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本命

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  • 1:

    羽梨

    羽梨、現在?歳。
    恋ゎいっぱぃしたけど、めちゃめちゃ手に入れたかったんゎ?人だけ。
    手に入らんかったんゎあんただけ?

    2006-01-12 12:50:00
  • 141:

    『何も。ボーっとしてたんす。』無理矢理言い訳したら、龍くんがあたしの手ェ見て『てか何この手?どーしたんさ??』赤くただれて皮がめくれてた。『ちょっと火傷…?』『ちょっとちゃうやろ!火傷は後残るで!痛いやろ!病院は!?いくか!?』『あの闇なトコですか?笑』『あそこいーやろ、俺は腰が悪くて歩き方があれやから…っておーーぃ?』むこうむいて叫んだ。あたしはそんな龍くんを見て笑った。

    『帰ります?』立ち上がった。『まち?どーしたんかゆーてみ?送ったるし』『イヤ、あたし変コなだけでホンマになんもナイんですよぉ〜』って笑った。あたしの顔みて龍くんが一言心配そーにゆった。『神田よぼか?』―……――。『イヤ?いーっす??なんもナイし。』帰ろーとしたらかばんを引っ張られた。

    『何スか??笑』『送るゆーてるやろ??』『イヤ、いーっす?笑 ホンマに!』『早くしぃ??』『ちょッ、やめて下さいって?かばんちぎれるやん?』綱引き状態。笑 〈神田くん並みにひつこい?〉『家近いし!』『あかん?俺が神田になんかゆわれるやろぉ!』かばんを離した…『よし!のりなさい!』

    2006-01-12 15:15:00
  • 142:

    あたしはカバンを人質?にされて車に乗った。笑 『逃げたら刺す?』そーゆって龍くんは缶コーヒー買ってきてくれた。『ありがとござます。嫌味ですか?笑』熱いから持たれへん。『ミスったぁ?テヘ?』やっぱ変コやなこの人も…。灰皿から赤玉らしき薬が見えた。

    『これ食ったら人生楽しくなりマス?』あたしがゆーと龍くんは灰皿を急いでしまって『なる!でも羽梨チャンには残念やけどあげられへん!』とゆって車を出した。『なんで??』『神田になんかゆわれるから?』『神田くんあたしのコトなんかゆーんですか?』

    『うん。ゆわれるってか怒られそーやもん。』『大丈夫デスよ。』『だって羽梨チャン大事にしてるもんアイツ。』〈大事に…?〉『そーかなぁ…』『まぁ俺からみたらな。まぁアイツはわからんけど。自分の女風俗飛ばしたりする奴やしな。』〈そこまですんの…〉軽くショックやけどびっくりはしんかった。〈手におえん。〉神田くんと別れた時にあたし自身で感じたコト。

    2006-01-12 15:16:00
  • 143:

    家の前に着いた時、車の電気をつけた龍くんはあたしをびっくりした目で見て、『なぁ…ヤラれたん?』って小声できいてきた。『まさか?ありやす』そーゆって家に入った。逃げるように。

    部屋に入るとおにいはおらんかった。いつのまにか不在着信がいっぱい。ゴンと羽梨と店から。なんかどーでも良くなって電源をオフった。ヘッドフォンを大音量にしてトランスを聞きながら布団に入る。今頃になって手が痛い…もぅ寝てしまおぅ。。

    その日夢の中で、神田くんがあたしに風俗を勧めてる夢をみた――。「神田くんに頼ったらあかん…。」目が覚めてそう思った。―神田くんに裏切られたくナイ―このままあたしの憧れでおって欲しい……。

    2006-01-12 15:17:00
  • 144:

    あたしはこの時、あんたのコト信じられへんくなってた…ごめんな、神田くん。適度な距離を保つのに必死やった。あんたに傷つけられたら、あたしきっとホンマに堕ちていくから――。

    美羽に電話して昨日のコトを一部始終話したら、『大丈夫なん?なんしこのままで終わらしたらアカンで。』来てくれるってゆったけど、『いーよ?おかんと飯いくねん?』って断った。なんとなく、会う気にならんかった…学校も休んで光チャンの誘いも仕事以外で初めて断った。家でこもってたらヒステリック女が怒鳴ってきた??

    『アンタなんなんその顔!手も!毎日?最近遅いし何してんの!?』タイミング悪くいつも以上にヒステリ爆発のォカン…『バイトやって』『なんでアンタはそんなふてこいの??自分のコトしか考えてへんのやろ?そゆとこアイツにそっくりやな?』この人はゆったらアカンコトをゆう。『アイツ』とはおとんのこと。でも今日のあたしはイラっともしんかった。"可哀相な人。"そぅ思って黙ってたら、『なんでアンタはそんな冷たいのん??』って切れておなかを蹴ってきた。『もぅ嫌やわお母さん??』

    2006-01-12 15:18:00
  • 145:

    〈こっちが嫌やわ…〉心の中で呟いた。おかんはその辺のものを散らかしてしばらく切れて泣きだした。『うッ…ぅぅ。』これはおきまり。〈こっちやから?泣きたぃのん?笑〉心の中で突っ込んであたしは携帯と財布だけ持って家から出た。

    とりま、いつもの公園でタバコ。『ふぅ??』空は綺麗や…とか臭いコトを考えた。笑 考えんのに飽きて、?人で満喫に行った。ハッピーエンドの漫画ばっかり。羨ましい話ばっかり…笑 イーコトがあって、悪いコトが起こる、この歯車どーにかならん?不幸な人は山ほどおる。神様なんかおらん。だから神田くんの神様は金なんかな?

