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■しょっぱい男■
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1:
涼 ◆5EJ71eKlNQ
今なら毎晩泣き腫らした目の理由もわかるのに…
2005-12-02 00:31:00 -
8:
涼 ◆5EJ71eKlNQ
タバコを口にくわえ火をつけようとするがライターがみつからない。そういえばさっき翔子が「ビューラー焙るから」と貸したっきり返してもらってないことを思い出した。やりきれないイライラからまたも口にだして「くそぉ」と叫んだ。とりあえず火を返してもらおうと立ち上がった時俺は小さな音で振り返った。
2005-12-02 01:21:00 -
9:
涼 ◆5EJ71eKlNQ
女の子は茶色い髪を胸のあたりまで伸ばしたストレートヘアーを風になびかせながら「はいッ!」と俺にライターを差し出した。沈黙が続く。居心地の悪い俺をよそに女の子は気にもとめていない様子だった。短いスカートから伸びる足を凝視していてハッと気付く。これじゃ俺ただの変態やんか!
2005-12-02 01:33:00 -
10:
涼 ◆5EJ71eKlNQ
気まずいながらも俺は勇気を振り絞り話かけた。「おんなじ学校?」そう言うと女の子は微笑みながら「そうみたいやね♪」とまた髪をゆらした。「見たことないけど何年〜?」すると女の子は「秋山くんと同じ2年やで」と言って少し苦笑いをした。
2005-12-02 01:38:00 -
11:
涼 ◆5EJ71eKlNQ
相手が俺のこと知ってるのに見たことないとか言うのって最低やん。俺は自己嫌悪に陥りながら「ごめん」としか言えなかった。タバコの灰はもうすぐフィルターまで届きそうだ。俺はしゃがみこみ女の子を見上げた。
2005-12-02 01:49:00 -
12:
涼 ◆5EJ71eKlNQ
「2年3組山口早紀!」女の子は叫んだ。もう吸う意味の無くなったタバコを地面にこすりつけ俺は新しいタバコを口にくわえた。少しはにかんだように笑いながら早紀は俺に火を差し出した。
2005-12-02 01:50:00 -
13:
涼 ◆5EJ71eKlNQ
さっきまでの重たい空気は無くなりたわいもない話で盛り上がった。そんな2人の邪魔をするかのように俺の携帯から中島みかの【雪の華】が鳴った。翔子が無理矢理設定した着メロ。お互い黙りあったあと早紀は後ろを向きながら「ばいばい!秋山くん」と言って歩きだした。
2005-12-02 02:05:00 -
14:
涼 ◆5EJ71eKlNQ
俺らのあいだにはいつもなにかあってそれを乗り越えようとしてたのはいつも早紀だけやった。ごめんな。
2005-12-02 02:07:00 -
15:
涼 ◆5EJ71eKlNQ
「寒ッ!」歩きながら小さく呟いた早紀のあとを俺は追い掛けた。うるさいぐらいに鳴り続ける翔子からの着信音を無視して早紀の腕を掴んだ。振り向いた早紀の首に俺は強引にマフラーを巻き付けた。早紀は笑いながら「秋山くんの匂いがする〜」とわざと口まですっぽりとマフラーをかぶった。
2005-12-02 02:12:00 -
16:
涼 ◆5EJ71eKlNQ
「章太。」え?というように早紀は首を傾げる。「秋山くんじゃなくて章太」俺はそう言うと急に恥ずかしくなり慌てて後ろをむいた。早紀は少し黙ったあと「またね、章太」そう言って去った。早紀の靴からなる音だけが俺の耳に響いた。
2005-12-02 02:17:00 -
17:
涼 ◆5EJ71eKlNQ
翔子に会うと泣きながら謝ってきた。それでも落ちない化粧は素晴らしい。そんなこんなで家に帰りつくと冷えきった床が余計に淋しさを醸し出した。俺は無造作に散らばるスエットを着ながらベットへ飛び込んだ。翔子と付き合うべきなんかな…淋しさを紛らわせる方法を探しながらその日は眠りについた。
2005-12-02 03:37:00