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Far away
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1:
☆ ◆a5ousdVqDU
『すみません!場所変わってもらぇますか。』
『ぁっ、いぃですよ!』
僕達はこぅして出会った。たわぃもない日常の中で、運命のよぅな偶然として。2006-01-14 02:13:00 -
2:
☆ ◆a5ousdVqDU
僕の前に座っていた彼女の腕の中には、赤ちゃんが抱き抱えられていた。
少しぐずりだした赤ちゃんをあやす為か、僕に席を変わって欲しいと言った。
赤ちゃんをあやす声が僕の背中越しに聞こえてくる。とても優しい声で。2006-01-14 02:21:00 -
3:
☆ ◆a5ousdVqDU
彼女の優しい声とは反対に、赤ちゃんは一向に泣き止まない。彼女は一言『ぅるさくてすみません。』と後ろから声をかけてきた。
『ぃえ、かまわないですょ!可愛い赤ちゃんですね。何ヵ月なんですか?』何故かスラっと言葉が出てきた。その言葉を聞いて、『もーすぐ2ヵ月になるんです。』彼女は満面の笑みで答えた。
彼女の笑顔がとても印象に残っている。それからはたわいもない会話をして、僕は用事を思い出しその場を後にした。2006-01-14 02:29:00 -
4:
☆ ◆a5ousdVqDU
用事が終わりふと、さっきの女の人の事を思い出した。
【赤ちゃん可愛かったなぁ。若いママやったな。】
ボーっと歩きながら思い出していた。
今まで子供が可愛いなんて思った事なかった。ゥルサイだけ。なのに、可愛いとか…。何でかはわからない。ただ不思議とそぅ思ぇた。2006-01-14 02:39:00 -
5:
☆ ◆a5ousdVqDU
駐車場に着き、車に乗り込む。家に着く頃には、さっきの事など忘れていた。
何もなかった様に時は過ぎ、半年の月日が経った。
そんな時舞い込んできた、隣の市に有る本社への転勤の話。断る理由もなく、淡々と話は進み、転勤する事にった。2006-01-14 02:51:00 -
6:
☆ ◆a5ousdVqDU
新しい仕事場は、本社という事もあり部署が多い。覚える事もくさる程ありすぎる。毎日時間が経つのを忘れるくらい多忙な日々が過ぎていった。
2006-01-14 02:56:00 -
7:
☆ ◆a5ousdVqDU
【ハァ〜。やっと終わった。まじ今日ゎかなり疲れたわ。】ソファーに横たわりテレビを付け、いつものおきまりの愚痴。
いい忘れたが、名前は《伊咲一司》21才。若ぃ頃に比べるとかなり落ち着ぃている。やんちゃな事してた日々が何もなかったかのよぅに。今は僕なんて言葉も覚えた。会社のおかげた。
そんな事はさておき、最近ソファーでテレビを見ながら寝てしまう程疲れていた。新しい職場は思った以上に厳しく、入社3年目の僕には結構ハードなものだった。2006-01-14 03:10:00 -
8:
☆ ◆a5ousdVqDU
『ぉい!伊咲。これ書類にまとめといて。終わったら連絡先書いてあるから、お客さんに報告の電話しといてくれ!吉田さんって人だから。』そういわれ、またもや残業になりそうな分厚い紙を見ながら、ため息をつく。『ハァ〜。またかよ。』誰にも聞こえない小さな声で。
そして机のパソコンに向かい、カタカタとキーをならす音だけが響いていた。2006-01-14 03:43:00 -
9:
☆ ◆a5ousdVqDU
分厚い紙のうえに小さな紙がクリップで付けてあり、そこには一言《連絡がつきしだい書類を住所まで届けてくれ。8時在宅》。【まじで…遠いし、時間ねぇし。】賢く僕なんて言ってる場合じゃない。さっさと書類を作って時間間に合わせないといけない。焦りつつ時間を気にする。
時計が6時45分をまわっていた。2006-01-14 03:54:00 -
10:
