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本命

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  • 1:

    羽梨

    羽梨、現在?歳。
    恋ゎいっぱぃしたけど、めちゃめちゃ手に入れたかったんゎ?人だけ。
    手に入らんかったんゎあんただけ?

    2006-01-12 12:50:00
  • 75:

    朝になった。メール送る。別れカラは逃げられへん――…。『終わったよ?』ドキドキは半端じゃない。返事がきたら即効開いた。
    『ごめん、別れよぅ。』
    ドックン…わかってた。わかってたはずやのに、受け入れられへん…。痛すぎる心を無理矢理落ち着かして、メールを送る。

    『何でなん?』『俺じゃ羽梨を幸せにできひんから…別れよ。』―――――。我慢してた涙が一気に溢れた。『なんでッ…ぃややぁ…ゥッ…ゥァ〜光チャ…ぅ…』家の近くの公園で?人で声を出して泣いた。子供がダダこねるみたいに。。

    2006-01-12 14:04:00
  • 76:

    怒りとか、ショックとか、疲れとか、空虚感とか、解放感とか、切なさとか、ホンマにいっぱいごちゃまぜの涙やった。『あたしじゃなくて光チャンがしんどいねやろ?』メールを送る。別れに綺麗事なんかいらん――。『それもあるけど…お前が悪いんじゃないで!』―――そんなんゆわれても余計辛いんがわからんの………――

    あたしは家に帰って布団に入った。涙はとめどなく流れる。おにぃが横で寝てンのに、声が出てまぅ。『ウッ…ゥゥッ…』?ヵ月間の思い出が頭を駆け巡る。初めてチューした時、えっちした時、マフラー買いに行った日、ラブホ、クリスマス、誕生日、学校、ファミレス……全部全部、笑ってる?人―――…『なんでなん…ゥッ…光チャン…』何で思い出になった瞬間美化されてしまうん?

    『綺麗な思い出とかいらんわ。』神田くんがゆってたこの言葉をフッと思い出した――。あたしは携帯を握ったまま、いつのまにか寝てしまった。

    2006-01-12 14:05:00
  • 77:

    光チャンの夢を見てた…起きたら泣いてた。〈夢じゃない…。〉ズキズキしてたまらへん…助けてや。光チャン…でももぅ、会われへん。。光チャンは別れたらもぅ会ったりしーひん人らしい。あたしはとりあえず美羽に電話で報告した。『羽梨〜ッッ…?』半泣きっポイ声やった。変に慰められるより全然嬉しかったよ?美羽???

    あたしは強がりで負けん気強いんやけど、もぅ元気なフリする元気もなくて、周りビックリするくらい、アホみたいにいつでもどこでも泣いてた。勇気出して、光チャンにメール送った。『あたしやっぱり光チャンが好き。一緒におりたいねん。しんどくてもイイねん…あたしもぉちょっと大人になるから、待っててくれへん?』

    2006-01-12 14:07:00
  • 78:

    強がらんと、カッコつけんと、等身大の剥き出しのあたしでぶつかった。光チャンの心にぶつかった
    返事がきた…
    『わかった!お前が変わってくれんねやったら待つわ!俺も変わらなアカンとこあるし。』

    救われた気がした。"絶対戻れる" 確信した。
    したのに…………。

    2006-01-12 14:07:00
  • 79:

    あたしは光チャンに認めてもらぅ為に、学校も真面目に行って、仕事も頑張って、明るくしとこ、泣かんとこって決めて毎日過ごした。辛かったヶド、連絡したかったヶド、しんかった。

    ?週間くらい経って、光チャンから電話がきて、久しぶりに会った。『やっぱ好きやな。』って再確認した。でもその時光チャンは、『お前俺と戻らんかったらどーするん?』とかゆーてて、『戻るもん!笑』『彼女できるかもやん、俺。』
    何でこの時すっぱりきられへんかってんやろぅ…

    2006-01-12 14:08:00
  • 80:

    その時、『昨日さやかチャンに送ってもらってん。』って話てたけど、あたしはさほど気にしーひんかったんよな…でもその日、確かに『またな!』ってゆってバイバイした――…。またな って。

    美羽や他の友達にこの話をしたら『よかったやん?がんばれ?会いにきてくれてんやったら大丈夫。』ってゆってくれた。でも神田くんはあたしを落ち込ますようなコトをゆったんよ。

    たまたま学校の食堂で会って光チャンの話をした時に、『お前、期待するだけ無駄!頑張っても意味ないで!』『なんでそんなんゆーん?』『はぁ!?なんでって無理やろ!』って笑いながらゆったんよ。あたしは泣いてもーて、『ヒドイし、神田くん…』それだけゆーて走って食堂を出た。その場におった龍くんと美羽が揃って『今のんはないわ!』って怒鳴ってんのが聞こえてた。

