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1:
もりやまはな
早く来て…今日もまた?錠買ってしまった…4500円…相場より500円安かったから…別にやめれない訳じゃなぃんだけど…薬で自分をつかまえとけば…自分を自分でつかまえとけば…誰も来なくても生きていける。
2005-10-25 12:03:00 -
350:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
今まで付き合った男と話したことなんかほとんど覚えてない…忘れてしまうようなそんな話を、楽しいと思ったこともたいしてなかった。あたしってなんで男の子と付き合ったりするんやろ…。セックスしたいからかな…。セックスするのに付き合ってるからっていう言い訳が欲しかっただけなんかもしらん。ミスドで体があったまった頃、?時になったからお好み焼き屋さんに行ってみたけど、まだ全然列が進んでなくて、パイプ椅子に座っていた人達が二つ程椅子を前に進めているだけだった。「まじかー…よ」「いいやんなんか違うもん食べに行こ?」
2005-11-20 20:59:00 -
351:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
隆弘は下をむいたまま、寒さのせいか腕を固く組み左右に揺れながら何か考えているようだった。「うーん。…俺ん家来るか?晩御飯作ったるわ」ものすごい笑顔やん…「いや、それはいいわ(笑)」「鍋しよや!寒いし。」「えー…」さすがに初対面で家行ったらヤラれても文句言えんって…てかこいつ絶対ちんぽもむちゃ黒いわ…「華なんもせんって(笑)なんかされたいんやったらなんかするけど」「怒。TSUTAYAよってな」「おしゃぁーほんなら行こかぁー。また堤防昇るぞー」「また!?」堤防むちゃ寒いやん(T_T)案の定マフラーをまたグルグルに巻かれた。
2005-11-20 21:08:00 -
352:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
堤防は案の定むっちゃ寒かった。「死ぬー」淀川の橋の所で絶叫。すると橋を渡り終わった頃、「華ちゃんこれ着なさい」とカーデガンの上から無理矢理に隆弘の制服を着せられた。「手袋ないから袖ひっぱって持っとけよ。あとちょっとやから」「隆弘色シャツだけやん!」「色シャツフォー!!!」な、なにこいつ…。橋をおりて直ぐの所の小さなビルが隆弘の家だった。ビルの入口には松田会計事務所と看板が出ていた。「入っていいん?」「いいで、俺ん家やねんから(笑)三階は俺と弟しかおらんし。」「お邪魔します。」階段にあたしの声が響く。
2005-11-20 21:18:00 -
353:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
2階の踊り場には玄関がついていて、中からテレビの音がして人の気配がした。そこを通り過ぎ、そのまま三階にあがる。建て付けの悪そうなドアの鍵を開ける。…なんか急転回過ぎて疲れてきた…今から鍋するとか若干だるいし…。扉を開け電気を着けると、後付けされたようなキッチン、テーブルにはレースの敷物がかけられ、前にある襖の向こうに部屋がひとつ。右側にもうひとつあるらしかった。「俺の部屋右側。襖の方、弟の部屋やけど多分帰ってこやへんから(笑)」「うん。」
2005-11-20 21:29:00 -
354:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
隆弘の部屋にはどうやって入れたん!?って言いたくなるくらいにドデカいベッドが真ん中にひとつ…クローゼットとは逆の壁にはオーディオ類とテレビ。洋服も何着か床にそのままつまれていた。「ベッドでか(笑)」「俺寝るんむちゃ好きやねん♪寝相悪いし。ちょっと待っててな」「うん」鍋の用意、どこまで買いに行くんやろ…。部屋で待って間、マナに電話してみたけど誰も出なかった。カーンカンカンカン!勢いよく階段をのぼる足音…
2005-11-20 21:40:00 -
355:
りり
すごいと繋がり、世間は狭いってこの事ですね☆
2005-11-21 02:58:00 -
357:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「華ー、ドア開けて!」玄関に行きドアを開けると、土鍋と鍋セットを持つ隆弘。白菜など野菜はそのままでなぜかソーセージの袋まで持っている。「じゃーん。ダイニング若のちゃんこセットでおじゃる」「買ったん!?」「オカンが通販でな、あと元寺尾関のちゃんこセットもあったけどネームバリュー的にこっちかなぁと(笑)」そういってテーブルに土鍋セットを置くと「…さぁ始めよか!華、棚の上にエプロンあるから取って」「エプロンするん!?」「料理作る時以外にいつエプロンするん!?」「…」
2005-11-21 06:41:00 -
358:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
しかもこれエプロンっていうか割烹着やん…。「後ろの紐、結びあいっこしよ♪」…変な奴。「でも白菜とか野菜勝手に使っていいん?おばちゃん晩御飯に使うから買って来てはったんちゃうん?」てかソーセージ入れたくない。「これ俺が昨日、地元の奴と鍋した時の野菜の残りやから大丈夫やで」「あたし何したらいい?」「包丁一本しかないから横で見といて」…じゃぁなんであたしまで割烹着を着させられたんでしょうか(笑)隆弘は結構手際が良くて、小さなボールにすごくバランスよく野菜を盛りつけて行った。「鍋にはやっぱソーセージやろ♪」