☆ ◆a5ousdVqDU
書類が出来たのば7時半をまわる頃だった。連絡を一度入れたが話中。とにかく、住所まで行く事にした。
行く途中何度かかけて見たが、相変わらず話中。
2006-01-14 04:00:00 -
11:
☆ ◆a5ousdVqDU
もーすぐ着く頃、やっと電話がつながった。
『ハィ。』『モシモシ。○×会社ですが、今から書類お届けしてもよろしいでしょうか?』『わかりました。お願いします。』丁寧な言葉で応対してくれたから一安心。そもそも、クレーム処理の書類だったからだ。
優しい人そうで良かったな、胸を撫でおろした。2006-01-14 04:08:00 -
12:
☆ ◆a5ousdVqDU
とはいえ、まだ内心テンションが下がりっぱなしだった。いい気分ではなぃ。
ピンポーン…‥
ドアが開き若い女の人が出てきた。ふと顔を見ると、ドコかで見た顔だった。でも思い出せない。そんな事を考えつつ、種類に書いてある事を説明し謝罪をしていた。
話をさえぎるように『すみません、ドコがで逢った事ありませんか?』彼女の質問に説明は中断された。2006-01-14 04:13:00 -
13:
☆ ◆a5ousdVqDU
『えっと…逢った事ありますよねえ。けど、思い出せないんですが。』彼女ゎもぉ1度尋ねてきた。
正直本当に忘れていた。考え込む俺をみて彼女か、クスクスと笑い『すみません。私の勘違いかな。気にしないでください。』と優しい声で。
そんな時奥の部屋で泣く声か。それは小さな赤ちゃんの声で、ママーと言ってるような泣き声だった。
彼女はすぐに奥の部屋へ行き、小さな赤ちゃんを抱いて玄関先に来た。
『すみませんが、子供がいるんで中で座って話せませんか?玄関先ってゆうのも何なんで。』と奥の早に案内された。2006-01-14 04:22:00 -
14:
☆ ◆a5ousdVqDU
つづく。。。
2006-01-14 04:24:00 -
15:
さゅ
気になる?頑張って?
2006-01-14 13:59:00 -
16:
☆ ◆a5ousdVqDU
さゅサン☆読んでくれてありがとぉ!!
も〜少ししたら書いてぃきますッ!2006-01-16 01:29:00 -
17:
☆ ◆a5ousdVqDU
『あっ、じゃあ失礼します。』彼女についていくと、綺麗に片付けられたリビングに通された。
テレビの上に置かれた写真に目がいった。そこにゎ旦那さんだろう、ずいぶん年上そうな男の人が子供を抱いて笑っていた。いかにも幸せそうに見えた。
じっと見ている俺に気ずいたのか、彼女が話かけてきた。『その人、この子の父親なんです。一緒には住んではいませんが。…‥。』そーゆうと彼女は少し淋しそうな顔をした。2006-01-16 01:54:00 -
18:
☆ ◆a5ousdVqDU
【ぁ〜何か訳ありなんだ。何か嫌な気分にしてしまったかもしれないなぁ。】俺はこの場の雰囲気で何かを察した。でもクビ突っ込む訳にもいかないし、あくまでも俺は説明する為にきたんだ。
『どうぞ!コーヒーで良かったですか?』彼女の言葉にふと我に返り、『よろしいです!!』ハリキッテ答えた。日本語がめちゃくちゃだった。そんな俺を見て彼女は初めて声をだして笑った。そんな彼女につられて俺も笑った。
2006-01-16 02:04:00 -
19:
☆ ◆a5ousdVqDU
とにかく書類の説明を終わらせた。こちらの謝罪にも笑顔で《かまわなぃ》と言ってくれ、一安心した。
話を終える頃には、赤ちゃんゎ彼女の腕の中でスヤスヤ寝息をたて寝ていた。
赤ちゃん寝顔には本当に癒される。少し眺めた後、『それじゃ何か不明な点があれば、また連絡ください。失礼します。』とドアを閉め彼女に見送られる中、車を発進させ帰宅した。2006-01-16 02:10:00 -
20:
☆ ◆a5ousdVqDU
昨日ゎ寝てしまって更新出来ずスミマセン。今日夜また更新するので 良かったら読んでくださぃ!