    2006-01-12 14:09:00
  • 81:

    あたしは別れてから初めて神田くんと喧嘩?した。
    糸が切れたみたぃに泣きじゃくってたあたしを無視して神田くんは通り過ぎて行った―――。
    でも神田くん。あんたのゆうコトはあたるなぁ…いつも。

    光チャンからまた電話があって会った時、えっちしてしまった。あたしは、『もーそろそろイーやんな。』ってその夜に寄り戻そう?ってメールを送った。でも返事が返ってきたんは次の日の夜で、予想外の言葉にあたしは切れてしまった。

    2006-01-12 14:10:00
  • 82:

    『まだやろ!昨日は俺が悪かったけどまだ無理やって!』………またなんかが崩れた。『何なん?それ。別れたいんやったらハッキリゆーてくれていーから!』返事はナイ。。―光チャン、あたしそろそろしんどいよ…

    次の日も返事はナイ…。煮を切らして電話した。"もぅ終わろう…" プルルルッ……『光…』『今忙しーから!!』―ツーッ…―

    終わりを感じた。また泣いた。朝から晩まで……ずっと泣いた。仕事の合間も。ごはん中も。

    2006-01-12 14:11:00
  • 83:

    そのうちごはんも喉通らんくなって、カロリーメイト詰め込む日々。イライラしてたんは美羽やった。『あんな男忘れ!』美羽は人の悪口なんか滅多ゆわんコ。これ以上ひきずったらアカン…あたしなりのけじめをつけよう。

    メール送る。『もぅメールとかもダルイと思うヶド最後やからお願いやから返して?最後に会って話したい。』―笑ってバイバイしたいんよ…―返事がきた。
    『イーけど俺今風邪やねん。』ちょっとホッとする…。涙がでる。『電話するから出て?』

    2006-01-12 14:12:00
  • 84:

    あたしは最後の電話にすべてをかけた。?%に賭けて、泣きながらすがりついた。『お前のコト冷めたワケじゃないねん…』『じゃぁあたしでいーやんか…!傍におらしてやぁ…絶対好きにさせるからぁ…』『無理やねん、そんなんじゃナイねん。』あたしは相当ひつこかったと思う。『嫌いちゃぅやろ?彼女おんの?ハッキリゆって。最後の優しさとかいらんから!』『彼女はおらん!でも無理やねん…』

    仕事の待機中、あたしは階段で泣きじゃくった。電話越しの大好きな光チャン…。『…ゥゥッ、ぅッ…』『…ごめんな。』だから謝んなって…『あたしのコト…フッ…冷めたんじゃナイんやったらもっかいつきあって!ゥッ…』最後の最後の光チャンのファイナルアンサーは『きらい…』やった……―――

    『泣くなよ…』『ウゥ??…ぅぁゥーッ…』喋られへんかったヶド、声振り絞ってゆった。『そかぁぁ…フッゥッ…ごめんなぁッ…ひ…つこ…くてぇ…ェッ…。』『またメールするわ、、』『ウッん…バイバッイ…。』電話が終わる頃は化粧も髪も服も涙でボロボロやった。

    2006-01-12 14:13:00
  • 85:

    美羽が『よーがんばった!?』って泣きながらハグしてくれた。?回目?笑 『スッキリッ…したぁああ!ゥッ…ぅ〜何でお前が泣くねぇ〜ん!笑』『だってぇぇ??うちら?人で?つやぁんッ笑。』
    あたしの本気の恋は終わった……

    次の日光チャンからメールが入ってた。『色々キツイ事ゆって傷つけてごめん。今までも色々ごめん。』
    これ以上あたしを泣かせんといて…――。最後の返事を返した。『光チャンが謝る事じゃないよ。あたしこそごめん。あたしすっごいいっぱい光チャンに幸せもらったよ。まだ好きやわ…ごめんなひつこくて。笑 幸せになってな?』〈送信完了〉もぅ光チャンからメールがくる事はナイ――。バイバイ、光チャン。

    2006-01-12 14:14:00
  • 86:

    もちろん涙が枯れる事はなかったヶド、ごはんはもり?食べれるようになった?笑 不思議やね…日が経っていったらわかる。中途はんぱが一番しんどい。しつこい女なってもーたヶド、今でも後悔はしてないねん?

