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『優しい嘘』
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1:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
旧掲示板で書かせてもらってた美愛です??もぅ1度読みたぃといぅ方達がいて下さったので、書きます?更新遅くなるかもしれませんが、頑張ります????
2005-09-03 22:41:00 -
2:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
『優しい嘘』…
それは、あの人が美愛の為につぃた初めての嘘。
優しい嘘でした。2005-09-03 22:45:00 -
3:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
美愛には今、愛する旦那さんがいます。
名前はナオキ。
仕事は鳶職。元ホスト。
毎日、美愛と娘のみゆうの為に仕事に励んでくれています。私達をとても大事にしてくれる、とってもイイお父さんです。2005-09-03 22:54:00 -
4:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
私には、心から愛した人が2人います。
ナオキ。そして、ナオキの親友の悠です。
これからは悠との話をしていきたいと思います。2005-09-03 22:58:00 -
5:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
―中学時代―
同じクラスになった、瞳。小柄で可愛いらしぃ子なのに気が強くて、サバサバしてて男みたぃな性格の子だった。うちらはスグに仲良くなって毎日一緒にいた。シンナー吸ったり暴走行ったり、そんな事ばっかりしてた。彼氏もいない、好きな人もいない美愛にとっては、そんな毎日が楽しくて仕方なかった。2005-09-03 23:03:00 -
6:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
男の人と体の関係もあるようになった。
でもそれは彼氏じゃない。何故か、美愛とそうゆう関係になる人はみんな彼女がいる人ばかりだった。
何でかなぁ…嘘つかれて、騙されて、そんなんばっかり。でも、それでもイイと思った。愛されてると思ってたから。でも違った。
男って、ただヤリたいだけやん…好きじゃない人とでもヤレるやん。
単純な生き物。2005-09-03 23:08:00 -
7:
名無しさん
また違う形で読めるから嬉しいです☆美愛ちゃん頑張って
2005-09-03 23:12:00 -
8:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
それに気付いてからは彼氏なんて欲しくなくなった。騙されて傷付くぐらぃなら誰も愛さない方がイイ…。適当な付き合いの方が誰も傷付かないで済む。
好きっていう感情すらなくなった。なくなったっていうより、自分の中から消してしまった。
それが1番楽な生き方。2005-09-03 23:14:00 -
9:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
7さん?ありがとうございます?前回とは少し変えて書いていきますので?
2005-09-04 00:18:00 -
10:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
『美愛』この名前はお父さんとお母さんが付けてくれた名前だ。
美しい愛を持てる子に…そう願ってつけられた名前。そんな願いを自分自身で閉ざしてしまった。
だってお父さんとお母さんの間に愛なんてないと思ってたし、美愛への愛もないと思ってた。
別に愛なんて必要ない。
愛なんてなくったって生きられる。2005-09-04 00:24:00 -
11:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
美愛はキャバ嬢というものに憧れを持っていた。
華やかな生活、膨大な給料、でもそれはテレビの世界だった。同じ店で働く女の子は色々な苦労を背負ってる子が多かった。
でもイイ思いもした。
時にはブランド物を買ってくれる人だっていた。2005-09-04 09:24:00 -
12:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
りんちゃん。
「美愛って本名〜?可愛い名前やなぁ☆」
店に入って、初めに喋りかけてくれたのが、りんちゃんだった。りんちゃんは、この店のNO1なのに、ツンツンしてなくて、何にもわからない美愛達にとっても優しく接してくれた。
りんちゃんはスゴク綺麗な人でスタイルも良くて優しくて、でもどこか影があるような…そんな人でした。2005-09-04 09:28:00 -
13:
さゃ
もぉ一回読めるなんて嬉しぃです??前に書ぃたゃつゎ何度みても感動?しましたぁ??また頑張って下さぃ??
2005-09-04 11:47:00 -
14:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
さやサン?ありがとうござぃます?また、書かせてもらいます?
