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本命
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1:
羽梨
羽梨、現在?歳。
恋ゎいっぱぃしたけど、めちゃめちゃ手に入れたかったんゎ?人だけ。
手に入らんかったんゎあんただけ?
2006-01-12 12:50:00 -
221:
『お前そんな光太郎のコト好きなん?』呆れた感じで聞いてきた。『う〜ん…なんか正味わっかれへん??』あたしも正直に答えた。『ドコがそんなえーん?つきあっててそんなおもろかったんかぁ?』『おもろくはナイけどなぁ…笑』『前の女とか興味ナイわ俺!よっぽどおもろいとかナイと。』
『まぁ正味ゆうたら光チャンはおもろさには欠けるわな。それに比べて神田くんはだいぶオモロイよなッ??笑』
冗談半分でゆった一言で、あたしの人生のあみだくじは落ちる方向が回転するコトになる…2006-01-12 17:12:00 -
222:
『そりゃそーやろお前?笑俺やぞ?笑 光太郎なんかと比べられたら終わりやわ?』
『キャハハハハッッ??さっすが?』〈神田くんのこーゆうトコがあたし好きやわぁ…〉なんとなし、ふッとそう思って笑った時、神田くんはなんかためてたんを吐き出す様に話し出した。
『てゆーか?てかてか?』『んー?』2006-01-12 17:13:00 -
223:
『コホンッ?』口に手を当て出した。『何やねんな?笑』『ちょー待て?な?待て?』神田くんは車の窓に飾ってるぬいぐるみにかけてるキャップをとって深く被った。『え、何?笑 ドラマ始まった?もしかして!笑』『うっさいわ?笑 お前ちょっと黙れ?』あたしはおもろくてケラケラ笑っててんケド、神田くんが下向いて『ホンマに黙れ!』ってゆったから、口をつむった。『…どったん?』
神田くんは姿勢を正して前を見たまま口を開いた。
『てかな、お前俺のコトはどーなん!』『ふぇッ??』あたしはビックリしすぎて変な声出してもーた?笑
『だぁからぁ!俺のコトはどーやねん!』『…どぅって。笑』『てゆか、お前俺でイーんちゃん?』『は?』『イヤ、むしろ俺がイーはず!』神田くんはタバコを窓から思っきりほってあたしの方を見た。2006-01-12 17:14:00 -
224:
あたしもドキドキしながら神田くんを見る?。お互い顔をジーっと見る。『ギャハ??あかん?わろてまぅ?笑』『何やねんなあんた?笑』なんてムードのナイうちら↓???ネン間のうちらのなんとも言い難い微妙な関係がこの大事な瞬間を茶化してしまう。
気を取り直して神田くんがまた『コホン?』って咳払いをする。あたしも黙る…。神田くんはまた口を開き始めた。『てか、なんか俺ら今更やけど、お前には俺がいーと思う。てか!お前とは色々あったケドこーやって今もツルんでるやん、俺なんか自分でもわからんけどお前は絶対切りたくナイって思うし、これからも離す気ナイねんやん!』――あたしは息を飲んだ…。この時胸がうずうずして、軽く震えてたんを覚えてる――。2006-01-12 17:16:00 -
225:
『だーかーらぁ?』
神田くんは落ち着きなくジタバタしてからゆった。
『正味ィ?、てか、ぶっちゃけェ??お前が光のコトで色々ゆーたり泣いたりしてんの見てて思った?そんなダルイ奴みんと俺の方がイーんちゃん?てか、イーやろ??』…あたし顔りんごちゃんやったと思う??2006-01-12 17:17:00 -
226:
色ンなモンが胸の奥の方から一気に込み上げてくる!
『え…あの…笑。てかな、神田くんはあたしのコト好きなん…?笑』あたしは精一杯でそぅ聞いた。
『うん……それ!それや!』帽子をだぁいぶ深く被って下向いて答える神田くん。あたし色ンなあんた見てきたけど、こんな照れてるあんたは初めてやゎ…耳まで真っ赤であたしら?人りんごブラザーズやん?笑
『あの…笑 そりゃあたしも好きっちゃ好きやケドな?神田くんの"好き"ってほら、なんてゆぅん…一瞬やん?笑』冗談混じりで真剣な会話をしてるうちら。笑ってまう、、『ウンそーやけど?だからお前はなんかちゃうねんて?なんかわからんけど、俺お前やったら金持ってなくてもイーし、守ったらなと思うし。なんてゆーか…まぁなんしお前は俺ん中じゃ他のベッピンとか貢ぎ女とは別格やの!』2006-01-12 17:18:00 -
227:
―あたしは久しぶりに嬉しくて飛び上がりたい気分になった。でもそんなキモチは隠して話を続けた。『それは嬉しいけど…笑 なんか、怖い。神田くん手におえへん思てたし、冷めてるし…彼女だっておるし…』
『サエコとは別れる?』
『ウン…別れんのはあれやけど。。なんてゆったイイんやろ…』あたしは戸惑ってた。なんでこの時こんな曖昧な返事しかできんかってんやろう……。2006-01-12 17:19:00 -
228:
『でもあたしら?回うまくいかんと別れてるやん』とか、『あたしとつきあったらつきあったで他に女作るやろ。笑』とか、『飽きるって。』とか、『今だけ』とか…
今思えば、信じたいカラこそ、疑う要素をほじくりあさった。傷つきたくナイからこそ、好きやからこそ、信じたくなかった。
『それに神田くん…』あたしがまたペラペラ言いだす前に神田くんはあたしの手を握った。 ―ドキッ…―
『お前のゆーコトもわかる!俺もこんなんやし、自分でもあんましわからへんけど"お前やったら"って思うネン!』―あたしやったら…―?あんたを変えていくコトが出来るん――?金とかじゃなく、"キモチ"だけであんたと繋がっていけるってゆうん――…?こんなあたしが?あんなあんたを?2006-01-12 17:20:00 -
229:
考え込んでるあたしにキャップを被してキスしてきた。―ッッ…―めぇっちゃ優しくて、長くて、"守ってもらってる"よぅなキスやった。そっと唇を離した後、優しくあたしを抱き締めた。大事そうに触るあんたの手がめっちゃあったかかった…そして耳元でこうゆったやんな。『―羽梨が好き。』おしゃべりなあんたのシンプルな一言。あんたはあたしに?回目の告白をしてくれたね。。
『俺お前やったらいけるわ、多分…』『何がいけるんよ。笑』『なんかわからんけどいけそう!』
抱き締められたまま、キャップであんたには見えてナかったと思うけど、あたしは泣いてた…
〈かけてみたい…〉この時、あたしは確かにそう思ってんで?「いけそう」を「いける」って、曖昧なうちらの未来…確実にできるんちゃうかって――。この時、あたしと神田くんの未来がちょっとだけ見えた。そんな気がした。2006-01-12 17:21:00 -
230:
でもな、あみだくじは「タイミング」で変わってしまうんやで?真逆にだって…
人生に「確実」なコトなんかナイね――。。
――もぅどれ位うちらはハグってたんやろう?笑 神田くんはそっと体を離して、あたしの頭をくしゃっと撫でた。『羽梨可愛い?』『神田くんもな。笑』『その帽子あげるわ。』『え、いいん?笑』『記念や!』なんの?笑 『あーがとう。笑』出会った時から車に飾ってあったキャップやからなんか嬉しい?2006-01-12 17:22:00