    あたしはそれからとゆーもの金のモウジャになった???店では同伴始めてナンバー入りして、仕事が終わっては遊びに行って、たまに学校行って。『お前スゴイな!笑』ってみんなにゆわれるくらいに動き回った。

    でもやっぱり?人になると泣いてまうんよ…夢にも出てくるよ、光チャン。携帯か、コンビニとか、日常茶飯事なコトとかモノでも光チャンが浮かんで痛くて?…?でも…財布の中の500円玉ストラップを手にとる。

    2006-01-12 14:16:00
  • 87:

    あたしはわかってしまった。お金ってスゴイ。どれだけ埋めてくれたやろぅ?心にあいた穴。虚しいのはわかってる。でも、この時のあたしはそーは思わんかった。お金と友達。あたしの宝物。光チャン以外にも、大事なモノはたくさんあるよ。あたしはひとりじゃないよ。ううん、そんなんもぅどーでもイイ。

    神田くん、あんたはこんなんもぉ経験済みやったんやなぁ…ほんのちょっとやけど、初めてあんたのゆーてる意味がわかったカモ。。

    あたしはだんだん夜の世界の汚さをしった。No2の静香チャンってコがおってンけど、くるみってコが成績あがって静香チャンを追い越してんやん。静香チャンは色・枕MAX!って感じのコやって、くるみの客色ったりしてたねん。そんなんはイーねんけど、しまいには店で暴れて酔った時にグランデーをくるみにぶつけて、くるみは頭切って入院してんよ?しかもちゃっかり泣いて土下座して謝って許してもらったと思ったらくるみの潰し全開やん、入院中に?

    2006-01-12 14:18:00
  • 88:

    夜のコってどっかちょっとおかしーんカモ。ゆーても、世間的に見たらね。お金って一種のドラッグよな。人間変わってまうんやから。

    あたしは決意したコトがあった。〈光チャンのコト忘れよーとしても無理やし、よし!〉『あたし戻る為に頑張るコトにする?』美羽『マヂで?』『ウン。しかもむこーから戻ってってゆわす!笑』『見返すってやつやな!笑』『それ??』女のコやったら?回は思うんちゃうかなぁ?

    ある日の仕事帰り、店の女のコと朝マック行った帰りに神田くんの車を見つけた。『うそんッ。』あたしは車のとめてある近くのコンビニにわざと入って偶然の再会を装おーと思った。笑

    2006-01-12 14:19:00
  • 89:

    ちょっと待ってみたヶド神田くんが来る気配もナイし、帰ろヵナと思ってコンビニから出たら、神田くんらしき人が見えた。『あ!』足がとまった。女とおるぞ…

    キレ可愛い感ぢの人。『彼女かな?』あたしは隠れて見てた。なんか…ヶンヵしてる?ちょっと言い合いした後に女が足で神田くんの車を思いっきり蹴って『もぅお前なんかいらんわ!』って怒鳴って歩いていった。神田くんの『待てや!!』って叫んだ声が妙に印象的やった。

    神田くんはハァ?って感じて一瞬しゃがんで頭抱えたと思ったらすぐ立ち上がって車の方へ歩いてきた。『ぇっ!』ごっつ目が会った――ぅゎ…。『よっ?』めっさ神田くんビックリしてたな。笑

    2006-01-12 14:20:00
  • 90:

    『なんやねお前!笑 びっくりしたわびっくりしたわ!』『あたしも?笑』『お前見てたやろ!やらしーわ!笑』『偶然やんか。笑』『ボケ!』神田くんは傷いった車を撫でて『ハァ??』ってデッカイため息ついた後、『泣いてイイ!?』ってでっかい声でゆってあたしの手をひいて車に乗せた。

    あたしは『ハァ!?笑』ってゆって笑った。『泣きや泣きや!笑』冗談のつもりでゆった。やのに、神田くんはハンドルに腕ついて顔ずっと伏せてる。まさかと思って『神田くん?』って肩を叩いた。

    『…ッ。』あたしは絶句した。初めて神田くんの涙を見たから――…。『…ごめん。』しばらく沈黙が続いたんやけど、あたしは胸がうずうずするんがたえれんくて『てか、なんでマヂ泣きなん!笑』ってノリに持っていった。

    2006-01-12 14:22:00
  • 91:

    痛い…。『…薄々はわかってたよ。』そぅ、あたしはわかってたハズ。光チャンがいつか話してた名前。。「さやかチャン。」感づいてたのに、きづかんフリをしてたかった。ううん、『彼女はおらん!』光チャンの最後の言葉を信じていたかっただけ。嘘やと思いたくなかっただけ――。あたしはいつのまにか泣いてた。

