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私にできる事

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  • 1:

    まい

    夏になるたびにあなたの事を思い出す。

    2006-01-12 15:46:00
  • 2:

    まい

     せみの声が耳の奥まで響いて、それだけでイライラする。夏は嫌い。公園のベンチで横になりながら、私は木の隙間からキラキラ光る太陽を見ていた。
    「日が暮れるよ?」
     びっくりして起き上がった。知らない間に寝てしまっていたようで、辺りはもう、うっすら暗くなっていた。
    ふっと目が覚め、私はなんか急に恥ずかしくなった。声をかけてきたのは年の近い男の子だった。頭をペコッと下げ、私は速歩きで公園をでた。

    2006-01-12 16:03:00
  • 3:

    まい

    (あそこで人に会ったの初めてだな…)布団に入ると私は夕方出会った、あの男の子の事を考えていた。なんとなく気になってしまう。
    土曜日だというのに今日も私は6時に目が覚めた。カーテンの隙間からまぶしすぎる太陽が私の顔を照らす。(公園、行ってみよっかな)
    気がつくとなんとなくいつもより念入りに化粧をしていた。
    公園にいつも通りに向かった。そして、いつも通り私の特等席のベンチに座る。けれど、がっかりしている自分に気付いて「会いたかったかも。」と、つぶやいた。この公園は私を素直にしてくれる。

    2006-01-13 04:17:00
  • 4:

    まい

    家にいたくなくて、散歩にでた。いつも通っている道の横に竹やぶがある。が、まさかその奥に公園があるなんて。私は少し驚きながらも竹やぶをかきわけ、公園に入った。そして、初めて、このベンチに座った。目の前に広がる木々はとても大きく、春を前に新芽が一生懸命に顔を出していた。私はなんか嬉しくて
    「頑張れッ!」
    と叫んだ、瞬間、涙がとまらなかった。

    2006-01-13 04:42:00
  • 5:

    まい

    それから私はこの公園の常連になった。

    (あの子見た事ないなぁ…病院の子かな)
    「ねぇ、いつもいるの?」私は驚いて立ち上がった。昨日の男の子が後ろに立っていた。

    2006-01-13 04:49:00
  • 6:

    まい

    私は下を向いて黙っている。どう返していいのか必死に考えていた。
    「この木、何歳か知ってる?」男の子は質問を付け加えた。私が相変わらず黙っていると
    「120歳だよ。」と続けた。
    「俺は18。」
    「嘘ッ!?」

    2006-01-13 04:56:00
  • 7:

    まい

     私は男の子を自分と同い年、もしくは年下だと考えていた。男の子は小柄で色が白く、それが年下だと思わせたかもしれない。
    それにしても、私は自分の言葉にすぐ後悔し、口を抑えた。失礼な事を言ったと思った。
    「いいよ。君も変な声…」「違うもん!びっくりして思わず…変な声がでちゃったの」とまで言うと男の子はけらけら笑っていた。さらさらの髪の毛が風に揺れて、それが余計に私をドキドキさせた。

    2006-01-13 05:05:00
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