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絆-Kizuna-
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1:
◎
頑張って書くので宜しくお願いしますm(__)m
2005-06-26 01:28:00 -
91:
◎
「逃げようか」
そうお母さんに言われたこともあった。私は何でお母さんや私達は悪くないのに逃げなきゃなんないの?といつも言った。
その頃はスーパーで万引きしたりもした。週三回、お母さんが夜働きにいく日は万引きしてきた肉や野菜でご飯作ったりして。
なるべく食費浮かせようとか、お母さんにはばれないようにしながら冷蔵庫の物は使わないようにした。
それから二年生になった私は、お母さんが朝働く新聞屋で夕方の夕刊配りをした。幼なじみのあゆみは色々なことを知っていたせいか、毎日手伝ってくれたり力になってくれた。2005-06-29 03:26:00 -
92:
◎
あゆみとは小さい時からずっと仲が良い。それは今も変わらない。私はあゆみがいたから家でも外でも笑ってられた。
あゆみは小さい頃からお父さんがいなかった。だからあゆみも寂しい気持ちや辛い気持ちが分かるんだと思った。
夕刊配りが終わると、私の家にきて一緒に勉強したり語ったり、とにかくよく一緒にいた。
お母さんとあゆみのお母さんもたまに家で話したりしていた。大人にしかわからない話もあるのか、お母さん達が二人して泣いていたのを見たこともあった。2005-06-29 03:33:00 -
93:
◎
そしてそんな日々を過ごしながら中学三年になったある日、借金をまとめるという話をされた。17ヶ所あるところを1ヶ所にするというものだった。
銀行からの融資で借金し、それで全部の金融会社に払う。そして毎月銀行に返済していく。そうすれば利子も利息も銀行ならほんの少しで済むからだ。
その頃には借金額が三年前の200万から400万近くに増え、倍近くになっていた。
そして銀行からの融資もでき、お母さんが全部の金融会社に返済をした。それからは毎月5万円の返済。全てが順調そのもののはずだった。2005-06-29 03:42:00 -
94:
◎
(○○ファイナンスですがお父さんいらっしゃいますか?)
えっ・・・一瞬頭が真っ白になった。○○ファイナンス?
ってあの!?
「今いないですけど伝えておきますがどういった御用件ですか?」
心臓がバクバクする。
(返済期日過ぎておりますので早急にご返済いただけますようお伝え下さい)
ガチャ・・・
電話を切った私はしばらくぼーっとしていた。返済ってどうゆうこと?全部返したじゃん!
お母さんが帰ってきてその話をすると、電話をかけ始めた。
「えっ!?あ、ハイ、ハイ・・・」
切った直後お母さんは放心状態だった。2005-06-29 03:57:00 -
95:
◎
「何だったの?もしかしてまた借りてたの?違うよね?」
私は静かに聞いた。
「100万だって」
100・・・万?
しばらく私とお母さんは黙り込んだ。全部返済してからまだ四ヵ月しかたってない。嫌な予感がする。
お母さんも同じだった。以前借金していた会社に順番に電話をかけ、確認をとる。
そのうち8社からまた借金していたことが分かった。総額360万。呆れて言葉も出なかった。殺してやりたいとまで思った。
銀行に400万借りたのも水の泡。もうなすすべもない。2005-06-29 04:05:00 -
96:
◎
私は一度は辞めた夕刊配りを始めた。受験勉強しながらだ。
お母さんも辞めていた夜のスナックにまた行かなけらばならなくなった。そしてある日の朝、お父さんは突然帰ってきた。
またお金だ。財布を取り上げている。お母さんは前の時からちゃんとお金を隠し、新しい通帳を作っていて全て私の部屋のクローゼットの中に隠してあった。
「金入ってねーじゃねーかよ」
「ないよお金なんて」
私はドキドキしていた。クロゼットまで探されたらどうしようと。2005-06-29 04:12:00 -
97:
◎
話を聞いてみればお母さんも聞いたことがない金融屋だったようで、全く意味が分からなかったって。
ただ、お父さんの借金だってことは間違いないみたいだ。
私はもうたくさんだった。そして今でいう消費者管理センターのようなところを色々調べてお母さんと相談に行くことにした。
書類記入や話の経過を話したらまず最初に担当者はこう言った。
「離婚は考えていないんですか?」
何度も離婚の話はしてきた。でも突然帰ってきてはいなくなり、帰ってきてはいなくなり。その繰り返し。離婚の話をすれば殴られるだけだった。2005-06-29 04:44:00 -
98:
◎
担当者の人は男の人だったが調停のことや、詳しい話を色々してくれてとても親切で優しい人だった。
そして離婚はできることになったが養育費の話し合いなどはできなかった。
私達は引越しすることになり、借金の件もこれで全て解放される。そう思っていたが、そんなに甘いものではなかった。
引越したマンションにも闇金は関係なくきた。お父さんが勝手にお母さんを保証人にしていた闇金の3社はお母さんのもとに取り立てにくる。2005-06-29 04:55:00 -
99:
◎
そんな17歳になったばかりの時、私の楽しみは週に一回あゆみと遊びに行くことだった。
その日は久しぶりに遊びに行った新宿で夕方からずっと遊んでた。そしてその時出会ったのが夜のドンこと黒木さんだった。
「君らいくつ」
振り返るとそこにいたのは見るからに怖そうなイカツイ人だった。黒いスーツに金むくの時計。
私は借金取りを思い出した。
「17です」
そう答えると黒木さんはフーと溜め息をついた。
「18になって夜の仕事に興味があったら連絡しておいで」
そう言って名刺を渡してくるとスタスタと歩いて行った。2005-06-29 05:17:00 -
100:
◎
その時は気にも止めずに貰った名刺も適当にカバンにしまった。
そして終電で家に着いた私は由輝に話があると言われた。
「お母さんが最近しんどそうなんだ」
由輝の話を聞いていると私は最近お母さんとあまり話していなかったんだなぁと反省した。
「42つってもやっぱり無理しすぎだよな」
由輝も中学三年になると色々と気にするようになったみたいだ。
そしてその二日後、居酒屋のバイト中に店に電話があった。由輝からだった。お母さんが倒れたという話だった。2005-06-29 05:24:00