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降ってきた女

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  • 1:

    ラ?

    『彼女欲しいよな〜』

    2006-01-22 20:52:00
  • 2:

    ラ?

    この3人で集まり、くだらない話しをしているといつもの一言を誰かが言いだす。俺ら3人は田舎から上京してきたと言う共通点から仲良くなった。元は大学の同級生だが現在大学に行ってるのは俺だけ。

    2006-01-22 20:52:00
  • 3:

    ラ?

    俺は大学の3年生。斎藤まこと。もちろん彼女はいない…21年間。他の2人も同じく。もちろん童貞。何が悪い?決してモテないわけではない…と思う。出会いがないだけだ!俺だって本気を出せば彼女なんて簡単なものだよ。ただ、今は学校が忙しくてお洒落をする暇がないんだ。
    しかも女なんて金がかかる、俺は仕送りしてもらってる身分だ。

    2006-01-22 20:54:00
  • 4:

    ラ?

    俺の隣でサイダーを飲んでいるこのメガネの男が吉田ゆうすけ。現在はコンビニのアルバイトをしている。バイト代はだいたいフィギュアに消えるらしい。吉田の家には1回行ったがすごい数のコレクションがあり、居心地が悪くて二度と行こうとは思わなかった。

    2006-01-22 20:56:00
  • 5:

    ラ?

    そしてベッドの上でタバコを吸っているのがこの家の主、山本ひろし。こいつは今は警備員をしている。風俗マニアだ。俺は風俗に行く勇気もないから少し尊敬はできるが、風呂嫌いで少し臭う。

    2006-01-22 20:57:00
  • 6:

    ラ?

    まぁ世間で言えば《モテない3人組》

    『斎藤、そろそろ帰ろうぜ〜』
    『おう』
    じゃぁまたな〜なんて山本の家を出たのが午前4時。夏だったから少し薄暗い。いつもくだらない話しをして帰るのがこれぐらい。特に何をするわけでもない。通い慣れた道…ゴミ置場に目をやるとマネキンのようなモノが捨ててある。

    2006-01-22 20:58:00
  • 7:

    ラ?

    『おぃ、吉田。見てみろーマネキンだ』
    『あぁ??誰かのオカズだろぉ。汚ねぇ〜笑』
    ゴソッ…
    動いた??確かに動い…ゴソッ
    『うわぁぁぁぁぁぁぁ!!』
    『なんだようるせぇな〜』
    『今マネキン動いたんだよ〜!!』
    『んな訳ねぇだろ』
    と言いつつ、俺と吉田はマネキンに近づいた。

    2006-01-22 21:00:00
  • 8:

    ラ?

    すらっと伸びた白い足、ゴミで隠れてはいるが何も着ていないマネキン。マネキンにしてはキレイだ…なんて思いながらゴミ袋を避ける。
    『おぃ…これ人間だぞ』
    『死んでんのか…??』
    『いや、息はしてる』
    どうしたらいいんだ…。そうだ、警察に電話を!!
    『吉田、警察に…』言いかけた俺の声を遮断し吉田は言った。
    『山本の家に連れて行こう』
    え??しかし吉田の顔は真剣だ。
    『何言ってんだよ!!』
    『だってさ、この子だって訳ありでここに裸でいるんだろ!?それに裸のまま警察なんて…』
    なんだか吉田の熱心さに押され、女の子を山本の家に運ぶことにした。
    女の子の体を触るのなんて初めての経験でドキドキした。体を動かすたびにピンクの乳房のおっぱいが揺れる。『おい!!』吉田に呼ばれるまで目が離せなかった。

    2006-01-22 21:03:00
  • 9:

    ラ?

    『山本〜!!』
    『なんだよ〜…ってなんだよ!!!』
    『ごめんな!!!上がるぞ』
    『なんだよ〜この女ぁ。おまえら…飢えてるからって』
    『違うよ!!』
    山本に今さっきあった事を説明して女をベッドに寝かせた。
    『ふぅ〜』
    『目を覚ましたら事情聞いて送ろぅな』

    『それにしてもよく寝るよな〜』
    なんて3人で寝顔を見ていると
    パチッ
    『うわぁ!!』
    『目覚めたか!?』
    女は目を開き、俺等の顔を見ている。起き上がりカタコトで言う。
    『ココ、ドコ?』
    『ここはこいつの家。キミ、倒れてたんだよ。ってかさ、服貸してやれよ』
    目の前に裸の女。下半身が暴走ぎみだ…女は以外にパニックにもならず、差し出された服を着た。
    『シャワー』
    と一言だけ女は言う。
    『浴びるの?』
    うんっとうなずき、山本は風呂へと案内する。
    シャーッ…

    2006-01-22 21:05:00
  • 10:

    ラ?

    『…どうする?』
    『どうするって…』
    とりあえず俺は学校、吉田はバイトがあり、あとは山本にまかせて帰ることにした。
    それにしても綺麗な女だったよな〜なんて考えながら帰る。髪はバサバサだったが二重の大きな目、筋の通った鼻、厚めの唇、白い肌、ピンクの乳首…
    授業中、俺は悶々としていた。山本が彼女に何かしてはいないか…

    2006-01-22 21:07:00
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