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ちっちゃな黒猫の話。

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  • 1:

    せぇ

    なぁなんで?
    どこに行ったン?
    いつも一緒だったじゃん
    嬉しい時も悲しい時も
    あんたゎ何にも言わずに
    側にいてくれたよな。
    あたしゎあんたの顔を見ただけで
    あんたのふわふわの毛をなでるだけで
    心が温かくなるのを感じてん。
    なぁチビクロ
    なんであんたが先に死ぬん?
    人を幸せにするあんたが。

    2005-11-17 17:26:00
  • 278:

    名無しさん

    おもしろい?

    2006-04-03 04:42:00
  • 279:

    せぇ

    あの手鏡は、ママのお母さん、つまりおばあちゃんの形見やった。


    チビクロのことを考えながら、あのママの涙を思い出した。『見返りを求めない愛』ってやつが、ほんの少しだけわかった気がした。

    2006-04-03 16:31:00
  • 280:

    せぇ

    なぁチビクロ。
    あの年、あたしに春は来なかった。
    あんたが、いーひんから。
    ねぇチビクロ…
    何度季節がめぐっても
    あたしはここにいるから
    ずっと待ってるから

    2006-04-03 16:34:00
  • 281:

    せぇ

    PPP…
    いつも通り、携帯に仕掛けたアラームが鳴る。結局答えはでないまま、あたしは朝を向かえた。
    ほとんど癖みたいなもんで、あたしは部屋を出て顔を洗う。ぱっと顔を上げて、鏡にうつった自分の顔をじっと見つめる。『…とりあえず。』−口に出すとなんとなく決心が付くのはなんでだろう。『…チビクロの側におろう。』

    2006-04-03 16:44:00
  • 282:

    せぇ

    キョンとは、小学校の時からの親友やった。ママが家に居てない時、よくキョンはあたしの家に来てくれてた。中学にあがり、無茶ばかりやってたあたしを、キョンはずっと普通にさせようとしてくれてた。警察に捕まったあの日も、家に帰って、暴れてたあたしを落ち着かせてくれたのはキョンやった。『何してんのッ!?』相変わらずのでかい声で、家に飛び込んできたキョンは、暴れてるあたしの頬を叩いた。−痛かった。

    2006-04-04 12:06:00
  • 283:

    みか

    主さん前にサルビアって小説も書いてませんでしたか? 違ってたらゴメンなさい? 文章上手いし書き方が似てたので。

    2006-04-06 03:14:00
  • 284:

    みみ

    頑張って書いてくださいね!!

    2006-04-06 03:23:00
  • 285:

    せぇ

    サルビアですか?書いてないですよー!あんな感動する小説書いてる作者さんと間違われるのは光栄です?みなさん、読んでくださってありがとうございます。なかなか更新できませんがかならず完結するつもりなので長い目で見守ってて下さい?

    2006-04-06 11:25:00
  • 286:

    名無しさん

    2006-04-06 11:28:00
  • 287:

    みか

    違うんや〜 猫好きなんでこの小説メッチャ面白いです? 頑張って下さいね?

    2006-04-07 03:12:00
  • 288:

    クレハ

    ぁげ?っ??リァルタィムで一気に読みましたぁ??めちゃめちゃィィ小説ですねっ??次の更新を楽しみにしてぃますっ?完結まで大変ですが頑張って?さぃ?????

    2006-04-07 06:01:00
  • 289:

    名無しさん

    めっちゃ泣けてくる…

    2006-04-07 06:44:00
  • 290:

    せぇ

    みなさんありがとうございます。本当にうれしいです。これから少しだけですが更新します。

    2006-04-07 10:11:00
  • 291:

    せぇ

    黙りこんだあたしに、キョンは続けた。『ビンゴやろ。でもあんた単位やばいんちゃうん?』確かに単位はやばかった気がする。相変わらず何も言わないあたしに、キョンは相変わらず続ける。『またビンゴやろ。どうするかなー。…ぅちはあんたと一緒に卒業したいからな。』

