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BLUE〜後悔〜
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1:
実菜
もう今さらあの頃には戻れないのかな…そんなことばかり考える。
2006-01-15 15:52:00 -
2:
実菜
三年前━
「おじゃましま〜っす」
私は玄関をあけて叫ぶ。
最近は学校、バイト、そして宏行の家。。これが私のお決まりの生活パターンになっている。2006-01-15 15:55:00 -
3:
実菜
私達はごく普通の友達で、ふざけあったりしてよく笑い合っていた。知り合ってからまだ一ヶ月もたってないのに。
゙男と女の間に友情は成り立てへん"2006-01-15 16:00:00 -
4:
実菜
そう思っていたけど、宏行と出会ってから
゙男と女の間に友情は成り立つ"と思うようになった。2006-01-15 16:02:00 -
5:
実菜
それから二週間くらいたった頃。
知らない番号から電話が―出ようか迷ったけど、出てみた。
「誰?」
「俺!」
「俺って誰やねんっ」
「宏行!前ゲーセンで会ったやん!」2006-01-15 16:08:00 -
6:
実菜
「宏行?あ〜あのときの!てか、彼女おるのに私にかけてきたらあかんやんっ」笑いながら私は言った。
「別れたし(笑)最近別れたねん。」2006-01-15 16:15:00 -
7:
実菜
それから宏行から頻繁に電話がかかってくるようになった。私達が仲良くなるのに時間はかからなかった。まるで昔からの友達かのように仲の良い友達になった。
2006-01-15 16:18:00 -
8:
実菜
「お疲れさまです〜」
バイトが終わって携帯を取り出した―宏行からの着信が残っていた。
私は早速宏行に電話した。2006-01-15 16:20:00 -
9:
名無しさん
めちゃしょーもない質問やねんケド、なんで別れたねんって言い方、するん?別れてん、やろ?人と話する時もそんな話方するん?
2006-01-15 16:20:00 -
10:
実菜
「もし〜?電話した?バイトやってん」
「おう!お疲れ。お前暇け?暇やったら来いや」
「私のこといつでも暇な子やと思ってるやろアンタ」「まぁ待ってるわ」
―プチッ プーップーッ2006-01-15 16:24:00 -
11:
実菜
ホンマ強引なやつ(-.-)
…そう思いながら宏行の家へむかった。宏行の家まで自転車で25分くらい。
7月に自転車は正直キツイ!2006-01-15 16:26:00 -
12:
実菜
真夏なのに今晩は涼しくて、頬に当たる風が心地いい。
2006-01-15 16:28:00 -
13:
実菜
宏行のマンションの自転車置き場に着いた。宏行に着いたことを伝えようと、宏行に電話した。
―すると私の後ろから着信音が聞こえた2006-01-15 16:30:00 -
14:
みゆ
11サン⇒あたし主ちゃうけど『〜したねん』トカ喋るで?もともと泉州の方の喋り方や思うけど、何でそんなん疑問に思うん?別にいくない?いちいち邪魔や思うで?意味通じてんやしよいいやん。
2006-01-15 16:34:00 -
15:
実菜
>11番さん
今読み返したのですが、打ち間違ってました(>_2006-01-15 16:34:00 -
16:
実菜
振り返ると後ろに宏行が居た。
「お前気付けよ(笑)俺ずっとここにおったのに、お前全然気付かんとチャリで通り過ぎて行くからびっくりするわ(笑)」
そう言いながら宏行は爆笑している。2006-01-15 16:39:00 -
17:
実菜
私はふくれっ面で
「蚊に刺されるから、早く家入れてよ!」と言った。でも宏行は
「嫌〜!今日は風気持ちいいから外で星でも見ながら語り合おうや(笑)」
「星とか見えるわけないやんっ」
すると宏行が…2006-01-15 16:42:00 -
18:
実菜
「ええとこつれていったるわ」
つれていってくれるって言ってくれたのは嬉しいけど、宏行車持ってないやん(笑)と心の中で思っていたら
「あーっ!お前車ないくせにとか今思ったやろ?今日バイク買ったから」2006-01-15 16:46:00 -
19:
実菜
ニッと笑ってポケットからバイクのキーを取り出した。宏行はエンジンをかけ、
「ほら!乗れよ」
…私バイクの後ろに乗った。初めてやからなんか恐かった。2006-01-15 16:48:00 -
20:
実菜
走り出したのはいいけど…めっちゃ恐い〜っ(>_
2006-01-15 16:53:00 -
21:
実菜