2005-11-21 06:49:00 -
359:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「…」だって一人で鍋とか思い付かんし(笑)スーパーの一人用うどんすきならよく作るけど(←火にかけるだけ)「華的得意料理は?卵料理は不可」洗い物で濡れた手をブラブラと振りながら隆弘があたしの横に座る。「ロールキャベツは美味しいって言われたことあるけど。…なんで横なん?(笑)」「じゃぁ今度作ってや!」「うんいいで」多分作るシチュエーションになることはないと思うけど。そんな話をしているとダイニング若のちゃんこ鍋セットが出来上がったようで、土鍋のフタの小さな穴から一直線に勢いよく湯気が噴き出した。
2005-11-21 07:14:00 -
360:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「3、2、1」フタを開けるとグツグツと野菜やつくねソーセージがリズムをとるように揺れている。「いただきまぁーす」「いただきます」塩のきいたダシがむちゃくちゃおいしい「ダシやばい」「やろ!?むちゃおいしいやろ!?若すごくない!?」「うん若すごい(笑)」結構はしがすすんだものの、四配目くらいであたしの胃は許容料を超えた。「ごめん、お腹いっぱいなったかも」いっぱいっていうかお腹限界…「俺食べるからいいで♪」隆弘はほんとにバクバク食べ続ける。「すごい(笑)」ビックリ人間かこいつ…
2005-11-21 07:26:00 -
361:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
しばらくぽけーとしてビックリ人間の食べっぷりを眺めていた。「華さぁ」口いっぱいにちゃんこを頬張りながらしゃべる隆弘。「そーやってぼーっとしていいで」ダシをジュルジュルとすすり、もう何杯目かわからないおかわり…。「どういう意味?」一瞬、あたしの顔が固まった「無理して喋らんでええよってこと」顔が熱くなっていくのがわかる。「あたしそんなよく喋る?」人に見られたくない部分、知られたくない部分。「よく喋るとかじゃなくて、会話楽しめってこと。喋りたくない時は喋らんっていうんも会話楽しむってことやねん。」「…」
2005-11-21 07:38:00 -
362:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
なんて言い返したらいいんやろ。てか…その部分、絶対入ってきて欲しくない部分やのに…。「隆弘もやめた方がいいで、思ったことなんも考えんと、すぐ口に出すん。」…それしか言い返せない。頭の中が妙な恥ずかしさで一杯になり、思考回路がうまく働かない。「すぐ口に出したけど、なんも考えてないわけじゃにゃいだ」お皿とお箸を置き、椅子の上で三角座りをしてこちらをみつめてきた。真剣な隆弘の顔、睨まれているみたいでなんだか恐かい。「…」部屋には鍋のグツグツと煮えたぎる音と、2階のテレビの音だけが響く。
2005-11-21 07:50:00 -
363:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「愛想よく出来る奴はいいねん、そーいう奴はしんどくないから。でも愛想よく出来ひんし…でもしゃべるって奴は…努力してる奴やと思う。愛想よく出来る技術身につけるために努力するんはいいことやけど、努力して喋ろうとすることは必要ないことやねん。だから華は喋ろうとせんでいいねん」下をむいたまま、頭をあげることが出来ない。なんで初対面の奴にこんなこと言われなあかんねんっていう怒りと、なんで初対面の奴に見抜かれたんやろっていう恥ずかしさ、あたしってそんなわかりやすい人間?っていう不安が頭と心の中で膨らんでいった。
2005-11-21 08:01:00 -
364:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
口の中で鉄みたいな味がする。口びるを強く噛み過ぎて血が出たみたい。コップ一杯たまった何かが、表面張力の膜をやぶりダブダブとこぼれ出す。「っ…っっ…」泣くのはずるいけど、もう泣く以外にどうしようもなかった。「…泣くと思った(笑)」頭を撫でる隆弘の手を振り払う。「あんたむちゃ失礼。他人の気持ちとか考えたら」驚いた顔の隆弘「なんでも治したり、わかりあったりすればいいってんじゃないねん。ダメでも治さんでいいとこもあるねん!」鼻水まで出て来た。ティッシュの箱を持ってきてあたしの前に置く隆弘。さっきより重い沈黙。
2005-11-21 08:13:00 -
365:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
あたしの鼻水の音…深い溜息をつく隆弘。「いきなし言うんはまずいかなぁと思ったけど、仲良くなってから言われたらヘコむやん。だから先に言うたんやけど、そんな怒りはるとは」お前となんか仲良くなるか!今すぐ部屋を飛び出して帰りたい。なんであたし泣いてんねん…。「俺の部屋いっとき。後片付け俺しとくから」黙って立ち上がり、ティッシュの箱を掴むと、隆弘の部屋のドアをおもいっきり閉めた。何であたしが泣かされなあかんのよ!部屋の電気も付けずにうづくまった。涙が止まらない。
2005-11-21 08:24:00 -
366:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
