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本命

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  • 1:

    羽梨

    羽梨、現在?歳。
    恋ゎいっぱぃしたけど、めちゃめちゃ手に入れたかったんゎ?人だけ。
    手に入らんかったんゎあんただけ?

    2006-01-12 12:50:00
  • 80:

    その時、『昨日さやかチャンに送ってもらってん。』って話てたけど、あたしはさほど気にしーひんかったんよな…でもその日、確かに『またな!』ってゆってバイバイした――…。またな って。

    美羽や他の友達にこの話をしたら『よかったやん?がんばれ?会いにきてくれてんやったら大丈夫。』ってゆってくれた。でも神田くんはあたしを落ち込ますようなコトをゆったんよ。

    たまたま学校の食堂で会って光チャンの話をした時に、『お前、期待するだけ無駄!頑張っても意味ないで!』『なんでそんなんゆーん?』『はぁ!?なんでって無理やろ!』って笑いながらゆったんよ。あたしは泣いてもーて、『ヒドイし、神田くん…』それだけゆーて走って食堂を出た。その場におった龍くんと美羽が揃って『今のんはないわ!』って怒鳴ってんのが聞こえてた。

    2006-01-12 14:09:00
  • 81:

    あたしは別れてから初めて神田くんと喧嘩?した。
    糸が切れたみたぃに泣きじゃくってたあたしを無視して神田くんは通り過ぎて行った―――。
    でも神田くん。あんたのゆうコトはあたるなぁ…いつも。

    光チャンからまた電話があって会った時、えっちしてしまった。あたしは、『もーそろそろイーやんな。』ってその夜に寄り戻そう?ってメールを送った。でも返事が返ってきたんは次の日の夜で、予想外の言葉にあたしは切れてしまった。

    2006-01-12 14:10:00
  • 82:

    『まだやろ!昨日は俺が悪かったけどまだ無理やって!』………またなんかが崩れた。『何なん?それ。別れたいんやったらハッキリゆーてくれていーから!』返事はナイ。。―光チャン、あたしそろそろしんどいよ…

    次の日も返事はナイ…。煮を切らして電話した。"もぅ終わろう…" プルルルッ……『光…』『今忙しーから!!』―ツーッ…―

    終わりを感じた。また泣いた。朝から晩まで……ずっと泣いた。仕事の合間も。ごはん中も。

    2006-01-12 14:11:00
  • 83:

    そのうちごはんも喉通らんくなって、カロリーメイト詰め込む日々。イライラしてたんは美羽やった。『あんな男忘れ!』美羽は人の悪口なんか滅多ゆわんコ。これ以上ひきずったらアカン…あたしなりのけじめをつけよう。

    メール送る。『もぅメールとかもダルイと思うヶド最後やからお願いやから返して?最後に会って話したい。』―笑ってバイバイしたいんよ…―返事がきた。
    『イーけど俺今風邪やねん。』ちょっとホッとする…。涙がでる。『電話するから出て?』

    2006-01-12 14:12:00
  • 84:

    あたしは最後の電話にすべてをかけた。?%に賭けて、泣きながらすがりついた。『お前のコト冷めたワケじゃないねん…』『じゃぁあたしでいーやんか…!傍におらしてやぁ…絶対好きにさせるからぁ…』『無理やねん、そんなんじゃナイねん。』あたしは相当ひつこかったと思う。『嫌いちゃぅやろ?彼女おんの?ハッキリゆって。最後の優しさとかいらんから!』『彼女はおらん!でも無理やねん…』

    仕事の待機中、あたしは階段で泣きじゃくった。電話越しの大好きな光チャン…。『…ゥゥッ、ぅッ…』『…ごめんな。』だから謝んなって…『あたしのコト…フッ…冷めたんじゃナイんやったらもっかいつきあって!ゥッ…』最後の最後の光チャンのファイナルアンサーは『きらい…』やった……―――

    『泣くなよ…』『ウゥ??…ぅぁゥーッ…』喋られへんかったヶド、声振り絞ってゆった。『そかぁぁ…フッゥッ…ごめんなぁッ…ひ…つこ…くてぇ…ェッ…。』『またメールするわ、、』『ウッん…バイバッイ…。』電話が終わる頃は化粧も髪も服も涙でボロボロやった。

    2006-01-12 14:13:00
  • 85:

    美羽が『よーがんばった!?』って泣きながらハグしてくれた。?回目?笑 『スッキリッ…したぁああ!ゥッ…ぅ〜何でお前が泣くねぇ〜ん!笑』『だってぇぇ??うちら?人で?つやぁんッ笑。』
    あたしの本気の恋は終わった……

    次の日光チャンからメールが入ってた。『色々キツイ事ゆって傷つけてごめん。今までも色々ごめん。』
    これ以上あたしを泣かせんといて…――。最後の返事を返した。『光チャンが謝る事じゃないよ。あたしこそごめん。あたしすっごいいっぱい光チャンに幸せもらったよ。まだ好きやわ…ごめんなひつこくて。笑 幸せになってな?』〈送信完了〉もぅ光チャンからメールがくる事はナイ――。バイバイ、光チャン。

    2006-01-12 14:14:00
  • 86:

    もちろん涙が枯れる事はなかったヶド、ごはんはもり?食べれるようになった?笑 不思議やね…日が経っていったらわかる。中途はんぱが一番しんどい。しつこい女なってもーたヶド、今でも後悔はしてないねん?

    あたしはそれからとゆーもの金のモウジャになった???店では同伴始めてナンバー入りして、仕事が終わっては遊びに行って、たまに学校行って。『お前スゴイな!笑』ってみんなにゆわれるくらいに動き回った。

    でもやっぱり?人になると泣いてまうんよ…夢にも出てくるよ、光チャン。携帯か、コンビニとか、日常茶飯事なコトとかモノでも光チャンが浮かんで痛くて?…?でも…財布の中の500円玉ストラップを手にとる。

    2006-01-12 14:16:00
  • 87:

    あたしはわかってしまった。お金ってスゴイ。どれだけ埋めてくれたやろぅ?心にあいた穴。虚しいのはわかってる。でも、この時のあたしはそーは思わんかった。お金と友達。あたしの宝物。光チャン以外にも、大事なモノはたくさんあるよ。あたしはひとりじゃないよ。ううん、そんなんもぅどーでもイイ。

    神田くん、あんたはこんなんもぉ経験済みやったんやなぁ…ほんのちょっとやけど、初めてあんたのゆーてる意味がわかったカモ。。

    あたしはだんだん夜の世界の汚さをしった。No2の静香チャンってコがおってンけど、くるみってコが成績あがって静香チャンを追い越してんやん。静香チャンは色・枕MAX!って感じのコやって、くるみの客色ったりしてたねん。そんなんはイーねんけど、しまいには店で暴れて酔った時にグランデーをくるみにぶつけて、くるみは頭切って入院してんよ?しかもちゃっかり泣いて土下座して謝って許してもらったと思ったらくるみの潰し全開やん、入院中に?

    2006-01-12 14:18:00
  • 88:

    夜のコってどっかちょっとおかしーんカモ。ゆーても、世間的に見たらね。お金って一種のドラッグよな。人間変わってまうんやから。

    あたしは決意したコトがあった。〈光チャンのコト忘れよーとしても無理やし、よし!〉『あたし戻る為に頑張るコトにする?』美羽『マヂで?』『ウン。しかもむこーから戻ってってゆわす!笑』『見返すってやつやな!笑』『それ??』女のコやったら?回は思うんちゃうかなぁ?

    ある日の仕事帰り、店の女のコと朝マック行った帰りに神田くんの車を見つけた。『うそんッ。』あたしは車のとめてある近くのコンビニにわざと入って偶然の再会を装おーと思った。笑

    2006-01-12 14:19:00
  • 89:

    ちょっと待ってみたヶド神田くんが来る気配もナイし、帰ろヵナと思ってコンビニから出たら、神田くんらしき人が見えた。『あ!』足がとまった。女とおるぞ…

    キレ可愛い感ぢの人。『彼女かな?』あたしは隠れて見てた。なんか…ヶンヵしてる?ちょっと言い合いした後に女が足で神田くんの車を思いっきり蹴って『もぅお前なんかいらんわ!』って怒鳴って歩いていった。神田くんの『待てや!!』って叫んだ声が妙に印象的やった。

    神田くんはハァ?って感じて一瞬しゃがんで頭抱えたと思ったらすぐ立ち上がって車の方へ歩いてきた。『ぇっ!』ごっつ目が会った――ぅゎ…。『よっ?』めっさ神田くんビックリしてたな。笑

    2006-01-12 14:20:00
  • 90:

    『なんやねお前!笑 びっくりしたわびっくりしたわ!』『あたしも?笑』『お前見てたやろ!やらしーわ!笑』『偶然やんか。笑』『ボケ!』神田くんは傷いった車を撫でて『ハァ??』ってデッカイため息ついた後、『泣いてイイ!?』ってでっかい声でゆってあたしの手をひいて車に乗せた。

    あたしは『ハァ!?笑』ってゆって笑った。『泣きや泣きや!笑』冗談のつもりでゆった。やのに、神田くんはハンドルに腕ついて顔ずっと伏せてる。まさかと思って『神田くん?』って肩を叩いた。

    『…ッ。』あたしは絶句した。初めて神田くんの涙を見たから――…。『…ごめん。』しばらく沈黙が続いたんやけど、あたしは胸がうずうずするんがたえれんくて『てか、なんでマヂ泣きなん!笑』ってノリに持っていった。

    2006-01-12 14:22:00
  • 91:

    痛い…。『…薄々はわかってたよ。』そぅ、あたしはわかってたハズ。光チャンがいつか話してた名前。。「さやかチャン。」感づいてたのに、きづかんフリをしてたかった。ううん、『彼女はおらん!』光チャンの最後の言葉を信じていたかっただけ。嘘やと思いたくなかっただけ――。あたしはいつのまにか泣いてた。

    『ははッ?もらい泣き、さっきの神田くんの!』『お前アホやな。』神田くんはフッと笑った。『マヂあほ!笑』あたしは何日か振りにまた泣き崩れてしまった。別れても光チャンを支えに頑張ってた毎日。辛くても前を向いた。ひたむきに『頑張ろ』って思った。ホンマはまだまだ泣きたかったし『辛い』って言いたかった…。信じてた望みなんか、実際は欠片もない。それが現実。

    『戻れる』わけがない――…………

    2006-01-12 14:24:00
  • 92:

    あたしが泣いてた間、神田くんは携帯もいぢらんとただ黙ってた。喋ってな死んでまいそうな人が。ジッとあたしが泣き止むのを待ってくれた。『ごめぇん…神田くん。』『謝るくらいなら泣くな!』『ほんまそれな…笑』気付いたら、外は学生やリーマンが歩き出してるくらいの時間になってた。

    その後家の近くの公園に行って缶コーヒー飲みながら喋った。キャバの静香チャンの話、客の話、金の話。神田くんは薬の話とか、車の話とか、色々。お互いフラれた事にはふれんかった。

