笑 チャラけてはる?笑』『チャラけてはる。笑 でもお前絶対喜ぶわ!』『マジぃ?』〈何なん何なんッッ??笑〉――ドキドキしながらおにいがドアを開けて部屋に入る―――――……………………………って………………『わあぁッ??????』

    2006-01-13 17:51:00
  • 593:

    あたしはビックリしすぎて腰が抜けて、おにいの足にしりもちついた――。『イダッ??』でも、そんな事はどぉでも良くて、、
    『え?え?てか、何で?何でおるん??』―――――

    『羽梨ィ〜久しぶりやんけ??ぃ??』

    2006-01-13 17:52:00
  • 594:

    そこには、あたしの布団に寝転がってる、何ヵ月かぶりの神田くんがおったんよ!『マジ何してん?え?何真剣?笑』――かなり動揺して笑けてまうあたし。
    『お前なんでプージャやねぇ?ん!!?笑』――ケラケラ人の布団で笑う、神田くん…〈嘘やろ…。〉開いた口も目も塞がらない???
    『なっ?嬉しいやろ!』と、足を押さえて笑うおにい……。――こんなん有りなん――?

    2006-01-13 17:53:00
  • 595:

    『…てか、何でよ??』おにいに怒鳴ると、『まぁ後はお前らの好きにしろ!俺はスロット行ってくるから?ほな!オバハン帰ってくる前に出ろな!』『はぁ?』『いってらっしゃぁぃ?』と、神田くん――…
    すると、ドアを??ぐらい開けた隙間からおにいがギロリとうちらに囁いた。

    『俺の布団は…汚したらアカンでぇぇぇ?????……ギャハハハハハハ…』
    〈………………死ね??〉―バタンッ―玄関のドアが閉まった。

    2006-01-13 17:54:00
  • 596:


    『……。』二人きりになった。久しぶりのせいか、めちゃめちゃ緊張する…顔が見れん…〈会えるとか思てへんかったし…。〉プージャやし…。。戸惑ってへたり込んでるあたしのデコを神田くんがデコピンした――。『イデッ?』『羽ー梨ィ?ただいまッ!』――そう言っていつもの様に笑った。「何でおるん?」「サエコは?」「飛んだんじゃなかったん?」――聞きたい事は、山程あった。

    2006-01-13 17:55:00
  • 597:

    あったんやけど、あたしの第一声は――『おかえり!』――言うと同時に抱きついてた。
    『うわッ!何お前!笑』『お前が何やねん!』――神田くんの胸の中に顔を埋める――……。何回これを夢見た事か――………。
    『羽梨?笑』『…何』
    『顔見せて?』『嫌!!』『お願い!』『いーや!』『見せろや!!笑』『キャー!!笑』『ハハハっ!?笑』――『ひーつーこーいー!笑』二人で布団の上でじゃれあった―――。
    〈あぁ…神田くんやぁ…〉失いかけてた何かを、取り戻せた感じやった――。自然な、いつも通りのうちら――………。前に戻れた用な気がした――。

    2006-01-13 17:56:00
  • 598:

    『神田くぅん!??』
    『何か今日お前可愛いやんけ!笑』『や?ん?笑』―コレがホンマのあたしやんか!〈会えて嬉しィねやんか…!?〉この時の嬉しさってゆったら何やろう、ホンマに""ヤバい"?
    『羽ー梨ッッ?』―チュッ―…〈めっさ久しぶり!〉テレる…?
    あたしはこの時光チャンのことなんか頭になかった。もぅ目の前に神田くんが…今この空間が嬉しすぎて。

    2006-01-13 17:56:00
  • 599:

    『神田くん髪のびた!?』『そ?お前エクステ取った?』『取った!可愛い?笑?』『可愛い??』――神田くんがあたしの髪を撫でる。チラっとその手をみると、まだ"あの時"の傷跡が残ってた。神田くんが痛い思いをしたのに、この傷さえ嬉しかく思ってしまう。。
    『てか、遊び行く?ヒサシやし。笑』『行く行く???』『よしイコ!てかお前ルフィホコリかぶってるやんけ!笑』ポンっと、部屋に置いてたルフィのぬいぐるみを神田くんが叩いく。
    『洗濯したる!』『ヤメろ!笑 行くで!』
    あたしはルフィを見て嬉しくなる。?人で外に出た――。