    『ははッ?もらい泣き、さっきの神田くんの!』『お前アホやな。』神田くんはフッと笑った。『マヂあほ!笑』あたしは何日か振りにまた泣き崩れてしまった。別れても光チャンを支えに頑張ってた毎日。辛くても前を向いた。ひたむきに『頑張ろ』って思った。ホンマはまだまだ泣きたかったし『辛い』って言いたかった…。信じてた望みなんか、実際は欠片もない。それが現実。

    『戻れる』わけがない――…………

    2006-01-12 14:24:00
  • 92:

    あたしが泣いてた間、神田くんは携帯もいぢらんとただ黙ってた。喋ってな死んでまいそうな人が。ジッとあたしが泣き止むのを待ってくれた。『ごめぇん…神田くん。』『謝るくらいなら泣くな!』『ほんまそれな…笑』気付いたら、外は学生やリーマンが歩き出してるくらいの時間になってた。

    その後家の近くの公園に行って缶コーヒー飲みながら喋った。キャバの静香チャンの話、客の話、金の話。神田くんは薬の話とか、車の話とか、色々。お互いフラれた事にはふれんかった。

    『眠い!帰ろや!』神田くんが立ち上がった。でもあたしはひとりになりたくなくて、思い切って、神田くんの手を握った。『あたしレンタルせーへん?』いつかのあんたの台詞。『ドコいくん?俺金ないけど。』『あたしが出すから。』内心ドキドキしながらゆった。

    2006-01-12 14:25:00
  • 93:

    『俺お前借りれるねやんな?』『うん。』〈隣におって…今日だけでイイから―…。『俺お前の事好きにするで。それでもいーんやったらいーけど。』ドキっとした…『いーよ』〈…あたしもぅ、神田くんやったらいーカモ…いーねん。好きにして―。〉

    〈今、あたしをひとりにせんといて――…〉『お前意味わかってる?』『わかってるけど。』すると、神田くんはあたしの手をギュっと強く握り返してきたたと思ったら、そのままあたしの手を持ったまんま軽くあたしのほっぺたを叩いた。―パチンッッ…―。『な…に』

    『甘えんな!』そう言って自分の手を離した。〈ぇっ、あたし……。〉あたしの手はほっぺたにくっついたまんま。『お前もそんな女なんの。』向こうを向いて神田くんがボソっと言った。『…あたし……。』『来いや。』あたしらは車に乗った。

    2006-01-12 14:26:00
  • 94:

    ドアを閉めて神田くんがゆった。『で、どーする?帰んの、帰らんの。』あたし『……帰るわ。』家の前で車を停めた。『お前はそれでえーねん。』って笑ってあたしの髪を撫でて、そっとキスした。神田くんの車を目で追う事もなく、あたしは真っすぐ家に入った。

    あたしは布団の中で神田くんの言葉を思い出した。ほんで小声で『大丈夫。』って胸を押さえて言って、あたしは眠りについた。

    その夜、起きて仕事に行った。美羽は『そろそろ彼氏でもつくろかな?笑』ってキラキラしてた。『合コンでもやるか!』って女のコ達と騒いだりした。学校ではやたら騒いだ。買い物・映画・遊園地。やりたかったコトとかを一個ずつ友達と実現した。小さいコトから?

    2006-01-12 14:28:00
  • 95:

    なぁ神田くん。星の数やんか、男も女も。ほんでもあんたはあの時?人の女のコトで涙流したよなぁ?あたし軽くショックやってんで?でも、反対に嬉しいのもあってん?あんたも人を愛せるんやんか。あたりまえかもしれんけどね。みんな病んでるからね……

    そんなこんなで元気なあたしに戻ってきた頃、事件は起こった。美羽の携帯がずーっと電源切れてる。『どないしたんやろ?』あのコは常、充電器持ってるし電源なんか絶対きらんのやん。胸騒ぎした。

    地元の男友達から電話がかかってきた。『山下(美羽)ヤバイ、香代サンともめてんねん。』『はぁ!?どゆコト?』香代チャンなんか存在忘れてたもんやから?『詳しいコトはわからんヶド、けっこーヤバイみたい。香代サンバック出してきてるから。』『バックってドコの誰なん?』『〇〇のゴジラ知ってるやろ?』この辺では有名なキチガイの?コ上。ヤバイかも…

    2006-01-12 14:29:00
  • 96:

    その電話切った直後、次は女友達から電話。『かなえやけど!美羽の話きーた!?』『きーた!美羽今ドコなん?』『学校の裏の駐車場おるらしーねん、かなえ今カラ行こ思てんやんかぁ』『あたしも行くわ!』かなえは姉チャンにこの話を聞いたらしい。