    『眠い!帰ろや!』神田くんが立ち上がった。でもあたしはひとりになりたくなくて、思い切って、神田くんの手を握った。『あたしレンタルせーへん?』いつかのあんたの台詞。『ドコいくん?俺金ないけど。』『あたしが出すから。』内心ドキドキしながらゆった。

    2006-01-12 14:25:00
  • 93:

    『俺お前借りれるねやんな?』『うん。』〈隣におって…今日だけでイイから―…。『俺お前の事好きにするで。それでもいーんやったらいーけど。』ドキっとした…『いーよ』〈…あたしもぅ、神田くんやったらいーカモ…いーねん。好きにして―。〉

    〈今、あたしをひとりにせんといて――…〉『お前意味わかってる?』『わかってるけど。』すると、神田くんはあたしの手をギュっと強く握り返してきたたと思ったら、そのままあたしの手を持ったまんま軽くあたしのほっぺたを叩いた。―パチンッッ…―。『な…に』

    『甘えんな!』そう言って自分の手を離した。〈ぇっ、あたし……。〉あたしの手はほっぺたにくっついたまんま。『お前もそんな女なんの。』向こうを向いて神田くんがボソっと言った。『…あたし……。』『来いや。』あたしらは車に乗った。

    2006-01-12 14:26:00
  • 94:

    ドアを閉めて神田くんがゆった。『で、どーする?帰んの、帰らんの。』あたし『……帰るわ。』家の前で車を停めた。『お前はそれでえーねん。』って笑ってあたしの髪を撫でて、そっとキスした。神田くんの車を目で追う事もなく、あたしは真っすぐ家に入った。

    あたしは布団の中で神田くんの言葉を思い出した。ほんで小声で『大丈夫。』って胸を押さえて言って、あたしは眠りについた。

    その夜、起きて仕事に行った。美羽は『そろそろ彼氏でもつくろかな?笑』ってキラキラしてた。『合コンでもやるか!』って女のコ達と騒いだりした。学校ではやたら騒いだ。買い物・映画・遊園地。やりたかったコトとかを一個ずつ友達と実現した。小さいコトから?

    2006-01-12 14:28:00
  • 95:

    なぁ神田くん。星の数やんか、男も女も。ほんでもあんたはあの時?人の女のコトで涙流したよなぁ?あたし軽くショックやってんで?でも、反対に嬉しいのもあってん?あんたも人を愛せるんやんか。あたりまえかもしれんけどね。みんな病んでるからね……

    そんなこんなで元気なあたしに戻ってきた頃、事件は起こった。美羽の携帯がずーっと電源切れてる。『どないしたんやろ?』あのコは常、充電器持ってるし電源なんか絶対きらんのやん。胸騒ぎした。

    地元の男友達から電話がかかってきた。『山下(美羽)ヤバイ、香代サンともめてんねん。』『はぁ!?どゆコト?』香代チャンなんか存在忘れてたもんやから?『詳しいコトはわからんヶド、けっこーヤバイみたい。香代サンバック出してきてるから。』『バックってドコの誰なん?』『〇〇のゴジラ知ってるやろ?』この辺では有名なキチガイの?コ上。ヤバイかも…

    2006-01-12 14:29:00
  • 96:

    その電話切った直後、次は女友達から電話。『かなえやけど!美羽の話きーた!?』『きーた!美羽今ドコなん?』『学校の裏の駐車場おるらしーねん、かなえ今カラ行こ思てんやんかぁ』『あたしも行くわ!』かなえは姉チャンにこの話を聞いたらしい。

    でもあたしはヤバイと本気で感じててん…。ゴリラは金属バットで人どついたり、強盗やったりホンマにキチガイで有名やったから。でもなんしいかな!原チャリダッシュで地元の中学の裏に行った。いちよ戦闘態勢でスゥェットきた。

    ついてみたら暴走族みたぃな奴らがたまってた。あたしらの地元の人らじゃナイ。『ヤバイやろ…。』素で思った。みんながあたしをジロジロみる。その中にかなえがおった。『羽梨!』

    2006-01-12 14:30:00
  • 97:

    かなえは地元では一番のヤン女。彼氏もいわゆるヤンキー。かなえの彼氏がゴリラとしゃべっとった。『なぁかなえ、美羽は?』『わからへんねん、今彼氏がゴリラにきーてんやヶド、ゆいよれへんねん。』『香代チャンとおるやろな…。』『でも大丈夫やろ?香代チャンやで?』特にキチガイでもヤンキーでもナイただのぶりっこ女の香代チャンやもんな。。『ウン、大丈夫やんな。』

    でも嫌な予感がするんは何で?そのうち、かなえの彼氏とゴリラがしばきあいになった。『必殺!ポリよんだんねん!』ってかなえは警察に通報した。何しでかすかわからへんからな…携帯が鳴った。『はぃ!もし』

    学校の子ヵラやった。『学校前の駐車場で美羽が女の人にしばかれてる!なんかやばいねん!』『ぃくゎ!』〈美羽がしばかれてる―…?〉なんかおかしーやろ…。なんかおかしい…。とにかくダッシュした。

    2006-01-12 14:31:00
  • 98:

    着いた瞬間あたしは目ぇ疑った。香代チャンは自分の手首から血ィ流しながら、鉄パイで美羽をしばきながら泣き叫んでる。美羽の頭からも、血ィ出てる…。〈何――…?ちょっと待ってや…〉あたしはこの時ゾクッとした。―恐い…―

    よく見たら美羽の服はボロボロで顔の形もおかしい…カラダもふらふら。固まってたら香代チャンがあたしに気付いて近寄ってきた。『お前なんなぁん?お前も香代に殺されたい〜ん?』こわい…!明らかに視点定まってへんし、血だらけ……。シャブや――。

    『何してんねん!』その時、龍くんが学校から出てきたみたいで、香代チャンの鉄パイを奪って押さえつけた。ハっとしてあたしは美羽のトコへ駆け寄った。『美羽!美羽!大丈夫!?』あたしはたぶん今までの人生の中で一番恐怖と怒りを感じた。腕と鎖骨あたりに注射器の後と、足元に転がってる注射器…。美羽はボーっとあたしを見て、『羽梨やんなぁ?まぁ〜じあの女殺してゃぁ…』って泣きながら笑った。

    2006-01-12 14:32:00
  • 99:

    たぶんこれがあたしの『ホンマに切れた』ってやつやと思ぅ。

    龍くんを突き飛ばして香代チャンの顔面を思いっきり力いっぱい蹴った。『イ゛ダ〜イーッ!!』もぅ香代チャンは妖怪みたいやった。『お前ふざけとったアカンぞ!!殺したるからなぁ!!』無我夢中で髪の毛を引っ張り回しておなか蹴りまくった。『やめろ!!羽梨チャン!!やめろってホンマに!!』『うっさいねん!離せやぁ!』あたしは龍くんも蹴飛ばしてしまった。

    『ゃめてぇぇっ!!なんで香代がごんなん…されなアカンのぉぉお!香代は悪くナイ〜!!』震えて泣き叫び出した事にあたしは余計に血がのぼって、『ぁぁ!?なんて!?なんて!?ハッキリ喋れや!!きーてんのか!』て言いながら頭押さえつけて背中蹴った。

    2006-01-12 14:33:00
  • 100:

    龍くんが必死にとめてもあたしには聞こえてなくて、ただひたすら馬乗りなって顔しばいてた――。そしたら、いきなり後ろからスゴイ力で腕引っ張られて、あたしはコンクリに叩きつけられた。香代チャンの仲間がきたと思って、思いっきり振り返って睨んだ。『やんのか!!』―――ッ。

    あたしは我にかえった。
    『ぁ…。』神田くんやった。『ぼけ!』と怒鳴った。あたしは目の前の光景にまた固まる。涙ダラダラで『ゃめ…ゴメンナザィあぁ…』って喋れてナイおばけみたぃな顔して倒れてる香代チャン。龍くんに抱えられてボーっとあたしを見てる美羽。そして、手がパンパンに腫れてるあたし……。

    2006-01-12 14:34:00
  • 101:

    自分ってコワイカモって初めて思ったわ…?神田くんが香代チャンに寄って『お前生きてるかぁ?』って話しかけたら、『ウぅ〜…』って神田くんに抱きついた。
    あたしがふと周り見たら、すんごい人だかりやん!あたしは〈恥ずかしッ?〉って、ちょっと正気に戻ったヶド、まだ心臓はバクバクゆってる…。

    美羽はあたしの方見てガッツポーズして、『死んだかぁぁ〜??笑』って笑った。あたしは一瞬ホっとして美羽の所にいこーとした。その時、『やめろや!!』って神田くんの怒鳴り声に振り向いた。

    2006-01-12 14:35:00
  • 102:

    目が点になる。『ちょっと!』香代チャンがカッター握ってこっち見てるやん!あたしはめっさ恐かったヶド、またイラッてきて、『今からリスカパーティですか?笑』ってゆってもーた。『あほ!』って神田くんが怒る。

    周りの人だかりの中カラ神田くんの連れのヤンキーが出てきて、『香代チャンやめぇ!!』ってゆった瞬間、自分の胸にカッターを振りかざした。神田くんの服には血ィ…『キャー!!』一瞬静まり返った直後にヤジウマ達が騒ぎ出した。

    あたしはビックリしてまた固まってた。『ゥゥ゛…香代はなんも悪ナイねんからぁぁ!』ブラジャー丸見えの香代チャン。もぅ本間に恐ろしい光景。。神田くんも後ずさって、『マヂやばない?笑』てあたしにゆった。神田くん、顔笑ってんで!笑 あたしも何故か顔が笑ぅ。多分ひきつり笑い。

    2006-01-12 14:36:00
  • 103:

    またカッターを上から振りかざした!次は足…〈めちゃエグイ…。〉ジーパンから血が滲み出てる。神田くん『リスカパーティじゃおわらんやんけ!笑たっかい服やのに最悪やわ!笑』あたし『煽ってごめん…笑』あたしは笑ってたけど恐ろしくてたまらんくて神田くんのセーターの裾を握った。

    その瞬間、『オマエ…コロス。』ってスゴイ形相で香代チャンがあたしを睨んだ。あたしは体が一瞬ビクっとしたんやん…したら、『ぎゃぁぁぁあ!!!』って叫びながらカッター両手で握っで、あたしの方へ走ってきた!

