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本命

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  • 1:

    羽梨

    羽梨、現在?歳。
    恋ゎいっぱぃしたけど、めちゃめちゃ手に入れたかったんゎ?人だけ。
    手に入らんかったんゎあんただけ?

    2006-01-12 12:50:00
  • 551:

    無意識に頭が拒否反応を起こした――。

    羽梨『てか、あたしユニバとか行きたナイし!どーせならエキスポとかゆいや!笑』光チャン『はぁ?何なん!行きたいゆーてやん!』
    羽梨『イヤずーっと前やろ?笑 てか、あたしとつきあってた時の話とか出すんやめてや!笑 もーあの時とはちゃうねんしな色々!』――また、やってしまった――…。。
    だって光チャンが思い出させる様なコトゆうから… 楽しかった時のコトゆうから…――。。

    2006-01-13 17:07:00
  • 552:

    『てか何なんお前…!』
    光チャンがこっちを向く。〈あ…。〉―怒ってる…。
    『お前は神田くんがおらん様なったからって俺とおった時のコトまで忘れたいん?俺のコトバカにしてんの?』『……。』
    久しぶりに光チャンの怒鳴り声を聞いた――。〈知ってたんや――……。〉

    2006-01-13 17:08:00
  • 553:

    『神田くんがおらん様なったと思ったら次は客、客、客…やろ!』
    『別に客は仕事やん…』
    『客だって男やんけ!!』突っ掛かってくる光チャン―なんか、無性に腹が立つ―……。
    『同伴だってしーひんゆうてたのに今のお前何やねん!金、金、金ってお前も神田くんみたいなってもーたんちゃん??』
    ―パンッ…―!

    2006-01-13 17:09:00
  • 554:

    吸ってたタバコごと灰皿をひっくり返した。灰が床に散らばる――――。
    『…そーやったら何?何かアカンの?どーなろーとあたしの勝手やろ??仕事せなどーやって生きンの?金なかったらあたしに何が残るんよ??』
    『だから俺がお前のそばにおるやんけ?』近づく光チャンの手を振り払った――。 『あたしのコト捨てて他の女んトコ行った奴にそんなんゆわれても嬉しナイなぁ?』『…それは…』光チャンをしゃべらさん勢いで怒鳴りまくるあたし――。何かがキレてる。とまらへん――……

    2006-01-13 17:12:00
  • 555:

    『最後の最後にアンタが嘘ついたコトだってあたし忘れてナイ?次は本気でつきあう……?信用できる訳ナイやんけそんなん?』
    唖然として黙り込む光チャン――。そっとタバコを拾う光チャンに更にあたしは言ってしまった。絶対口に出したらアカンかった言葉を―――――……。

    2006-01-13 17:13:00
  • 556:

    『てゆーか…あたしがめっちゃ好きやったんは神田くんやからなぁ??その神田くんが今おらんねんもん!会いたいのに会われへんねん!ホンマに隣におって欲しいんは神田くんやもん!!』

    ハッとして口をつむった――…。

    光チャンの顔を見る。胸の奥が苦しい――……。。

    2006-01-13 17:14:00
  • 557:

    光チャンが、あたしに初めて涙を見せた瞬間やった―…。。
    『……ゴメン、光チャン…』 下を向いた。あたしの目からも涙がこぼれる――。

    『…神田くん、もう今はおらんやんか。』
    一言そう呟くと、光チャンは乱暴にカバンに作業着を詰め込んで、部屋の鍵をテーブルの上に置いた――。。

    2006-01-13 17:15:00
  • 558:

    『羽梨がおって欲しいんは俺じゃナイみたいやし、俺でてくわ。』
    『そんなんあたしが…』
    『お前はおれ!行くトコないやんけ。俺は連れんトコでも実家でもどこでも行くとこあるし。お前がどっか行くあて決まったら連絡して。』
    『いいってそんなん!』
    『いーって!ほんじゃーな!』―バタンッ――…。。。光チャンが出ていった…。

    2006-01-13 17:16:00
  • 559:

