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絆-Kizuna-

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  • 1:

    頑張って書くので宜しくお願いしますm(__)m

    2005-06-26 01:28:00
  • 61:

    最初の方にも書いてあるが英二はいつものことだろうと気にも止めていなかった。
    あれからもう一ヶ月。違う、まだたった一ヶ月なのかもしれない。英二との三年間を壊したのはホストになりたいと言った英二を止めなかった私自身だったのかな。
    でもそんなことはもういい。過ぎたことなんだ。ナンバーワンホストになった英二も建築作業してた英二も同じ英二には変わりないんだから。
    ただ時間と生活がお互いを変えただけ。

    2005-06-28 02:44:00
  • 62:

    そんなことが一気に私の頭の中をよぎった。色々あったなぁ・・・
    「聞いてる由里?」
    英二が聞いてきた。
    今日はずっと待っててくれたんだよね。こんなことするやつじゃないのに。でもちゃんと考えたい。私も将来考えなきゃなんない年になったし。
    「ねー英二。由里もう23じゃん。色々考えたいんだよねこれからのこと。いつまでも好きとかだけで動ける子供じゃないんだしさ。」
    「おー。てゆうか今日の矢口は関係あんの?お前泣いてたしさ」
    あっ矢口さんか・・・
    「ないないあるわけないじゃん矢口だよ?」

    2005-06-28 02:58:00
  • 63:

    「だよな。でもお前すげーよな。店にでも来たの?今度サイン貰っててよ」
    英二はバカだ。本当に単純で。
    「無理!もう会うことないし。残念ながら」
    そう。もう会うことはない。今日は夢みたいなものだったんだ。
    「じゃーおやすみ」
    英二が帰ってく。
    「英二!」
    私が呼ぶとクルっと英二は振り返った。
    「ごめんね今日。待っててくれたのに。ちゃんとゆっくり考えるから。お酒飲み過ぎないようにね!」
    私がそう言うと
    「お前もなー」
    と言いながら英二は手を振った。

    2005-06-28 03:06:00
  • 64:

    やっと家に着くともう朝の6時を過ぎていた。中途半端に残ったお酒、ボロボロになった化粧。
    鏡に写る私は最悪だった。年とったなぁ・・・。六年前水商売に足を踏み入れた時から気付かないうちに長い長い時間が過ぎていたのだろう。
    精神的にも身体的にもギリギリなような気がした。同じ年齢のホステスがいても、水商売歴一年や二年と聞くと羨ましくなる。
    水商売が楽しくて何もかもに熱くなれた頃だった。今じゃ私は死んでいくのを待つ蝶だ。
    蝶はサナギから出ると綺麗な色をつけ毎日のように華麗に羽ばたくものだ。

    2005-06-28 03:18:00
  • 65:

    美味しい花の蜜を吸い、ヒラヒラと飛び交う。ホステスも同じだ。
    でも蝶が一匹死んでも誰も気付かないように、ホステスが一人消えてもすぐに忘れさられる。
    いくら良い服を着て良い物で着飾っていてもお店にとってのいち商品でしかないのだ。誰かがいなくなれば誰かが入る。代わりなんて腐るほどいる。
    使い捨てといえば聞こえが悪いだろうけど、経営者からしてみればそんなものなんだろう。
    お金を運ぶおもちゃなのだから。それに気付いたのはまだ最近だ。

    2005-06-28 03:29:00
  • 66:

    この六年で私はたくさんの女の子と出会ってきた。数えきれないくらい。それなのに今でも会うほど仲のいいホステスは三人しかいない。
    お店が変わると付き合いも終わる。寂しいものです。それに知り合ってきた女の子の中で悲しい別れをした子が四人もいる。
    その四人の子達はもうこの世にはいない。亡くなってしまったからだ。
    子宮癌と乳癌を併発して亡くなった早紀。ドラッグに溺れて自殺した洋子。肝硬変から肝癌になった恵美子ママ。
    そしてまだ18歳だったのに鬱病のせいで大量の睡眠薬を飲み二度と目を覚ますことのなかったリサちゃん。

    2005-06-28 03:45:00
  • 67:

    名無しさん

    しおり(*^o^*)

    2005-06-28 03:45:00
  • 68:

    特に洋子のことは今でも後悔だけが残ってて。私達は見て見ぬふりをしてたから。
    仲良く遊んだり、みんなで鍋したり。楽しい日々だった。洋子も始めはそうだった。
    でも店を休みがちになり、出勤してきたと思ったら会うたびに痩せていく。おかしかった。すぐにドラッグだと誰もが気付いた。
    腕に残ったいくつもの斑点。注射器の痕がそれを物語ってた。
    気になってどうしようもなかった私達は店が終わると洋子を連れて帰るようになった。毎日二〜三人で洋子の家に入り浸った。
    本当はもうやめたいと泣き叫ぶ洋子。

    2005-06-28 03:59:00
  • 69:

    でもドラッグの禁断症状は日に日に酷くなる一方だった。
    私達にも限界はある。病院に連れていこうとも話は出た。でも連れて行けば洋子は捕まってしまう。
    どうしようもできずにいた。そんな時、洋子が寮からいなくなった。その日は日曜日だったなぁ。いつもは最低一人でも休みの日曜日はみんな洋子の家にいたのにその日は誰も行けなかったのだ。
    多分誰かが行ってるよ。そんな安易な考えだったんだろう。無責任だった。
    それから連絡がつかない日が四日続いた。
    店の店長は洋子店も来ないし寮費取れないから早いとこ空けないとと言っている。

    2005-06-28 04:10:00
  • 70:

    そんなものなの?
    店長だって洋子のドラッグのこと気付いてるくせに。
    そんな時、洋子と一番仲の良かった綾が急いでお店に入ってきた。
    「ゆかりこれ見て」
    携帯を渡された私は悪い予感がした。
    それは洋子からのメールだった。

    大好きなみんなへ
    ごめんね。助けようとしてくれたのに、またやっちゃったんだ…。頭で分かってんのに体がどうにもなんないよ…。
    苦しいよ。やめれないよ…。でもみんなを裏切ったことがもっと苦しい。もうダメだ。
    ごめんねバカな子で。こんな私と友達でいてくれて嬉しかった。見捨てないでくれてありがとう。

    2005-06-28 04:24:00
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