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絆-Kizuna-
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1:
◎
頑張って書くので宜しくお願いしますm(__)m
2005-06-26 01:28:00 -
13:
◎
いつもなら酔っ払ってもおかしくない飲み方なのに、何故か酔いも回らず張り詰めた緊張感だけが消えずに残ってる。
「勘違いしてたよ。田村さんのこと気に入ってんのかと思ってた。」
えー?そりゃないよ。この中じゃ断トツ・・・ううん違う、テレビで見てても矢口さんが一番好きだったし。
なんてそんなことは言えるはずもなくて。
「そんなことないですよー。矢口さんが一番カッコイイし!」
とりあえずそう言うと
「はいはい。お世辞はいーよ。俺が野球やってるからでしょ。錯覚してるだけだよ。」
でも少し照れ臭そう。2005-06-27 01:53:00 -
14:
◎
「まぁ確かにね。由里は今日までテレビでしか見たことなかったから。でも矢口さん実物も本当にカッコ良いからビックリした。」
お酒のせい?か照れてるせいか矢口さんは顔が真っ赤になり、またお酒をグイっと飲み干した。
「由里ちゃん彼氏はいるの?嘘はなしで」
彼氏・・・か。微妙なのがいる。彼氏じゃないけど元カレが。別れてまだ一ヶ月。今でも電話やメールがある。
「いないですよ。最近別れたばっかりで。」
「じゃー今フリー?番号聞いても大丈夫?」
えーーーーーーっ?
フリー?って番号って私の!?内心心臓バクバクで2005-06-27 02:07:00 -
15:
◎
自分の心臓の鼓動が体中に響いた。
「由里の番号ですか?あっあ、えっ、い、いいですよ。」
噛み噛みの私の言葉を聞いてハハッと笑った矢口さんはズボンのポケットから携帯を出して渡してきた。
「メルアドもオッケーなら入れてね。」
そんな声も聞こえなくなるぐらいに私の心臓はドキドキが止まらなかった。いつもは簡単に押せるアルファベットも番号も、この時ばかりは何回も間違えた。
ピッピッ
(電話帳登録完了)
やっと終わって携帯を渡すと矢口さんはまたポケットに携帯をしまった。
あ・・・番号聞かれただけだ。私は聞いてないよ。2005-06-27 02:17:00 -
16:
◎
かかってくる・・・わけないよね。こんなの野球選手なら日常茶飯事なんだろうなー。番号聞かれたぐらいでなに舞い上がってんだろ。
目さませ由里!自分で自分に言い聞かせた。
でもそのあと何を話したかよく覚えてないぐらい頭は真っ白だった。
時間がたっても変わらず盛り上がるビップ席。今日は本当に凄い一日だ。田村さんもあんなにバカみたいに踊ったり騒いでるけど、超一流な野球選手。
矢口さんも人気選手だし。世界の違う遠い人なのに今日は近くにいるなんて・・・。でもこんなに近くにいてもすごく遠い人なんだよね。2005-06-27 02:27:00 -
17:
◎
そう思うと急に距離を感じた。
(ブーブーブーブー)
あっ携帯だ。そっと見てみると知らないアドレスからのメールだった。
(俺もう帰るけどちょっと話さない?ちなみに隣のおっさんだけど)
んっ?隣のおっさん?・・・?矢口晃太!?
チラッと矢口さんを見ると指でシーって内緒サインを出した。
(話すって出て?大丈夫だけど)
メールを送信した。
またメールがきた。
(そうだよ。帰りはちゃんと送ってくからバー付き合ってよ)
それを見て私がまたメールを作ってると
「ムーン顔ださなきゃいけないから由里ちゃん借りてっていい?」2005-06-27 02:38:00 -
18:
◎
「一杯飲んですぐ戻ってくるからさ」
みんな盛り上がってるせいかあんまり聞いてない。
「おーい」
矢口さんがそう言うと
「オッケーオッケー。俺らカラオケ移るかもしれないからまた移ったら連絡するから。先に帰ったりすんなよー」
と田村さんが笑った。
そして私と矢口さんがビップを出ようとした時、あゆみがそっと近付いてきた。
「由里良かったね!矢口晃太めちゃくちゃ好きだったじゃん。頑張ってね!」
と小声で囁いた。2005-06-27 02:49:00 -
19:
?
???
2005-06-27 07:06:00 -
20:
◎
私は軽くあゆみとハイタッチしてバイバイしながら個室を出てお店をあとにした。
コツコツコツ・・・
ヒールの音が響く。
「それヒール何センチくらいあるの?」
「10センチだよ」
私がそう言うと矢口さんはまたニコニコ笑いながら私の頭をポンッと撫でた。
「マジ小っちぇー。俺184なんだよね。」
184かぁ・・・
「じゃー由里と27センチも違うんだー?」
「ってことは157ってことか。ヒール履いてても小さく感じるからぬいだらもっと小さいんだよね。」
不思議そうに私を見る矢口さん。2005-06-27 12:30:00 -
21:
◎
やっぱり彼女になれるような人はかっこよくて綺麗で何の欠点もないぐらいキラキラしてるんだろう。
「そ、そーなんだ。」
何故か私は言葉が見つからなくてただ矢口さんの後ろを歩いていた。
「もうすぐ着くからごめんね。あの青い光りの見えるとこだから」
矢口さんが指さした先は大通りを挟んだ道路の向かい側にある綺麗な青の水槽が光る場所だった。
ちょうど赤信号になり信号待ちをしていた私達はお互いに何を話していいのか分からないせいか沈黙が静かに続いた。
そんなこととは反対に夜の繁華街は車の音や街中のBGM、人々の声でガヤガヤ2005-06-27 12:52:00 -
22:
◎
している。その時だった。若い女の子達が近付いてきた。
「あのー矢口選手ですよね?」
「あ・・・ハイ」
キャッキャと喜ぶ女の子達の声が響いた。
「ファンなんです握手して下さいー」
「私サイン欲しい!」
そんな声が飛び交う中、隣にいた私に気付いた一人の女の子がジッと私を見た。それは決して良い目では見ていなかった。誰この子?そう思っていただろう。
女の子達に囲まれた矢口さんに気付いた周りの人達も、何故か私をジッと見てる。
その場の空気に耐え切れず青に変わった信号を見ると私は足早に横断歩道を渡った。2005-06-27 13:01:00