    でもあたしはヤバイと本気で感じててん…。ゴリラは金属バットで人どついたり、強盗やったりホンマにキチガイで有名やったから。でもなんしいかな!原チャリダッシュで地元の中学の裏に行った。いちよ戦闘態勢でスゥェットきた。

    ついてみたら暴走族みたぃな奴らがたまってた。あたしらの地元の人らじゃナイ。『ヤバイやろ…。』素で思った。みんながあたしをジロジロみる。その中にかなえがおった。『羽梨!』

    2006-01-12 14:30:00
  • 97:

    かなえは地元では一番のヤン女。彼氏もいわゆるヤンキー。かなえの彼氏がゴリラとしゃべっとった。『なぁかなえ、美羽は?』『わからへんねん、今彼氏がゴリラにきーてんやヶド、ゆいよれへんねん。』『香代チャンとおるやろな…。』『でも大丈夫やろ?香代チャンやで?』特にキチガイでもヤンキーでもナイただのぶりっこ女の香代チャンやもんな。。『ウン、大丈夫やんな。』

    でも嫌な予感がするんは何で?そのうち、かなえの彼氏とゴリラがしばきあいになった。『必殺!ポリよんだんねん!』ってかなえは警察に通報した。何しでかすかわからへんからな…携帯が鳴った。『はぃ!もし』

    学校の子ヵラやった。『学校前の駐車場で美羽が女の人にしばかれてる!なんかやばいねん!』『ぃくゎ!』〈美羽がしばかれてる―…?〉なんかおかしーやろ…。なんかおかしい…。とにかくダッシュした。

    2006-01-12 14:31:00
  • 98:

    着いた瞬間あたしは目ぇ疑った。香代チャンは自分の手首から血ィ流しながら、鉄パイで美羽をしばきながら泣き叫んでる。美羽の頭からも、血ィ出てる…。〈何――…?ちょっと待ってや…〉あたしはこの時ゾクッとした。―恐い…―

    よく見たら美羽の服はボロボロで顔の形もおかしい…カラダもふらふら。固まってたら香代チャンがあたしに気付いて近寄ってきた。『お前なんなぁん?お前も香代に殺されたい〜ん?』こわい…!明らかに視点定まってへんし、血だらけ……。シャブや――。

    『何してんねん!』その時、龍くんが学校から出てきたみたいで、香代チャンの鉄パイを奪って押さえつけた。ハっとしてあたしは美羽のトコへ駆け寄った。『美羽!美羽!大丈夫!?』あたしはたぶん今までの人生の中で一番恐怖と怒りを感じた。腕と鎖骨あたりに注射器の後と、足元に転がってる注射器…。美羽はボーっとあたしを見て、『羽梨やんなぁ?まぁ〜じあの女殺してゃぁ…』って泣きながら笑った。

    2006-01-12 14:32:00
  • 99:

    たぶんこれがあたしの『ホンマに切れた』ってやつやと思ぅ。

    龍くんを突き飛ばして香代チャンの顔面を思いっきり力いっぱい蹴った。『イ゛ダ〜イーッ!!』もぅ香代チャンは妖怪みたいやった。『お前ふざけとったアカンぞ!!殺したるからなぁ!!』無我夢中で髪の毛を引っ張り回しておなか蹴りまくった。『やめろ!!羽梨チャン!!やめろってホンマに!!』『うっさいねん!離せやぁ!』あたしは龍くんも蹴飛ばしてしまった。

    『ゃめてぇぇっ!!なんで香代がごんなん…されなアカンのぉぉお!香代は悪くナイ〜!!』震えて泣き叫び出した事にあたしは余計に血がのぼって、『ぁぁ!?なんて!?なんて!?ハッキリ喋れや!!きーてんのか!』て言いながら頭押さえつけて背中蹴った。

    2006-01-12 14:33:00
  • 100:

    龍くんが必死にとめてもあたしには聞こえてなくて、ただひたすら馬乗りなって顔しばいてた――。そしたら、いきなり後ろからスゴイ力で腕引っ張られて、あたしはコンクリに叩きつけられた。香代チャンの仲間がきたと思って、思いっきり振り返って睨んだ。『やんのか!!』―――ッ。

    あたしは我にかえった。
    『ぁ…。』神田くんやった。『ぼけ!』と怒鳴った。あたしは目の前の光景にまた固まる。涙ダラダラで『ゃめ…ゴメンナザィあぁ…』って喋れてナイおばけみたぃな顔して倒れてる香代チャン。龍くんに抱えられてボーっとあたしを見てる美羽。そして、手がパンパンに腫れてるあたし……。

    2006-01-12 14:34:00
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