    2006-04-07 10:18:00
  • 292:

    せぇ

    (あたしもやで。)
    思わず口からでそうになる言葉をあたしは思わず飲み込んだ。何となく、キョンには素直になれへん自分がいる。何でも知られてる分、照れ臭くて。あたしはきっと、自分が思っている以上に、キョンが大切なんやと思う。
    いつも、暗闇の中からあたしを助けてくれてたのは、キョンやったから。キョンにたたかれた、あの日も。

    2006-04-07 10:25:00
  • 293:

    せぇ

    その時、気配や物音に完璧に目が覚めたのか、チビクロがあたしの足元に擦り寄ってきた。『まぁ、なんし今日は休むわ!先生にうまいこと言っといてや!』キョンの返事を待たずに、じゃぁねと言って電話を切った。
    あたしの姿を確かめるように、じっとあたしを見上げるチビクロを抱き上げる。昨日あれだけ膨らんでいたお腹も、今では普通になっていて、あたしはとりあえずトイレをさせてからミルクの用意をした。

    2006-04-07 10:39:00
  • 294:

    せぇ

    ミルクをあげながら、『今日はずっと一緒やで』とつぶやく。チビクロは、何の反応も示さなかったけど、なんとなくあたしには、笑ったように見えた。

    2006-04-07 10:42:00
  • 295:

    せぇ

    その日は一日、特に何もなく、部屋からすらもほとんど出ずに二人きりで過ごした。
    先端に偽物のねずみを付けた釣り竿みたいなおもちゃで、チビクロは簡単に吊れる。指で机をコンコンとたたけば机めがけて突進してくる。中でも、一番かわいい遊びがあった。それはチビクロに気付かない振りして『チビクロー?どこー?』と名前を呼び続けること。はじめは無視してるチビクロも不安になったのか、だんだんあたしに近づいてくる。それでもうまく気付かない振りして名前を呼び続ける。どうやっても気付いてくれないとわかると、チビクロは必ず『ナ、ナ』って鳴いた。心細そうなその声が、『ここにおるよ?』って言ってるみたいで、すごく愛しかった。

    2006-04-07 10:58:00
  • 296:

    せぇ

    遊び疲れてウトウトするチビクロの隣で、あたしも座り込んで雑誌を読む。子猫っていうのは本間によく眠る。スヤスヤ眠るチビクロ寝顔を見るのは、あたしの幸せやった。

    2006-04-07 11:09:00
  • 297:

    せぇ

    なぁチビクロ
    出会わなかったらよかった。

    もう二度と目覚めることのない
    あんたの寝顔を見ながら
    これがあの時のあたしの本音やった。

    だって
    一度手に入れた幸せを
    手放すのは辛すぎる。
    もう二度と手に入らない
    夢を見るのは切なすぎる。

    なぁチビクロ
    それでもやっぱり
    あんたに出会えてよかった

    本間に本間に
    すごくすごく幸せな
    あたしの日常やったよ。

    2006-04-07 11:27:00
  • 298:

    せぇ





    2006-04-07 15:34:00
  • 299:

    せぇ

    雑誌を読むのをやめて、あたしはチビクロを膝に抱いた。ふわふわのやわらかい毛をやさしく撫でる。チビクロは手足を伸ばして、背伸びとあくびをしながらまた丸くなって眠った。チビクロといると、時間がゆっくり流れるのは、きっと気のせいじゃない。キョンよりチビクロをとるわけじゃないけど、この子のためなら留年くらいどうってことないな、と思った。

    2006-04-07 15:40:00
  • 300:

    せぇ

    少し開いた窓から冷たい風が入ってくる。同時に小さくブルッとふるえたチビクロを見て、あたしは窓を閉めるために立ち上がった。
    冬の匂い、ひらひらゆれるカーテン。風は冷たかったけど、陽はあたたかかった。

    2006-04-09 00:04:00
  • 301:

    せぇ

    窓に手を掛けた丁度その時、ブンブンと単車が近づく音がした。あたしの家は、前にも言った通り、駅から遠く、そして小さな住宅街の中にある。あたしは長年この家で一人過ごしてきたけど、ここら辺でこの音を聞くことは結構めずらしいものやった。