今まで、ひどいことは何回か言われたことある。幼い時は家のこと、最近はクラブでビップルームにあがっただけで意味のない陰口言われたり…それなりに傷ついたりした。だけど泣く程のことじゃなかった。まぁ言われても仕方ないかくらいの気持ちがどこかにあった。なんでやろ…なんで今日は別にいいかと…他人の言うてることやと…思われへんねやろ。すごい悔しい。なにこの悔しさわ。
2005-11-21 08:29:00 -
367:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
誰にも見られたくない。知られたくない。ここの部分は誰も入ってこんといて…
2005-11-21 08:33:00 -
368:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
考えれば考えるほど、色々な思い出と結び付き、涙を誘う。あかん…ストップ。なんも考えへんようにしないと…。
2005-11-21 08:36:00 -
369:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
このまま色んなこと思い出していったら、…最後にはこの涙がどこにいきつくか…あたしが1番わかってる。
2005-11-21 11:32:00 -
370:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
息をグッとこらえ、頭の中にペンキを塗っていく。ようやく心と涙にフタをして、鼻をかんでいると…
パチン
部屋の電気がついた。「電気つけーな。はい烏龍茶」「…」黙って烏龍茶を取り上げ、一気に飲み干した。「華って泣き虫やねんな(笑)」「最低…」「やっぱり?(笑)」ケラケラと笑いながらEPICをかけはじめた。こいつが聞いてる曲…全部嫌いになりそう…。2005-11-21 13:52:00 -
371:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「これ日本語役、一目惚れっていうねんてー」「…帰る」「華、一目惚れとかしたことある?」「帰りたい…」「俺ないねん一目惚れ」「…」土下座して謝ったって許さんぞ「あっでも27歳のレースクィーンに一目惚れされたことある(笑)」坊主じゃ…お前なんか坊主じゃ「ベッドの上座っていいで」「…」また涙出てきそう。「…ごめん…て謝って欲しいやろうけど…俺謝る気ないから」「!?」はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?「なんかなぁ…陰気くさいで自分」「…」「話しててもなんか自分が楽しくないん伝わってくるから、舐められてるみたいでしんどいから」
2005-11-21 14:00:00 -
372:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「…」「作り笑いも鬼下手くそやし(笑)」「…」「そんなんで一緒におる奴楽しませてるつもりでおったあかんで。まわりも気付き出すで、こいつ舐めてんなぁって。」「…かえ…る」ヒクヒク言うあたしの泣き声は音楽に掻き消されてる。「しね!」立ち上がり鞄を掴み、部屋を飛び出そうとした、その瞬間扉の前に仁王立ちになる隆弘「…」今あたしが拳銃持ってたら迷わず撃ち殺してる。睨みながら見上げると「泣き顔セクスィやん♪」「…!」おもいっきり鞄を持った手を振りかぶるとミゾオチに一発決めてやった、「っ…はいったはいった(苦笑)」
2005-11-21 14:08:00 -
373:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
腹を押さえ、右手で待った待ったとジェスチャーし急に笑い出した。「…(笑)」気持ち悪い笑い方…「(笑)華…は…華化粧取れてデビルマンみたい!(笑)」はっと思い、右側にある全身鏡で顔を見ると…アイラインとマスカラが取れてデビルレディー状態。急いで後ろを向き、顔を隠した。「ははははは(笑)」
2005-11-21 14:13:00 -
375:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
こいつ本間なんなん…
「ははははははは(笑)」2005-11-21 15:32:00 -
376:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
…気持ち悪い
2005-11-21 15:33:00 -
377:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
…
2005-11-21 15:34:00 -
378:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
ブチ…
げぼげぼげぼー…
ダイニング若のちゃんこ鍋が…全部つくねみたいになって出てきた。
気持ち悪い…2005-11-21 15:37:00 -
379:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
げぼ…っまだでる…ざまぁみろ部屋ゲロだらけにしたった。「大丈夫か!?」「まだでる」お前のせいじゃ…すると、座りこんでゲロだらけのあたしをヒョイと持ち上げて足でドアを蹴り、キッチンの流し台まで連れて行くと、私の頭を突き出した。「無理せんと全部吐き!またちゃんこ鍋くらい作ったるから」…お前なんかと二度とちゃんこするか!