    2006-01-12 14:36:00
  • 104:

    〈やられるッッ――…!!〉あたしは歯くいしばって思いっきり目を瞑った…。『キャー!!』叫び声が響く。………ッ――?
    痛くない…恐る恐る目あける。

    あたしは泣きそぉになった……目の前には神田くんの背中…。あたしより少しだけ大きい体…。『神田!』龍くんが叫んだ。ヤンキー達が香代チャンを取り押さえてた。あたしは神田くんをこっちに向かせた。『なぁ神田くん!?』

    2006-01-12 14:37:00
  • 105:

    『いったたたた!!やられたぁ〜』って痛そうに笑った。あたしはバって体を見た。どこ…!?―左手を右手で押さえてる…そこから血がだらだら垂れてる…。『うそやろ…。』

    あたしは泣きながら神田くんの手を覆うように握った。『ごめん…本間にごめん…!』『痛いゆーとるやろ!笑 触んな!笑』『ごめん〜…ッ!!』龍くんがあたしの肩をポンポンってして車のキーを渡してきた。『大丈夫やで!羽梨チャン、美羽チャン連れて車のっといて!』ってゆってあたしの背中を押した。

    『でも…神田くん…。』『大丈夫やから!不死身やからコイツ!』あたしは美羽の腕を肩にかけて神田くんの車の方へ向かった。何回も振り向いて見たら、『死ぬかおもた!!』って神田くんが龍くんと笑ってる後ろ姿が見えた…。『大丈夫やんなぁ…?』

    2006-01-12 14:38:00
  • 106:

    あたしはヤジウマを通り抜けて車に乗った。『美羽?わかる?大丈夫?』グッタリした美羽に話かけたら、『あんたこそ。笑』ってかすれた声でゆった。注射の後が痛々しい…。

    頭の傷は大した事ナイみたい。―良かった…―?。『頭痛い?』美羽『キリキリする。ハゲるわ。笑』いつもの冗談も声に張りがなかったで。この時はさすがに。美羽『でも神田くんの方が痛いンちゃうかな…。』『…うん。』さっきの血を思い出す。。ガチャッ――。

    『お!美羽アンパンマンやんけ!』神田くんと龍くんが戻ってきた。美羽『美羽そんなヤバイん?笑』龍くん『てか、自分ら何があったん?』あたし『龍くん、とりま病院向かってくれません?』『そやな!後できこか!』あたしらは龍くんが通ってたってゆー「闇な病院」に向かった。『大丈夫か?』って思ったヶド、美羽のシャブの事があるからかなって思ったから黙っていってん?

    2006-01-12 14:39:00
  • 107:

    病院に着いた。のはいいけど、何ココ…??ボロイ、暗い。おまけに本棚にブラックジャックがずら〜っと…『ヤブとかナイよな??』あたしがきいたら『ナイわ?笑』って龍くんが突っ込んだ。個人がやってる小さい病院。

    病院に着くまでの車の中、神田くんに『本間に大丈夫なん?』ってきいたら、『このタラシが?男より連れの心配せんか?ぃ?』って前を向いたまま答えた。あたしは血ィ見てビビってたヶド、シャブ打たれたであろぅ美羽も内心心配やった。〈おかしなったりしーひんよな…?〉

    医者っポイおっさんが来て龍くんと話してた。その間?人で待合室におったら、かなえから電話が鳴ったからあたしは外に出た。『もし?』『もし羽梨?今ドコ!?あんな――』

    2006-01-12 14:40:00
  • 108:

    かなえのトコは何とか落ち着いたらしい。ちゃんとポリが来て、ゴジラはどっかに行ったらしい。香代チャンはどうなってんやろぅ?ヤンキー達が落ち着かしたんかな?『なんし落ち着いたらまた電話するわ』って言って電話切った。

    病院に戻ると、神田くんも美羽もおらんかった。龍くんがきて『とりあえず美羽チャンは入院な。あの顔で家帰れる?』『無理デスね…』美羽の家は母子家庭でオバちゃんが朝から晩まで働いてて、『おかんには迷惑かけられへん?』って美羽はいっつもゆってたよな。『そろそろ彼氏作ろかな?』ってゆってた美羽の可愛らしい顔思い出した。。

    『龍くん、あたしよぉわからへんけど美羽シャブ打たれてるよなぁ…?ラリったりするんですか?』『あー!あの子ほとんど正常やん?笑 ?回打ったぐらいやったら大丈夫や思うで』『そぉなんすか?』なんかあたしが思ってたんと違う言葉が返ってきて拍子抜けした。

    2006-01-12 14:41:00
  • 109:

    『神田くんゎ…?』『あの猿は手術中!』『え゙!!?』あたしは変な声出した思う。笑 手術ってゆー響きだけでビビってまうねん、あたし。『縫うねんて!』『マヂすか…。』〈縫うって…。痛いよなぁ。〉

    『さっき神田かっこよかったやろ??』『え?』『羽梨チャンかばった時。』『あ、ちょっと???笑』『俺もやりたいわ!』『でも怪我しますよ。笑』『俺はあえて怪我する!』?人でこんな会話してんけど、嘘。―めっちゃめちゃ!!かっこよかったよ??笑 あんたが王子様に見えたもん。

    あたしはなんかドッと疲れてしまって、龍くんに話もしんと待合室で寝てしまった。『あつっ!!』『呑気な奴やな!普通は終わるまでお祈りして待ってるんちゃん!?』神田くんがあたしのほっぺたに缶コーヒーあててゆった。『ごめん?!大丈夫か?』左手は包帯ぐるぐる。。

    2006-01-12 14:42:00
  • 110:

    あたしの横にドスっと座って『大丈夫やし、縫っただけやし。』『何針?』『?!』『?!!!』『なんちゅー顔やねん!笑』『ごめんなごめんなさい、すいません。』あたしは頭下げてゆったら、『大袈裟!』ってまた缶コーヒーあててきた。

    神田くん。あんたは普段はアホみたいやし傷つく事平気でゆーけど、あたしが本間に困った時いつも助けてくれるよなぁ…『美羽みにいく?』ってゆわれたから、美羽の病室に行った。龍くんはヤンキーらのトコにいったん戻ったらしい。

    美羽はスースー眠ってる。『大丈夫かなぁ…。』神田くん『こりゃしばらく入院やな。』『マヂ?そんなに?』『こんな顔が外うろついてたら危ういやろ。』『顔かよ!笑』『ほんでオマエは何で無傷やねん。笑』『ほんまごめん…笑』『てか、シャブ打たれるとかコイツはヤクザとでもモメたんか?』

    2006-01-12 14:43:00
  • 111:

    あたしは神田くんに知ってる限りの成り行きを話した。神田くんもゴリラ知ってて、『あいつは本間にヤバイ。関わらん方がいい』ってゆってた。香代チャンの事は、『あいつが薬漬けやねやったら俺もっと引っ張れた!』やら、『自分の腕だけじゃたりひんのか!』とか慰謝料やら示談やらゆーてたヶド、どーやらゴリラが香代チャンに惚れてるみたいやから危険みたい。

    うちらは美羽が寝てるベッドの下に地べたに座って話してた。『この病院恐いな』ってゆったら『俺しばかれた時もココ運ばれたしな。』龍くんは腰が悪くて通ってるらしい。どうりで歩き方がなんかおかしいわけや…笑

    一瞬シーンってなった。あたしは沈黙がもっそ苦手やねんか。『ごめんな。』ってまたゆってんか。『謝りたらんのやったら体で返せ!』神田くんがゆった瞬間あたしは神田くんの口押さえた。『美羽に寝てンねんで!笑』ってゆった。『何本気にしてんねん!エロいわお前!笑』『黙ってくれ!』思いっきりまた口押さえた。

    2006-01-12 14:43:00
  • 112:

    そしたら神田くんがあたしの手掴んでグっとあたしの体引き寄せて『はい。』ってゆって目瞑って待ち顔した。『なんなん!笑』『早く!』『…マヂなん。笑』『早くって!』あたしは初めて自分から普通にキスした。。

    『もっかい?』『嫌。』『お願いぃー!!』またデッカイ声出す…?『はぃはぃ。』もっかいキスしたら、あたしの事ギューってして『俺かっこ良かったやろ。笑』ってゆったから、『うん、めっちゃ。』『よしよし!可愛い。』痛いくらいギュッて抱き締められた。この頃から思い出した。―あたしらの関係は何?――

    いわゆる《友達以上恋人未満》でも神田くんからしたらこんなん日常茶飯事かもしらへん。でもセフレじゃない。キスフレ?なんか違うよな?でもなんにしろ、神田くんはあたしの心の支えになってた。あたしを助けてくれる。でも…

    2006-01-12 14:44:00
  • 113:

    デッカイ着うたが鳴った。『もし!あ、ウン、うん、ちゃうねん、トラブりんぐやってん、向かってるし、まっとけよ!』電話を切ったと同時に龍くんが戻ってきて『ちょー俺マイと遊ぶ約束しててん!車のキーかせ!あとオマエに任せるから!』…また女…。あたしは別に特別じゃナイんか?あたしだって女やねんで、神田くん。あたしはやっぱり『妹』とまり?

    神田くんが出てった後にあたしはついタメ息をついてしまった。『ハァ???』『あ、ごめんな俺で。笑』龍くんが笑った。『イヤ!そんなんじゃナイです!』『またまたぁ〜笑 てか、羽梨チャンは帰らんでいーん?』『大丈夫デスよ。てか、ココ泊まってもイーですかね?』『いいでぇぇ、ココなんでもありやから。』

    『俺も女と遊ぶねん?』龍くんがゆった。『いーっすね。笑』『羽梨チャン神田のことどー思う?』『変子やなって。』『俺も?笑 好きじゃナイん?』『好きデスよ。』『神田も好きやと思う。』『妹でしょ?笑』『どうやろなぁ…。微妙。』こんな微妙な会話をした後龍くんも帰っていった。〈好き…なぁ。。〉

    2006-01-12 14:45:00
  • 114:

    あたしは病院に泊まって考えてた。〈美羽は大丈夫かな?〉〈保険証いらんのかな。〉―神田くんとあたしってなんなんかなぁ?――…答えもナイまま夜が明けた。

    朝から美羽は元気マン?やった。『入院とかイヤやしな!?』『香代チャンこの恩は絶対いつか返す?』鏡みては『ダレなんこいつ!笑』かばん見ては『ケータイ潰れてるし!?』しまいには『シャブはまるわ!笑』あほ満開。『てかなんでアンタはこんなんされたんよ?』

    あたしが聞くと美羽が話し出した。美羽がスロット打ってた時に、となりに香代チャンが座ってきたらしい。それで無視ってたら『挨拶ナイん〜?』とかゆわれて外に連れていかれたんやと。そっからゴジラが出てきたらしい。すでに?人もラリってて、無理矢理シャブを打たれたらしい…

    2006-01-12 14:46:00
  • 115:

    それから、ゴリラにしばかれた後、香代チャンに場所変えてやられたらしい。『ムカツクなぁ。』『多分地元に人集まってきたカラ学校前移動してんやわ?でも龍くんらきてくれてよかったわ』美羽は笑ってたヶド、シャブ打たれるとか絶対恐かったやろぉな。男に殴られたんも。

    『ちょっと美羽かっこ悪ぃ?笑 でも羽梨も神田くんもカッコ良かったし、まーいーわ?』って腫れた顔で笑った。
    美羽は強いなぁ…あたしはなんか嬉しかった?

    2006-01-12 14:47:00
  • 116:

    数日後、美羽が退院した?ゴリラは音沙汰なかった。何故なら、うちの兄貴ががっついたから。笑 今更やけど、うちのおにいも名の知れたヤンチャボーズやねん?おにいはかなえの姉チャンにこの話を聞いたんやて。おにいはかなえ姉に惚れてるカラ…笑 あたしがあの時おにいを呼んだらイイ話やってんけど、おにい出すとか、やっぱ負けず嫌いなあたしは嫌やん?