2005-09-04 17:35:00 -
15:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
りんちゃんと色々な話をするうちに、りんちゃんの彼氏はホストクラブで働く、NO1だという事を知った。
美愛はりんちゃんと初めてのホストクラブへ行く事になった。ここで、悠…ナオキ、りんちゃんの彼氏の楓くんと出会った。2005-09-04 17:38:00 -
16:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
悠は年のわりに、落ち着いた雰囲気を持っていて、でも可愛い所もあった。
悠と喋っていると、落ち着く、安心する、そんな感じだった。2005-09-04 17:45:00 -
17:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
美愛にとってホストクラブは、ただの遊び場でしかないと思ってた。
私はキャバクラで働き出してから、お客さんに恋愛感情を持った事はない。どんなにカッコ良くて、優しい人でも、お客さん=金にしか思えなかった。
だからホストに恋愛感情を抱くつもりもなかったし、プライベートに誘うつもりもなかった。
ホストクラブに来たのも、りんちゃんと一緒やったから。一人でなんか行く事もないし、これから先も行くかもわからない。2005-09-04 17:51:00 -
18:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
だから口座を決めるのにもそんなに悩んだりしなかった。
「悠にするわぁ!」でも、何であの時タイプだったナオキにしなかったのかは、今思えばよくわかる。
あの時、ナオキにしていたら、悠の優しさを知る事も悠を愛する事もなかっただろう。2005-09-04 17:53:00 -
19:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
それから、毎日のように悠からメールや電話がきた。嫌じゃなかったけど、店に行く気もないのに、メールをするのは悪い気がした。「もう美愛にメールしなくてイイからっっ!」
2005-09-04 17:56:00 -
20:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
「何で?俺の事ウザイ?」「そんなん違うけど。店行くかもわからんし!」
「店来てとか言うてへんやん!普通にメールしたり遊んだりしたいだけやん!」「いいで気使わんで!」
「気とか使ってないて!ホンマに店呼ぶつもりとかないからっ!!」
私達はたまに言い合いをする事があった。2005-09-04 18:00:00 -
21:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
悠に何を言われても、
ホストやから…とか、これも営業なんかな…とかばっかり考えるようになった。
それは悠の事を好きになってたからやと思う。悠に嫌われたくないから邪魔な女にならないようにしてた。ホストなんか信用できん…今までだって、色んな男に騙されてきた。ましてや、ホストなんてもっと怖い。2005-09-04 18:04:00 -
22:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
だから、悠に遊びに誘われても断り続けた。
これが人を好きにならない為の必死の努力やった。
でもある日、悠にメールで告白された。本当は嬉しくて仕方なかった。
でもホストの悠を信じる事なんてできなくて、メールを無視した。2005-09-04 18:09:00 -
23:
名無しさん
前とちとちがうけど頑張れ??ホンマにこの話良い??前みんなにススメタしなぁぁ??ワリャ
2005-09-05 19:48:00 -
24:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
25サン☆ありがとうござぃます(≧∀≦)旧掲示板で読んでくれてた方もいるので前とは違う感じで書いていきます♪
2005-09-05 22:54:00 -
25:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
いっぱぃ悩んだ。
考え出したら止まらない。悠の事を悪く悪く、思ってしまぅ。頭が破裂しそぅ…
でもこんな時に効く薬があった。シンナー。
美愛にすれば大事な薬だった。これのおかげで何もかも忘れられる、何も考えなくてすむ。立派な逃げ道…楽な生き方しか選ばない。とっても弱い人間だ。2005-09-05 23:01:00 -
26:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
昔、シンナーばっかり吸っていて親友の瞳に泣かれた事があった。
美愛は弱くて情けない奴だけど、それでも瞳は側にいてくれた。美愛を見捨てたりなんてしなかった。
でも瞳は今も美愛がたまにシンナーを吸ってるなんて知らなぃ。知られたら、どぅなるんやろぅ。
今度こそ大事な親友を失うかもしれなぃ…。
そんな事を考えながらも、涙を流してシンナーを吸い続けた。2005-09-06 00:12:00 -
27:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
シンナーを吸ってボケた、美愛は店長のたくちゃんに連絡を入れ仕事を休んだ。
次の日ちゃんと仕事に向かった。店に着くなり、近くの居酒屋にたくちゃんに呼び出された。
何でかは、わかってぃた。2005-09-06 00:15:00 -
28:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
昨日、仕事を休む時にたくちゃんに電話をした。
その時にきっとシンナーを吸っている事がバレていたからだと思ぅ。
居酒屋に着いて、たくちゃんはいつもょり静かに喋り始めた。
美愛が思ってぃた通りの質問をたくちゃんはストレートに聞いてきた。2005-09-06 00:18:00 -
29:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
「美愛、薬かなんかやってるょな??」
「…ゃってなぃ。」
嘘をついた。知られたくなぃ。絶対に軽蔑される…。嫌ゃ、バレたくなぃ。2005-09-06 00:20:00 -
30:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
「何で嘘つくねん?言うたらえぇやん。美愛がそんなんしてたからって俺、軽蔑したりせぇへんで!
