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絆-Kizuna-
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1:
◎
頑張って書くので宜しくお願いしますm(__)m
2005-06-26 01:28:00 -
491:
◎
「知らないよそんなの。売り上げが下がったのがゆかりのせいなわけ?他にも女何人もいるじゃん。今日だってレイと同伴で来たけど何あれ?待機席だけズラッと並んで座って。文句ゆうならあっちに言ってよ」
私は晃太のことでむしゃくしゃしてたせいか普段はお店で怒ることなんてなかったのに珍しく怒ってしまった。
「ご、ごめん。ただな、ゆかりとレイは今うちの二枚看板なんだよ。月に150本以上指名取れる女が他にいないんだ。だから育つように俺らも頑張るから。ごめんな怒らせて」2005-08-07 02:02:00 -
492:
◎
「あ、うん。ごめんね。ちょっと色々あって八つ当たりしちゃった。とりあえず山田さんのとこ着いてくるよ。後で永井さんと広瀬さんも来るって。予定は二組ね」
事務所を出てフロアに出るといい加減仕事してくれって言いたくなるような女の子達が待機席でガヤガヤうるさく喋っていた。マネージャーが頭悩ませるのもよく分かる。
今は遊び感覚でやってる子が多いのかな?上目指す向上心のある子ってほとんどいない。時代がそうさせるのだろうか。ヘルプさえまともに出来ない、席に着くと即タバコ、お酒に飲まれて酔っ払い、足組みあくびは当たり前で。2005-08-07 02:11:00 -
493:
◎
それじゃあお客さんが付くわけない。駆け引きの世界でそれさえもできない、それ以前に基本もままならないホステスでは腐ったミカンと同じなのに。
席に戻った私はそんなことも忘れたかった。
「久々にピンク飲もうよー」
「いいねー♪レイも飲みたぁい。いいでしょ?」
私達にせかされた二人は顔を見合わせると笑いながら指でオッケーサインをしてくれた。2005-08-07 02:17:00 -
494:
◎
「ありがとー♪お願いしまーす。クリュグ下さーい」
レイと私の声がお店に響いた。昔はお客さん同士の張り合いでシャンパン合戦なんてこともあったなぁ。今は景気のせいもあるのか誕生日以外は見ることもなくなったけど。
クリュグが来て乾杯をしているとお客さんが来たからテーブルボーイにすぐに呼ばれた。こういうのも最近はぁ?って思うんだよね。シャンパン抜いて即効ホステス抜くとかさ。空気読めって突っ込みたくなる。
出来の悪いボーイも考えものなのだ。2005-08-07 02:22:00 -
495:
◎
私は一気にテンションが落ちた。でも次の瞬間またビックリさせられた。入ってきたのは晃太だったからだ。
「ゆかりさんお願いします」
ボーイに呼ばれ呆然とした。何でこんな時間に晃太が一人で来るの?そう思いながら晃太の席にゆっくり腰かけお客さんが引いた静かになった店内の中、シーンとした空気が流れた。
「あ、のさ、まだ怒ってる?」
「怒ってないよ全然」2005-08-07 02:41:00 -
496:
◎
「うそ、顔が怒ってるもん」
「何それ。怒ってないって言ったら嘘になるけど。由里が怒った理由何か分かってんの?女の子と連絡取ってるとかあやしいとかで怒ってるんじゃないよ?」
「えっ?じゃあ何で怒ってるんだよ」
「何でって・・・晃太全然分かってないじゃん。嘘ついたからだよ。つまんない嘘を」
「あ・・・ごめん。ホントにごめん」2005-08-07 02:46:00 -
497:
◎
「っていうかさ、千恵だっけ?その人のことまだ何か思ってるんじゃないの?大学時代だか何だか知らないけどさ。だから由里に隠したんでしょ?」
私はお酒の力もあるせいか次から次へと言葉が出てくる。
「つまんねーことゆうなよ。だったら由里をわざわざ実家連れてって親に紹介なんてしねーだろ?確かに千恵には振られた過去があるけど過去は過去なんだし。もう終わった話なんだから。日曜に同窓会あるけど俺もう行かないから。それでいいだろ?」2005-08-07 02:54:00 -
498:
◎
「それでいいって何なの?行きたいなら行けばいいじゃん。振られたって過去引きずってんじゃないの?行ってくればいいじゃん勝手に。お願いしまーすチェックして」
私は来て10分もたたないうちにチェックしてもらった。伝票がテーブルに来たけど私がサインしてボーイに返した。
「何だよあのサイン」
「いいから。お金由里付けにしてるしもう帰って」
「何なんだよマジで。由里とちゃんと話したくて来たのに。由里は俺の彼女だろ?聞いてんの?・・・もう勝手にするよ!」2005-08-07 03:05:00 -
499:
◎
晃太は怒った声でそう言うとテーブルに十万も置いて帰って行った。私は何故かしばらく動けなかった。
お客さんが全部引いた後、レイが私のところに小走りできて横に座ると何も言わずに隣にいてくれた。悲しいのか悔しいのか分からないけど私は少しだけ涙が出た。
「お疲れ様でしたー」女の子達の声が次々にお店に響く。お店の照明も上がり、店長達が売り上げの精算をしている。私とレイはそのまま珍しく最後まで残っていた。2005-08-07 03:15:00 -
500:
◎
「ゆかりが同伴で本指名が12本、レイが同伴で本指名が8本と場内が2本だな。売り上げはすごいぞー二人合わせたらえーっと今日の三分の二はお前達の売り上げだ・・・ってすげーなお前らは。久しぶりに飯でも行くか焼肉でも何でもいいよ」
「いい」「行かない」
私達の答えはすぐだった。どれだけうまく誉められても今日はそんな気分にはならなかった。帰る用意をしてお店を出るとレイとすぐにタクシーに乗ろうとした。
その時妙な視線を感じ、周りに目をやると昨日のあのダークブルーのアリストらしき車が近くに止まっていた。2005-08-07 03:22:00