    香代チャンがどーなったんかは謎のまんまやけど、おにいがゴリラからふんどった金で神田くんらにお礼をする事になった。

    鍋を食いに行った。『え!勇気くん!?』ビックリしたんが、神田くんと龍くんがうちのおにいと知り合いやったこと。『オマエ俺ら出る幕ナイやんけ!笑』うちら実は繋がりあったんやな?笑 なんか不思議な感じがした。『妹サンとは良いお友達させてもらってマス!』とかわけわからん事ゆーてたな。神田くん?笑

    2006-01-12 14:48:00
  • 117:

    ってゆっても連れの店やった。ある日の仕事帰り、ワクワクして?人で行った。めーっっさ楽しかった??笑 そこで美羽が恋をしてんな、翔太クンに。。あたしはホストは論外って頭の子やから、ちょっと心配やったな…

    でも美羽は『ハマる事はナイ。美羽はもぉ本気になられへんからな。』って淋しそうにゆってたんを覚えてる。人間、恋して、傷ついて、病んで、シビアになって、その後どーなんねやろう?光チャンや美羽みたいになる?それとも神田くんレベルまでいってまう?それか、また純粋に愛す事ができる?

    あたしはできひんと思う。今のあたしには、無理。香代チャンもキモイ人やったけど、多分、愛されたくて仕方ナイ弱い人やったと思う?

    2006-01-12 14:50:00
  • 118:

    翔太クンは、ホストっぽくナイホストやった。だって無口…笑 でも雰囲気はある。うちらは?回しか店にいかんかったけど、毎日のよーに翔太クンから美羽に連絡があった。しばらくして、?人はつきあった。美羽は『翔太は裏切らんかもしらん。』って前向きな事をゆーたよな、あの時。

    でも喧嘩はしてたな。でも翔やん(あたしはそー呼んでる?笑)の偉いんはサッとホストを上がった事。〈美羽は愛されてるなぁ。〉ってあたしも思ったもん?美羽の幸せオーラが羨ましくなってきた頃。

    2006-01-12 14:50:00
  • 119:

    あたしは耳を疑った。もぅ鳴らんハズの光チャンの着信音――…!!直ぐ様ケータイを開いた。
    「元気か!?」
    たった一行のメール…あたしは嬉しくて涙が出た。〈あぁ…あたし光チャンの事まだ好きなん…。〉『羽梨は一途すぎ!』美羽はそーゆったけど、違うネン。あたしは未練たらしーだけ…?

    それからチョコっとだけやけど光チャンからメールがくるよーになった。ある日。『俺も新しい一歩踏み出したんやで!』ってゆぅメールがきた。『光チャン彼女できてんやろぉ?おめでと?』と、送ったら、『おらんで!俺一人暮らしするねん』ってきた。彼女がおらんのは嘘やってわかってたヶド、『そーなん?おめでとぉ?イイな?』って返した。

    2006-01-12 14:51:00
  • 120:

    なぁ神田くん。別れてからも嘘突き通す光チャンに、メール返さんかったら良かったんかなァ?そしたら、あたしら、もっと近付けた?あたしは間違ってたかなぁ…?あんたに教えて欲しいねん。自分を信じてる神田くんに。

    ある日、光チャンから『今ヒマ?』ってメールがきてん。あたしはその日熱あったんやけど『ヒマやでぃ』って送ってしまった。光チャンと遊ぶ事になった。ドキドキする…〈もぅ会われへんと思ってたのに…〉あたしは、髪綺麗に巻いて、化粧もバッチリ、気合い入れて会いにいった。

    2006-01-12 14:53:00
  • 121:

    「見返したんねん。」って気持ちの裏に期待してる自分――。女々しいわぁ…
    『よ!久しぶり?』あたしは思いっきり明るくいった。「もぅ普通に立ち直ってんで。」風に。笑 『久しぶりやなぁ〜?』ちょっと前髪が伸びた光チャン。?ヶ月前とかわらへん。

    会えた事が何より嬉しい??人共付き合った当初ぐらいに笑顔やった。不思議やな…あんなに辛かったのに。『俺の一人暮らしの家見にいくぅ?』ってゆわれて、チャリンコ?けで見に行った。

    2006-01-12 14:54:00
  • 122:

    あたしンちの近くやった。綺麗な?K?まだ何もナイからっぽの家で?人きり。色んな話をした。香代チャンの話、キャバの話、美羽の話。光チャンは仕事の話、学校ヤメる話、連れの話。あたしがしらんことになってるから、"彼女"の話はもちろんなかった。

    光チャンがあたし前にして座った――…。ドキッとしたヶド、違和感はナイ。付き合ってた時の感覚が残ってる。でもこの人は「元彼」。そして「彼女持ち」…。あたしはそんな光チャンとえっちしてしまった………。

    『甘えんな!』いつかの神田くんの言葉が一瞬頭の中で響いた…。あたしは汚れな女になった。でも、光チャンのぬくもりが心地良すぎて、あたしは偽物の『幸せ』を感じてしまってん…。

    2006-01-12 14:55:00
  • 123:

    その日は明け方まで一緒におった。光チャン『キャバいつヤメるんお前。』『??なったらかな。笑』そー答えた。光チャンは『別れたんはお前がキャバしたからもある。』ってゆーたけど『今更なんやねん、関係ナイやんけ。』って内心思ってた。

    そいでバイバイした。『またな!?』―また…―今度はほんまやんな?光チャン。。だってこうやって、また会えたもんな。あたしはその日幸せな気持ちで家に帰った。

    それからまたちょく?連絡をとっては会った。えっちもあった。あたしはこの頃はまだそこまで意識はなかったんよ…〈浮気相手〉ってゆー意識。意識しやんとこーと無意識にしてたんやな、今思えば。。

    2006-01-12 14:56:00
  • 124:

    神田くん、今のあたしをあんたが知ったらどぅ思う?もぅ、〈お気に入り〉でも、〈妹〉でさえもなくなってしまうんやろーな…。

    そんな事を気が付けば考えてた。

    それでも光チャンと会うんをヤメれんかったある日。付き合ってた頃毎週行ってたラブホに行った。『なついーッッ?』?人ではしゃいでた時、光チャンの携帯がベッドに落ちた。『あー!』急いで光チャンが携帯をポケットに戻す。

    2006-01-12 14:57:00
  • 125:

    あたし、見えてたよ?ぅぅん、見んでもわかってたよ。彼女、"さやかチャン"のプリクラと、名前掘ったストラップ…あたしと付き合ってた時は、『携帯にプリクラ張るん嫌いやねん』ってゆってたのになぁ……

    『光チャン、一緒にお風呂はいろか?』『え!ハズイし!』あたしだって恥ずかしい。それやのになんかゆってしまった。男の子とお風呂なんか、神田くんしかない…神田くんしか。。

    お風呂あがってあたしは光チャンの上に乗ってキスした。長〜いキス。そして体を重ねる…今日も。光チャン『お前今日大胆やな!』自分でも思った。今日のあたしはなんかおかしい――。 終わった後、『俺お前好きやで。』光チャンがゆう。『あたしも。』あたりまえのように、言い返す――。

    2006-01-12 14:58:00
  • 126:

    あたしはその日からいつもに増して仕事に励んだ?翔やんの束縛で成績が下がる美羽を追い越して追い越していく。気付けば静香チャンもくるみも追い越して、とぅとぅ??。『お前なら??なれるって信じてる!』―――…夢の??まであと、一歩。

    あたしは明日、一番熱い客と同伴の約束をした。それがうまい事行けば今月、???になれる。でも、ふと浮かんでくる疑問。神田くんが信じてくれた夢の??…なれたとする。「そのあとにあるものは何――?」分厚なった給料袋。楽しい遊び。その後。またなんかを目指すん?それって何―?

    同伴の日、あたしはちゃんと起きてまずは学校に行った?久しぶりやぁ。駐車場を見る。いつものよーに神田くんやヤンキー達がキャピ?群れてて、『羽梨久しぶりやんけー!どこの男と遊びほうけとって?ん!』神田くんがデッカイ声で叫ぶ。なんか安心する。"いつも通り" 昨日の胸のモヤモヤはもー吹っ飛んでた。

    2006-01-12 14:59:00
  • 127:

    授業にも出た。美羽が遅れて入ってくる?『翔太ダルイ〜!』顔はほとんど綺麗になった。よかった???この学校はあたしの嘘のナイ居場所やった。店ではもちろん嘘もつくし、光チャンとおる時も、嘘をついてたと思う…

    放課後、神田くんらとちょっとだけ話した。みんなで香代チャンの事件のコトネタにして爆笑して楽しかった??笑 神田くんの左手を見たら、手の甲に縫った後があった…あの時の傷や…でも周りにみんながおったから、何となしそのコトにふれんかった。

    『あたしそろ?行くわ?』客との約束の時間が近づいてきた。神田くん『仕事かぁ?』『うん?もしかしてもしかしたら??カモやねんなぁ。笑』『マヂで?そーなん!ユニバでも連れて行けや!俺まだ行ったコトないねん!』またあたしにセビるやろ?笑 でも『ホンマになれたらな?』って答えた?神田くんと遊園地かぁ…出会った当初ゆーてたよなぁ〜。

    2006-01-12 14:59:00
  • 128:

    想像したらニヤるわ。笑 〈バリ?絶叫タイプやろなぁ…笑〉『羽梨顔キモイ!笑』美羽もニヤけて言う。『ちょっと前のお前よりマシやろ!笑』神田くん『まぁ頑張れ!また報告しろよッ?楽しみにしてるからな俺!』最後にそうゆって、あたしは?人学校を後にした。

    『楽しみにしてる』――。あたしはその言葉を思ってもナイ形で裏切るコトになる…

    『もーちょぃおりたかったなぁ…』?人言ゆいながら待ち合わせ場所に向かう。その途中に光チャンから電話?があってんけど、なんとなしとらへんかった。待ち合わせ場所に着いた。

    2006-01-12 15:01:00
  • 129:

    『さきチャン?』客がきた。あたしの源氏名は「さき」神田くんの下の名前を勝手に使わしてもらいましたの?笑 なんたって神田くんはあたしの"憧れ"やから?そんなんはいーとして、駅近くのバー?に入った。

    客の名前は「近藤サン」通称「ゴンちゃん」??歳。オっさんってあだ名喜ぶやんか?笑 ゲーム会社の社長息子で、爆弾?とまではいかんけど、なか?金は持ってる?顔はよくみたらキモイけどあんまみんかったら?笑 性格はちょっとオカマっぽいけどノリも良くて優しいから、客の中では結構好きやったし信用もしてたんよ。

    『乾杯??』あたしはカクテルを飲んだ。酔うワケいかんもん?『さきチャンはホンマ可愛いね〜。』ゴンちゃんは地方の人で同伴は初めてじゃない。『ゴンちゃんこそ〜?笑』あたしは色営は無理やから常ノリ混じり接客。

    2006-01-12 15:02:00
  • 130:

    それでも普通にうまくやってるつもりやった。『ゴンちゃん何時頃店いくぅ〜?』『もーちょっとイーじゃない?』『そやね?ちょっとトイレ?』トイレに入って携帯を開く。メールが?件。