    2006-01-13 17:57:00
  • 600:

    『あれッ、車変えたん?』『あーあれ売った!これは今だけ臨時。また買う、金貯まったら。』
    『そうなん…。』
    〈お金なかったんか…?〉―ガチャッ――
    『どうぞ?羽梨姫!笑』
    『ありがと!王子??笑』?人車に乗り込んだ――。

    2006-01-13 17:58:00
  • 601:

    『さぁドコいこ??』
    『てか、サエコと一緒に住んでんの…?』気になってた事を直球で聞いてみた。『ッわ?キショィ事ゆーなや!事故りかけたやんけ今!笑』―背筋を伸ばす王子。『だっておにいが…。笑』『お前ら皆俺がおらん間にそんなん噂してたみたいやな!信じられへん!信じられへん!?回ゆっても物足りひん!』いつもの早口、いつもの運転――。
    『龍くんもわからへんゆーてたからあたしもてっきりな。。笑』『てっきりもどっきりもナイわ!お前ら全員俺をわかってへん!』
    『どーゆー事なん?』――あたしが聞くと、更に早口で神田くんは説明しだした。

    2006-01-13 18:00:00
  • 602:

    『お前の親父出てきた事で山口サンらは俺らからサエコにターゲットを変えてん!』『うんうん?』
    どうやら、そこまではおにい情報は正しかったらしい。でもそこから、サエコを助けたんも神田くんらしいがな。。
    『何でサエコ助けたん?惚れたん?笑』『だからお前キショィ事ゆーなて!笑』

    神田くんは、サエコに何としても皆の車やバイクの修理代を払わさなアカンと思ったらしく、山口サンらのトコからサエコを連れて軽く飛んでたらしい――。

    2006-01-13 18:01:00
  • 603:

    『そんなんしたら神田くんまで山口サンらに睨まれるやん!』
    『俺は今んトコ大丈夫。払うモン払ったし。それにお前の男と思われてるからな!笑』――MDをカチャカチャしながら喋る神田くん。
    『ホンマに大丈夫かいな…?』『サエコはせっせ働いてんで。今日勇気クンの分の金は払ったし…何聞く?』
    『んー何でも!てかそーか、アイツ金ナイのにスロット行きよった思ったら…?』
    『ハハっ!笑 女にフラれたんやろ?笑 勝ってくれたらえーけど。。てか、コレでイイ?』――神田くんの選曲はやっぱり…Over Drive?

    2006-01-13 18:02:00
  • 604:

    『ジュディマリ好きなん?』
    『ん。まーまー。でもお前の方が好き!笑』『意味ワカランし!笑』
    前の携帯がなくなった神田くんは、あたしの番号がワカランくて、しかも新しい携帯はお金がナイから止まってるらしい?〈誰かに連絡しろよな?〉
    なんかこの人はホンマに「自由人」やな。一人で勝手にヒラめいて、一人で勝手に行動して。。ィィなぁ…あんたのそーゆートコロ。自分を信じてるんカナぁ〜…。。
    でもどっか遠くに行ってても、ちゃぁんと、こうやって戻ってくるんやね…

    2006-01-13 18:04:00
  • 605:

    『てか!何しドコ向かう?』『う〜ん…。』『ユニバ行っとく?』『え?』
    『決定!』――ユニバ――"??なったら――。"
    〈あたしヤメてんけどな…てか、光チャンとつきあってんねんけどな…どおしよ。ゆった方が…〉あたしが一人で考え込んでると、神田くんが携帯を差し出した。
    『番号、入れといて。』 『ウン!…』――カチカチカチ――『王子って登録しろ!笑』『はぁ?笑 じゃぁあたし姫な。笑』『わかった!笑』携帯を見せ合う――。

    2006-01-13 18:06:00
  • 606:

    〈?姫?〉
    〈?王子?〉

    『…………。』ジーっと画面を見つめ合う。?
    『ギャハハハハ???』しばらくして?人で爆笑。そして笑いながらユニバに向かった――。耳に心地よく流れるのはOver Drive――?また一緒に聞けたね――。

    2006-01-13 18:07:00
  • 607:

    ユニバについて、興奮気味のうちらは時間を忘れてはしゃぎまくった―――。
    『ビショビショやん!笑』
    『も?俺今日は何でもィィ?笑』『あたしもプージャやけど楽しい!?笑』『お前はきもい!笑』

    楽しい…楽しすぎる!こんなけはしゃげる相手はあんたしか絶対おらん!笑

    2006-01-13 18:08:00
  • 608:

    でも、楽しい時間はあっとゆうまに過ぎてしまう――。
    『そろそろ出よか!俺めさ疲れた!笑』『あたしも!』神田くんがあたしの手を引っ張る――。
    〈あ。プリクラ撮りたいなぁ…。ムリか…隠す場所ナイし…。〉
    そんなんを思ったら、光チャンの顔が浮かぶ―――。
    『羽梨乗り!』『はいはい!』――車に乗る。

    2006-01-13 18:09:00
  • 609:

    帰り道、信号待ち―――。『てか、どーする?飯でも行くぅ?』―――10時過ぎ……
    〈そろそろ光チャン帰ってくるよな…〉『おなか減ってへんわぁ。』…嘘をついた『そっかぁ。』一言そう言うと、信号が赤に変わって、車は走り出した。
    ―ズキンッ―。。胸が痛い… すると急に神田くんが急ブレーキを踏んで道路脇に車を停めた。―キキィッ―!
    『わッ!!何ィ?』前に乗り出したあたしの体を左手で支えて後、タバコを吸い出した―――。

    2006-01-13 18:10:00
  • 610:

    『てか、お前な。光と戻ったんやろ??』〈えッ…〉心臓打たれた様な気分やった。『うん…。』『龍がゆーてた!』恐らく龍くんと連絡とってる光チャンが自分で言ったんやろう―……。沈黙――…になると思ったらすぐに神田くんが口を開いた。
    『てか、俺全部知ってんで!だからってお前俺に悪いとか思うなよ!笑』そう冗談っぽく笑った。
    『あたしな…』
    あたしが話そうとすると、神田くんがキスしてきた。―ッ―…。

    2006-01-13 18:11:00
  • 611:

      

    2006-01-13 18:12:00
  • 612:

    ――唇がそっと離れた。。『いーから黙っとけ!笑 俺わかってるから!』と、人差し指であたしの唇を押さえる神田くん。。
    『わかってるって何が?』『なんか色々!お前の性格とか、どー考えてこーなったとか!ずっと見てきたしわかるやん!』『…』
    "ずっと見てきた――…"
    相変わらずの早口口調で喋り続ける神田くん。
    『それにもしかしたらこの期間あけた事でこーなるんちゃうかなってちょっとわかってたし!』『そぅ…』――あたしと神田くんが離ればなれになってた期間。

    2006-01-13 18:13:00
  • 613:

    泣きそうになった…。うちら一体何回すれ違うの―?『だからお前悪ナイし!な』頭をポンっと叩く、神田くんの左手―……。。
    『でもあたし…』『もーィィからって!そーゆー湿っぽいん嫌い!』
    〈――――……………。〉

    この時。この瞬間。"何かが終わった。"イヤ、"終わってる事"に、あたしは気付いてしまった―――。

    2006-01-13 18:14:00
  • 614:

    『光は悪い奴ちゃうからな。しっかりしてるし。』――そんなん言うなよ。〈なんかそんなん……〉
    『てか、神田くん。いつゴンしばいたん??』
    〈そんなん、ホンマに終わってまうみたいやんか…。〉淋しくて、恐くなって、あたしはとっさに話題を変えた。〈イヤや…。〉"終わり"を、予感してしまったから‐‐――…。。
    『何でお前知ってるん?』『ゴン店きたから、こないだ。笑』
    『マッジィかぁ??何かゆわれたん??』

    2006-01-13 18:15:00
  • 615:

    『「彼氏つこてこんなんして覚えとけよミテコ?」って。笑 調べられたみたい』『うーゎ?ありえへん?笑ミスったわ?』―ホッとする。"いつも雰囲気…"
    『でも大丈夫や思うで。店長も訴えるゆうて脅しかけたみたいやしな。笑』
    『そーなん!てか?!お前のしらんトコでちょっとカッコつけて後から『神田くんありがとうあたしの為に?』って言わそー思てたのに!あーうざ!最悪!バリ失敗!』『計画かよ!笑』髪の毛をクシャ?してはる神田くん。キューンてなる…。
    『…ありがとう、神田くん。。笑』ちょっと可愛くゆってみた。

