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myだ‐りん

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  • 1:

    あなたと初めて逢ったのゎ、まだ肌寒い春のある日。

    2006-01-19 19:12:00
  • 2:

    『お姉!!お願い!!』
    『いや、無理やって』

    おそらく電話の向こうで見えもしないのに頭を下げているであろう妹に、あたしゎ非情にも冷たく返事をした。

    2006-01-19 19:17:00
  • 3:

    ギャーギャー喚きたてる妹にウンザリしながら、
    『わかったわかった!!逢うだけ逢ってみるゎ!!』
    と欝陶しそうに答えた。

    深く溜め息を吐きながら、お笑い芸人のベタなネタで爆笑している雅斗にもたれかかってみる。

    2006-01-19 20:07:00
  • 4:

    ちょうどCMに差し掛かり、肩に乗せていたあたしの頭を撫でた。
    『由紀ちゃん何だったん?』
    簡単に説明して、車で40分かかるあたしの実家へと車を走らせた。
    5月といえど、夜ゎ寒く、助手席で膝をかかえて丸くなっていた。

    2006-01-19 20:15:00
  • 5:

    雅斗とゆうのゎ、あたしの大事な大事なダ‐リン♪
    細く垂れた目に、ニヤニヤ笑うのが似合う口が、あたしにとってゎたまらなく可愛い。笑
    付き合って半年。倦怠期ゎ2ヶ月目におわって、今思えば、この頃が一番幸せだったと思う。
    くだらない事を喋りながら、40分をアッとゆう間に過ぎ、愛車ゎ実家のマンションの駐車場に滑り込んだ。

    2006-01-19 20:20:00
  • 6:

    ―この10秒後に、
    あたしゎ出会ってしまった。

    運命の相手に。

    2006-01-19 20:24:00
  • 7:

    クリクリと黒目がちな大きな目を潤ませて、
    彼ゎあたしを見つめた。

    あたしゎ小さな目を見開いて、彼を見つめ返す。

    2006-01-19 20:28:00
  • 8:

    そんなあたしの横から、雅斗の腕がニョキッとのびた。

    『…ミー…』

    マンションの玄関であたし達2人を迎えたのゎ、親でも妹でも人間でもなく、、小さな小さな子猫だった。

    2006-01-19 20:31:00
  • 9:

    『うわー!!うわー!!なんなんコレ!?バリ可愛い!!』
    手の平くらいしかない子猫を抱き上げ、頬ずりしながら感激する雅斗。
    『抱いてみぃ?』
    小さな黒目を更に小さくしたあたしに、雅斗ゎその物体をあたしに手渡す。

    2006-01-19 20:35:00
  • 10:

    フワッとした感触が、あたしの手の平に広がる。
    少し撫でてみると、大きな目を細ませて、ゴロゴロと気持ち良さそうに喉をならした。

    『…可愛い…』
    自然と言葉がこぼれた。

    2006-01-19 20:39:00
  • 11:

    綺麗なグレーの毛並にピンとたった耳。まだ力ない短い尻尾。

    彼ゎあたしと雅斗を
    一瞬で虜にした。

    2006-01-19 20:41:00
  • 12:

    当時、家賃激安なんでもOKのボロ借家に住んでいたあたし達が彼を家族として迎えるまでに、そんなに時間ゎかからなかった。

    …とゆうか、その日のうちに家に連れ帰った。笑

    2006-01-19 20:49:00
  • 13:

    由紀が買っていたトイレシートと、猫缶を貰って、あたしの胸でうずくまる子猫をギュッと抱き締めた。

    "寒かったな?恐かったな?これからゎあたしと雅斗があんたのパパとママやからな。"

    2006-01-19 21:30:00
  • 14:

    彼ゎ捨て猫だった。
    由紀が学校の帰り道、毎日通る踏み切りに、タオルと一緒に段ボールに入れられている彼を発見した。
    震えている痩せ細った体を抱き抱えてマンションに連れ帰ったものの、ペット厳禁なマンションのうえ、ママが猫アレルギーで、飼ってあげる事ゎ困難だった。かといって捨てる事ゎ出来ない。そこで、借家に彼氏と2人で住むあたしを思い出し、電話してきたのだ。