2006-01-16 11:12:00 -
21:
名無しさん
まってます
2006-01-16 12:17:00 -
22:
☆ ◆a5ousdVqDU
続き書いていきます。
帰宅後―――。
『はぁ〜。いい人で良かった。謝罪の訪問って嫌な役名だよなぁ。』ソファに座り一服をしてながらテレビを見る。別におもしろい番組をしている訳でもないが、帰宅したらソファに座りテレビをつけるのが日課だ。一人暮らしだからかな。
まだ21才なのに、夜は出掛ける事もめったになく、金も使う事は少ない。だからか貯金だけは確実に貯まっていた。2006-01-18 02:28:00 -
23:
☆ ◆a5ousdVqDU
次の日会社に行くと、上司の村上さんに呼ばれ、会議室に行った。
『伊咲、お前また転勤は嫌だよな?』笑いながら村上さんは言った。転勤してから1年もまだ経っていない。なのに転勤!?勘弁してくれ。ってのが本音だ。
村上さんは話を続けた。『いや、新人の中野いただろ?あいつが転勤を言った矢先、私情で辞めたいと言い辞職したんだよな。』苦笑いをする村上さん。そう言えば急に辞めた女の人がいた。
が、俺もまだ今の会社にきて短いし、やっと仕事も慣れてきたばかりだ。申し訳なく思いながらも、遠回りに断りを入れた。昨日から嫌な事ばかりで疲れ気味だった。2006-01-18 02:54:00 -
24:
☆ ◆a5ousdVqDU
その日も仕事を無事終え、直行で帰宅。またいつもの日課をし、眠りについた。
約束の日まで後2日。2006-01-18 02:56:00 -
25:
☆ ◆a5ousdVqDU
コーヒーを買う為自販に向かっていると、見た事のある人が店から出てきた。
あの吉田さんだ。子供はいなかったが、印象が強く覚えていた。向こうは気づいていないのか、車に乗り込み店を後にした。
【あー行ってしまった。】正直ガッカリしている俺がいた。吉田さんは小柄で、お世辞ナシで可愛い。ま、お客さん止まりなのは分かっている…が、悲しいようなそんな気持ちになっていた。2006-01-18 03:10:00 -
26:
☆ ◆a5ousdVqDU
女友達はいても、仲良くなればなる程友達止まり。それ以上に発展する事は少ない。前の彼女は、友達の紹介で2年ちょい続いたが、喧嘩別れだった。
そんなこんなで仕事も終わり、帰宅。
ご飯を食べる事も忘れ風呂に入り、あがるとすぐソファで寝てしまった。2006-01-18 03:15:00 -
27:
☆ ◆a5ousdVqDU
仕事終わってからだと家に帰る時間がないから、私服を持っていく事にした。スーツで行くのも何だし。
早めに用意が出来た俺は、めずらしく朝食を作りテレビを見ながらくつろいでいた。
今日俺の運命を変える日になるとは知らず。
2006-01-18 03:26:00 -
28:
☆ ◆a5ousdVqDU
キリがいいので、今日は少ないですがここまでにします。また明日同じ時間くらいに更新に来ます。
平凡な話ですが良かったら暇な時でも読んでいただければ嬉しいです。2006-01-18 03:29:00 -
29:
ラスタ ◆RASTA./o7.
おもろぃ!!
2006-01-18 20:22:00 -
30:
☆ ◆a5ousdVqDU
朝からニュース番組って柄じゃないけど、静かにテレビに集中していた。
占いは2位!新しい出会いがありそうな予感!!
そんなテレビの画面に真剣に見入っていた。が、時計の針は8時をまわり遅刻寸前…‥。
そんな解説はいいとして、会社に急ぐ。本当にノンキでマイペースな俺。車を飛ばし、いつも通りの一日が始まった。2006-01-18 22:12:00 -
31:
☆ ◆a5ousdVqDU
『まじやべーよ。時間ギリギリだし。』急ぐ反面、車は思い通りに進まない。ありきたりな場面だ。
急いだかいも有り、会社には間に合い、遅刻もまのがれた。ほっと一安心。
慣れ手つきで仕事をこなし、営業先へ顔をだし、会社に戻れば退社の時間。
思ったより早く終わり、一度家に帰る…つもりだった。が、村上さんに捕まってしまった。『伊咲〜、頼まれ事をしてくれないか?』【やばい!はぁ〜約束してんのに。】なんて事は言えず、『分かりました!書類にまとめればいいんすよね?』『おぅ!頼むなぁ!お疲れさん。』そう言い残すと、笑顔で帰っていった。
本当に疲れるよなぁ。上司の頼みは断りきれないよなぁ。てな訳で、必死に書類をまとめる俺。でも気持ちだけ焦るばかりで。時間はもう約束の時間の1時間前。2006-01-18 22:26:00 -
32:
☆ ◆a5ousdVqDU
いったん休憩します。
また夜更新します!!