    ?美羽?「今ゴンちゃんか???笑 静香チャン焦って客電してはるでぇぃ?笑」〈もぅ店着いたんやな、美羽。〉「今ゴン?笑」とだけ返す。そんでもぅ?件は?光チャン?「遊ぼーやー!」遊びの誘い。「ごめぇん?仕事やぁ?」とだけ返して席に戻った。

    『おまたぁ??笑』たわいもナイ話をした。ゴンちゃんの会社の新作ゲームの話や、好きな芸能人の話。…やったと思う…今となってはほとんど覚えてへんヶド、話してるうちに、あたしはボーっとして頭が回らんくなっていった。

    2006-01-12 15:02:00
  • 131:

    ガチャッ…バスルームからゴンちゃんが出てきた。裸にバスタオル…『さきチャン、ごめんね。』〈気持ち悪い…〉と、〈嘘やろ〉って気持ちでぐちゃぐちゃ。あんまり頭がまわれへん。…でも即座に思った――逃げな!――

    『なんでこんなんするん?ゴンちゃん嘘やろ?』とりあえず、なだめた。気持ち悪いヶド、恐いヶド、体を守らな――…『さきチャンいつも俺のコト好きって言ってたよね?じゃぁいーでしょ?』一瞬あたしは漫画の中の世界にいる感覚になった。〈いーわけナイやろが!〉でもすぐ現実に戻る。

    『嫌やで?』立とうとしたら力が入らんくてベットから落ちた。その瞬間ゴンちゃんが覆いかぶさってきた。拳に一瞬力が入ったヶド、殴れるわけもナイ…『マヂ嫌?離して?』叫んだ瞬間あたしに拳が飛んできた。《…ッタァ》

    2006-01-12 15:04:00
  • 132:

    半泣きになった。『何で嫌がるんだよ?嬉しいンだろ!なぁ!』…何この人…いつものゴンちゃじゃナイ、言葉使いも変わってる。あたしは恐くて黙ってしまった。『そうそう、イイ子だね…』ゴンちゃんがあたしの唇を触った。〈さわんな!!〉ココロの中で大声で叫んだ…ゴンちゃんは押さえ付けるよーなキスをしてきた。『やめ…ぅッ…んッ』〈―本気やめて…!〉

    ゴンちゃんの唇がだんだん下にはい回る。首…胸…〈キモチワルイ…!!〉もはやこの人は"客のゴンちゃん"でも"男の人"でもなく、"ただの気持ち悪いオっさん"…太ももを触られた瞬間鳥肌が立って、あたしは全身の力を右足に込めた。

    ドンッ―――!ゴンちゃんのあれを思いっきり蹴った。『ぁあ゛!!』悲痛な叫び声を出して体を離した。それを見た瞬間座ったままもぅ?発蹴りを入れた。『ぃだぁぁッ!!』―今のうちや!―あたしは縛られてる両手でそばにあった花瓶を掴んでバットを振るよーにゴンの股間にあてた。『ぐゎぁああ!!』声にならへん声を出しながらあれを押さえてのたうち回るゴン…

    2006-01-12 15:05:00
  • 133:

    あたしはとっさに割れた花瓶の欠片を掴んでゴンに向けた。『くんな…きたら切ってまうで。あたし本気やで!』手は震えてる…『ごめん!ごめんねさきチャン!』あそこを押さえなが謝るゴン…冷静なら笑える話。『謝ってすむ思てんのか!!』怒鳴ってる本人は足も震えてた…

    ガクガクがとまらへん…『ほんとにごめん!許してさきチャン!ね!?ネ!?』ゴンはひざまづいて必死にあたしに謝ってる。〈恐い…。〉花瓶の欠片を持ったまま、カバンを必死で探して手に取った。『さきチャ…』『くんなっつってるやろ!』びっくりたあたしは持ってたガラスをゴンに投げた。頬に当たって、切れて血が出てる…

    それをみて恐さMAXになったあたしは、今までで初めてくらい全力疾走した。両手は縛られたまま…ドアを開ける。―ガチャガチャッ―『くっ!』開いた!階段を?段飛ばしぐらいで掛けおりた。『ハァッ…ハァ!』頭痛いし息が切れそう、バランスがとられへんくてこけそーになりながら外に辿りついた。ドクン…ドク…心臓の音の早さもMAXのまま、ラブホ街を走った。

    2006-01-12 15:06:00
  • 134:

    街を歩くカップルがあたしを見てなんやらゆってた。あたしは気にせず走った。無我夢中で走った。ゴンは追ってきてはなかったけど、ひたすら走った。そしたら公衆トイレが見えた。

    ―バンッ―ガチャ!駆け込んで鍵をしめる。『ハァ、ハァ……。』〈もぅ、大丈夫やんな?追ってきてたりしんよな…〉しばらくして、あたしは力が抜けてトイレで座り込んだ…『こぁかったァ…ゥッ。』ホッとしたからか、涙が出てくる…『ぅぅ…きもいゴン〜…』

    少し泣いた後、カバンからライターを出してあたしの手を縛ってるネクタイに火をつけよーと試みた。『あっつ!アッツ!ぅ゛ーッ…。』ちょっと無理がぁるみたい。ふと、胸元を見たら、さっきの出来事がかなりリアルに蘇ってきた…『キモチわるぅ…』立ち上がったら、鏡に見たくナイあたしが映った。

    2006-01-12 15:07:00
  • 135:

    化粧はボロボロ、つけまつげも半分とれて…笑 左頬は赤く腫れて、服ははだけ…紺色のネクタイが両手にまかれて、極めつけには、首に青〜いキスマーク…〈あたしは誰のモノでもナイ…。〉一瞬おかしくなって『ぁは!』と、?人トイレで笑ったあたし。さらにおかしい。おかしすぎて泣けてきた。色ンなコトを想いながら…

    あたしはもぅ一度ライターを手にとって火をつけた。『ッー!!…』ボヮっとあたしの手に火が広がるのを見た。でもすぐに水を出して腕に流した。『何してンの…笑』両手がヒリヒリ、ジワジワしてなんともいえん痛さやった。〈何がしたいん、あたし…。〉

    一瞬自分の手首にカッターを振りかざす香代チャンを思いだした。カバンから携帯を出す。〈誰か…。〉夢中で着暦開いた。

    2006-01-12 15:08:00
  • 136:

    ?ゴン?
    ?光チャン?
    ?光チャン?
    ?美羽?
    ?オカン?

    2006-01-12 15:09:00
  • 137:

    ?美羽?…接客してる姿が目に浮かんだ。『仕事中やもんなぁ…。』
    ?光チャン?…"彼女"とイチャ?してる姿がふいに浮かぶ…『ハァ?…』トイレの中はため息で充満?涙を拭いて、まつげをとって服を整えてトイレから出た。

    変にあたしは冷静やった。『店の近くやん…。』店長から電話が鳴ったヶド、でよか迷ってたら切れた。恥ずかしい…下向いて、タク乗り場に歩く。〈とりあえず地元かえろ…〉家に帰る気も店に行く気もなかった。『ハァ??』何回目のため息やろぉ。。

    2006-01-12 15:10:00
  • 138:

    いつもは騒がしい駐車場。黒のワゴンの裏に隠れるよーに座った。ボーっとして、色ンなコトを想い返してた。入学した頃、神田くんとつきあってた頃、勇介と遊んでた頃、香代チャンの事件、仕事、光チャンとの出会いと別れ…色ンなコトがあったなぁ…。

    久しぶりにボーっとした時間やった。あたしは基本誰かとおるねんいつも。誰かと喋ってるんが好き。だからこーゆーひとりのゆったりした時間がなかった。ひとりになったら、いらんコトまで考えるやんか。それが嫌いやった。

    「いつになれば幸せになれる?」みんなゆーヶド、幸せなんか一瞬よな…とか、色々ディープに考えた結果、また泣いてしまった。

    2006-01-12 15:12:00
  • 139:

    ??になる為に必死で笑って接客して、オっさんと外でまで会うよぅなあたし。しまいには犯されそーになって必死で逃げてきたあたし。そんな思いまでして金に蝕まれてるあたし。

    そして、大好きな彼氏にフラレタあたし。それでも諦めきれんくて、「浮気相手」にまでなるあたし。またそれを悪いと思わへんあたし。ちっさいちっさい、アホみたいにへちょいあたし…。

    あたしはこの時自分が『堕ちてる』コトを認めた。気付かんフリも、否定もしんどい…『あたし最悪やぁん…』こんな女のコト好きになる奴とかおるん?客ぐらいやわぁ…笑 世の中汚い、み〜んな病んでる。あたしはそう思って泣くのをヤメた。

    2006-01-12 15:13:00
  • 140:

    『何してンのぉ?』急に車の影から誰かきてびっくりして『え?』ってキョドったら『え?うりうりかぁ?』こっちに寄ってきた。『え?誰?』『俺やん!』しゃがんであたしの顔を覗き込んだ。『龍くん?』『うん?なぁしてん?オバケかおもたカラしゃべりかけよか迷ったわ!笑』

    『ナイっすわ。笑』一言ゆってあたしは顔を伏せた。〈こんな顔恥ずかしいし…てか?人でこんなトコおってキショイ!〉自分に突っ込んだ。『どったん羽梨チャン??』『なんもナイっすぅ。』『泣いてんの?てか、?人なん?』〈?人やけど何か?笑〉心ん中で言い返したけど、実際言い訳が思いうかばへん……?

    『龍くんこそ何してンすかぁ?』顔を伏せたまんまきいた。『俺?俺は車とりにきてん!さっきまでそこの吉牛ぉってんかぁ〜てか、羽梨チャンどしたんさ!』〈龍くん車もっててんやぁ…笑〉『買ったンすかぁ?』『うーん!てか、買わした!』『女っすか?恐いなぁ…笑』龍くんも神田くん的男なんやな…『てかどーしたんって!オマエ怪しすぎるで!笑』

    2006-01-12 15:14:00
  • 141:

    『何も。ボーっとしてたんす。』無理矢理言い訳したら、龍くんがあたしの手ェ見て『てか何この手?どーしたんさ??』赤くただれて皮がめくれてた。『ちょっと火傷…?』『ちょっとちゃうやろ!火傷は後残るで!痛いやろ!病院は!?いくか!?』『あの闇なトコですか?笑』『あそこいーやろ、俺は腰が悪くて歩き方があれやから…っておーーぃ?』むこうむいて叫んだ。あたしはそんな龍くんを見て笑った。

    『帰ります?』立ち上がった。『まち?どーしたんかゆーてみ?送ったるし』『イヤ、あたし変コなだけでホンマになんもナイんですよぉ〜』って笑った。あたしの顔みて龍くんが一言心配そーにゆった。『神田よぼか?』―……――。『イヤ?いーっす??なんもナイし。』帰ろーとしたらかばんを引っ張られた。

    『何スか??笑』『送るゆーてるやろ??』『イヤ、いーっす?笑 ホンマに!』『早くしぃ??』『ちょッ、やめて下さいって?かばんちぎれるやん?』綱引き状態。笑 〈神田くん並みにひつこい?〉『家近いし!』『あかん?俺が神田になんかゆわれるやろぉ!』かばんを離した…『よし!のりなさい!』