    2006-01-19 21:38:00
  • 15:

    その頃、雅斗が仕事を始め帰る時間が遅くなった事で、あたしゎ夜雅斗が帰宅するまでの時間、寂しくて恐くて仕方なかった。
    犬を飼おうか、と、二人で相談していた矢先の出来事だった。

    小さな小さな家族。
    愛しくてたまらない。

    2006-01-19 21:42:00
  • 16:

    しかし妹よ。

    このトイレシート、
    思っき『犬用』て書いてますやん。字も読めんのか。

    2006-01-19 21:44:00
  • 17:

    さて、新しく我が家に加わった小さな彼。
    名前を決めなくてゎ。

    『雄やでな?なんにしよ‐♪』
    あたしゎ初めてのペットにはしゃぎまくっていた。

    2006-01-19 21:49:00
  • 18:

    あ『いちごちゃんとか?』雅『俺、いちご嫌い!!!!』あ『ショコラちゃん♪?』雅『ショコラて顔かぁ?』あ『ほなアンタ決めてや』

    雅『う〜ん…千夏や!!』
    あ『なんでやねん!!』
    思いもよらない壁にブチ当たってしまった。

    2006-01-19 21:53:00
  • 19:

    大体、雄だってゆうのに、なんでイチゴとか千夏?
    てか千夏て誰やねん。

    雅『ミニーでええやん!!』あ『はぁ?雄なんやったらミッキーやろ?』
    雅『ミニーって伸ばすから女っぽいねん!!ミニでええやん♪ちっさいし♪』

    2006-01-19 22:00:00
  • 20:

    当時のあたしの脳みそゎどうなっていたのか、ミニとゆう名前がとても可愛く思えてしまった。

    『それええやん!!』

    ごめんね、ミニ。生きものゎ育つってゆうことを、ママゎ忘れてたみたいやわ。

    2006-01-19 22:02:00
  • 21:

    ―かくして、小さな小さな雄猫【ミニ】が、我が家に新たに加わった。

    雅斗とあたしが寝ていると、テクテクと歩いてきて、まるで邪魔でもするように間に割り込んでペタッと座る。

    小さな寝息が頼りなくて、その日ゎいつもより夜更かしして、雅斗とミニを眺めていた。

    2006-01-19 22:10:00
  • 22:
    2006-01-19 22:13:00
  • 23:

    ―次の日、ミーミーとゆう泣き声で目が覚めた。
    まだしっかりしていない手足を一生懸命に駆使して、仰向けに寝ている雅斗のお腹によじ登ろうともがいている。
    ひょいっと持ち上げて雅斗の上に乗せてやると、ヨロヨロしながらペタンと座り、あっとゆう間に眠りについた。
    スヤスヤと眠る二人を写メにバッチリ写して、あたしゎキッチンに移動した。

    2006-01-20 15:20:00
  • 24:

    置きっぱなしにしていたパーカーを羽織り、草履を履いて裏戸から外に出た。
    今日ゎ日曜日。雅斗ゎ会社もお休みなので、二人でペットショップに行く約束をしていた。
    昨日由紀から貰った猫缶ゎ1つしかなかったから、近所のコンビニへと車を走らせる。
    適当に1つ選んで、早々と家に帰宅した。

    2006-01-20 15:24:00
  • 25:

    寝室に戻ると、雅斗のお腹の上にいるはずのミニが居ない。
    『あれ?ミニ〜?』
    部屋ゎ閉めきっていたから、部屋の外に出る可能性ゎないに等しい。
    ベッドの下、テレビの裏、どこにもいない。
    だんだん焦ってきたあたしゎ、まだ眠っている雅斗を叩き起こした。

    2006-01-20 15:27:00
  • 26:

    そこからゎもう大捜索。小さなミニを探すのに、20分も要した。カーテンを開け放して部屋を明るくして、てんやわんやの大パニック!!

    2006-01-20 15:29:00
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