隠さんでえぇねんぞ?」
軽蔑せぇへん…?なぁ何で、たくちゃんは美愛が不安に思ってる事わかるんょ。何でそんな、お見通しなんょ…悔しいけど、なんか嬉しいわ。2005-09-06 00:28:00 -
31:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
「…ゃった、シンナー。」この時、なんかたくちゃんには隠し事できひんなって思った。できひんってゆうか、隠し事したくないって思った。
嘘つく方が軽蔑されそぅな気がしたから。
美愛の話を聞いて、たくちゃんは自分の昔の話をしてくれた。2005-09-06 00:31:00 -
32:
まぁ?
この話好き?しおり?
2005-09-06 01:19:00 -
33:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
まぁ?サン?ありがとうござぃます??
2005-09-06 11:53:00 -
34:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
――たくちゃんには父親がいなぃ。小さい頃から母親と2人暮らしだ。母親はたくちゃんを養う為に朝も夜も必死に働いた。
でも、たくちゃんは夜1人でいるのが寂しくて、毎日家に友達をよんだ。寂しさを紛らわす為にシンナーや薬物に手を出した。母親はそんなたくちゃんの姿を見て毎日泣いた。2005-09-06 12:06:00 -
35:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
でもたくちゃんは母親の涙を見ても薬物を辞めよぅとはしなかった。寂しさから始めた薬物も、あっという間にただの快感になってぃたからだ。
そんな時、母親が倒れた。…癌だ。母親はたくちゃんを薬物から抜け出さす事をできなぃまま、息をひきとった。たくちゃんは薬物をすぐに辞めた。母親が残した最後の言葉で、薬物から抜け出せた。
「薬物なんかに頼る、弱ぃ人間にならんとぃて。大切なもの失ぅよ…。」と母親は言った。たくちゃんにとって大切なものは、母親だったと、失くしてから気付いてしまった――2005-09-06 12:12:00 -
36:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
たくちゃんの話を聞いて、胸が痛くなった。
「まぁ、すぐに辞めろとは言わんけどな。でもいつか絶対に後悔すると思うからな。何かあったら、何でも言ってこぃよな?」
たくちゃんには本当に感謝した。店に戻ると、りんちゃんがいた。2005-09-06 13:35:00 -
37:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
りんちゃんには、ホストに連れてってもらってから、悠の話をずっとしている。
この前ホストに連れてってもらった時に、りんちゃんの彼氏を見た。楓くんというNO1ホストだ。NO1なだけあって、かなりの男前やった。りんちゃんとはお似合いなカップルだと思う。でも、りんちゃんは楓くんとの事で悩んでるみたいだった。2005-09-06 13:49:00 -
38:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
りんちゃんに悠に告白された事を打ち明けた。
「どーするん美愛は?」
「悠の事スキやけど、ホストやんかぁ。だから信用できひん。」
「…。楓もホストやけど、りんは信じてるで?そりゃ不安になったりする時は、いっぱぃあるで?でも好きゃから、信じれる。疑いたくなぃもん…。」2005-09-08 13:26:00 -
39:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
なんか、りんちゃんの彼氏もホストゃのに失礼な事ゆっちゃったかな…。
でも、好きゃったら信じれる…かぁ。そぅゃんなぁ。こんな臆病なままやったらァカンよなぁ。
美愛は悠の事スキゃもん。信じれる。2005-09-08 13:33:00 -
40:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
「…悠と付き合ぅ!!」
「そっかぁ!じゃあ早く、悠くんに言ぅたり!もしなんかあったら、りんに言うてきぃな?話聞くし!」
「うん!ぁりがと☆」
美愛は早速、悠にメールを送った。2005-09-08 13:43:00 -
41:
名無しさん
ナオキ君と結婚したん?その辺くゎしく教えて欲しい?