    2006-01-13 18:16:00
  • 616:

    『…何可愛くゆってんねん!笑』『ばれた?笑』『ばれるわ!可愛いねん!笑』『何なんそれ!笑』――やばい、りんごチャンなるやん??笑
    『…キャバ、ヤメたけどな。』『そーなんや。光が嫌がったから?』
    『うん…てか、それ以外にも色々。』……イヤやってば。。光チャンの話は…――。。

    2006-01-13 18:17:00
  • 617:

    その後、車をとめたまま色んな話をしてたんやけど、何故か光チャンの話題になってしまう…その度にあたしは話を反らす―――。
    『てか、あたしらつきあってた時あたしあんたに水ぶっかけたよな!笑』
    『あったあったー?笑 バリなついな!笑 あん時はお前ただのドギツイアホ女や思てた、俺!笑』
    『おいおーい?笑 ヒドイなあんた!笑 まぁキツイっちゃキツイかもやけど。笑』
    『ううん!』神田くんは懐かしそうに笑って話しだした。

    2006-01-13 18:17:00
  • 618:

    『でも勇介とか光とかん時のお前見てて変わったな。あーコイツ実は弱キャラやねんなーって。笑』
    『弱キャラとかゆーな!笑』『イヤ?ホンマに?!俺の時はそんなんじゃなかったのになーとか思って。笑』
    タバコに火をつける神田くん。〈懐かしい―……。〉『だって神田くんはアレやん。あっけなくスパッとあたしを振ったやん。笑 だからなんかあたしもすっきりしてもーたってゆーか。笑』
    "もーえーやろ?"確かこれやんなぁ?あんたがあたしを振った時の台詞……。〈あ〜なつい…。〉あの時から、うちらは始まった――。

    2006-01-13 18:18:00
  • 619:

    『俺、あの時お前俺好きじゃないと思ってたし。』
    『はぁ??好きやったから!めっちゃ!』
    『ホンマ?てか、お前愛情表現へたやな!お前の悪いトコや!』〈確かに――…。〉思えば、あたしすごい怖くて怖くてしゃーなかった。だから相手のキモチを第一に探って、自分のキモチは後回し――。"好きの量"なんか計らるモンじゃないのにな…"好き"ってキモチは必ずしも"返す"モンじゃないしね…。『なんか…あたしビビリやねんか。笑 だから神田くんの時も、勇介も光チャンも上手にはつきあえてなかったかも。傷つきたないやん?笑』

    2006-01-13 18:20:00
  • 620:

    『女ってホンマそんなん多いな!笑』呆れた口調で笑う神田くん――。灰が落ちる…。。『なぁ神田くん。』『んー?』――今、今が大事。この瞬間が一番大事…

    『あたし、光チャンとヨリ戻してこんなんゆうんなんやけど。。あたしは神田くんの事…』

    また、言う前に、塞がれる唇――――………………

    2006-01-13 18:20:00
  • 621:

    『アカン?やめろ羽梨。笑』―唇が離れると、あたしの口を覆う神田くんの手。その手をギュっと強く握った。

    ―どうか、どうかうちらのこの愛しい忙しい?年が消えてしまわへん様に…―――――うちらがずっと、繋がっていられる様に―――………離ればなれになったとしても――。

    「絶対」を、作れるように。

    2006-01-13 18:22:00
  • 622:

    『あたしは神田くんがずーっと好きやで!』

    ――タバコが、落ちる。目を大きくして、あたしを見る神田くん。あたしも反らさず言う。言わな――…"今"ゆっとかないと――。なぁ美羽、そーやろ?
    握り締めた手の感触、忘れたくない……。
    "終わり"は、いつでも死ぬほど切ない。その切なさが、今あたしの胸にある。何でかワカランけど――……。

    2006-01-13 18:23:00
  • 623:

    『今までも、これからもずーーーー…………っと!』かなりためてゆった。
    『お前…』神田くんが口を開こうとした時、次はあたしが唇を塞いだ。
    ―チュッ―………。
    唇を離す。手は握ったまま…片方の手で、タバコを拾う、神田くん。
    『…やばいやめて。笑 羽梨。』片手で顔を覆う神田くんを無視して、あたしは喋り続ける。

