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  • 1:

    ◆tHETLpDrwQ

    午前0時27分。
    携帯のディスプレイが光る。
    《受信メール 1件》
    マッサージをしていた手を止め、ティッシュを二枚、箱から抜き取り、手に付いたベビーオイルを拭く。

    2006-01-10 08:57:00
  • 2:

    ◆tHETLpDrwQ

    ――――イラッ?
    オイルを充分に含んだそれは小さく丸められ、部屋の隅のごみ箱に向かって綺麗な弧を描く。が、奥の壁に当たり、少し手前に落ちた。
    『はぁ………。』
    右手で携帯を開きながら立ち上がり、左手でティッシュを拾い、ごみ箱に捨てる。

    2006-01-10 08:58:00
  • 3:

    ◆tHETLpDrwQ

    ―――――――――
    送信元:遥
    題 名:無題
    ―――――――――

    2006-01-10 09:00:00
  • 4:

    ◆tHETLpDrwQ

    何やろ、こんな時間に…。
    遥は一つ年上で、キツ目の美人。北新地のクラブでヘルプとして働いている。売上でも通用できそうな容姿なのに、『そこまで真面目にやる気は無い』らしく、日々適当に…いや、適度に仕事をし、適度に遊んでいる。

    今日もまだ仕事中のはず。

    2006-01-10 09:01:00
  • 5:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 6:

    名無しさん

    頑張れぇ?

    2006-01-10 09:09:00
  • 7:

    ◆tHETLpDrwQ

    6サン?応援ぁりがとぉ?頑張ります?

    2006-01-10 13:23:00
  • 8:

    ◆tHETLpDrwQ

    紹介…いらんなぁ…。
    返事をする気にもなれず、携帯を閉じ、ベッドに潜り込む。
    紹介なんか、いらない。
    男なんか、欲しくない。

    2006-01-10 13:25:00
  • 9:

    ◆tHETLpDrwQ

    アキを、想い出すだけだから――…。

    2006-01-10 13:26:00
  • 10:

    ◆tHETLpDrwQ

    最近まで彼氏がいた。
    それが、アキ。
    アキは遥と幼なじみで、遥の働く店の店長をやっていた。
    店が休みの日はいつも三人で遊んでいた。そのうち、お互い何となく意識するようになって、去年の冬、アキから告白されて付き合うようになった。

    2006-01-10 13:28:00
  • 11:

    ◆tHETLpDrwQ

    最初は順調だった。
    いつも一緒にいたし、一日のうちに何時も『好き』と言ってくれた。
    わがままも全て聞いてくれた。
    時々わがままが行き過ぎてケンカになった事もあったけど、優しい自慢の彼氏だった。

    2006-01-10 13:29:00
  • 12:

    ◆tHETLpDrwQ

    ※訂正※
    × 何時も
    ○ 何度も

    2006-01-10 13:31:00
  • 13:

    ◆tHETLpDrwQ

    春になって同棲を始めた頃から、アキは暴力を振るうようになった。
    真夜中の叫び声や、物が壁にぶつかる音に耐え兼ねたマンションの住人に通報され、警察が来た事が何度かあった。
    一度だけ、救急車が来た事もあった。

    2006-01-10 13:33:00
  • 14:

    ◆tHETLpDrwQ

    『終わりやな。』
    ケンカの度にアキは別れを口にし、鍵を置いて出て行った。
    あたしはその度、なりふり構わず、アキを追い掛けた。
    『奈々が悪いねん!ちゃんと言う事聞くから帰って来てやぁぁ…!!』

    2006-01-10 13:35:00
  • 15:

    ◆tHETLpDrwQ

    スエットにボサボサの髪の毛。痣だらけの顔と身体で縋(すが)り付き、叫ぶ。
    『次は無いで?』
    そう言って、アキもあたしの元に帰って来た。

    2006-01-10 13:36:00
  • 16:

    ◆tHETLpDrwQ

    別れる事は、ない。
    変な確信があった。
    アキはあたしに依存していたし、あたしもアキに依存していた。
    もう、好きとか嫌いとか、解らなかった。

    2006-01-10 13:37:00
  • 17:

    ◆tHETLpDrwQ

    その日、アキはいつもの様にあたしを殴り、いつもの様に鍵を置いて出て行った。
    でも、あたしはアキを、追い掛けなかった。

    2006-01-10 13:39:00
  • 18:

    ◆rEvO54fiEU

    深夜、仕事が終わったアキからの鬼電が始まった。
    無視していると、インターホンが鳴り出した。
    アキはオートロックの解錠番号を知っていたから、部屋の前まで来ていた。
    コンコンッ…ピンポ―ン…コンコンッ!!

    2006-01-10 13:41:00
  • 19:

    ◆tHETLpDrwQ

    インターホンの音とドアをノックする音が交互に聞こえる。
    ――――ドンッッ!!
    『中おるんは分かっとんねん!はよ開けんかゴラァァ―ッッ!!』
    ドアを蹴った大きな音と、アキの叫び声が同時に聞こえた。

    2006-01-10 13:42:00
  • 20:

    ◆tHETLpDrwQ

    その声から、いつも以上に酔っている事がわかる。
    あたしは初めて、自らの手で警察を呼んだ。
    数分後、駆け付けた警察によってアキは連行された。
    アキを見た最後だった。

    2006-01-10 13:45:00
  • 21:

    ◆tHETLpDrwQ

    事情を説明する為に、あたしも別のパトカーに乗せられ、警察に行った。
    もう、何度目だろう。

    2006-01-10 13:47:00
  • 22:

    ◆tHETLpDrwQ

    『またあんたらかいな』
    いつもの刑事さんに、いつもの様に説明して、いつもの様に家までパトカーで送ってもらう。
    部屋に入る時、ドアが大きく凹んでいるのが目にとまった。
    新築やったのに……。

    2006-01-10 13:49:00
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