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  • 1:

    名無しさん

    あたしの中で

    2006-02-06 11:19:00
  • 2:

    名無しさん

    『昼過ぎまで雨が続き夜には晴れるでしょう…今夜は満月ですね』
    カチッ。
    ラジオを消し背伸びをした。一週間降っては止み降っては止みの雨。まるで心のようだ。

    2006-02-06 11:26:00
  • 3:

    名無しさん

    一週間前恋人と別れ私はしたこともない水商売を始めた。
    前から興味があったんだ。夜一人になるのがどうしても怖かったし丁度バイト先が不景気の煽り受けて大変だったしまぁ気晴らし程度。

    2006-02-06 11:32:00
  • 4:

    名無しさん

    想像した以上に理解不能な仕事。
    こんなに大変だとは思わなかった。
    場所は家からそう遠くはない所にあるビルの一階。スナック。

    2006-02-06 11:34:00
  • 5:

    名無しさん

    彼がよく座っていた白いソファーに今は1人。思い出がありすぎるこの部屋はちょっとしんどすぎるね。

    ため息を振り払い仕事の支度をしてあたしは部屋を出た。1dkのこの部屋。大好きだった場所にいまは苦しむ。

    2006-02-06 12:51:00
  • 6:

    名無しさん

    ポツッポツッ。。。
    マンションの出入口に上から落ちてくる雨の雫。そして夜の空色。通り過ぎる車の音。
    「ふぅ…。もうあがりそうだなぁ」そう言って傘もささずあたしはゆっくり歩きだした。帰宅する人たちと逆方向に歩くのに少し慣れたかな。

    2006-02-06 12:55:00
  • 7:

    名無しさん

    外は雨が止みゆっくりと雲が動き雲と雲の隙間から月が顔を出し夜空を神秘的に彩る。
    その日スナックは少し忙しくなって帰りはいつもより一時間程遅くなった。

    2006-02-06 13:03:00
  • 8:

    名無しさん

    酒が少し回り始め頭がくらくらする。
    「はい。ルナちゃんこれ今日の分。今日は少し多めにしといたから」カウンターに座っていたらママが裸金を置いてタバコに火をつけあたしの隣に座りふーっと煙を吐き出し髪をかきあげた。
    「ママお先でぇす!ルナお先ぃ」女の子が3人そう言い店を出た。「おつかれさま」ママが笑顔でそう言ってからまたタバコを吸う。

    2006-02-06 13:09:00
  • 9:

    名無しさん

    「ありがとうございます」あたしはカウンターに置かれたその日の給料を財布に入れてからママにそう言うとママはがらんと静まり返った店の中を見渡して「少しは、なれたの?」そう言った。
    「はい …少しだけなら。けどまだ緊張します」そう言うとママはくすっと笑った。

    2006-02-06 13:14:00
  • 10:

    名無しさん

    「まぁ最初は誰でも緊張するものだけど、ルナはむいてるみたいだし頑張ってくれたら給料ちゃんと上げるからまぁ頑張って!ノルマもないやりやすい店だと思うから」
    ママはそう言ってあたしの肩をぽんぽんっと叩いた。

    2006-02-06 13:17:00
  • 11:

    名無しさん

    あたしはそのまま店を出てフラフラしながらもゆっくりと家まで歩きながら帰り部屋に着くと何故か泣いた。

    2006-02-06 13:20:00
  • 12:

    名無しさん

    やっぱ淋しい。けど時間の問題だわ、すぐ慣れる。
    そう言い聞かせながら夜食を作りちゃっかり食べる。深夜放送の映画を見ながら。

    2006-02-06 13:22:00
  • 13:

    名無しさん

    気付いたらそのままソファに横たわり眠っていたのか朝目が覚めた。
    テレビでは朝のニュースが流れていて窓のカーテンの隙間から朝の色が部屋に差し込んでいた。
    「・・・やばっ化粧落としてない…」白いスーツを脱ぎ部屋着に着替えお風呂を洗いお湯をためる為に水道から勢い良く湯気をだしながらお湯が湯槽に溢れる。

    2006-02-06 13:29:00
  • 14:

    名無しさん

    携帯は充電。スーツはクローゼットに、テーブルに置いたままの食器は、ながしに持っていき髪をくくりカーテンをあけて窓全開してベランダに出て背伸び。

    「ふぅ〜っ!!あぁっ!いい天気ぃ」空を見上げ笑顔になった。
    鳴らない彼専用のメール音と着信音に期待してしまう今だけど、いつかきっと平気になっていくんだな。彼とあたしはもう…交わらないのね。

    2006-02-06 13:34:00
  • 15:

    名無しさん

    少し気を抜けば溢れかえる思い出を必死に閉じ込め今は忙しくしていたい。
    疲れ切って眠りにつくくらいじゃないときっと眠れないから…。白いシーツの向こうに誰かを求め涙を流したくないの。

    2006-02-06 13:38:00
  • 16:

    名無しさん

    お風呂に入り急いでメイクを落とし鏡を見る。
    湯気で曇る鏡にお湯をかけると映る自分の顔。鏡とにらめっこ、すぐまた湯気で曇る鏡。
    今年もう28。この先の不安にたびたび襲われる。失恋にもへこたれる年でもないしな。最近シミが気になりはじめた。

    2006-02-06 13:42:00
  • 17:

    名無しさん

    化粧落とすの忘れて迎える次の日は絶対肌に出る。うかつに忘れちゃだめなんだよ。もう若くない。
    そう思いながらシャンプーしてトリートメント。
    その間にしっかり洗顔。