    2006-01-13 18:24:00
  • 624:

    『神田くんがな、あたしの事「なんか違う」ゆぅたんと一緒でな、あたしも違うねん。』顔を隠したまんまの神田くん――。
    『「好き」やけど、なんか普通の「好き」じゃないねん。笑 なんかめぇっっさ特別な「好き」!わかるかな?笑』…何も答えへんと顔を覆う神田くん…
    『聞いてんの??笑』――もう片方の手も握った。神田くんの上半身がこっちを向く。やのに、顔は下。それでもあたしは続けた。
    『あんな、あんた「永遠はない」とかゆーてたやん?でもそれは普通の場合やろ?けど、うちらってお互い普通じゃない訳やん?んー…意味ワカランけどぉ。。笑』

    2006-01-13 18:25:00
  • 625:

    『なんしか、あたしは有りやと思うから!あんたとなら!どんな形でも永遠って!笑』言ってるうちに恥ずかしくなってくるやん?!『…何やねんそれ…笑』下を向いたまま笑う神田くん。
    『うっさい!笑 てか、有りやねん、何でも!笑 だからあたしはあんたとは永遠を信じる!笑 他は終わるかもしれんけど!』
    〈美羽パクったで!??笑〉言ったものの恥ずかしMAXでいても立ってもおられへんがな???笑 神田くんの体を引っ張った。
    『なんかゆいや!笑 ハズ死にするやん!』

    2006-01-13 18:26:00
  • 626:

    神田くんの顔を見た瞬間、あたしは真っ赤っかになってしまった。
    『どしたん、神田くん?笑』『お前が変な事ゆーからやろ!!笑』――目の前には、耳まで真っ赤な神田くん。。これまた?りんごちゃんやん??笑
    『あほ!』そー言うと、神田くんの手があたしの背中に回ってきた。
    ―ギュゥ――『はぁ…??やめろゆーたのに。。』『やめれんかった。笑』―熱い―。神田くんの体。
    『…俺、お前好き。』『うん…。』『お前も好きやねやろ?俺…』『うん…。』

    2006-01-13 18:27:00
  • 627:

    『ンッ…』
    そして、今までで一番長いキスをした。今までのイヤな事や辛かった事を全部弾き飛ばす様な――?人の思い出を、過ごした時間を、包み込み、そして、「今まで」と「これから」の時間を、埋め尽くす様な――…「信じさせてくれさえする様な」。

    『羽ー梨ィ…。』神田くんの胸の中、神田くんの顔を見る。『神田くぅん…』

    2006-01-13 18:28:00
  • 628:

    〈離れたくない……。〉
    もぅ、ィィかもしらへん。光チャンも。新しく手に入れた生活も、幸せも…いらんかも。。もぅィィかも。ホンマに。色々頑張ったけど、しんどかったけど、光チャン好きやけど…大事やけど。。

    『なぁ神田くぅん…離れたくナイなぁ。。』
    そう言って、もぅ一度神田くんの唇に触れようとした、その時――……。

    2006-01-13 18:29:00
  • 629:

    ―????―携帯の音で、夢からさめた様にハっとして、自然にうちらの体は離れた。手も―――……。
    『誰?』『光チャン…。』
    『出ろや。』『…ィィ。。』〈出たくナイ。せめて今だけ…!〉『出ろって。』
    『出たくナイ……。』
    『頼むから出て!』言い合ってるうちに携帯がなりやんだ――。〈ごめん、光チャン…。〉

    2006-01-13 18:30:00
  • 630:

    罪悪感と同時に、現実に引き戻された様な空虚感が溢れる――…。
    『神田くん、あたし…。』『お前な、わかれや。それ以上ゆうなって。な?!』クシャっとあたしの髪を撫でる神田くん。
    『でも…』
    『あ〜やめて!!笑 さらいたくなるからぁ!!笑』〈…ッ。。アカン、泣きそう―…。。〉下を向いて唇を噛んだ。泣きそう…泣きたないしなぁ…
    『羽梨、泣いてんの?』 あたしの髪をかきあげる神田くん。

    2006-01-13 18:31:00
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