    ?人取り残された――。。散らかった部屋の中……。玄関越しに聞こえるバイク音――。。

    『…何やってんッ…あたし――…ッ』―泣き崩れた。 〈ごめんな光チャン…。〉
    あたしをこんなに愛してくれる人を、何であたしは傷つけてんねやろう。。

    2006-01-13 17:16:00
  • 560:

    光チャンの家やのに、光チャンが出ていった――。あたしの為に――。。
    〈いつまで甘えてる気やネン…〉早く、出ていかないと――。ドコか行くあて探さないと――。どうにかしないと――………。

    精神状態がかなりおかしかったこの頃のあたしに、喝を入れてくれたのは――…

    2006-01-13 17:17:00
  • 561:

    『お前失礼極まりナイわ?』―――今、目の前でドーナツ頬張ってる、美羽チャン。あたしの片割れ。出勤前のミスドでの事やった――。羽梨『うん?うん…食ってから喋り、カスカスするやろ、それ。』
    美羽『ん!大丈夫…ん!てかな!!』
    ドーナツを飲み干して、真剣に話し始める美羽。
    いつになく熱い感じ。。

    2006-01-13 17:18:00
  • 562:

    『アンタは光クンが出ていった心理をわかってへんわ!』『うん?』
    『だからな、何で自分ちから自分以外の奴置いて出ていかなアカンかったん?羽梨に"俺の事考えて"ってゆーてんねやろ。』『…うーん。』
    『それをアンタは、でていかな、住むトコ探さな!…じゃ、ナイやろ!まず光クンとどーするか考えなアカンのんちゃん?』
    〈痛いトコつくなぁ…?〉そぅ、はっきりしなアカン事がある。。あたしは確信から逃げてた。。

    2006-01-13 17:19:00
  • 563:

    『羽梨、そこ逃げたアカンやろ!曖昧なんいっちゃんしんどいん羽梨はわかってるやろ?』『そぉやな…。』

    …わかってる。イッショにおるのに、気持ちは自分に向いてナイ。これ程しんどい事はナイ。。さやかチャンと光チャンがつきあってた頃、あたしはそれに気付いてたはず――。

    2006-01-13 17:20:00
  • 564:

    なぁ、何で人と向き合うんはこんなに勇気がいるんやろーか?
    100%全身全霊かけてぶつかってきてくれるなら、あたしも100%で返さなアカン―でもそれってすごく残酷。

    きっと光チャンがあたしに最後に嘘を着いたのは、その残酷な事をするのが無理やったんやろうなって思う。けどそんなん、ホンマの優しさじゃナイ。
    その"嘘"はあたしの深いトコロで傷になった。

    2006-01-13 17:21:00
  • 565:

    「傷つきたくナイ」って皆絶対思ってるけど、傷つく事さえも賭けて手に入れたいモノがきっとあるはず。
    「傷つく勇気」
    「傷つける勇気」
    一度は光チャンの事を真剣に好きになった。だから傷つく勇気を振り絞れた。でも今、どっちかを自分で選ばないとアカン――。お互い本気の究極の選択。
    ホンマに人は難しい――…

    2006-01-13 17:22:00
  • 566:

    『でもあたしはやっぱり神田くんの事…』あたしが言い終わる前に美羽が挙手した。
    『…ハィ、何やねん山口サン。笑』『ハィ?宮崎サンに報告ある?てか、発表記者会見ってヤツやな?笑』
    『何やねん。笑』美羽がちょっとニマっとして声を張って言った。
    『えー…まず?コ目。』
    『何個あんねん。笑』

    2006-01-13 17:23:00
  • 567:

    『美羽、今月いっぱいで店やめるわ!』
    『マジ???』かんなり驚いた?色々、生活の面やら何やらでやめるハズナイと思ってたから。。
    『ウン??もぅ決めた!笑』『あんたホンマにイイんか?最近指名客だって増えてるし、来月あんた誕生日だって…』
    『うっふっふー?』またあたしが喋り終わる前に、美羽がキショく悪い笑いを見せた。
    『なぁ羽梨、美羽キショィ事ゆってィィ??笑』『何やね!ゆえや!笑』――この後美羽が言った事、忘れもしいひん―――。。