「ちゃんとつかまっとけよ」宏行は優しく言った。
私は宏行にしっかりつかまった。細身やと思ってたけど、手を回してギュッとつかまってみると思ってたより背中がおっきくてなんか安心した。…安心してるはずやのに私の心臓の音が早まっていく2006-01-15 16:56:00 -
22:
実菜
この時初めて宏行に男を感じた。初めて宏行を男として意識した。…いや、前から意識していたのかもしれない。仲の良い関係が壊れるのが恐くて、私は「宏行は友達」って自分に言い聞かせてたのかも。
2006-01-15 17:01:00 -
23:
実菜
そんなことを思いながら、何分たっただろうか。
「着いたで」
周りを見渡せば木ばっかり(笑)
「どこの山?」
宏行に聞いてみた。2006-01-15 17:03:00 -
24:
実菜
「他の奴に知られたくないから秘密(笑)ここ俺の秘密基地やから」
宏行はそう言って微笑んだ。
「俺なぁ、へこんだりしたときここ来て星見るねん。キモイやろ?笑」
「宏行でもへこんだりするんやなぁ」2006-01-15 17:06:00 -
25:
実菜
私はいやみったらしい言い方をして空を見上げた。
空いっぱいに星が散らばっていた。手でつかめそうなくらいに。
大阪にもこんなに星がキレイに見えるとこがあるんや…ってすごく感動した。2006-01-15 17:08:00 -
26:
実菜
いきなり宏行が口を開いた「お前よ〜…」
「何?」
「………」
「何よ!はっきり言いやあ」
「俺の女になれよ」2006-01-15 17:10:00 -
27:
実菜
いきなりすぎて私はびっくりした。びっくりした反面嬉しかった。
しばらく沈黙が続いた…
今まで自分の気持ちに嘘をついて自分の気持ちをごまかしてきた。私は宏行が好きや。この夜、私はやっと自分の気持ちを自分で認めることができた。2006-01-15 17:13:00 -
28:
実菜
「…いいよ」
私は一言だけ言った。いや、一言しか言えなかった。
帰り道、宏行が走らせるバイクの後ろで“幸せ”を感じていた。宏行とこれから幸せになろう。そう思っていたのに…2006-01-15 17:16:00 -
29:
実菜
それから私は今までにない幸せを感じながら日々過ごしていた。他人から見れば小さい幸せかもしれないけど。宏行の存在は私の中でどんどん膨らんでいく。
2006-01-15 17:55:00 -
30:
実菜
私達は週3くらいのペースで会っていた。
付き合いだしてから3ヵ月たつけど、宏行とはチューどまり。“大切にされてるんやなぁ”って嬉しかった。2006-01-15 17:58:00 -
31:
実菜
その日の晩、バイトが終わってから自転車で宏行の家にむかった。出会ったころはあんなに暑かったのに、今ではすっかり涼しくなって肌寒いくらいだ。気温が宏行との時間を物語っている。
2006-01-15 18:00:00 -
32:
実菜
宏行の家に着くと、宏行が笑顔でむかえてくれた。
宏行は見た目はいかつい。ヤンチャな感じ。でも笑った顔は幼くて…そのギャップが私の胸をキュンとさせる。2006-01-15 18:02:00 -
33:
実菜
宏行の部屋でテレビを見ながら笑いあったり、ふざけあったりしていた。
明日は日曜で、私は学校休みやし、宏行も仕事が休みやから今日は泊まることにした。2006-01-15 18:03:00 -
34:
実菜
―午前2時
「そろそろ寝よかぁ」
宏行はそう言って電気を消した。 宏行はいつも私を抱きしめて眠る。
”見た目に似合わず寂しがり屋なんやなぁ”って思わずにやける私(笑)2006-01-15 18:07:00 -
35:
実菜
うとうとしかけた頃…
「実菜〜 なんで俺と付き合おうって思ったん?」
いきなり宏行が聞いてきた。
「ぇ…なんとなく。」
素直じゃない私は笑いながら思ってもないことを口走ってしまった。ほんまはめっちゃ大好きやのに。2006-01-15 18:10:00 -
36:
実菜
「もぅええわ!」
初めて宏行が私に怒鳴った。私は素直に自分の気持ちを出せない自分をすごく嫌いに思った。
「じゃあ宏行は?」
「俺はお前のことほんまに好きやから付き合おうて思ったのにお前えぐいなぁ」2006-01-15 18:13:00 -
37:
実菜
「私もあんたのこと好きやで」
このとき初めて宏行に“好き”と言えた。
そしてこの日初めて宏行とひとつになった。心も体もひとつになれた気がした。人は一人で生まれて一人で死んでいく…だからいくら想い合っていてもずっと一緒になんか居れるわけじゃない。そう思っていたけど、この時、宏行とならずっとずーっと一緒に居れるような気がした。2006-01-15 18:17:00