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本命
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1:
羽梨
羽梨、現在?歳。
恋ゎいっぱぃしたけど、めちゃめちゃ手に入れたかったんゎ?人だけ。
手に入らんかったんゎあんただけ?
2006-01-12 12:50:00 -
71:
あたしは光チャンと会う時以外はずっと美羽と一緒におった。淋しーのを紛らわすよーに、色んなコらと遊ンだ。
光チャンとは相変わらず喧嘩ばっかりで、でも最後にはあたしから謝ってた。そんな毎日が苦しくなってきてん。こんな時、神田くんのことば思い出す――。
『お前はまだまだ見てる世界が狭いねん。毎日おもんないとか思うヒマがあったら何でもやったみたぁえーやんけ。夜の世界もそれはそれでおもろいぞ。』2006-01-12 14:00:00 -
72:
決めた!あたしは美羽とキャバするコトにした。夜になるとヒマで淋しいし、遊ぶお金も尽きてきてたし。光チャンにゆったら『昼探せば?まぁ別にいーけど。』って。あたしは基本ダルがりやけど、ちょうど連れがキャバしてたからすぐに行動に移した。
初めての夜の世界は緊張したヶド、楽しかった。喋るんも好きやし、店の女のコは優しいし、何より給料日がウハウハやった???でも多分この頃カラあたしらは金に蝕まれていった。笑 男に対する考え方も。
光チャンとは相変わらずやったヶド、クリスマスは指輪くれた。でも、あたしは気付いてた。光チャンは自己中満開。あたしはナメられてた。あたしばっかり泣いては悪ないのに謝って、気ィ遣っては疲れて。。でも、別れられへんかった。あたしは弱いわ…?2006-01-12 14:01:00 -
73:
冬休みは神田くんとも会うコトなく、光チャンも仕事?であたしは仕事がスゴイ楽しかった。やっぱウチら負けず嫌いやん?成績あげたいやん?客電ゎ死ぬほどダルかったけど、負けたくナイやん、給料あげたいやん?でも、同伴だけはしーひんかった。なぜなら今更光チャンがキャバのコトごちゃ?いーだしたから?『うっさいねん。』って思ってた。だってかまってくれへんやん、淋しいからやん、何がアカンの?でもけじめのつもりで同伴はしんかった。
光チャンの誕生日にはキーケースをあげた。自己中でも好きやったんよ。依存してしまってた…あの頃のあたしは。でも週に?回光チャンとラブホに泊まる習慣ができて、それを楽しみに毎日過ごした。喧嘩にも耐えて…
冬休み明け学校で神田くんに会った時、『あたし今キャバ嬢?』ってコソってゆったら、『おお!お前ならNo.1なれるわ!俺は信じてる!だから服買って!』『あほちゃう?』ってちょっとだけ喋った。2006-01-12 14:02:00 -
74:
学校もおろそかになり始めた頃、ささいなコトでまた光チャンと喧嘩した?『もぉ、終われへん?』『イヤやし!あたし悪いトコ治すから!もぅ我儘ゆわんから!お願いやから…。』『こんなんゆぅんアレやけど、俺好きとかあんまわからんねん。』『じゃぁなんでつきあったん!?』『たかが?ヵ月でホンマに好きとかナイやろ。』光チャンは落ち着いてゆった。あたしはめちゃ?悔しかったんを覚えてる。
光チャンは神田くん程じゃナイヶド結構冷めてる人やった。『あたしは別れたくナイよ。』『お前はもっとお前のコトわかってくれるヤツとつきあった方がイイ。』『あたしは光チャンが好きやねんもん…!』光チャンは明日の朝までに結論出すカラ、仕事おわったら連絡しろってゆって別れた。
仕事なんかできるか…気が気じゃないまま無理矢理笑って接客した。キャバを初めてしんどいと思った日。だってわかってたから。朝になれば、大好きな光チャンにフラれるコト――…2006-01-12 14:03:00 -
75:
朝になった。メール送る。別れカラは逃げられへん――…。『終わったよ?』ドキドキは半端じゃない。返事がきたら即効開いた。
『ごめん、別れよぅ。』
