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■しょっぱい男■

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  • 1:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

     
    今なら毎晩泣き腫らした目の理由もわかるのに…

    2005-12-02 00:31:00
  • 71:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    それからはいつも帰りは4人でコンビニ行って香織と合わせて5人で遊んでた。でもいつの間にか志保に彼氏が出来て俺と早紀と宏明と香織の4人で遊ぶのが多くなった。早紀と香織はあっという間にめちゃくちゃ仲良しになって2人で遊んだりしてた。

    2005-12-13 05:51:00
  • 72:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    でも俺は香織がちょっと苦手やった。なんて言うか香織は強いしハッキリしてる。香織と口喧嘩したら絶対負けるみたいなかんじで情けないけど俺は一線引いてた。だから初めて香織が泣いているのを見たとき俺はビックリしてしまった。

    2005-12-13 05:57:00
  • 73:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    香織は彼氏が出来ても俺ら優先で俺もそれが当たり前やって思ってから何も思わんかった。でもそれは逆の立場からしたらやっぱり嫌な事でその男はある日香織に手をあげた。俺は突然香織から電話で呼び出しを受け駆け付けると香織は泣いていた。初めて見る香織の涙を俺は綺麗やと思ってしまった。

    2005-12-13 06:02:00
  • 74:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    俺は思わず抱き締めていたけどすぐに振り払われた。「こんな時にずるいわ」力無くそう言う香織を見て弱ってる時に反則やんな…と自己嫌悪に陥った。「別れたら?」すると香織は首を左右に振る。「そんな好きなん?」またもや香織は首を左右に振った。

    2005-12-13 06:07:00
  • 75:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    俺は香織が何を言いたいのかわからんかった。今どうしてあげたらいいのかもわからへん。香織は涙を拭うと突然立ち上がり歩きだした。俺が追い掛けようとすると「ごめん」と言って香織は逃げた。俺は胸が苦しくて仕方なかった。

    2005-12-13 06:10:00
  • 76:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    家につくと早紀が俺の部屋の床で寝てた。無防備すぎ。「早紀?」早紀は俺の顔を見るなり飛び起きて髪を整えた。「ゴメンな。勝手に家入ってしかもずうずうしく寝て…なんか章太が電話出ないから心配してまた風邪かなとか思ったりして…プライバシーの侵害よなぁ!」そう言って立ち上がる早紀の腕を俺は力一杯握った。

    2005-12-13 06:17:00
  • 77:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    普段強い香織が泣いた。俺は胸の苦しさから逃げるかのように早紀と一晩中体を重ね続けた。何も言わずに早紀は俺を受け入れてくれた。その日見た夢は香織の夢だった。目覚めると隣には早紀がいて俺は気付いた。取り返しのつかないことをしてしまった。

    2005-12-13 06:24:00
  • 78:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    俺が布団の上でタバコを吸っていると早紀が起きた。少し恥ずかしそうに下を向く早紀に後ろめたさを感じた。「早紀?ごめ…」俺の言葉をかき消すかのように早紀が言った。「昨日の事は忘れよう?あたしら友達やんか…」俺は肩の荷がおりたかのように安心して思わず笑みが零れた。早紀が無理してるなんてこと気付こうともずに。

    2005-12-13 06:33:00
  • 79:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

     
       …俺って最低。

    2005-12-13 06:35:00
  • 80:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    またいつもの毎日に戻った。あの日泣いていた香織も俺とHをした早紀も何も変わらない“友達”の生活。逆に意識しすぎている俺だけが恥ずかしかった。突然香織に呼び出しを受けたのは12月手前の少しだけ暖かい日だった。

    2005-12-13 06:39:00
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