    2006-01-12 15:15:00
  • 142:

    あたしはカバンを人質?にされて車に乗った。笑 『逃げたら刺す?』そーゆって龍くんは缶コーヒー買ってきてくれた。『ありがとござます。嫌味ですか?笑』熱いから持たれへん。『ミスったぁ?テヘ?』やっぱ変コやなこの人も…。灰皿から赤玉らしき薬が見えた。

    『これ食ったら人生楽しくなりマス?』あたしがゆーと龍くんは灰皿を急いでしまって『なる!でも羽梨チャンには残念やけどあげられへん!』とゆって車を出した。『なんで??』『神田になんかゆわれるから?』『神田くんあたしのコトなんかゆーんですか?』

    『うん。ゆわれるってか怒られそーやもん。』『大丈夫デスよ。』『だって羽梨チャン大事にしてるもんアイツ。』〈大事に…?〉『そーかなぁ…』『まぁ俺からみたらな。まぁアイツはわからんけど。自分の女風俗飛ばしたりする奴やしな。』〈そこまですんの…〉軽くショックやけどびっくりはしんかった。〈手におえん。〉神田くんと別れた時にあたし自身で感じたコト。

    2006-01-12 15:16:00
  • 143:

    家の前に着いた時、車の電気をつけた龍くんはあたしをびっくりした目で見て、『なぁ…ヤラれたん?』って小声できいてきた。『まさか?ありやす』そーゆって家に入った。逃げるように。

    部屋に入るとおにいはおらんかった。いつのまにか不在着信がいっぱい。ゴンと羽梨と店から。なんかどーでも良くなって電源をオフった。ヘッドフォンを大音量にしてトランスを聞きながら布団に入る。今頃になって手が痛い…もぅ寝てしまおぅ。。

    その日夢の中で、神田くんがあたしに風俗を勧めてる夢をみた――。「神田くんに頼ったらあかん…。」目が覚めてそう思った。―神田くんに裏切られたくナイ―このままあたしの憧れでおって欲しい……。

    2006-01-12 15:17:00
  • 144:

    あたしはこの時、あんたのコト信じられへんくなってた…ごめんな、神田くん。適度な距離を保つのに必死やった。あんたに傷つけられたら、あたしきっとホンマに堕ちていくから――。

    美羽に電話して昨日のコトを一部始終話したら、『大丈夫なん?なんしこのままで終わらしたらアカンで。』来てくれるってゆったけど、『いーよ?おかんと飯いくねん?』って断った。なんとなく、会う気にならんかった…学校も休んで光チャンの誘いも仕事以外で初めて断った。家でこもってたらヒステリック女が怒鳴ってきた??

    『アンタなんなんその顔!手も!毎日?最近遅いし何してんの!?』タイミング悪くいつも以上にヒステリ爆発のォカン…『バイトやって』『なんでアンタはそんなふてこいの??自分のコトしか考えてへんのやろ?そゆとこアイツにそっくりやな?』この人はゆったらアカンコトをゆう。『アイツ』とはおとんのこと。でも今日のあたしはイラっともしんかった。"可哀相な人。"そぅ思って黙ってたら、『なんでアンタはそんな冷たいのん??』って切れておなかを蹴ってきた。『もぅ嫌やわお母さん??』

    2006-01-12 15:18:00
  • 145:

    〈こっちが嫌やわ…〉心の中で呟いた。おかんはその辺のものを散らかしてしばらく切れて泣きだした。『うッ…ぅぅ。』これはおきまり。〈こっちやから?泣きたぃのん?笑〉心の中で突っ込んであたしは携帯と財布だけ持って家から出た。

    とりま、いつもの公園でタバコ。『ふぅ??』空は綺麗や…とか臭いコトを考えた。笑 考えんのに飽きて、?人で満喫に行った。ハッピーエンドの漫画ばっかり。羨ましい話ばっかり…笑 イーコトがあって、悪いコトが起こる、この歯車どーにかならん?不幸な人は山ほどおる。神様なんかおらん。だから神田くんの神様は金なんかな?

    漫画も飽きて、外ブラ?してたヶド、やっぱ?人はヒマや?〈こーゆー時、彼氏がおったら素直に頼れるかなぁ?〉思えば、光チャンに頼ったコトなんかなかったなぁ…とぼ?歩いてたら、家の方向に戻ってた。〈結局あたしの帰るトコはここかぁ…〉同じトコをぐるぐるしてるよーな、ちっさい自分。ムシズが走るわ…笑

    2006-01-12 15:19:00
  • 146:

    おなかが減ったから家の近くのコンビニに行った。〈コンビニ飯あきたな…?〉とりあえず立ち読みしよー。しゃがみ込んで雑誌を読む。『可愛い〜…』独り言炸裂。笑本読みすぎて目が痛い…『ふぅ?』ため息と一緒に立ち上がって振り向いた瞬間あたしは絶叫した。『ぎゃあああ!!!!!』

    目の前にフランケンシュタイン???『お前遅いねん?』この声は…オ面を外したら『俺ずっとコレつけてめっさ笑われとったやんけ?』『神田くん?いつからおるん?え、まって??』なんしびっくりしてテンションがあがる。『お前がコンビニ入った時からおったわ?』『うそん?ぜんっぜん気付かんかったし?笑 え、てか何でおるん??笑』

    『お前が昨日電話してきてんやろ?龍之介にきーたけどお前なんか話でもあるんちゃん?お前ンちピンポン何でないねん?』『もしかして家きたん??』『おん。オバちゃんと初めて喋ったわ?綺麗やん』『ナィゎ?笑』めっちゃビックリした。神田くんがあたしを探して家まできてくれたコトに。

    2006-01-12 15:20:00
  • 147:

    『待ちくたびれたわ?コレ買え?』持ってたおにぎりを渡してきた。『電話してくれたらョカッタのに。』『ぁほ!電源きっとったやんけ!』『あぁ…。』忘れてた。〈わざわざ待っててくれてたんや…。〉以外やった。呼んだワケでもナィのに…

    とりあえず食物かって外に出たら、向かいに神田くんの車が停まってた。〈気付かんかったし?〉ボーっとしすぎてたな。。『乗れや。』近くの公園に車とめたら雨が降ってきたから、中で喋ってた。『最悪?』『ホンマそれ。俺今日山ぃくのに』『山?』『心霊スポット!先輩と。』『いかんでいーん?』『まだいい!お前もいちよ女やし俺は女優先!』『ありえへんやろ?笑 女きたらあたしほったらかすやろ、どーせ。笑』『まーな!笑』

    〈まーな!かぁ…。〉『まぁあたしなんかそんなもんよな?』『どーゆー意味?』『あたしは所詮その程度の女ってコト!笑』『何で?』『なんとなし!そんなん思う今日この頃。笑』ャケ食いみたぃにパンと唐揚げをガツガツ食ってたら、神田くんがあたしをじーっと見てきた。

    2006-01-12 15:21:00
  • 148:

    『何ィ?』『お前また俺のコト好きになってきたな!』ニヤニヤ笑ってゆぅ。あたしはどきッとしたヶド、『ううん!』って素で否定した。『あっそ?』あたしの唐揚げを食ってきた。『やめれ!』『お前みたいなんこーしたる!笑』残りのんを全部食われた。『どーや!』『最悪!マヂ最悪…。』すると神田くんは?回『ふぅ???』ってデッカイため息ついた後に、呆れた口調でゆってきた。

    『で、その手ェはなんなん。』『ぇ…』一瞬ビビッタけど、『火傷やで。ライターで。』と普通に答えた。『ありえへん!何でそんなんなんねん。』あたしはボロボロの手見られんのが恥ずかしくてトレーナーの中に手を隠した。『みしてみ!』『嫌。』『みしてみって!』『ィーャー!』こぅなったら神田くんはひつこい?『見せろや!』『キャー!!』服をまくってきた。『やめ!あほ!』そんなんしてたらふと顔が近づいて目があった。

    神田くんはあたしの体ジーっとみた。〈何…?〉めっちゃドキドキすんねんけど…固まってるあたしに神田くんが真剣な顔してゆった。『…コレ誰?』『へッ?』神田くんの視線の先は、あたしの首…――『あッ!』あたしはとっさにあのキスマークを手で

    2006-01-12 15:21:00
  • 149:

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    あぼ~ん
  • 150:

    『やや!!みんとって!』大声を出してしまった……神田くんは一瞬とまって手を自分の膝に戻した。〈ぃやや。見られたくナイ―……。〉沈黙になった。

    首を手で押さえてうつむいてるあたしを見て、神田くんがまた普通に話し始める。『誰なん?』『…』なんてゆったらイーかわからんくて黙ってたら、『龍之介?』ってきーてきたから、『ちゃぅちゃぅ!』と手を振った。『やんな。アイツはお前なんか眼中ナイやろーしな。』〈…悪かったな!笑〉『わかった!彼氏できたん?』『まさか!』『えー!んじゃー誰なん!』神田くんはひとりでごちゃ?ゆーて考え出した。〈バレへんよな…〉なんてゆおーかドキドキしてた。。

    しばらく考えて、『もしかして光か?』『…』『光なん!?』『…』『マヂゆーてる!?』『違う!光チャンじゃナイ!』あたしはとっさに言い返した。"このキスマ"は、光チャンじゃない―…。このキスマは…。

    2006-01-12 15:22:00
  • 151:

    あたしはたぶん、神田くんの前では「汚れてナイあたし」でおりたんかったんやと思う…。昨日は神田くんに頼ろうとして電話した癖に、今になっては知られたくナイって思ってる。金欲しさに同伴した客に犯されかけたコトも、光チャンの浮気相手になってるコトも――……。

    『お前昨日駐車場で何してたん?』急に話が変わった。『あー、別に何も。』『ふーん、仕事やったんじゃナイん?』『あー…そーやねんけど…無理やった!??!笑』あたしは笑って神田くんを見た。
    『え?』『あたしには無理やわ!ユニバいきたかったけど!笑』『何やねんそれ』『なんし無理やってん!?』なんか笑うしかナイやん。あたしはその後もぉかんの話とかを笑いながら神田くんに話した。なるべく、おもろく…

    2006-01-12 15:23:00
  • 152:

    携帯ネタになったトキに、あたしは電源をつけたら、メールが入ってたからチェックしてた。
    ?光チャン??件。
    ?美羽??件。
    ?ゴンちゃん??件……あたしはゾクっとしてゴンちゃんのメールを開いた。
    『ッ――…。』見た瞬間あたしは泣きそーになった。

    2006-01-12 15:24:00
  • 153:

    あたしが悲壮な顔して携帯みて固まってたんに気付いたんかして『何なに!喧嘩かぁ〜!?』ってあたしの携帯をとった。『ぁっ!!』あたしが振り向いた時には遅かった……。神田くんは携帯の画面に釘づけになって、口を開く…『なんなん、これ。』