    漫画も飽きて、外ブラ?してたヶド、やっぱ?人はヒマや?〈こーゆー時、彼氏がおったら素直に頼れるかなぁ?〉思えば、光チャンに頼ったコトなんかなかったなぁ…とぼ?歩いてたら、家の方向に戻ってた。〈結局あたしの帰るトコはここかぁ…〉同じトコをぐるぐるしてるよーな、ちっさい自分。ムシズが走るわ…笑

    2006-01-12 15:19:00
  • 146:

    おなかが減ったから家の近くのコンビニに行った。〈コンビニ飯あきたな…?〉とりあえず立ち読みしよー。しゃがみ込んで雑誌を読む。『可愛い〜…』独り言炸裂。笑本読みすぎて目が痛い…『ふぅ?』ため息と一緒に立ち上がって振り向いた瞬間あたしは絶叫した。『ぎゃあああ!!!!!』

    目の前にフランケンシュタイン???『お前遅いねん?』この声は…オ面を外したら『俺ずっとコレつけてめっさ笑われとったやんけ?』『神田くん?いつからおるん?え、まって??』なんしびっくりしてテンションがあがる。『お前がコンビニ入った時からおったわ?』『うそん?ぜんっぜん気付かんかったし?笑 え、てか何でおるん??笑』

    『お前が昨日電話してきてんやろ?龍之介にきーたけどお前なんか話でもあるんちゃん?お前ンちピンポン何でないねん?』『もしかして家きたん??』『おん。オバちゃんと初めて喋ったわ?綺麗やん』『ナィゎ?笑』めっちゃビックリした。神田くんがあたしを探して家まできてくれたコトに。

    2006-01-12 15:20:00
  • 147:

    『待ちくたびれたわ?コレ買え?』持ってたおにぎりを渡してきた。『電話してくれたらョカッタのに。』『ぁほ!電源きっとったやんけ!』『あぁ…。』忘れてた。〈わざわざ待っててくれてたんや…。〉以外やった。呼んだワケでもナィのに…

    とりあえず食物かって外に出たら、向かいに神田くんの車が停まってた。〈気付かんかったし?〉ボーっとしすぎてたな。。『乗れや。』近くの公園に車とめたら雨が降ってきたから、中で喋ってた。『最悪?』『ホンマそれ。俺今日山ぃくのに』『山?』『心霊スポット!先輩と。』『いかんでいーん?』『まだいい!お前もいちよ女やし俺は女優先!』『ありえへんやろ?笑 女きたらあたしほったらかすやろ、どーせ。笑』『まーな!笑』

    〈まーな!かぁ…。〉『まぁあたしなんかそんなもんよな?』『どーゆー意味?』『あたしは所詮その程度の女ってコト!笑』『何で?』『なんとなし!そんなん思う今日この頃。笑』ャケ食いみたぃにパンと唐揚げをガツガツ食ってたら、神田くんがあたしをじーっと見てきた。

    2006-01-12 15:21:00
  • 148:

    『何ィ?』『お前また俺のコト好きになってきたな!』ニヤニヤ笑ってゆぅ。あたしはどきッとしたヶド、『ううん!』って素で否定した。『あっそ?』あたしの唐揚げを食ってきた。『やめれ!』『お前みたいなんこーしたる!笑』残りのんを全部食われた。『どーや!』『最悪!マヂ最悪…。』すると神田くんは?回『ふぅ???』ってデッカイため息ついた後に、呆れた口調でゆってきた。

    『で、その手ェはなんなん。』『ぇ…』一瞬ビビッタけど、『火傷やで。ライターで。』と普通に答えた。『ありえへん!何でそんなんなんねん。』あたしはボロボロの手見られんのが恥ずかしくてトレーナーの中に手を隠した。『みしてみ!』『嫌。』『みしてみって!』『ィーャー!』こぅなったら神田くんはひつこい?『見せろや!』『キャー!!』服をまくってきた。『やめ!あほ!』そんなんしてたらふと顔が近づいて目があった。

    神田くんはあたしの体ジーっとみた。〈何…?〉めっちゃドキドキすんねんけど…固まってるあたしに神田くんが真剣な顔してゆった。『…コレ誰?』『へッ?』神田くんの視線の先は、あたしの首…――『あッ!』あたしはとっさにあのキスマークを手で

    2006-01-12 15:21:00
  • 149:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 150:

    『やや!!みんとって!』大声を出してしまった……神田くんは一瞬とまって手を自分の膝に戻した。〈ぃやや。見られたくナイ―……。〉沈黙になった。

    首を手で押さえてうつむいてるあたしを見て、神田くんがまた普通に話し始める。『誰なん?』『…』なんてゆったらイーかわからんくて黙ってたら、『龍之介?』ってきーてきたから、『ちゃぅちゃぅ!』と手を振った。『やんな。アイツはお前なんか眼中ナイやろーしな。』〈…悪かったな!笑〉『わかった!彼氏できたん?』『まさか!』『えー!んじゃー誰なん!』神田くんはひとりでごちゃ?ゆーて考え出した。〈バレへんよな…〉なんてゆおーかドキドキしてた。。

    しばらく考えて、『もしかして光か?』『…』『光なん!?』『…』『マヂゆーてる!?』『違う!光チャンじゃナイ!』あたしはとっさに言い返した。"このキスマ"は、光チャンじゃない―…。このキスマは…。

    2006-01-12 15:22:00
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