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絆-Kizuna-

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  • 1:

    頑張って書くので宜しくお願いしますm(__)m

    2005-06-26 01:28:00
  • 41:

    前の彼女はモデルとか言ってたっけ。私なんて相手にもされるわけない。でも優しい人だったなぁ。
    テレビに映る顔はキリッとしてて強そうなのにあんな顔して笑ったりもする。それを見れただけでも超幸せだよね。
    「さっきの人、矢口選手ですよねー?」
    運転手が話し掛けてきた。行き先は言ってる。場所も分かりやすい場所だ。だから運転手の声は聞こえない、寝てるフリをした。
    目をつぶると今日一日の出来事が静かに浮かぶ。あぁ本当に眠くなってきた。
    (ブーブーブー)
    その時カバンから携帯のバイブが動いた。矢口さんからだ。

    2005-06-27 22:43:00
  • 42:

    「もしもしー」
    私は電話に出た。
    (今どのあたり?)
    えーっとここどこだっけ?あっ**通りだ。
    「**通りの公園のとこですけど。」
    (ちょっとそこでおりないで止まってて!今そっち方面向かってるから)
    返事する間もなく電話は切れた。何?仕方なく運転手さんに言って止まってもらった。
    矢口さん何なんだろ?
    しばらくするとコンと窓を叩く音がした。
    私は窓を開けた。
    「ごめん運転手さんこの子おります。お釣りいらないから。」
    そしてドアが開いた。
    えっ!?おりなきゃなんないの?ってゆうかおりなきゃね・・・。

    2005-06-27 22:54:00
  • 43:

    タクシーをおりた私の手を掴み、矢口さんは歩きだす。
    「散歩しよ!散歩!」
    そう言いながらまたあの可愛い顔で笑った。酔ってるの?酔ってないよね?
    少し歩くと公園の入口があって、矢口さんは手を繋いだまま公園に入り近くにあったベンチに腰かけた。
    でも私は手を繋いで立ったまま座らなかった。
    「あの・・・どうしたんですか?」
    夜の公園は静かだ。シーンとしてて怖いぐらい。矢口さんも黙ってる。
    「あの?」
    その時急にグイっと手を引っ張られた。と同時に私は抱きしめられてた。一瞬何が起こったのか理解できずに時間が止まった。

    2005-06-27 23:08:00
  • 44:

    名無しさん

    本当の小説みたいですね\(^_^)(^_^)/今はじめから一気に読みました。続編期待してます☆

    2005-06-27 23:10:00
  • 45:

    (ドキドキドキドキ)
    また心臓が鳴りやまない。ってどうしてこんなことになってんの?
    矢口さんは座ったまま私を膝に乗せて後ろから抱きしめたまま話し始めた。
    「由里ちゃん見送って俺もタクシー拾って帰るつもりだったんだけど・・・由里ちゃんのこと気になって自分でも分かんないけど何てゆうか・・・」
    聞こえてるはずの言葉なのに信じられない私がいる。「矢口・・・さん?」
    静かにゆっくりと時間だけが流れていく。

    2005-06-27 23:24:00
  • 46:

    名無しさん

    しおり

    2005-06-27 23:49:00
  • 47:

    「酔ってるだけだよー。今日いっぱい飲んだから。ね?」
    そう言うだけで精一杯だった。遊びでからかわれてるだけだと自分に何度も言い聞かせた。
    「由里は六本木のホステスだよ?ありえないよ。それに矢口さんも引いてたじゃん」
    矢口さんはパッと抱いていた手を離した。ほらね。そうだよね。分かってたけど悲しくて苦しかった。
    立ち上がった私は後ろを振り返ることなく足早に歩いた。そこから早くいなくなりたくて。
    一体なんなんだろう・・・今日会ったばかりなのにこんなに胸の中ひっかきまわされて。バカみたいだ。

    2005-06-28 00:00:00
  • 48:

    早く帰ろう。帰って寝れば今日のことなんてスッキリ忘れられる。でも悔しくて涙が出た。
    公園を出てすぐにタクシーを拾い家路についた。タクシーをおりマンションに入るとそこには英二がいた。何でいるの?
    「目腫れてんじゃん。どした?」
    泣き腫らした目。誰が見てもすぐ気付く。私は帰りのタクシーのなかでずっと泣いてたんだから。
    「酔ってるから泣き上戸ってやつ。年とったせいかなハハッ」
    無理して笑った。
    「英二こそ何してんのここで。何か用?」
    英二は戸惑ってた。
    分かってる。待ってたんだ。私が帰ってくるのを。

    2005-06-28 00:13:00
  • 49:

    「なぁ由里。俺ほんと更正するから。もう絶対お前に嫌な思いさせないから。だから帰ってこいよ俺のとこに」
    英二・・・。私にとっては居心地のいい場所だった。三年一緒にいたもん。私のこと全部分かってるしホステスであろうが関係ないし。
    なんならお互い同業だしね。帰ってこいかー。やり直してもいいかなって少し思った。
    でもだめだ。今まで何回も英二の浮気に目つぶってきたけど、反省するどころか同じことの繰り返しだった。
    英二は歌舞伎町のホスト。顔も元カノの私が言うのもなんだが金子賢似でカッコイイ。

    2005-06-28 00:28:00
  • 50:

    スーツに見を包めばそれだけで人を引き付けるくらいだ。
    巧みなトークにお酒の強さ。ナンバーワンになるのにもそう時間はかからなかった。
    今の英二からは想像できない。英二と出会ったのは私が以前働いていたキャバだった。
    三年半前、英二がまだ建築作業の仕事をしていた時、若い同僚の人達と一緒に飲みにきたのだ。力仕事をする英二はたくましくて、何より一生懸命に私に向かってきてくれた。
    出会ってから休みを見つけてはよく遊ぶようになり、気付けば毎日一緒にいた。そんな英二がホストになったのは私の影響も少なからずあっただろう。

    2005-06-28 00:40:00
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