    あたしは思わず携帯を奪い返した。『なんもナイ!』心臓はバックバク…『なんもナイことないやろ!』『なんもナイって!』『ゆえや!』『もーイーやん!なっ!』『いーからゆえって!』…ホンマに大概神田くんはひつこい。『もーえーて!うるさい!』あたし焦ってはちょっと半切れ風にゆってしまった。

    『なんなんそれ!』神田くんもちょっとイラついてる。『てゆーか神田くんに関係なくない!?』――ゆってしまった…――だって、見られたくなかった、知られたくなかったんやもん…――。神田くんはあたしの携帯をもぅ?回奪ってあたしにみして怒鳴った。『これの何がなんもナイねん!』『…』あたしは下を向いて黙った。

    2006-01-12 15:25:00
  • 154:

    ゴンからの写メつきメール。。昨日ホテルで寝てるトキ撮ったであろぅ、縛られて、服もはだけて寝てるあたしが映ってる写メ………そして文字が?行――…。
    『逃がさないからね。』

    『……』〈嫌…嫌ゃ…〉昨日のコトがバレたコト、こんな写メを見られたコト。もぅ全部嫌やった。。〈なきそうやし…。〉あたしの嫌いなきまずいムード。神田くんに真剣に怒鳴られたんは初めてや…『客?』神田くんがあたしの膝に携帯を置きながらいつもの口調に戻ってきいてきた。

    2006-01-12 15:26:00
  • 155:

    『ゥン…。』『お前こいつの身元知ってんのか?』『知ってる…。』『ふうん…てかおまえ…』神田くんがしゃべり終わる前にゆった。『てか、絶対誰にもゆわんといて?お願い。あたしも悪いし何とかできるし、誰にもこんなんで迷惑かけるとか嫌やし。』あたしがそーゆーと、神田くんは飲んでたジュースを車の窓から投げ捨てた。―ガンッ…―。『てゆーか、なんなんそれ。』〈神田くん怒ってる…?〉あたしはちょっとビクっとした。『何がなん?』

    『何でお前は俺にもそんなんなん?』〈はぁ…?〉あたしは昨日の嫌なコトがバレたコト、昨日の龍くんの話とか思い出したり、自分のバカさにイライラしてきて神田くんに初めて切れた、ぃや、八つ当りしてしまった…『てかな、神田くんはあたしの何なん?別になんもナイよなぁ?あたしは誰にも頼りたくナイだけ!神田くんはあたしの話きーてくれたりするけど実際あたしは今ひとりやねん!意味わかる?なんしほっといてほしーねん!』ゆってる間にも後悔してたコト、今でも覚えてる…

    あたしが車から出ようとドアを開けた時、腕を引っ張られてあたしはいすに押された。『ゎッ!』―バタンッ―神田くんがドアを閉め

    2006-01-12 15:27:00
  • 156:

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    あぼ~ん
  • 157:

    『俺だってお前のコト守れるやんけ。』一言そーゆってあたしの手を離した。あたしはいつのまにか泣いてた。『泣くなや…』『ウン…ごめん…』涙がとまらへん…『まぁ別にへちょい傷やけどなこんなん!』〈そんなコトない…〉あの時のコトを思い出した。〈あたし守ってくれたんやなぁ…〉あたしが黙って泣いてたら、神田くんが車降りてドアを開けてきて、そっと手を差し出した。

    『濡れときマス?お嬢さん。笑』『ははっ!』あたしは神田くんの手に自分の手を乗せた。グっと引っ張って『ちょーまっ…ドシャブリやん!?』『洗い流せ!全部!笑』神田くんはあたしの手掴んで振り回した。『待って?!泥つく!笑』『気にすんな!今は女を捨てろ!』って意味ゎからんことゆーてあたしをこかしたりしてドロドロにしてきた。笑 あたしも負けじとこかしたりした。

    『ついでやから化粧も洗い流しとけ!』『うっさいわ!笑』大雨の中うちらはほんま子供みたいにはしゃぎまわった。始めはドラマみたい?とか思ったけど、はたから見たらほんまキモイ?人やったと思う。笑 めさめさ楽しかったけど。

    2006-01-12 15:28:00
  • 158:

    あたしはこの時思った。〈ホンマにコイツはそんなに悪い奴なん―?〉「女から金引っ張る最低な奴」「風にまでおとす奴」「薬売ってる主犯格」「アイツは一生かわらへん」「アイツに金より大事なモノなんかナイ」「アイツだけはヤメとけ」「やるコトほんまえげつない」いつか誰かがゆってた言葉達が浮かんでくる。あたしは戸惑う。〈今目の前におるこんな可愛いらしー子が…?〉あたしを守ってくれた人が?

    食べてしっかり味わわないとわからんコトってあるよな?あたしは多分、ほんのちょぴっとあんたをかじったコトしかない……。

    なぁ〜神田くぅん。あたしらの人生はあみだくじやんなぁ。どんぞこに落ちてもそれる道はいっぱいあるやんか。でもあんたもあたしも、間違った道に進んでても誰にもとめる権利はナイよな?だって答えなんかドコ探してもナイから――。

    2006-01-12 15:29:00
  • 159:

    疲れた頃には?雨も病んでた。『てか、うちらどーするん??笑』ビショ?のドロ?。笑 『こんなんで車のられへんわ!笑』神田くんの大事な大事な相棒やもんな。あたしは家からバスタオルもってきた。『ふこ、とりあえず。』『お前んちいこや!』『嫌や!?』『なんでなん!』『友達入れれるよーな家ちゃぅねんよな〜笑』あのヒステリがいてるから、あたしはあの人に彼氏なんか紹介したコトもない。うん、てゆーかしたくもない?

    『しゃーない!俺ンち入れたるわ!乗れ!』『マヂでッ!笑』つきあってる時は『絶対入れたれへん!』とかゆーてたのに!神田くんちはあたしンちからけっこー遠いらしい。向かってる途中『山は?』って聞いたら『今日のお前は山に買った!』やって。笑 『オマエ顔薄いぞ!笑』『バリ化粧したい?笑』そんなんいーあってたら神田くんちに到着した。

    普通の一軒家?『なぁんや…』『なんやってなんやねん!』ちょっと期待外れやった。何かしら変わったんを想像してたから。なんかのビルの屋上とか変な事務とか。笑 家にあがって『お邪魔しまーす』ってゆうと、『いらっしゃーぃ』ってお母さんの声が返ってきた。〈普通の家

    2006-01-12 15:30:00
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    あぼ~ん
  • 161:

    『おー!』『何のおたけびやねん。笑』初めて入った神田くんの部屋。以外と普通…。笑 服やらCDやらエロDVDが転がってる。『まぁぁ〜さか!お前こんなん気にしぃひんよな?』エロDVDのパッケージをあたしの目の前に近付けてきた。『まぁぁぁさかぁあ?笑』ゆったけどあたしは目ぇ反らしてた。『お前ホンマこーゆん弱いな!』神田くんは笑いながらゆった。当時あたしはまだ青かったの。笑

    『まぁ先俺風呂入ってくるからあんまいじくんなよ』そーゆって服を脱ぎだした。『なんでココで脱ぐン??』『何がやねん?笑』あたしは目ぇそらしながらもチラみしててん。笑 程よい筋肉。〈男の子やなぁ…〉って実感した。ちなみに白いし毛も薄いっす、神田くん?笑 『みとれんなや!えっち!』デコピンして下におりていった。

    あたしは部屋を見渡した。怪しげな薬とかビデオとかあったけどあえてあんまりみんかった。〜????〜デッカイ着メロが鳴る。神田くんの携帯をのぞいたら女の写メが出てた。『いーんかなぁ…』ふと、疑問。神田くん今彼女おるんかな?

    2006-01-12 15:31:00
  • 162:

    神田くんがあがってきた。『お前も入り〜。』『いーよ、人んちやし?』『このドロ女!きちゃない?!』『入らしてもらいます?』Tシャツとジャージ渡されて、風呂に案内された。『はじめにゆっとくけど俺はのぞく!』あたしは神田くんを脱衣所から追い出して?ビクビクしながらお風呂に入った。のぞきにこんかったやん。笑

    〈スッピンマジ嫌や…〉とか思いながら部屋にあがったら神田くんが携帯片手にシーってあたしにジェスチャーした。〈写メの人やな。〉あたしは黙ってベットに座った。『なんし今日無理やねん。何でやねん!やめとけ俺がおるやんけ!』ペラペラ早口で喋る神田くん。神田くんの友達多い理由もわかるなぁ。

    『うざッッ!』電話終わった?秒後ぐらいに神田くんがダルそーにゆった。『彼女〜?』『ちゃう??金』〈納得?〉『可哀相やんか』『コイツが俺のコト好きやねんもん。』『さすがやな。笑』『でも最近ダルいわ。束縛してきよんねん、あれすんなこれすんなって。つきあってないのに。』『マヂでぇ。』喋ってたらあたしのうしろに座ってきた。『かせ!』あたしの髪をわっわっさと拭いてくれた?『いーたーいー笑』『エクステうざ

    2006-01-12 15:32:00
  • 163:

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    あぼ~ん
  • 164:

    神田くんはおとんにちょっとだけ似てる。よくしゃべるトコとか、女癖悪いとことか。シャブもしてた…うちのおとんはそれプラス暴力であたしも訳なくよくしばかれた?「この人まぢやばい。」周りの人も昔からゆーてたなぁ…うちの親の別れの決め手は、おとんがぉ兄をしばいておにぃが肋骨を折った時。おかんは『もー我慢できひん』かったらしい。ちっちゃい時はよく遊びに連れてってくれたよなぁ…何年も会ってナイ今は、好きでもナイし嫌いでもナイ。とゆうかどーでもイイ。

    と、神田くんに髪を拭いてもらってる間、久しぶりにおとんのコトを思い出してた。『神田くんうちのおとんに似てるわぁ』『どこが?』『女癖悪いとことか!笑』そーゆーと、『俺女癖わるいけどちゃんと本命きめてんもん。』ってゆった。―本命―かぁ…。おとんの本命はおかんやったんかな?じゃーなんであんな傷つけるんや?…わからへんなぁ。あたしには。

    人間、無条件で愛してくれる人が必要とかゆーけど、家族以外でそれは成り立つモンかなぁ?大事な人傷つけて傷つけて、冷められて気付くん?手遅れやったらどないしますん?見返り求めるんが人間やん?信じるって残酷

    2006-01-12 15:33:00
  • 165:

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    あぼ~ん
  • 166:

    『で、どーしょーか。』神田くんの一言ではっとした。『え?何がなん?』『まぁ洗い流して綺麗なったしとりあえず?発やるかぁ!』布団に押し倒された。『何でそーなんの!』『そーやろ!おきまりやんけ!』『やーめーてー!!笑』はじめはちょけててンけど、神田くんがあたしの手掴んだまま離してくれへん?『ちょっと?』無言で首元にキスしはじめた。〈マヂ――…?〉

    『ちょ…やめてや。』『嫌』押し退けよーとしたけど、押さえられてて全然手動かへん。男の力ってホンマスゴイ。神田くんの唇が胸におりてきた時、『嫌やぁ』『俺もやめんの嫌。』そぅゆってシャツめくってきた…〈いたッッ――……。〉『神田くん、痛い…手…』スゴイ強く掴まれてたから…