    2006-02-06 13:45:00
  • 18:

    名無しさん

    全部洗い流してから勢い良く湯槽につかる。
    壁に頭もたれため息をつく。
    スナックの給料は一日一万程度。決して多いわけじゃないけど以前よりは多い。この年だからしっかり貯金もしたい。彼と別れてから自立しなくちゃと思い専門学校に資料請求した。

    2006-02-06 13:49:00
  • 19:

    名無しさん

    髪を乾かす前に財布から昨日の給料を出し引き出しにしまった。
    貯金は毎週月曜に行く事にした。一週間の生活費は約5000円。自炊自炊の日々。友人はみんな結婚し家庭を持った。

    2006-02-06 13:58:00
  • 20:

    名無しさん

    紅茶を入れ雑誌を読みながら頬杖をつき窓から入ってくる風に目を向けた。
    時間は朝八時すぎ。前までなら朝の準備でばたついていた時間。
    今はのんびりできるんだなぁ。視線を雑誌に戻す。

    2006-02-06 14:31:00
  • 21:

    名無しさん

    ピーンポーン。
    チャイムが鳴った。急いでモニターをつける。男の人だった。誰だろう?「はい。」『宅急便です!ルナさんですか?』「えっ?」ルナって店で使ってる名前だけど。 なんか怪しいな…。『ムーンさんからお届け物ですが心当たりないですか?』ムーン?!…誰?いたずら?「あの…中身は?」『あっ、はい』モニターに映る配達員さんが段ボールの紙を見てから『割れ物と書いてますが…お心当たりないようでしたら受け取り拒否とかできますがどうされますか』

    2006-02-06 14:39:00
  • 22:

    名無しさん

    少し考えてから「はい。ロック解除するんでどうぞ」そう言って下のオートロックを解除した。
    ムーンって誰?全く心当たりのない届け物なんて受け取って大丈夫かしら…そうこう考えてるうちにチャイムがなり、サインをして受け取った。

    2006-02-06 14:43:00
  • 23:

    名無しさん

    小さな段ボールをテーブルの上に置き差出人の見ながらはさみでゆっくり封を切って中を見た。
    ガサガサ…
    割れないようにしっかりいろんなものにくるまれている箱を取り出した。何かの宝石箱のような真っ白い箱に色々な石が敷き詰めて模様になってきれいだ。「きれい…ってか誰からだろう」もう一度差出人を見る。住所とか書いてない。こんなのって今の世の中でありなの?

    2006-02-06 14:51:00
  • 24:

    名無しさん

    そんなこんなでまぁどっからど〜見ても宝石箱の中を開けてみておったまげた。
    ( ̄□ ̄;)!!
    わぁぁぁ!何だこれわぁぁ!

    どっからど〜見てもばかデカイダイヤモンドのネックレスが一個入っていたってかダイヤなんかなぁ?

    2006-02-06 15:23:00
  • 25:

    名無しさん

    何?!これは?!一体何なの??頭ん中クエスチョンマーク。意味が全く分からない。やっぱ受け取るべからずだったんちゃうかなぁ〜(◎-◎;)
    ネックレスを箱に戻し段ボールの中に入れようとした時

    びゅんっ!
    強い風が吹き段ボールがテーブルから落ちた。

    2006-02-06 15:27:00
  • 26:

    名無しさん

    段ボール中の物が床に散乱しまくり中から紙も出てきた。「ん?」紙を拾いその場に正座したまま紙に書かれてある文章を読む。

    「あなたは選ばれし者。世界を救いうのです。そのネックレスを付けると使いがあらわれます。。?はぁ?選ばれた?何に?」

    2006-02-06 15:32:00
  • 27:

    名無しさん

    頭真っ白。。漫画じゃないんだしねぇ笑。使いって(^o^;
    とりあえず床に散らばった物を掃除した。テーブルの上の宝石箱を気にしながら。

    2006-02-06 17:30:00
  • 28:

    名無しさん

    気にしながらも朝食を作り宝石箱を床に置きテーブルに朝食を並べた。
    食器棚から食器を出すときに視界に入る彼が使っていた食器に目が止まり振り払うかのように目をそらした。

    2006-02-06 17:58:00
  • 29:

    名無しさん

    食事しながらふいに泣きそうになった。
    日が経つ事に空間が広がり続けていく。失恋なんて初めてなんかじゃないのに毎回やっぱへこむもんだわね…グラスに入ったお茶を一気に飲み干し箸を茶わんの上に置き、宝石箱を太ももの上に置き中からネックレスを取り出した。

    2006-02-06 18:02:00
  • 30:

    名無しさん

    チェーンがきらきらして綺麗。大きなダイヤのような石が光を受けて言い表わせないような色をみせた。
    「選ばれし者かぁ…アニメじゃないんだしね笑。あるわけないよなぁ」そう言いながらドレッサーの椅子に座りネックレスを付けた。

    2006-02-06 18:05:00
  • 31:

    名無しさん

    ・・・・・・・・・

    何も起こらない。鏡に映る自分と少し不自然なネックレスを見て笑いが出た。
    「似合わなぃよなぁ☆ってか誰かのいたずらかしらね」そしてネックレスをはずそうとした。

    2006-02-06 18:07:00
  • 32:

    名無しさん

    「こんにちは。ルナ」

    ・・・?・・・
    ん?今声が聞こえたよ〜な。。振り返るが誰もいなかった。空耳かなぁ。。。「ここだよ。ルナ?見える?」次は足元で声がした。

    2006-02-06 18:28:00
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