    2006-04-09 00:11:00
  • 302:

    せぇ

    チビクロもその音に反応して、めずらしく窓を覗き込んだ。その様子がかわいくて、あたしはチビクロを外の景色がよく見えるように胸元に抱いた。どこに行くつもりなのか、道に迷ったようにバイクの音は近くなったり遠くなったり、だけど次第に近づいてきている。しばらくたった時、もう飽きたのか、チビクロはあたしの胸元から飛び降り、あっという間に部屋の隅に置いてあるオモチャに突進した。丁度その時、あたしの家の前にある道に、バイクの音の持ち主の姿が遠くに見えた。

    2006-04-10 01:40:00
  • 303:

    せぇ

    メットをかぶっているせいで、顔は全く見えなかった。だけど、なぜか胸がドキドキする。
    どうしてわかるんだろう。
    あれはきっと−…。

    2006-04-10 01:42:00
  • 304:

    せぇ

    変に自信があった。案の定、バイクに乗った彼は、あたしの家の前で止まり、表札を確認している。バイクから下りて、キーを抜く。メットを取って、つぶれた髪をばさばさと直す。あたしの視線を感じたのか、彼は髪を直しながらあたしのいる二階を見上げる。
    学校で見る彼とは少し違う。私服のせいだろうか。
    あたしと目が合い、あの独特の笑顔を見せる。
    やっぱり−それは仁だった。

    2006-04-10 01:49:00
  • 305:

    名無しさん

    ちびくろちゃんがナ〜って鳴くの想像したらめっちゃかわいい?

    2006-04-10 18:18:00
  • 306:

    かぁ

    あげ

    2006-04-12 00:01:00
  • 307:

    せぇ

    仁はその笑顔のまま、ちょいちょいと降りてくるよう手招きした。あたしは急いで玄関に向かう。なんで?なんでいるの?

    2006-04-13 23:19:00
  • 308:

    せぇ

    −ドキドキしながらドアを開いた。夕焼けのオレンジ色を背中にあびながら、彼の髪の毛は、あの日と同じ色に染まっていた。

    ねぇ仁、
    好きだよ。

    2006-04-17 01:21:00
  • 309:

    せぇ

    『入って?』自然と言葉が出る。月末の締日で、ママは家にいなかった。別に、変な意味でいったんじゃない。だけど、そのことを忘れていたわけじゃ決してなかった。
    『いいの?』彼はまた、あの笑顔で笑った。最近わかったことがある。彼はうれしい時や照れている時に、必ずこうして笑うこと。

    2006-04-17 01:26:00
  • 310:

    せぇ

    その笑顔に、下心がないのはなんとなくわかった。『だって寒いじゃん。』そういったあたしに、彼は意外に靴をきっちりとそろえて、合図を返した。彼の大きな靴の隣に、ちょこんと並んだあたしのローファーが、やけに小さく見えて、印象的だった。

    2006-04-17 17:19:00
  • 311:

    せぇ

    『階段上って、突き当たりの部屋やから。コーラとお茶、どっちがいい?』『…ビール』『(笑)…わかった。』短く会話して
    −これが当たり前のように
    彼は二階へと歩いていった。あたしはキッチンへ入って、冷蔵庫からママのビールを取り出しながら、顔がにやけるのを感じた。だってなんか、カップルみたいやん。

    2006-04-17 17:25:00
  • 312:

    かぁ

    2006-04-18 17:41:00
  • 313:

    名無しさん

    http://ezrk.jp/r/jump.php?z=siru2&u=olojg

    2006-04-18 17:54:00
  • 314:

    名無しさん

    329

    2006-04-18 19:44:00
  • 315:

    せぇ

    あたしはビールとお茶を両手に持って二階へと上がった。自分の部屋なのに、ドアを引く手が軽く震える。中に入るのを少し戸惑っていると、中から仁の笑い声が聞こえた。

    2006-04-18 22:18:00
  • 316:

    せぇ

    なんとなく、そっとドアを開けて部屋を覗いた。予想どおり、彼はこれ以上ないくらいの笑顔でチビクロとじゃれていた。いつものクールな顔とは違う、優しい顔。あぁ、初めてあった時も、この顔を見て好きになったんだっけ−…。

    2006-04-19 00:49:00
  • 317:

    せぇ

    『何してんの?』二人に見とれて立ち止まっていたあたしに、彼は笑いながら話しかけた。『ぃや…。』思わず言葉を詰まらせる。部屋に入り、テーブルに缶ビールとグラスを置く。『こいつ、本間可愛いなぁー』彼は視線をチビクロに向け直し、また口を開いた。

    2006-04-19 00:55:00
  • 318:

    せぇ

    なぁチビクロ
    あたしの大切なもの

    命に変えてでも
    守りたかったものは
    二つだけ

    あんたと、仁と。

    ねぇ、強く深く
    そう思ってたのに。

    現実は残酷で、
    あたしはあんたを守れなかった。

    なぁ、チビクロ
    守ってあげれなくて
    ごめんね。
    こんな飼い主で
    ごめんね。


    ごめんね−…。

    2006-04-19 01:04:00
  • 319:

    せぇ

    なんで仁があたしの家に来たのか、あたしは聞かなかったし、そしてそれは聞かなくてもなんとなくわかった。別に自惚れてるんじゃなくて、仁はそういう人だ。

    2006-04-19 09:06:00
  • 320:

    せぇ

    『…で?お前はいつまで学校休む気やねん?』唐突に、仁があたしを真っすぐ見つめて聞いてくる。仁も、あたしの考えはお見通しなんかな。昨日のこと、なんでわかってるんやろ?あたしは質問に答えず、じっと仁を見つめ返しながら、そんなことを考えていた。『だからなに見とれてんの?』仁はあの癖のある笑顔をあたしに向けた。『やから、みとれてないって!(笑)』相変わらずふてこく答えるあたし。本間かわいくない。

    2006-04-19 09:14:00
  • 321:

    せぇ

    『キョウちゃんに聞いてん、昨日のこと。せぇ今日秘密基地に来てなかったやろ?やから、クラス行って、住所聞いてきた。ほら、番号とメアドも!』ニカッと笑って彼はあたしにと登録されたメモリを見せてくる。
    …突っ込みどころ満載やな。秘密基地ってどこやねん。別にいいけど、友達やない人に簡単に親友の住所を教えるキョンってどうやねん。んであたしん家まで即効で来るこいつもどうやねん。

    2006-04-19 09:24:00
  • 322:

    せぇ




    『プッ、ヒヒヒ』

    2006-04-19 09:26:00
  • 323:

    せぇ

    セキを切ったように笑いだしたあたしに、仁は一言、『お前変な笑い方やな。』そういっただけで、またチビクロとじゃれはじめた。笑いが止まらないあたしは、約五分くらい笑い続けてた。

    2006-04-19 09:30:00
  • 324:

    みみ

    面白いし切なくなるしいい!頑張って書いてね!

    2006-04-20 07:34:00
  • 325:

    せぇ

    みみさん?
    ありがとうございます。本間に励まされます??

    2006-04-20 23:30:00
  • 326:

    せぇ

    やっとあたしの笑いが収まった時には、チビクロは仁の膝の上でまるくなっていた。あたしはヤキモチを焼いて、−どちらにかはわからないけど−仁の膝からチビクロを取り上げた。『何すんねん!』って仁は怒る。あたしは笑う。チビクロはまた遊びだす。

    2006-04-20 23:35:00
  • 327:

    せぇ

    それからは三人で遊んだ。猫じゃらしで前と後ろ、二人でチビクロを誘惑した。はじめてマタタビをあげてみた。ミルクのあげ方を教えてあげた。チビクロの肉球を二人で取り合いした。

    2006-04-20 23:42:00
  • 328:

    せぇ

    ねぇチビクロ
    あの頃
    あんたは
    幸せやった?