    2006-01-13 17:24:00
  • 568:

    『美羽、お金よりも大切なモノ、見つけたカモ???……キショッ!美羽キショッッ!?笑』あたしが笑う前に自分がイス笑い転げてはる…?
    『アポやな、お前。笑』
    『キャッハッハッ――???』よっぽど自分にウケたらしく、なかなか笑い止まへん美羽?……何となく、あたしは言葉の意味がわかった。
    『翔やんと戻ったん?笑』『あーちゃうちゃう??』『?』美羽は座りなおしてまたニマーっと笑って言った。

    2006-01-13 17:25:00
  • 569:

    『戻り"たい!"から、まずはキャバを卒業する?』
    ―"たい"―を強調して言う、美羽。
    『でもアンタホンマは…』
    『戻れるかとか!ワカランけど、戻りたいネン?いけるかもしらんやん?プラス思考で。笑 それで告るなら翔太が嫌がってるキャバやめてからしよかな思って。結構エラナイ??笑』
    『エラィ。美羽じゃナイ。笑』『やろ?笑 でも本気なら本気な誠意見せなアカンやん??当たって砕けたら、そん時はグレる!薬する!笑神田くん探して売ってもらう!そんなノリで???笑』――どんなノリ!?笑

    2006-01-13 17:26:00
  • 570:

    『ってゆうのは言いすぎ?まぁ言いすぎでもナイけど。笑 でも何しそーする。羽梨とか、光クン見てて思ってん。あー皆本気なんやなーって、何か犠牲にしてスゴイなーって!なんかそんなん美羽だって負けたくナイしな!みたいな???笑』
    『そおか、笑。』〈さすがやなぁ…。。〉――昔からいつも、何かと負けず嫌いで、どっちかがガンバって、やっと頑張れた、ダルがりの甘えたなうちら。でも、いつも土壇場まできてしまったら"頑張る事"ができてたな―――。

    2006-01-13 17:27:00
  • 571:

    『だから、美羽も頑張ってみるし。羽梨も、頑張れるやろ!笑』
    『なるほど。笑』最後のドーナツを美羽がほおばって、ミスドを出た―――。

    『羽梨、そろそろうちらも幸せなってもィィんちゃいます?笑 てか、ならなヤバイやろ。ピチピチ?才やし?笑 オッサンの相手してる場合じゃナイかもよ!笑』
    〈幸せに―――……。〉

    2006-01-13 17:28:00
  • 572:

    その日、ミーティングの席で美羽が店長にやめる事を申し出た―――。美羽の目に迷いはナイ――。
    『生活とか、何とかなるしな!笑』〈何とかなる――。〉
    そう。今まで、大事なモノを失ってしまっても、何とかしてやってきた――。お金がなくても、失恋しても――行くあてがなくなっても。"強い想い"で自分だけの道が開けた――。
    そこに、いつも一緒におってくれた美羽が今日、その自分だけの道を、幸せな未来を夢見て、信じて、勇気を出して、この場所からのサヨナラを決意した――。
    自分の為に、たった一人の人の為に―――。

    2006-01-13 17:29:00
  • 573:

    『羽梨、何があっても残る人っておるよな。でもな、振り返ってるばっかりやったらオモロナィやん?
    誰かに賭けてみるんもアリやろ?てか何でもアリやろ!笑羽梨が決めたらえーけど、自分の事大切にしてくれる人の事、捨てれる?神田くんとは絶対また会えるって美羽、マジで思うで!でも考えて?光クンは――?
    なんしか、大事なんは"今"やで――!』

    2006-01-13 17:29:00
  • 574:

    仕事帰りの朝――?
    光チャンがおらんこの部屋で?人。あたしはさっき美羽が帰り際に言った言葉を何回も思い出していた――。

    "大事なんは今"――。
    部屋を見渡す――。光チャンと買いに行った、あたし用のタンス…服がちょっとずつ増えてきたから―…。洗面所の歯ブラシ――。あぁ、フザけてポケモンのんオソロで買ったっけ――……。

    2006-01-13 17:30:00
  • 575:

