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絆-Kizuna-
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1:
◎
頑張って書くので宜しくお願いしますm(__)m
2005-06-26 01:28:00 -
253:
◎
晃太は呼ぶだけ呼んでおいてすぐ練習に戻った。
ジロジロ見られてる。どうしよう・・・私は目線をそらし下を向いた。その中でも特にYAGUCHIと書かれたユニホームを着た女の子はずっと私を見続けていた。
それからしばらくして女の子達は私の横を通って行く。すれ違いざまに笑っていた。
「ハハッ全然可愛くないじゃん。似合ってないし。調子乗って見に来てんじゃねーっつーの。ハハハッ」
笑い声が耳ざわりだった。可愛くない・・・か。別にどうでもよかった。誰に何言われても晃太に言われた言葉で全部忘れられるから。2005-07-20 03:49:00 -
254:
◎
あの娘達もきっと晃太のこと好きなんだしね・・・晃太のファンなんだもん。
しばらく練習を見ていると、須藤さんと晃太が楽しそうに笑っていた。やっぱりかっこいいなぁこうして見てると。
私は晃太の全てに引かれていく気がした。
観客もどんどん増え、試合が始まり熱気に包まれていく場内。テレビとは全然違う。
晃太は今日もヒットを打ち、須藤さんも他の人も打ちまくり試合も盛り上がっていく。結局試合はそのまま勝った。2005-07-20 03:56:00 -
255:
◎
晃太達はベンチに入っていった。鳴りやまない歓声の中、しばらく座っていると携帯が鳴った。
「もしもし」
「由里?近くで待っててほしいんだけど。一緒に帰ろう」
球場近くの場所を説明され、そこのお店で待つように言われた。電話を切り球場を出ると人の多さで目が回りそうになる。
ただてさえ暑いのによけいに暑くなる。言われたとおりにしばらく歩くとカフェがあった。
多分ここのことなんだろうなぁ。そう思い中に入って待つことにした。
まだかなぁ?すぐ出てくると思ってたのに・・・長いよ。2005-07-20 04:03:00 -
256:
◎
その時晃太から電話が鳴り、前に着いたみたいだから会計を済まし外に出た。
晃太のベンツが止まっていたので急いで乗り込んだ。
「遅いよぉー」
ちょっとふくれた私をみて平謝りする晃太。
「ごめんごめん!なんか旨いもんでも食いに行こ。機嫌なおしてよ」
「分かったぁ」
そうは言ったけど機嫌なんて悪くないよ。怒ったふりしただけ。今日は本当に楽しかったもん。
「しゃぶしゃぶでも行こっか」
晃太が行きたいとこならどこでもいい。一緒にいれるなら。2005-07-20 04:10:00 -
257:
◎
お店に着きメニューを見ていた晃太は、とりあえずお酒を飲みたそうだった。
「いーよ飲んでも。帰り由里運転するから」
「マジで?いいの?」
嬉しそうな晃太。喜んで注文していた。
その時、晃太の携帯が鳴った。笑っていた顔つきが変わっていく。困ったような顔に。
誰?・・・聞かなくても分かる。だから聞かない。聞きたくない。2005-07-20 04:14:00 -
258:
◎
「由里ちょっとごめん。アミだわ。やましくもないし由里に心配させたくないからここで出ていい?」
出ていい?って聞かれても・・・。私はとりあえず頷いた。
「もしもし」
「なんだよだから」
「今彼女と飯食ってんだって。いい加減にしろよ。もうかけてくんな」
そんな言葉がずっと繰り返される。アミって人、晃太に未練あるんだろうな・・・てゆうかモデルなんだよね。超キレーだったし。
「しつこいんだよ」
最後に晃太は怒った声で電話を切った。
シーンとする空気。2005-07-20 04:21:00 -
259:
◎
「ごめんな何か」
晃太が謝ってきた。
「うん大丈夫。でも元カノ晃太のことまだ好きなんだね」
「知らねー。意味わかんねーし。彼女できたって言ってんのに私は雑誌の専属決まったからとかワケわかんねーこと言ってきてさ」
「へ、へぇー」
雑誌の専属か・・・そういや美香にも聞いてたなぁ。すごい人なのかも。いや、すごい人になってくのかも。
もしトップモデルにでもなってめちゃくちゃ有名になったら晃太どう思うんだろ?2005-07-20 04:27:00 -
260:
◎
晃太が選んでくれたのが私でも私はまだ自分の一部しか見せてない。隠してるわけじゃないけど言えない自分がいる。
でもいつかはばれるんだよね。言わなきゃいけないんだよね。そう思うと不安になる。
だけど・・・晃太なら、晃太なら大丈夫だよね?
「由里?」
考えこんでいた私を見て晃太が言った。
「ごめんね嫌な思いさせちゃって」
「え!?あ、大丈夫だって。気にしてないから。でも専属モデルかぁ。すごいね」2005-07-20 04:38:00 -
261:
◎
「すごいのかな?由里だってすげーじゃん。ずっとナンバー1なんでしょ?昨日お店の子が言ってたよ」
「すごくなんかないよ・・・そんなの」
私の声は小さくなった。
比べられるものじゃない。ホステスとモデルなんて比べるものじゃないよ。
あんなにプライドを懸けて守り続けていたナンバー1だったけど、さすがにモデルと比べられると・・・胸張って勝つ自信なんてない。誰もがモデルを選ぶはずだから。2005-07-20 04:44:00 -
262:
◎
色々考えてるうちに食事が済み、もう帰ることになった私達は、会計をしてお店を出ようとした。
その時晃太は店員さんにサインを頼まれ色紙にあっという間にサインをした。やっぱり晃太は有名人。そして私はただのパンピー。そう思うと寂しくなった。
今日球場で笑ってた女の子達も、相手が前の彼女だったらあんなこと言わなかったのかもしれないな・・・。
晃太と家に二人でいる時はあんなに幸せなのに。何も不安になんてならないのに。2005-07-20 04:51:00