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ー平凡普通ー

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  • 1:

    少女A


    2006-02-01 02:24:00
  • 2:

    少女A

    キャバクラに、勤めていた私。とうとう辞めました。病んだ、と言った方が適当かもしれない。
    キャバクラでの出来事は、楽しい時もあった。嫌な時もあった。熱血店長に、
    「お前は女優。この店は舞台!」
    そう言われたけど私は、普通の女の子でした。

    2006-02-01 02:28:00
  • 3:

    少女A

    絶好調だった私。
    自分がこの街でナンバー1だと思う程、自惚れていました…。ごめんなさい。夜の世界はそんなに甘くは無かった。
    絶好調だった時の、お客さん。丸ちゃん。丸々していたから影ではみんなからそう呼ばれていた。

    2006-02-01 02:32:00
  • 4:

    少女A

    丸ちゃんは、毎日の様にお店に来てくれました。
    忘年会シーズンの日。丸ちゃんが、酔っ払って現われました。この人酔ったらタチ悪い人。心の中で、うわーと思った。心の中で、ため息をこれでもか!ってぐらい吐き出した。
    なんせ、絶好調な私。指名がかぶりまくりの嵐。

    2006-02-01 02:36:00
  • 5:

    少女A

    丸ちゃんは、やっぱり途中でキレてしまった・・・。丸ちゃんは、ヘルプの女の子にも無理矢理飲ませていたし短気な私も一緒になってブチギレ!
    店もわやくちゃ。熱血店長も開いた口が塞がっていない。
    「もう、帰れー!」
    叫んだ私。でも数日後、丸ちゃんは覚えてない悪かったと謝ってくれた。なんやかんや言っても、絶好調の私。

    2006-02-01 02:40:00
  • 6:

    少女A

    また違う日。やたら、気に入ってくれている社長が久しぶりに来てくれた。
    この人は、あまり無茶を言わない良い人。
    しばらくして。ガヤガヤとうるさい若者の団体が来た。「あっ!最悪…。」
    若い指名客。こいつは、私がかぶっていると指名してくれない。

    2006-02-01 02:45:00
  • 7:

    少女A

    するとその若い客は、熱血店長と話をしている…。チラ見が得意な私は、見逃さなかった。
    「リストまでー!」
    はぁー!ため息が、溢れ出た。社長には、バレない様にして。若い客が指名をしてきたのだった…。
    どうせ指名するならA指で来てくれよ!と思った。

    2006-02-01 02:54:00
  • 8:

    少女A

    社長に、ちょっと待っててなと言ったら、少しだけ不機嫌そうな顔をしたけど仕事しておいで!快く、言ってくれた。
    テクテクテク…。
    ちょんとそいつの横に座った。
    「あのおっさん指名?」
    「うん。」

    2006-02-01 02:58:00
  • 9:

    少女A

    指名と聞いて苛立ったのかそれから、会話は無い。
    何しに来たんや馬鹿!
    (心の中の声だ。)
    若い奴は、なんやかんや私を好きだったんだろう。この時は…。若い奴に、あだ名を付けよう!チャラ男がピッタリだと思う。今となっては…。

    2006-02-01 03:02:00
  • 10:

    少女A

    朝方。五時頃。
    精神的に疲れた私は、帰りたいと駄々をこねてみた!熱血店長は、「あかん!何言ってるんやお前!まだ、客来るやろ!」
    来ないと言っても、聞いてくれない…。

    2006-02-01 03:05:00
  • 11:

    少女A

    「たまには早く帰らせてよ!あの子は、いつも早く帰ってるやん!(馬鹿!)」
    言い返してみた。
    無言…。
    嘘!?無視とかありえるんや。スルーやん!
    私と熱血店長が、いくら仲良いからって無視は無い!イライラしながら、厨房に行って、熱血店長より付き合いの長いボーイさんに、愚痴を言いまくってやった。

    2006-02-01 03:11:00
  • 12:

    少女A

    ところがどっこい。あの人なと言われて見てみると、ホストだ。私、ホストさん苦手。同業だから何もかも、見透かされている様な気がしてたまらない!
    「嫌!」
    また、駄々をこねてみた。熱血店長はまたもや無視をして、嫌がる私を引きずる様にして、席に付けた。

    2006-02-01 03:20:00
  • 13:

    少女A

    目の前に来てしまったら、仕方無い。名前を伝えて、営業スマイル!これで帰れるんやから!自分に、言い聞かせた。
    チラ見が得意な私。チラッと熱血店長を見た。私は見逃さなかった!あの男がニヤついているのを!
    絶対こんな店辞めてやる!何回も思っていた事だったが、この時も思った…。

    2006-02-01 03:24:00
  • 14:

    少女A

    適当に話をした。(早く帰りたい。早く帰りたい!)頭の中はそれだけだった。「少女Aさーん!ボックスまでー!」ボーイさんの声が、聞こえた瞬間、あ!呼ばれたわ!ありがとうと言った時。事件は起こった…。

    「ちょっ!指名するわ!」はい?まじで?本気?

    2006-02-01 03:29:00
  • 15:

    少女A

    さすが絶好調!この時期、プロ意識が多少は芽生えてきていた私だった。
    「本間?ありがとう!指名で!」
    ボーイさんに、伝えた。
    自分の単純さに、馬鹿らしくなった。なんでこんなに単細胞なんやろう…。

    2006-02-01 03:32:00
  • 16:

    少女A

    ホスト君を、送り出した。さぁ帰るぞー!そしたら、熱血店長がまた、驚きの一言を発した!
    「おい!大ちゃんが、来たぞ!」
    チーン。大ちゃん。かなり飲ませてくる指名客…。

    2006-02-01 03:38:00
  • 17:

    少女A

    「イヤイヤイヤ!帰ったって言っておいて!無理!」
    半泣きの私。熱血店長は、容赦しなかった…。

    ━━━━━
    「大ちゃんっっ!来てくれたん!ありがとう!」

    2006-02-01 03:42:00
  • 18:

    少女A

    もうやけくそだ!酔って潰れて寝たるわ!
    何故か、大ちゃんの横に座っている私…。
    店長はまたニヤついている。

    あっ!良い事思いついた!私は悪知恵だけは、ものすごく早く、思い付く!新幹線よりも早い!

    2006-02-01 03:45:00
  • 19:

    少女A

    「大ちゃん!店長がなぁ、大ちゃんと飲みたい!言ってたよ!」
    大ちゃんは本間か〜と言って、店長を席に呼んだ…。ざまぁみろ!馬鹿!やり返さないと、気が済まない!

    私の中には、この時悪魔しか居なかった…。

    2006-02-01 03:49:00
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