    ちょっと前まで、この部屋は"さやかチャンの色"がついた部屋やった――。。"今"は、あたしの色がついてるんやな――…。
    昔の事を想いだす――……悪くナイのに、離れて行くのが怖くてひたすら顔色を見ては謝ってた、一緒におっても辛かったあの頃―……

    "今"は違う――。

    2006-01-13 17:32:00
  • 576:

    その日一眠りして、出勤前にあたしは?人で出かけた――…。。

    "あの公園"――――

    一人、ベンチに座ってタバコを吸う―――。

    2006-01-13 17:33:00
  • 577:

    〈静かやな…。〉
    ――なぁ、ココにおると今でもあんたの声が聞こえてきそうやで?うっさい車の音と一緒に、『羽梨ィ!?』って、可愛い顔して…さぁ。。神田くん――。

    今、来てくれたら――…。香代チャンだって連れてきてもィィし、なんならサエコとだって全然ィィし…
    今なら、アンタが「チュゥ!」って口尖らす前にあたしから飛び付いてするし。笑

    2006-01-13 17:34:00
  • 578:

    『はぁ??』
    こんな事になるなら、あの時一緒に帰ってたら良かったかなァ――?
    "羽梨、一緒に帰る?"――"俺と一緒におらへんっ?"つきあってたら良かったかなぁ――?
    "お前やったらいけそう!"ずっと抱きついたまま、離れんかったら良かったか?"羽梨ィ〜…"

    2006-01-13 17:35:00
  • 579:

    『神田くぅん…。』
    ―ポツポツ―…『あ、雨…』突然降りだす、夕立――。。
    "何で俺にもそんなんなんお前――"『ホンマそれやぁ…。』一人頭を抱えた。本音で向き合えてたのに――…人の前に自分の前にバリア張ってしまう、あたしの悪い癖――…。
    "濡れときマス?笑"―――あの時みたいに、ビショビショになって暴れたい。あんたと――。
    ムリな話やけど。

    2006-01-13 17:36:00
  • 580:

    "洗い流せ!全部――。" あたし、そんな綺麗に出来てない。汚いし、未練たらしいし。。あんたみたいな強さはナイし――……。
    だからあんたがすごい、キラキラして見えたよ。
    でも、?個だけ――。あんただって怖かったんよな?"大丈夫――。"神田くんの口から出るそれは、強がりでも何でもナイ、"強くなりたい"気持ちの表れやったんかもしらんなぁ――。。

    2006-01-13 17:37:00
  • 581:

    夏の雨に濡れまくった――。一人でキショィけど…。何かを「洗い流さなアカン」気がしたから―――。。それは、ドコか何か次に進むって言うコトに似てた。
    いつからか思っていた――。"ココにはもう、おられへん"って――。だって止まったままになってまうから。そうなったら、あたしだけ錆びてしまって、そしたら、キラキラのあんたにもぅずっと追い付けんくなるやんかぁ――?
    『あ…。』雨が上がった。そっと立ち上がる――。

    2006-01-13 17:38:00
  • 582:

    ――ひとつだけ、綺麗事、ゆっとこう。夢見させて。――ひとつだけ――。

    『…忘れんなよ、あたしの事――…。』

    立ち上がって公園を出た―。?月の雨の日―――。。

    2006-01-13 17:39:00
  • 583:

    『大丈夫。』――あんたの口癖は、またあたしの心の中に戻ってきた―――。

    理由も自信も何もないけど―――いつも、自分の胸に言い聞かせています。

    2006-01-13 17:40:00
  • 584:

    「?月??日、光チャンが帰ってきた――――――。」。
    「?月??日。
    光チャンとヨリを戻した――。」

    2006-01-13 17:41:00
  • 585:

    これが、あたしの「答え」――。あたし自身で選んだ道。神田くん、隣にあんたはいてへんけどね―……。

    『羽梨!行ってくんで!』『あいやい、ハイ、愛妻べんと?笑』『キショ!バイ?笑』 ―チュッ――。

    朝?時半、光チャンの弁当作って、起こして、見送る――。そんな毎朝。

    2006-01-13 17:42:00
  • 586:

    家には帰ってナイ?オカンとまだバトり中???
    携帯は、光チャン名義で買ってもらった――。
    つまり、養ってもらってあたしはいわゆる「主婦」ってヤツや??
    料理、掃除、洗濯……めさ嫌いでめさダルイ?けどちょっと嬉しかったりする。オカンの有り難み、わかります――…。。

    2006-01-13 17:44:00
  • 587:

    美羽も、少し前、翔やんと見事ヨリを戻した??? 仲良くやってるみたい??