    そしたら神田くんは顔あげて『痛いん?』ってきーてきた。『ウン…痛い。』『嫌?』あたしの目ぇ見てゆってくる。『嫌。。』『怖い?』頷いた。すると、今までされたコトないくらい強引なチューしてきた。『ンッッ……ッ』いつもみたいに、軽くするんじゃなくて、激しくてディープなやつ…〈アカン―ッ…やばぃかも…!〉

    2006-01-12 15:34:00
  • 167:

    そう思った瞬間唇を離した。『…ッ神田くんあのッ…』あたしが言いおわる前に神田くんが口を開いた。『こんなんされたん…?』〈ぇっ……。〉『…』黙ってたら『なぁ。ゆえや。』って自分の体を起こした。『ウン…』小さい声でゆーと、神田くんが手をグっと引っ張ってあたしを座らした。

    『あーもー!さいやく!!』そーゆーて思いっきりあたしを強く抱き締めた。『へ!?何!』あたしはもー心臓マッハでどっくん?ゆってて顔なんか真っ赤っか?笑 『マヂなんかー、あー!むかつくなー』神田くんが独り言のよーにブツブツ愚痴るよーに喋ってたけと、おかまいなしであたしは「ヒーフーハー!」とか心ン中でゆーて落ち着こうと必死やん?笑

    ちょっと落ち着いてきた?『…神田くぅん…いたぁぃ?』『うっさい黙れ!』…〈なんなん。笑。〉神田くんはギューって抱き締めたまんま聞いてきた。『最後まで?』あたしは神田くんの胸にすっぽりはまってる。『ウウン。』『どこまで?INした?』〈インゆーなや。笑〉『INしてない。笑』『乳ゎ?』〈チチゆーなや!笑〉『ウン…。』『下ゎ?』『ちょっと…。』さすがに下はゆわへんオチャメな神田くん?笑

    2006-01-12 15:34:00
  • 168:

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    あぼ~ん
  • 169:

    『なんでそーなったん?』神田くんがあたしの体をそっと離した。あたしはあの時のいきさつを事細かく説明した。もぅこの時は恥ずかしいとかゆぅ気持ちはなくて、必死で話してた気がする。話し終えると、『事情はわかった!』そーゆって神田くんがまた抱きついてきた。笑

    『痛ッ?』首をめっちゃくちゃ吸ってきた?笑 『痛い!痛いて!笑』『これでいーやろ!これ俺がつけた事な!』ゴンのキスマがある所の上から更にキスマをつけたみたい。そーゆってニカっと笑ったもんやから、あたしも釣られて笑ったんやん…『でも色おかしい?青紫やん!』『俺の色や!』

    『てかお前、さっき俺がホンマに襲ってきたおもたやろ!?』『かなり!笑』『そんなォカマ客と一緒にすんなや!』『ホンマそれ?笑』『でもお前俺やったらイイと思ったやろ?絶対!』〈思ったカモなぁ…。〉こん時の心の声はあんたには秘密??

    2006-01-12 15:35:00
  • 170:

    その夜、神田くんがチャーハンと唐揚げを作ってくれた?料理できるとか以外!?『これぐらい普通やん。』ってゆってたけどその普通はあたしには無理デス?笑 家族の人とは別に、自分のご飯は自分で作ってるみたい昔から。〈えらぁ〜…〉以外な一面やわ。美味しく?人で頂きました??

    夜寝る時。『俺にまかしとけ!』あんたの一言であたしがどれだけ安心できたか―…。あたしは携帯の電源をまた落とした。誰にもなんも言われたくナイ…神田くんだけ今は信じる。今は神田くんの言葉だけでイイねん…

    電気を消したら、神田くんがあたしの胸に顔うずめてきた。『何ぃ!!?笑』『羽梨ィ〜…。』子供みたいで胸がキューンってなった…『どしたん…』『…なんもぉ〜…。』あたしは神田くんを抱き締めて眠った。"この人は守ってくれる"ってさっきは思った、でも、この時は、この人"守ってあげな" ッて気持ちになった。あんたもあたしも、結局は誰かにそばにおってほしいんやな…。

    2006-01-12 15:36:00
  • 171:

    目が覚めると、神田くんはまだスースー寝てた?すごい微笑ましい気持ちになった。〈ちゃんとおる?〉いつかラブホに入った時、目覚めた時あんたがおらんかった事があったよな。あんたはちょっと目ぇ離したらあちこちいってまいそーな奴やけど、そこがいーところやな。だから追い掛けてしまったらアカン気がした。

    起きひんからゆすって起こした。『なぁ?、暇?』『ん〜…』『暇やゆーてるやん』『んん!!』『なぁ!』『……』『もぅ??』………………〈イイよな。〉あまりに寝顔が可愛いから軽くキスした。するとガバっと起き上がって『ちゅーしたぁ!羽梨が俺にちゅーしてきよったぁ!』って叫んだ神田くん。笑 あたしはしらんプリしながらまた赤面??笑 多分こーゆー空間を「幸せ」ってゆーんやと思う。

    あたしらが『カップル』であたしがあんたの『本命』やったら一層ね……。

    2006-01-12 15:37:00
  • 172:

    『なんか食いいこー?』あたしらは飯食い行ったり、ゲーセン行ったり、ツタヤ行ったり普通の事をした。"普通の事"が"普通以上"に楽しかった。携帯も気にせず、なんも気にせず遊んだ。神田くんはチョコ?電話鳴って出てはったけど。ユーフォーキャッチャーでルフィのぬいぐるみとってくれた??うちらワンピース大好き?笑

    『学校は?』聞かれたけどいかんかった。仕事も無欠してしまった。でもこの時のあたしには、そんな事よりこの時間が大切やった。この時?人で笑う事が大切な気がしたんよ。。この日の帰りの車の中、ジュディマリの(Over Drive)がめっちゃ心地良くキコエタ――。

    何をゆう訳でもなく、神田くんの家に帰ってきた?この夜は色〜ンな話をした。ホストをしてた話、大工してた話、ヤクザに売られそーになった話、様々な女ネタ…?でも話せば話すほど見えてくるよ、ホンマのあんたの姿。あんたの世界に比べたら、あたしなんかちっこい??どーしたらそんなにおっきくなれるんー?純粋にその時はあんたにひかれてたなぁ。

    2006-01-12 15:38:00
  • 173:

    今でも良く覚えてるんは、あたしがこの夜ルフィを抱き締めながら『マヂワンピースの世界いきたぁぃ??』ってゆった時のあんたのカウンター??
    『現実よぉ見てから夢見ろな!』 あんたは冷めてる?でも現実をよぉわかってたんやね、神田くん。

    うちらはその夜も抱き合って眠った。こしょばし合ったり、ツネり合ったり。笑 昔、ぉにいとじゃれあってた小さい頃を思い出した。〈子供でおりたい…。〉あたしはかなりトイザらスキッズやわぁ…笑

    2006-01-12 15:39:00
  • 174:

    でも、幸せな時間はあっとゆーまに過ぎていく。ううん、「しんどい」時の方が「幸せ」に敏感になれるだけ。幸せってセンチメンタルやね?

    次の朝?『帰るゎぁ』『ホンマ?』『うーん…』『そか!送んの夕方でイイ?』『うん。』?の電源をつけてみたら、おそらく爆切れしてるやろーオカンと、心配してるやろー美羽、店、なんもしらん友達からのメールでいっぱいやった。『あぁ〜?!』『何やねん!』『なんも!もー朝やな!笑』そぅ、あたしはもーすぐ息苦しくてリアルでしゃーない毎日に戻るんや?

    『俺ちょっと用事いってくるわ!』『ぇぇ??』『まっといて?』『ひとりで人ンちで??』すぐ帰るってゆって神田くんはどっか言ってしまった。『なんやねんなぁ〜???』あたしはひとり寝転がった。色々?考えた。

    2006-01-12 15:40:00
  • 175:

    まずゴンの事――。あのメール以来連絡はナイ。でも恐い。どーしたらイーやろか?神田くんにゴンの名刺を渡してある。どーするつもりやろ?まだ悩んだってしゃーナイよな…。美羽、連絡しやなな。そして、ォカン…。いい加減あのヒステリにはついていけんわ…もぅ金ためて、家出るしかナイな――。まだ誰からのメールも開いてナイけど、オカンは確実にヒステリ起こしてるハズ。〈喧嘩したまま出てきたしな…〉

    考えてるうちに寝てもーたみたい。『おい!そろ?起きろや!』『ふ?』目をあけると神田くんがマクド持って立ってた。『え?うそん、寝てもた?もぅ夜やん?てかおかえり?』『だいぶ前から帰ってたし?』『起こしてくれたら良かったのにィ??』『踏んでもおきひんかったやんけ!』『イヤ踏むなよ!?笑』あたしは?回寝たらやたら起きひんねやん?笑

    『おなかへった??笑』『お前牛やな!』?人でマクド食べた?『うま〜い?』『お前ホンマに帰んの?』『う〜ん』『何で?』『う〜ん、そりゃなぁ…帰らなァカンやん。笑』『ふーん。お前ゴンから連絡きたら俺に即連絡しろよ!絶対』『ウン。でもどーするん?』『まぁ大丈夫やから心配しんとくえ!』?人で

    2006-01-12 15:41:00
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    あぼ~ん
  • 177:

    ルフィを抱きながら窓から景色を見てた。だんだん見覚えのある景色になっていく――。なんか落ち着くよりも、切ないって感じ。帰りの車の中は何故か?人共無口で、会話はなくて、ただ鳴り響く(Over Drive)が今日はなんか切なくキコエタ―…。

    〈このままどっか行かれへんカナ―…。〉そんなん思ったりしたけど、当たり前にあたしんちについてしまった?『ほな…ありがとうな、色々。』笑って車から出て帰ろーとして家の玄関に向かって歩いた。

    『なぁ羽梨!』『え?』振り向くと、神田くんが車から出てきて離れたあたしに大きい声でゆった。『俺と一緒におらへん!?』〈…ぇ――……。どおゆう意味?〉ドキっとした…でも一瞬のうちに「告白な訳ナイ」って解釈した。"あの"神田くんが…「あたしともう一回なんて思ってる訳ナイ。」と……。

    2006-01-12 15:42:00
  • 178:

      

    2006-01-12 15:43:00
  • 179:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 180:

    ―着信中―?美羽?
    『もしもし!美羽?ゴメンな、あんなッ―…』説明しよーとした瞬間、聞こえてきたんは弱々しい泣き声。『ゥッ、ゥッ―…羽梨〜ッ…?』 『へ?どったん何何?』この泣き方はただ事じゃナイ!と思ったあたしは『なんし行くわ!』って電話を切って美羽ンちの下に急いだ。

    あたしが到着すると美羽はドレス姿でしゃがんで泣き崩れてた。『どーしたんよ?』『ゥッ…店カラッ、帰ってきたったぁ〜!笑』『なんやそれ!笑』『なんし大変なんよなぁ…ゥッ。。』とりあえず自分の着てたジージャンを美羽に着させて近くの公園に向かった。

    2006-01-12 16:36:00
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