2005-09-08 18:44:00 -
42:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
43サン?ナオキとは結婚しましたョ?詳しくは小説に書きますので?
2005-09-08 20:11:00 -
43:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
美愛が悠に告白の返事を伝えると、悠は思っていたより喜んでくれた。
それからは普通のカップルのよぅに仲良く過ごした。悠は美愛をスッゴィ大事にしてくれた。
美愛の不安をなくす為に頑張ってくれた。
前みたぃに悠に対する不安はなくなった。でも、やっぱり心の中でホストっていぅのが引っ掛かってぃた。2005-09-08 20:24:00 -
44:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
今、思えば何であの頃は、あんなにホストに対して偏見を持ってたんだろぅと思った。きっと美愛が初めて愛した人がホストだっただけゃから…。もし美愛が初めて愛した人が悠じゃなくて、ホストじゃなかったらその人に対しても、いっぱぃ不安ゃ偏見を持っていたはずだ。
ただ人を愛するのが、恐かっただけなんだ。2005-09-08 20:28:00 -
45:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
けど美愛はそんな優しい悠に、駆け引きをした。
悠は美愛とデート中には、お客さんからの電話ゃメールを全て無視してくれてたのに、美愛は悠の前でわざと自分のお客さんと電話したりした。悠は、いっつも隣で静かにスネた顔をしてぃるだけゃった。
でもそれが美愛にすれば、嬉しかった。2005-09-08 20:31:00 -
46:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
悠に色んな物を買ってもらったりもした。
2人で買い物ゃデートに行っても美愛は一切、お金を使わなぃ。
「悠!これ欲しぃ〜!!」「はぁ?」
「買って♪」2005-09-08 20:34:00 -
47:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
美愛は当時、CHANELが大好きゃった。悠は、いっつもおねだりすると買ってくれてぃた。
「悠ぁりがとっっ☆」
「…色キャバ嬢。」
悠はいつも美愛に何か書い与えた時に言った。2005-09-08 20:38:00 -
48:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
色キャバ嬢でも、何でもいい。ホストの悠が美愛に、お金を使ってくれるだけで安心できた。
そんな事がしばらく続いたけど、ある日美愛と悠は喧嘩になった。2005-09-08 20:40:00 -
49:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
悠の家にいる時、美愛はいつものよぅにお客さんからの電話に出た。
その日も悠は隣で静かに座ってぃた。
美愛が電話を終えると、
「なぁ俺とおる時ぐらぃ電話でんとぃてぇや。」と言ってきた。2005-09-08 20:44:00 -
50:
美愛 ◆HU7XfvOYA2
「え?だって仕事ゃん?」「そりゃそぅゃけど…俺はしてへんゃんけ!電話出るんはイイけど、はよ切るとかしてや。聞いとったら、腹立つねん!!」
「そんなんゆぅんやったら悠もすればいぃやん!美愛は別に怒らんし!」2005-09-08 20:56:00