    ―神田くんに未練あるって―?わっからんなァァ……。でも、一個正直に言うと、「会いたい」よ。今でも――……。。ちょっとでィィから話したいよ―――。

    2006-01-13 17:45:00
  • 588:

    ――でも、なかなか新鮮で、平凡やけど楽しい毎日。早起き頑張って、家事頑張って――。昼ドラ見て??買い物行って、再放送ドラマ見て。笑 そうしてる内に光チャンが帰ってきて、?人揃って『いただきます』今日のメニューはシチューだす?(あーしんど。。料理。)

    家で決まった時間にこうやって、テレビ見ながらごはんを食べる。光チャンにとっては「あたりまえ」の事やけど、なんかあたしはくすぐったい。
    〈昔思い出すなぁ〜…〉 家族?人で暮らしてた時の事を――。。

    2006-01-13 17:46:00
  • 589:

    『俺明日遅くなるカモ。』シチューガッツキながら喋る光チャン――。『え????』スプーン握って叫ぶあたし。『ごめんって!現場遠いネン。帰ってきてから遊びいこや!明後日休みやし!』
    『え??????』

    明日はあたしの?回目の誕生日――。〈予定狂ったしな???〉『ハァ??美羽は今日記念日やし…』誕生日に暇児とか終わってるわ…???

    2006-01-13 17:48:00
  • 590:

    誕生日の昼間、家でゴロ?してたら携帯が鳴った―――???―《着信おにい》即効出る?『もぉし??』『もし!』『イヤん感激やわ!??電話だけでも嬉しィし暇児ゃヵラ!!笑』
    『あ?』――へ???
    『…オメデトゥ電話じゃナイんか?』『何もめでたないわ!俺昨日女にフラれたんじゃ!』『そんなんしらんがな???てか、あたし今日で?やねんけど??』
    『そーなん!スロット連れてってや!』『お前が連れてけや!?笑』――そーなんって何やねん?あたしはあんたの去年の誕生日、飯連れてったやんけ!!

    2006-01-13 17:49:00
  • 591:

    兄妹なんてこんなモンかよ…『てか、荷物突っ込んだカラ今のうち取りに来いよ!』『あ、マジれ?』――そぅ言えば家にあるあたしの荷物まとめといてって言ってたんやった!オカンがおらん間に!
    『今ヵラいくわ。』『お前誕生日やのに暇とか俺より終わってるなぁ!ギャハハハ…』―ブチッ―?『…死ね????』
    電話を切った後すぐにチャリンコで実家に向かった??
    『あ〜け〜て〜』『誰やねん!』『羽梨じゃ!笑』

    2006-01-13 17:50:00
  • 592:

    ―ガチャッ―。『よ?久し!』『ヒサシ?』久しぶりに家に上がる―――。
    『何も変わらんな、この狭い汚い家は。』『やろ。』部屋に誘導するおにい。
    『てか、俺お前にプレゼントあんねんなぁ!』『マジれッッ????』めさビックリやがな???だってあんさんさっき…まーいーヮ??
    『何何?何系??笑 チャラけてはる?笑』『チャラけてはる。笑 でもお前絶対喜ぶわ!』『マジぃ?』〈何なん何なんッッ??笑〉――ドキドキしながらおにいがドアを開けて部屋に入る―――――……………………………って………………『わあぁッ??????』

    2006-01-13 17:51:00
  • 593:

    あたしはビックリしすぎて腰が抜けて、おにいの足にしりもちついた――。『イダッ??』でも、そんな事はどぉでも良くて、、
    『え?え?てか、何で?何でおるん??』―――――

    『羽梨ィ〜久しぶりやんけ??ぃ??』

    2006-01-13 17:52:00
  • 594:

    そこには、あたしの布団に寝転がってる、何ヵ月かぶりの神田くんがおったんよ!『マジ何してん?え?何真剣?笑』――かなり動揺して笑けてまうあたし。
    『お前なんでプージャやねぇ?ん!!?笑』――ケラケラ人の布団で笑う、神田くん…〈嘘やろ…。〉開いた口も目も塞がらない???
    『なっ?嬉しいやろ!』と、足を押さえて笑うおにい……。――こんなん有りなん――?