ラスタさんありがとうございます。頑張って書くんでまた読んでくださぃ。2006-01-18 22:29:00 -
33:
☆ ◆a5ousdVqDU
↑↑ナシです。
2006-01-19 01:28:00 -
34:
☆ ◆a5ousdVqDU
エラーが多いのでまた明日更新します。
うまく書けなくて読みずらいかと思うんですが、完結できるよう頑張ります!2006-01-19 01:56:00 -
35:
ラスタ ◆RASTA./o7.
楽しみにしてます(^ー^)ノ
2006-01-19 05:33:00 -
36:
☆ ◆a5ousdVqDU
→続き。
不思議だよな。本当に。彼女は見た目とは違い、サバサバしてるし、ある意味男らしい。やっぱり一人で子供を育てているからなのかな。強いよな。
話に加わらず、ボーッと色んな事を考えていた。2006-01-20 16:07:00 -
37:
☆ ◆a5ousdVqDU
『ねぇ、何ボーッとしてんのぉ?』
…‥『ゔわぁ〜!』吉田さんが俺の顔を覗き込んできた。
同時に―――――――ガシャーン!!テーブルのうえのグラスに手があたり、こぼれた水でズボンはビシャビシャ。何を緊張してるのか、さっきからの俺は何かおかしい。【はぁ〜、こんな時に限ってへまばっかりやし。ダメだなぁ。】2006-01-20 16:17:00 -
38:
☆ ◆a5ousdVqDU
『何してんの?帰んなぃの?』俺の問い掛けに反応すらしない吉田さん。ただ、俺の服をひっぱって隣に座れと指示される。【どしたんだろなぁ。疲れてんのか?まあ、話すまで待とうか。】
…‥――――。
どれくらい時間が経っただろう。まだ吉田さんはうつむいたまま。2006-01-20 16:52:00 -
39:
☆ ◆a5ousdVqDU
だいぶ時間が経つが一向に帰ろうとしない。
『おーい!起きてますかぁ?大丈夫ですかぁ?』笑いまじりの一人コントみたいに喋る俺。で、フル無視の吉田さん。周りからみたらただのバカだよなぁ、俺って。
『おいっ!帰らな子供待ってるんじゃねーの?』吉田さんの体を揺さぶった。
やっと顔をあげた吉田さんは目は真っ赤で腫れていた。たぶん泣いたんだろう、ベージュの上着は腕の部分が濡れていた。
気がきなぃ俺。何のことばもかけられなぃ。こんな時ホストがうらやましいよなぁ。2006-01-20 17:46:00 -
41:
名無しさん
おもしろい☆頑張って書いてね?
2006-01-20 22:56:00 -
42:
奈々
続き気になるぅ???一司クンがんばっちぇ???
2006-01-21 01:03:00 -
43:
☆ ◆a5ousdVqDU
名無しさん、奈々サンぁりがとう!ちょっと遅くなりますが、もー少し後で更新します☆
2006-01-22 23:28:00 -
44:
☆ ◆a5ousdVqDU
遅くなってすみません!今から更新していきます!
どーしても言葉が浮かばず、ァタフタする俺。かっこ悪いよなぁ。ただ何となく手を握ってしまった。吉田さんは、そんな俺の手をギュッと握り締めてきた。
それから静かに時間だけが過ぎていった。外は肌寒く車が通る音だけが響いていた。2006-01-27 00:20:00 -
45:
☆ ◆a5ousdVqDU
吉田さんはふと顔をあげ、『ありがと。』
さっきとはまったく別人の笑顔吉田さん。化粧が涙で落ち目の下は黒いが、その笑顔は初めて見た時と一緒だった。子供に笑いかける、あの笑顔。
カバンから鏡を取出し、自分の顔を見たとたん吉田さんは『はぁ〜。伊咲君だっけ?。…言ってくれればいーのに。今の笑顔取り消しぃ。』と笑っている。
また何も言えない俺。だってな、目の下が黒いだろうが、さっきの笑顔は可愛かったから。吉田さんには言えないけど…。2006-01-27 01:15:00 -
46:
☆ ◆a5ousdVqDU
化粧直しを終えた吉田さん、『那奈って呼んで!今日また逢えたのも何の縁だし。ここらで、番号交換しなぃ?』またあの笑顔で問い掛けてくる。断る理由なんてなぃよ。『本当偶然だよな。あっ、これ俺の番号。』携帯を差出し、手渡す。
さすが女だ。ピコピコしながら何秒か後には『はぃ!登録したから、またメールと電話鳴らしといて!』そー言われ手渡された。
