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君といた1OO日
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2:
「…ッ、ちぃゴメンな…」
受話器の向こうで、元が泣いているのが分かった。
「えぇッ??ちょ、元が泣く事ちゃうやんッッ?」
「俺がもっとちゃんとしとけば……」
もうすぐ28歳になろうとしている大人の男が、鼻をすすって泣いている。2006-06-20 08:52:00 -
3:
「いやいや、本間、元のせいちゃうし、もとはといえばちぃが悪いんやし…」
元(ハジメ)はちぃの前の彼氏。弱々しい声で、ごめん、と言った。
「もぉ??ほら、泣かんとって?」
「分かったけど…お前、本間、体は大事にしぃや?」
「…うん。約束するよ。」2006-06-20 09:00:00 -
4:
「もうすぐ絵里来るし、電話切るけど、辛くなったら?して来いよ?」
元とは、2年位付き合って同棲していたが、3ヶ月前にちぃから別れた。
今は元には、絵里という『今までで1番大切な彼女』がいる。
「了解?本間、ありがとうね?」
元は、絵里に出逢えたからと言って、ちぃが別れた事は今となっては感謝すらされている。2006-06-20 09:10:00 -
5:
「本間、自分で体傷つけるんだけは止めてな…お前の体は……」
「わーった、わーった?もぉ?絵里チャン帰ってくんでぇ??また何かあったら?するしッ?本間ありがとう。」
元との長電話を切った後、左の手首に目をやった。
死ぬ気なんてなかったのかも知れない。
中途半端な浅い傷が、中途半端な位置に十数本はいっていた。2006-06-20 09:18:00 -
6:
その中途半端な引っかき傷の様なモノを、右手で確かめる。
ちぃは、目を閉じて、優の顔を思い浮かべた。
「瞳を閉じれば、あなたが〜?瞼の裏にいる事で〜?」
優がよく唄っていた歌を、口ずさんでみた。
この傷は、優はまだ知らない。言う必要もない。2006-06-20 09:25:00 -
7:
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
薄暗い店内の、1番端っこのボックス席に、ちぃはいた。
この席は、1番周りから見えにくい席で、ちぃの好きな席だった。
隣には優がいる。
優の隣には光がいる。
見慣れた景色。2006-06-20 09:34:00 -
9:
「カラオケ入れよー?」
歌いたがるんは、いつもちぃの方やった。
「歌い回しかぁ〜?」
光は言いながら、すでに濃いめの梅酒水割りを作ってる。
「光もぉ作ってるしな?」2006-06-20 09:40:00 -
10:
優は、苦笑いしながら言う。ちゃっかり自分の好きな曲を入れて、すでにマイクももらってる。
「自分も仕事早いやん?」
「当たり前やん?」
他愛ない会話をしてると、イントロが流れてきた。優がちぃの手を繋いできた。2006-06-20 09:47:00