げぼげぼげぼ…また白い泡が出たした。あたしの体をささえながら何度も背中をさする隆弘。「…華お前背骨ボコボコやん!ちゃんとご飯食べてんの!?もー」こぼこぼ…白い泡は口から出続けた。2005-11-21 15:50:00 -
380:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
なんで薬やめてんのに白い泡が出んのよ…まだ体ん中に薬残ってるってことなん?
その時やった…。あたしの中で…何かが弾けた。2005-11-21 16:22:00 -
381:
名無しさん
これ実話?
2005-11-21 16:22:00 -
382:
作者 ◆DEP4IVx7X6
423さん☆
書き込みありがとうございます。フィクションですが、エピソードなどはなるべく実話を参考にしたりしています。でも基本作り話です(笑)また感想などあれば是非宜しくお願いします。2005-11-21 16:25:00 -
383:
名無しさん
作者はふうちゃん自身なん?
2005-11-21 16:28:00 -
384:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「あっ…ははははははははははははは」今度馬鹿笑いし始めたのは私の方だった。「ははははは。…は…は」笑うたびにヨダレとゲロがだらだらと口のまわりに垂れていく。「はははははは!」あたし…ついに狂った?目の視点があわない。腹のそこから声を出したくてたまらない。「はははは!」
2005-11-21 16:33:00 -
385:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
隆弘のほうを見ると、無表情であたしの事をじっとみている。「ちがうねん。大丈夫やで。あは・・・あはははははは」笑い声っていうよりは叫び声だったかもしれない。
2005-11-21 18:00:00 -
386:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「なんかおかしいのんかーはなくそー」あたしの口の周りについたゲロを、自分のTシャツでゴシゴシと雑にふき取りながら笑いかけてきた。「大丈夫。ちょっとあははは・・・ははははは」「そっかー大丈夫かー。大丈夫やったら安心したわ。ほんならゆっくり深呼吸しよか。」あたしの背中を上に下にとゆっくりなでる。吐き気は治まったものの笑い声はしばらく止められなかった。
2005-11-21 18:05:00 -
387:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
それから・・・どれ位笑っていただろうか。多分30分は軽く笑っていた。最後の方は笑うのに疲れてヒュルヒュルと気管から風が抜ける音だけが部屋に響いた。「ゆっくりでええでー。笑いたかったら笑えよー。ゆっくり息すってみー大丈夫大丈夫」倒れこみながら、ヒュルヒュルいうあたしを抱きかかえるように座っている隆弘の色シャツとTシャツには、あたしの吐いたゲロと泡とよだれがべっちょり・・・部屋中に酸っぱい臭いが立ち込める。
2005-11-21 18:12:00 -
388:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「ごめん・・ありがとう大丈夫」口を拭い立ち上がった。軽い酸欠状態になったみたいで頭がガンガンする。「大丈夫か?」「うん。ごめんな片付けるわ。」隆弘の部屋にはあたしの吐いた第一弾のゲロどもが島を作ってる。
2005-11-21 18:16:00 -
389:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「俺片付けとくから。華シャワーあびといで。トイレんとこユニットバスになってるから」「いいよ。隆弘がシャワー浴びといでや。あたし片付けて帰るから」あたしの吐いた泡のせいで床がツルツル滑った。
2005-11-21 18:19:00 -
390:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「(笑)あのさー・・・・俺自分の部屋、人に触られるん嫌やねん。しかもお前またゲロ吐かれたらシャレならんし・・・帰るにしたってそんなゲロまみれで電車乗ってくる奴おったら・・・俺やったら射殺するで」怒・・・「・・・」この時程、ファックの日本語訳を知りたくなった時はなかった。「でっかい洗面器に制服つけて鏡のとこの粉いれとけ」「・・・・」無言のまま振り返り、扉を思いっきり閉めた。扉の向こうから「お前ん家の扉、どんだけ重いねん(笑)」とケラケラ笑う隆弘の声が聞こえた。