    なぁチビクロ

    あたしは

    人生で一番
    幸せな時やったよ。

    ねぇチビクロ

    チビクロ、チビクロ−…?

    一体何回名前を呼んだら
    あたしはあんたにまた会えるの?

    2006-04-20 23:47:00
  • 329:

    せぇ

    遊び疲れたチビクロは、ウロウロ寝床を探した。そして結局、あたしの膝の上に落ち着いた。『ヒヒ、いいやろ!』視線を下から上に。チビクロから仁に移した。得意げに自慢する。−その瞬間。

    2006-04-20 23:51:00
  • 330:

    せぇ

    仁は、あたしに、
    キスをした。

    瞬きする時間もないくらいの短いキスは
    セッターの匂いがした。

    2006-04-20 23:54:00
  • 331:

    せぇ

    『俺はこっちのがええわ。』ほら、またあの笑顔。口の右端だけを上げて笑う。
    あぁ、仁は知ってるのかな。あたしが仁のその笑顔にどれだけ惹かれるのか。

    2006-04-20 23:58:00
  • 332:

    せぇ


    『好きやねんけど。』

    2006-04-20 23:59:00
  • 333:

    せぇ

    そぅ、口にしたのはあたし。
    告ろうとしたわけじゃない。素直に口から出てきた言葉やった。だけど、言ってから後悔、生まれて初めて自分から気持ちを伝えた。告白って、こんなにドキドキするもんなんや−…。
    緊張しながらあたしは仁に目を向けた。彼は黙り込んで下を向いている。
    鼓動が早い。心臓が動く音が直接、頭に響く。

    2006-04-21 00:05:00
  • 334:

    せぇ

    『…仁?』思わず彼の名前を呼んだ。自分でも驚くほどの、震えた声で。

    仁はゆっくりと顔を上げて、真っすぐあたしを見つめる。仁の瞳は、深い黒色で、チビクロと同じ色だった。だからこんなにも、吸い込まれそうになるのかな。

    2006-04-21 00:11:00
  • 335:

    せぇ

    彼はなかなか口を開かなかった。右を見たり左を見たり、頭をかいたり、またあたしを見つめたり。
    何となく目が熱い。今度はあたしが下を向いた。自分でも、どうして涙が出るのかわからないのに、泣いてるところなんて見せたくなかったから。

    2006-04-21 00:16:00
  • 336:

    せぇ

    『せぇ?』
    どれくらい時間がたっただろうか。今度は彼があたしの名前を呼んだ。

    好きな人が自分を呼ぶ声が好き。あたしの、一番好きな言葉。

    2006-04-21 00:18:00
  • 337:

    せぇ

    あたしはゆっくり、本間にゆっくり顔をあげた。きっと、ひどい顔やと思う。
    顔を上げたところで、沈黙は続いた。

    『あ〜もう!!』

    2006-04-21 00:21:00
  • 338:

    せぇ

    彼は乱暴にあたしを腕の中に抱いた。体のバランスが崩れて、チビクロが膝から落ちる。(また起こしてもーたな…。)驚きとは別に、冷静にそんなことを考えていた。

    2006-04-21 00:24:00
  • 339:

    せぇ

    『何で先に言うかな〜。』ボソッと彼がつぶやく。その言葉の意味を意識してみる。あたしと同じくらい、早く鳴る彼の鼓動が、その答えやった。
    仁が、あたしを腕に抱く力が強くなる。
    『俺も。せぇが好きやで。』

    2006-04-21 00:27:00
  • 340:

    せぇ

    『なんで泣くねん、反則やわ〜!!』彼はあたしを離すと、あの笑顔でそう言った。『だいたいあのタイミングは俺から告るやろ!なんで先に言うねん』照れ隠しか、彼はすごい勢いでしゃべりだした。あたしはそんな仁がかわいくて、笑いながら『ごめんなさい』って一言だけ返した。男の子って以外とロマンチックやねんなって、思いながら。

    2006-04-21 00:32:00
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