ドックン…わかってた。わかってたはずやのに、受け入れられへん…。痛すぎる心を無理矢理落ち着かして、メールを送る。
『何でなん?』『俺じゃ羽梨を幸せにできひんから…別れよ。』―――――。我慢してた涙が一気に溢れた。『なんでッ…ぃややぁ…ゥッ…ゥァ〜光チャ…ぅ…』家の近くの公園で?人で声を出して泣いた。子供がダダこねるみたいに。。2006-01-12 14:04:00 -
76:
怒りとか、ショックとか、疲れとか、空虚感とか、解放感とか、切なさとか、ホンマにいっぱいごちゃまぜの涙やった。『あたしじゃなくて光チャンがしんどいねやろ?』メールを送る。別れに綺麗事なんかいらん――。『それもあるけど…お前が悪いんじゃないで!』―――そんなんゆわれても余計辛いんがわからんの………――
あたしは家に帰って布団に入った。涙はとめどなく流れる。おにぃが横で寝てンのに、声が出てまぅ。『ウッ…ゥゥッ…』?ヵ月間の思い出が頭を駆け巡る。初めてチューした時、えっちした時、マフラー買いに行った日、ラブホ、クリスマス、誕生日、学校、ファミレス……全部全部、笑ってる?人―――…『なんでなん…ゥッ…光チャン…』何で思い出になった瞬間美化されてしまうん?
『綺麗な思い出とかいらんわ。』神田くんがゆってたこの言葉をフッと思い出した――。あたしは携帯を握ったまま、いつのまにか寝てしまった。2006-01-12 14:05:00 -
77:
光チャンの夢を見てた…起きたら泣いてた。〈夢じゃない…。〉ズキズキしてたまらへん…助けてや。光チャン…でももぅ、会われへん。。光チャンは別れたらもぅ会ったりしーひん人らしい。あたしはとりあえず美羽に電話で報告した。『羽梨〜ッッ…?』半泣きっポイ声やった。変に慰められるより全然嬉しかったよ?美羽???
あたしは強がりで負けん気強いんやけど、もぅ元気なフリする元気もなくて、周りビックリするくらい、アホみたいにいつでもどこでも泣いてた。勇気出して、光チャンにメール送った。『あたしやっぱり光チャンが好き。一緒におりたいねん。しんどくてもイイねん…あたしもぉちょっと大人になるから、待っててくれへん?』2006-01-12 14:07:00 -
78:
強がらんと、カッコつけんと、等身大の剥き出しのあたしでぶつかった。光チャンの心にぶつかった
返事がきた…
『わかった!お前が変わってくれんねやったら待つわ!俺も変わらなアカンとこあるし。』
救われた気がした。"絶対戻れる" 確信した。
したのに…………。2006-01-12 14:07:00 -
79:
あたしは光チャンに認めてもらぅ為に、学校も真面目に行って、仕事も頑張って、明るくしとこ、泣かんとこって決めて毎日過ごした。辛かったヶド、連絡したかったヶド、しんかった。
?週間くらい経って、光チャンから電話がきて、久しぶりに会った。『やっぱ好きやな。』って再確認した。でもその時光チャンは、『お前俺と戻らんかったらどーするん?』とかゆーてて、『戻るもん!笑』『彼女できるかもやん、俺。』
何でこの時すっぱりきられへんかってんやろぅ…2006-01-12 14:08:00 -
80:
その時、『昨日さやかチャンに送ってもらってん。』って話てたけど、あたしはさほど気にしーひんかったんよな…でもその日、確かに『またな!』ってゆってバイバイした――…。またな って。
美羽や他の友達にこの話をしたら『よかったやん?がんばれ?会いにきてくれてんやったら大丈夫。』ってゆってくれた。でも神田くんはあたしを落ち込ますようなコトをゆったんよ。
たまたま学校の食堂で会って光チャンの話をした時に、『お前、期待するだけ無駄!頑張っても意味ないで!』『なんでそんなんゆーん?』『はぁ!?なんでって無理やろ!』って笑いながらゆったんよ。あたしは泣いてもーて、『ヒドイし、神田くん…』それだけゆーて走って食堂を出た。その場におった龍くんと美羽が揃って『今のんはないわ!』って怒鳴ってんのが聞こえてた。2006-01-12 14:09:00