『明日仕事でしょ?遅くまで付き合わせてごめんね!また連絡するから。』そう言うと、俺の肩わポンっ!と叩くと那奈は足早に帰って行った。2006-01-27 01:27:00 -
47:
☆ ◆a5ousdVqDU
。。すみません。エラーばかりになるのと、眠さがピークで誤字脱字があるので、また明日更新します。
2006-01-27 01:29:00 -
49:
☆ ◆a5ousdVqDU
ずっと更新出来ずにすみません。もし読んでくれる人がいたら、うれしいです。今から更新していきます。
2006-02-04 03:26:00 -
50:
☆ ◆a5ousdVqDU
あっという間の出来事で、足早に帰る那奈の後ろ姿をぼーっと眺めていた。
【また連絡する!…かぁ。】本当にくるかはさておき、繋がりが出来た事に何だか浮かれる自分がいた。
人間って急に距離が縮まると、不思議とひかれてしまう事があると思う。俺もそうなのか、心にひっかかるものが出来た。
俺からかける事はないだろう番号をじっと見つめていた。消極的な性格ではない俺だけど、今回はまったく違った。2006-02-04 03:35:00 -
51:
☆ ◆a5ousdVqDU
車に乗り込んだ後も、ただ番号を見つめていた。
やっと走らせた頃には車のとおりはほとんど無く、新聞配達のバイクが何台か通り過ぎるだけだった。
家に着いて用を済ませ、ベットにもぐり込む。天井を眺めながら、さっきの事を思いだしていた。
那奈の涙が気になって仕方なかった。顔をあげた時の笑顔…淋しそうだったから。2006-02-04 03:41:00 -
52:
☆ ◆a5ousdVqDU
一度家に行った時見つけた写真…。子供の父親は今何をしてるんだろうか。
一切の事情を知らなぃ。だけど、たぶんあの涙はその人が好きだからかな。
一人で子育ては大変だろうに。父親の存在が必要だろぅし。
そんな事を勝手に考えていた。女の涙は卑怯だという人もいる。だけど、流していい涙もある。女の特権かもな。2006-02-04 03:49:00 -
53:
☆ ◆a5ousdVqDU
いつの間に眠ってしまっていた。
その日見た夢――
未来の俺の子供と遊園地に行き、たわむれている。そんな俺達をベンチから眺める奥さん。顔は覚えていないが、すごく優しくて暖かい人だった気がする。
『一司!そろそろ帰らないと。』話かけられ、振りかえる。―――。2006-02-04 03:56:00 -
54:
☆ ◆a5ousdVqDU
――パチッ――
『はぁ〜、本当夢ってイイとこで終わるんだよな。』振りかえる瞬間、目が覚めてしまった。だけど今日は目覚めが良い。
いつか夢の様な幸せな日がくるといいな。そんな事を思う事は今までなかったが。思えば慣れない仕事ばかりで、今の今まで恋愛なんて余裕がなかった。結婚なんて文字が頭によぎる事も。2006-02-04 04:03:00 -
55:
☆ ◆a5ousdVqDU
今日は休み。気分が良い俺は朝から出掛けようと用意をしていた。
ふと気ずくとマナーにしていた携帯が、無造作にバイブの振動で机から落ちそうな所で鳴っている。
『休みなのに、朝っぱらか誰だよ。』愚痴まじりのため息をつきながら手にとる。
【着信――那奈】2006-02-04 04:08:00 -
56:
☆ ◆a5ousdVqDU
【えっ、昨日の今日なのに。早っっ!!】なんて思いつつ、指はボタンを押していた。
『もしもし、那奈だけど。今電話大丈夫!?』『あっ、大丈夫やけど。何かあったん?』平然を装う俺。本当はうれしくて仕方なかったんだけど。
『あのね、昨日の事謝ろうと思って。結構長い事一緒にいてもらったし。へんなとこ見せちゃったし。…ごめんね。』昨日とは打って変わって、元気な声の那奈。『あたし、酔っ払うといつも昨日みたくなっちゃうから。本当気にしないでねっ!』那奈は何ごともなかったかのように話す。
気にはなりつつ聞けない。ただ『いや、泣きたいときは泣いたらいんだって!気にしてないし、謝まんなよ!』気軽に答えた。それしか言葉が浮かなかったというのが正しいけど。2006-02-04 04:19:00 -
57:
☆ ◆a5ousdVqDU
すみません。また夜更新します。
2006-02-04 04:22:00