2005-11-21 18:27:00 -
391:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
トイレのフタの上に制服を脱ぎ、洗面器につけた。タッパーに入れられた白い粉を振り、勢いよくシャワーを出す。モアモアと立ちこめる湯気、シャワーで体を流すと髪にもメッシュで入れてるエクステの部分にもゲロがベッチョリついて固まっている。・・・なぜか化粧落としとかもあるし・・・ずうずうしいとは思ったものの、ゲロ撒き散らしといて今更何してもえーやろ。と半分あきらめた様な気持ちになり、頭のてっぺんからつま先まで洗ってやった。・・・・もちろんお湯を出しっぱなしにして(ざまーみろ)
2005-11-21 18:36:00 -
392:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
あーーーーーー。シャワーのお湯を口の中にあてる。笑いすぎて喉がいたい、笑い続けるギネス記録にあたし挑戦出来るかも。一応バスタブをきれいに洗い流して・・・・!?あたし何着てでればいいん!?制服つけてもたし・・・ユニットバスのドア開けたらすぐキッチンやんか!!!
2005-11-21 18:40:00 -
393:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
ドンドン!「なー!・・・なー!」「なんやねん。華風呂なーがーいー。どこそんな念入りに洗ったのよー」「き、着るもん貸して」「え!?」声がいきなりでかくなった、どうやら扉の前にいるみたい。「着るもんない」「あーそかそか!ちょっと待てよー」「うん」しばらくゴソゴソと聞こえ、コンコンと扉をノックされた。「オカンらもう寝たみたいで2階鍵閉まってたから俺のんでええかー?」「うん。」扉をそっと開けると、ニョキリと黒い手が黄色い服を差し出す。「ごめん」「気にすんなー。タオルも渡すから取って」「うん」
2005-11-21 18:48:00 -
394:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
急いでバスタオルで体を拭き頭に巻きつけた。なんか扉の向こうにいると思ったら・・・怖い(ToT)やられたらどうしよ・・・。黄色い服は一枚しかなくてなんかつなぎみた・・・・!?
2005-11-21 18:51:00 -
396:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「こんなん着れるわけないやろ!?」扉の向こうに思いっきり叫んだ。「えーなんでーむっちゃ可愛いやん。俺の持ってるのんで一番可愛いのにー」「こんな中学生のギャルみたいなん・・・着れるわけないやん!他のん貸してよ!」あたしの手の中には・・・微笑むピカチュー一匹。「えーーーピロ君またゲロ吐かれるかもしらんから他の服貸したくないもーん。嫌なら裸族仕様で出てくればー。」!!!!
2005-11-21 18:56:00 -
397:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
…多分最初で最後やな…ピカチューの体内にすっぽり包まれて扉を開けた。「今なぁゆず茶入れたろうと思って♪華遅いから2階に風呂入りに行ったらママちゃんがくれてん」「…」ニヤニヤしよって…。「可愛いやん(笑)風邪ひくから頭乾かし、ドライヤー弟の部屋に転がってるわ」頭の上でチョンマゲを作り、ロンティの上にパーカーを着込む隆弘…部屋着までぬかりないなこいつ。「弟の部屋開けていいん?」「いいでいいで今あいつ遠征で韓国行ってるから」ビンからジャムみたいなゆず茶のもとをスプーンいっぱいに救い、マグカップの中にたっぷり入れた
2005-11-21 19:29:00 -
398:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
弟の部屋を開けると敷きっぱなしであろうフトンの横にドライヤーが転がっていた。キッチンの明かりが入り、床が照らされた部屋は薄暗く浮かびあがる。壁一面に表彰状と床にまで置かれた沢山のトロフィー。パタン「弟すごいやん」「すごいで(笑)野球のユース日本代表選考選手、しかもピッチャー」「兄どうしたん…」「なぁ…兄どうしたんやろ。野球才能なくて中学で辞めてん。才能あるスポーツセックスだけやったぁ」「(゚_゚」無視無視。
2005-11-21 19:37:00