    2006-01-13 17:53:00
  • 595:

    『…てか、何でよ??』おにいに怒鳴ると、『まぁ後はお前らの好きにしろ!俺はスロット行ってくるから?ほな!オバハン帰ってくる前に出ろな!』『はぁ?』『いってらっしゃぁぃ?』と、神田くん――…
    すると、ドアを??ぐらい開けた隙間からおにいがギロリとうちらに囁いた。

    『俺の布団は…汚したらアカンでぇぇぇ?????……ギャハハハハハハ…』
    〈………………死ね??〉―バタンッ―玄関のドアが閉まった。

    2006-01-13 17:54:00
  • 596:


    『……。』二人きりになった。久しぶりのせいか、めちゃめちゃ緊張する…顔が見れん…〈会えるとか思てへんかったし…。〉プージャやし…。。戸惑ってへたり込んでるあたしのデコを神田くんがデコピンした――。『イデッ?』『羽ー梨ィ?ただいまッ!』――そう言っていつもの様に笑った。「何でおるん?」「サエコは?」「飛んだんじゃなかったん?」――聞きたい事は、山程あった。

    2006-01-13 17:55:00
  • 597:

    あったんやけど、あたしの第一声は――『おかえり!』――言うと同時に抱きついてた。
    『うわッ!何お前!笑』『お前が何やねん!』――神田くんの胸の中に顔を埋める――……。何回これを夢見た事か――………。
    『羽梨?笑』『…何』
    『顔見せて?』『嫌!!』『お願い!』『いーや!』『見せろや!!笑』『キャー!!笑』『ハハハっ!?笑』――『ひーつーこーいー!笑』二人で布団の上でじゃれあった―――。
    〈あぁ…神田くんやぁ…〉失いかけてた何かを、取り戻せた感じやった――。自然な、いつも通りのうちら――………。前に戻れた用な気がした――。

    2006-01-13 17:56:00
  • 598:

    『神田くぅん!??』
    『何か今日お前可愛いやんけ!笑』『や?ん?笑』―コレがホンマのあたしやんか!〈会えて嬉しィねやんか…!?〉この時の嬉しさってゆったら何やろう、ホンマに""ヤバい"?
    『羽ー梨ッッ?』―チュッ―…〈めっさ久しぶり!〉テレる…?
    あたしはこの時光チャンのことなんか頭になかった。もぅ目の前に神田くんが…今この空間が嬉しすぎて。

    2006-01-13 17:56:00
  • 599:

    『神田くん髪のびた!?』『そ?お前エクステ取った?』『取った!可愛い?笑?』『可愛い??』――神田くんがあたしの髪を撫でる。チラっとその手をみると、まだ"あの時"の傷跡が残ってた。神田くんが痛い思いをしたのに、この傷さえ嬉しかく思ってしまう。。
    『てか、遊び行く?ヒサシやし。笑』『行く行く???』『よしイコ!てかお前ルフィホコリかぶってるやんけ!笑』ポンっと、部屋に置いてたルフィのぬいぐるみを神田くんが叩いく。
    『洗濯したる!』『ヤメろ!笑 行くで!』
    あたしはルフィを見て嬉しくなる。?人で外に出た――。

    2006-01-13 17:57:00
  • 600:

    『あれッ、車変えたん?』『あーあれ売った!これは今だけ臨時。また買う、金貯まったら。』
    『そうなん…。』
    〈お金なかったんか…?〉―ガチャッ――
    『どうぞ?羽梨姫!笑』
    『ありがと!王子??笑』?人車に乗り込んだ――。

    2006-01-13 17:58:00
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